はちみつ太郎 作
| ２９ 白いマグマは噴火口から大きく放たれ臍のくぼみを飛び越え、胸元にまで達していた。ヘッドフォンを外すことなく足の指をゆり子に舐められながら、悟は精を放出していた。 ゆり子は、それに気がつくと体を寄り添わせながら飛び散った精をまず先に舌先で舐めあげた。全てを口腔内に入れ込むと、食道には送らず、含んだまま残りの残滴を噴火口から掬いとる。 触れた舌先の感触に悟は、肉茎をひくつかせるが、ドクドクとあふれる精を止めようがなかった。ヘッドフォンの奥からは、息の荒い笙子の吐息と軍門に落とそうとする勲の凋落術が聞こえている。 「笙子さん、どうだったかな？俺は、すごく満足してるけど。」 「はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ。」 「キスしていいかい？」 「はぁぁ、はぁぁ、・・・チュッ・・・チュッ。」 「こんなに興奮したのって、ないよ。・・・笙子さんもそうだよねぇ。」 「はぁ、はぁ・・・チュッ。」 「そっかぁ・・・ありがとう。旦那さんにも、礼をいわなくちゃね。大事な奥さんを、こんな男に預けてくれたんだからさぁ。・・・チュッチュッ。」 「はぁ・・・チュッ。」 「乳首も、クリちゃんも・・・尖りきってるなんてねぇ。」 「はぁぁぁ、・・・怖い、くらいでしたぁ。」 「そう？ごめんね、この年のおっさんになると、いつ死んでもいいように全開ＭＡＸでエッチしちゃうんだよね。・・・で、ゆり子にも怒られる。」 「ま、また、・・・大きくなってますよぉ・・・。」 「あ、あぁ、だって、笙子さんのま○この中って、柔軟性があるっていうか、ゆり子のは、ただきついだけな感じだし、・・・笙子さんのは、纏わりついてくる感じが、ゴム付きでも堪らなかったよ。旦那さんに言われたことない？」 「い、いえ、言われたことないですぅ。・・・あ、動かしちゃ・・・やっ。」 「まだ、まだ、３回はＯＫだけど？」 「え、え、・・・無、無理です。・・・もうぅ。」 「わかった・・・じゃぁ、抜くから・・・きれいにしてくれる？」 「・・・。」 アイマスクのまま笙子は、勲の問いに返事する。悟には声は聞こえないが、ガサガサとした音の向こうに、笙子の動きが見えるようだった。 抜き去ったサック付きの陰茎には、潤滑の粘り気が纏わりついている。グポッという音と共に抜き去られた陰茎は、サック付きのまま笙子の眼前に添えられる。 陰唇周りの濡れを指で確認した笙子は、正座をすると、シーツにお尻がつかぬように気を使っている。アイマスクをしたままのため手探りで勲の分身を探っているが、天井カメラを見つめた勲は、合図するようにして、笙子のアイマスクを外した。 「往かされた○んぽこを、見つめてるよぉ。」 「衰えないねぇ・・・ほぉ、いっぱいでてるなぁ。」 「人妻感、だなぁ。・・・垂れを気にして手を添えるあたりが。」 「そうね。・・・旦那さんにもしてあげているようね、お掃除フェラを。」 「あぁ、・・・やっぱり、女子バレーにいなかったか、こんな顔の娘。」 「ビーチバレーか？」 「だったかな、少し、下腹がぷっくりした女だよ。」 「名前は出てこんが、同じ顔を想像しているよ。」 「ほぉ、ほぉ、丁寧なお掃除だぁ。・・・残りを顔に掛けてくれると、尚更いいが。」 「鼻の頭辺りに、チョロリと・・・ってね。」 「かわいいぃ・・・女の私が見ても、抱きたくなるくらい愛らしいわぁ。」 「どこからくるのかしら、この愛らしさ。・・・男が好きになる、顔よね。」 「あぁ、・・・でも、女からも嫌われない。そんな感じがするな。」 「そうね、男好きする顔は、大概、女には嫌われる。でも、この奥さんは、そういう感じがないわね。」 笙子は、口を窄めながら勲の尖りを吸っている。何度か、これで良いですかと伺うように視線を上に合わせるたびに、カメラの向こうのギャラリーは、笙子の顔の品定めを続けている。 「この顔だよ。・・・たまらんなぁ、上目で、・・・これでいい？と、問いかける表情。」 「なんとも言えんな。」 「ん？・・・飲ませるんか？・・・あ、あ、・・・ごっくんだわっ。」 笙子は、下唇付近の勲の精を指で拭うと、それを舐め取ることはしなかった。渡された濡れティッシュで拭い去ると、ゴムの口を縛り、濡れティッシュに包めると、目に入ったゴミ箱に放り投げる。 