はちみつ太郎 作
| ３６ 潜り込んだ田沢は、くもの巣を纏った笙子の体を撫で回す。たやすく三点の尖がりは糸から逃れ、暗闇の中で存在感を披露している。 ブラ紐は、解く前に解けきっている。下乳を鷲つかみににすると、盛り上がった乳房の先端を口含んで甘噛みをする。布団の外からは、大きくないがはっきりと意図を感じる甘い声がする。 転がすように左右の乳首を満遍なく転がしていく。体をくねらせている笙子は、転がしている田沢の頭をなで始めている。 耳の穴に指を入れる笙子の癖。昇と悟は知っているその癖は、田沢にもそれを知らせてしまう。腹筋に力が入り、反発するように背筋も伸び縮みを繰り返している。 甘い笙子の声は、布団の中の田沢にもその声は通っている。少し大きくなった声の反応に、田沢は自信を深めている。舌で転がすのを止めず、指先を下腹部に集中させていく。 繁茂を覆い損ねている紐パンティーはずらす事をしない。きつく締め付けているわけもない紐パンティーに指を潜らせることなく、横から指を差し入れると、田沢の舌先の動きを止める。 「ヌッチュ、チュ。」 指先を出し入れすることなく、笙子の分泌液は音を立てている。指を当てなくても、笙子の股関節の動きだけでヌチャヌチャと音を立てそうに感じた。 中指の腹でその汁をぬぐうと、直感的に鼻に近づけ、人妻の淫らに昂ぶる臭気を吸い込んだ。無臭のように感じるが、少し酸味があり、おしっこの成分に近い臭いがした。 笙子は、指先を感じなくなると、田沢がしていることに気がついた。布団の中に顔を入れると、指先の匂いを嗅ぎ、口に含んだ田沢の顔が暗いながらも良くわかった。 「ひ、やっ・・・きたないよぉぉ。」 「いい味っす・・・奥さんの、ま○汁。」 「・・・あんっ・・・こ、こらぁぁ・・・は、はひぃぃぃ。」 直接的に小さな三角布の隙間に舌を這わせると、三つ目の尖がりを転がした。分け目からのぞいている笙子の淫核は、湧き出すま○汁を纏いながら田沢の舌でつつかれていく。 舌先で突き、舌の腹で大きく舐め取っていく。分泌液の大半は、田沢の口内から食道に流れ込んだ。味気ないが味わい深さを噛みしめている。 女を物にした感じが田沢にはあった。人の物の代名詞である人妻の出し汁を含むには、それなりの興奮作用が働いているようだった。 ビラビラの薄い笙子の陰唇を押し広げると、笙子は自ら膝を折り布団の中でＭ字に開脚し空間を作り出す。折られ、立った太股の裏を肩で支えると、広げた陰唇の奥に見えた膣前庭、尿道口、淫核、牝の器官を全て舐め続けていく。 じゅるじゅると音を立てることなく、唾液と分泌液を混ぜながら口内に運びこむ。ミツバチのように採取し続けるが、別の花に移ることのないところはミツバチより効率的だった。 笙子の吐息が少し荒くなると同時に、膣前庭の動きが明らかに変わる。膣道が空間を作り、まずは指先を誘っているように感じた。 爪の切られた中指を田沢は柔肉を確かめるように、ぶすりと貫く。貫一という名前の由来は、一つの事を貫け、曲げることなく突き進めという親の願いだろう。 だが、中指だけでなく人差し指も交えて、笙子の肉を解し始める。尿道裏の膣肉は、周りに比べ少し硬さがあった。そこに力を注ぐたび、笙子の喘ぎと、髪の毛を摩る指が力を増している。 田沢は笙子のつぼを理解する。くねくねと指を器用に曲げ、少し固めの膣肉に力を入れる。布団の中でもはっきりと判る笙子の喘ぎに釣られ、指先の振動は回転数をわずかに上げた。 「あぁ、あぁ、・・・そ、そこぉぉ・・・はんっっっっっっっ。」 口に出し、田沢の突いたスポットの正確さを教えている。掻き出すように指を動かすと、尻肉がキュッと締まり腰が浮く。 指先の動きを緩慢にしながら、次は性感中枢の集積地にも親指を送り込む。親指の腹は、押し込むようにし淫核と包皮をグリグリと摩擦する。 「あ、あ、あ、・・・クリ・・トリス・・・はぁぁぁ。」 腰を曲げ笙子は、田沢の頭を押えていた手を、いたずらを制するように押さえ込もうとするが、園児ではない体育会系の大学生の力は、抑えきれるものではない。 親指で擦り、剥きあげられたクリトリスは、噛み切れるのではないかという感じの勃起を見せている。 田沢は経験少ないが、無修正動画で女の淫核については知識がある。 その知識の中でも、刺激前より刺激中の淫核が大きく勃起をするのを目の前で見れるとは思いもしなかった。 「奥さんっ・・・勃起、するんですね。・・・クリトリスって。」 「あぁぁぁ、・・・きもちいいぃぃと・・なるよ。・・・もっと・・・・いじって。」 笙子は布団の中に顔を入れ、田沢に更なる刺激を求めた。 「６９・・・って・・・してくれたりします？」 「うん・・いいよぉ。・・・ショーツ、脱いだほうが、よい？」 「いや、・・・このままがいいんで、僕、下着とか、穿いたままの方が、・・・興奮します。」 「え、こんな、下着でも？」 「いや、・・・奥さんの穿いてた、・・・ベージュの方が・・・あっ。」 「え・・・もしかして、脱衣の・・・。」 「あ、・・・支配人の方が・・・。・・・クリーニングに出す前にって。」 「えぇぇ・・・見たの？」 「は、はい。・・・あれ、穿いてるほうが、興奮するかもです。」 