ゴミ箱の先に、一畳ほどのシャワースペースがあった。笙子は扉を開けると、勲はベッドから飛び降り、笙子の肩を抱くと、扉の中に消えた。 「ＲＹＯさん・・・シャワールームって？」 「カメラ、ないんです。・・・今度、設置予定なんですよ。お金がかかるのよねぇ。」 「いくらだい？」 「出してくれるんですか？」 「金額次第だな。」 「じゃ、今度、見積書、用意しておきまーす。」 シャワールームの中の音は拾わないが、水の流れる音はヘッドフォンからも聞こえている。悟は、ゆり子が舐めあげた精液を飲み込ませ、勲と同じように陰茎を掃除させていた。 「パパも、させてるでしょ、笙子さんに。」 「あぁ、・・・してましたね。」 「いつも、させてる？」 「時々、・・・毎回じゃないですけど。」 「嫉妬・・・してる？」 「少しね・・・でも、それが、・・・なんだかわからないけど、こうさせてるんですよ。」 悟は、舐めあげるゆり子の頬を陰茎でビンタしている。自分でもわかるほど、いつもの血流ではない硬直振りだった。 「カチカチ・・・ゆり子・・・。」 「しませんよ・・・ゆり子さんに魅力がないわけじゃない。」 「だったらぁ・・・しようよぉ・・・パパ、も、していいって。」 「それが、負けなんですよ。・・・やっぱり、俺が良いって、笙子に言わせたいんでね。」 「与えられるのは、・・・。」 「嫌なんです。」 「わかった・・・一つお願いがあるの悟さん。」 「なんですか？」 「パパ、シャワーから出て、あの扉をオープンさせるまで・・・咥えてていい？」 「嫉妬、させたい？。」 「うん。」 「いいですよ・・・ゆり子さんの、口ま○こ・・・勲さんの前で、犯してあげますよ。」 「ありがとっ。」 ゆり子は、悟の肉茎をめいいっぱい頬張っている。 カメラのない、高性能マイクもないことを知る勲は、笙子の素性を遠まわしに読み取ろうとしていた。軽く年齢から始まり、ハプニングバー的な場所の経験から、悟との営みについてある程度の情報を得ていた。 職業などは、聞くわけに行かず、趣味や、休日の取り方などから総合的に判断していった。 「笙子さんは、子供好きなんだね。」 「え、えぇ・・・なんでですか？」 「あぁ、言葉の端々に、子供に問いかけるような感じがするんだよ。・・・先生とか保母さんが言うような。」 「・・・そ、そういわれますね。」 「保育士さんだったりしてぇ。」 「え、・・・かもしれませんねぇ。」 「誤魔化すあたりが・・・。」 「保育士は、こんなことしませんよ。」 「保育士さんといわないところ、決まりだな・・・嘘つけない、タイプだねぇ笙子さんは。」 「・・・。」 「言わないよ・・・旦那さんにも、職業のことを聞き出したなんて。」 「うん、お願いします。・・・チュッ。」 笙子は、勲の肉茎をシャワーで洗い流しながら扱いている。保育士という職は、今の状況とかけ離れ勲にとって興奮を助長させるだけの材料にしかならなかった。 互いの生殖器を洗い流し、口づけを交わしたあと、シャワールームを出る二人。備え付けのガウンを着込むと、テーブルに添えられたメモ帳とボールペンを手にした勲は、何かメモし、笙子のガウンのポケットにしまい込んだ。 笙子は、入れられたメモを取り出すと、１１桁の携帯番号を目にする。勲に返そうとするが、もう一度ポケットに入れられた。 「生活に、少々の余裕はあるんだ・・・今度、食事でもいかないかい？・・・エッチ抜きでさぁ。」 「食事だけですか？」 「あぁ、・・・エッチをしたければ・・・なおの事良いんだが。僕は、旦那さんの横でするのが大好きでね。・・・二人きりだと・・・立たないかもしれないし・・・ハハハハ。」 「じゃ、・・・いただいておきます。」 笙子は、ポケットにメモをしまうと、悟の待つ扉の前にたった。勲は、笙子を追い越すと、ノックをし承諾のないまま扉の鍵をフリーにした。 笙子の目に飛び込んだものは、仁王立ちでゆり子の口腔内を犯している悟の姿だった。 |
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| 2014.2.15掲載 |
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