「・・・。汚れも・・・見ちゃった・・よね。」 「ごめんなさい・・・見ちゃいました。」 「支配人って・・・フロントにいた。」 「はい、勲さんじゃなくて、・・・少しでっぷりとした・・・方です。」 「えぇぇ・・・ショック。」 「そ、そんな、汚れてなかったですよ。・・・あ、そんなに見てませんけどね。」 笙子は、たじろぐ田沢をみて笑みを零すが、助平そうな目でフロントにいた支配人に、クロッチの汚れを嗅がれていることを想像すると、田沢の手マンより、いやらしい分泌を増加させてしまう。 「奥さん、・・・トロッと・・・ジュる。」 零れすように湧いた出し汁を零さぬように口おさめると、布団の中で再び体を入れ替える。大きく動いたためか布団ははぐれてしまい、紐パン姿の笙子と、屹立を最大にした筋肉質の裸体が、薄めの悟の目に飛び込んだ。 ある程度の会話は聞こえている。全てではないのがより以上に興奮を作用させている。布団が翻ったのは６９の形にすることも期待通りだった。 ６９の形は、横から見る形だろうが、それはそれでいい。いつも見慣れた笙子のお○んこが見たいわけではない。どちらかというと、がっちり系の陰茎を頬張る姿が見たかった。 望みどおり、敷布団に規則正しく６９の形を作っている。笙子が下になり、田沢は上から腰を浮かしている。 短めだが、太さと亀頭の膨らみは、完全に自分を凌駕している。笙子はそれを頬張っている。頬張っているというより、押し込まれているようにしか見えていない。 田沢が成熟し女を知っていれば、たやすく笙子は落とされていただろうと悟は感じる。押し込まれているが、嗚咽で泣き叫ぶほど腰を使われていない笙子は、田沢の先端を舌で舐めまわす余裕すらある。 余裕のないのは、田沢でも笙子でもなく悟だった。テクニック、押し引きをこの若者に覚えられたら、少し倦怠気味のセックスレスの人妻は、わけもなく股を開き続けるだろうと、完全な所有物でない笙子を案じる。 笙子は、Ｍ字に開いた足を田沢に膝裏を折られるようにさせられ、蜜壷を天井に向けさせられる。６９が丸くなり、だんご虫のようになる。田沢はアリクイが舌で蟻塚を舐め取るように笙子の分泌を掬い取っている。 笙子も、同じように田沢の固い尻に腕を廻し、太い幹を喉の奥まで運び、舌を十二分に絡ませる。たまに軽く歯を根元にたてると、蟻塚から舌をはずし、斜め下を見るように笙子に笑みを見せている。 咥え込んだ笙子の頬には、唾液が泡となり、ぬぐうことなく垂れ下がっている。「ウゴッウゴッ」と規則正しく音を立て肉棒をくわえ込む様を、見せつけられている悟は、布団の中の屹立をしごき始めていた。 首を浮かせ始め、ぶら下がる幹に喰らいつく笙子。根元まで人妻の口内にフィットさせられた田沢は、筋肉質な太股で笙子のこめかみを挟んだ。 ふくらはぎを枕代わりに頭を据える。楽になった口淫は、舌を回転させながら赤く膨らんだ幹の先端を舐めまわしていく。 「あ、いぃっす。・・・たまんねぇ。」 田沢は、笙子の蜜壷から舌を抜き、脊髄反射のように首をそらし、喘ぎながら本音を吐露する。 「わたしも、・・・もっと、して。」 「きれいっす、奥さんのお○んこ。」 笙子と目を合わすと、恥ずかしそうにしている。視線を外すように再び太いぶら下がりを咥えこむ。田沢は、少し舐めるのを止めた。唾液と分泌液で滑っている笙子の生殖器と、皺の数を数えられるほどのまじかで見た人妻のもう一つの穴ぼこにも、興味があった。 触ることはしないが、膣穴と肛門の境に親指を這わせ、笙子の反応を待っている。尻の穴が急激に収縮すると、笙子は咥え込んだまま、鼻から吐息を漏らした。 田沢は笙子を斜め下に見ると、首を振り、「そこはだめ」といった感じだった。尻の穴を塞ぐように笙子は手を伸ばす。払いのける事をせず、隠されたまま、蜜壷の方に再び興味を戻した。 両の親指で陰唇を拡げると、ピンク色の膣穴がグッポリと口を開く。内部で、ホルモンのような膣肉が盛り上がり、田沢の分身を受け入れたいと宣言しているように見えた。 親指を離し、拡張をやめてもすぐには笙子の穴は塞がらないでいる。中指だけを根元まで挿入すると、幹を離した笙子の口が、田沢にある願いを求めた。 「ね、ねぇ・・・して、・・・くれる？」 「え、エッチ、いいんですか？」 「ここまでして、駄目なんていえないよぉ。」 「旦那さん・・・怒りませんか？」 「・・・だ、大丈夫だよ。」 「あ、前に、・・・断られたんで、・・・旦那さんが、僕のち○こみて、やっぱり、駄目だって。」 「そう、そうなんだぁ・・・おっきすぎたから、妬いちゃったんかなぁ。」 「起きてる前で、しなくていいんですか？」 「起きてるかも・・・ほら。」 ６９のままの二人は、顔を悟の布団にやると、布団の隙間から悟がＯＫサインを指で出している。 「あ、・・・いいんすか、俺で。」 再びＯＫサインを出すと、６９の形を解いた笙子は、枕もとの悟のバッグから１２綴りのコンドームを一つ外し、袋から取り出す。 先端に空気をふっと入れる。布団の上で膝立ちの田沢に、土下座をするような姿勢で、先端にそのラテックスを被せる。ひんやりとした感覚が田沢の分身に伝わると、ラテックス越しに、もう一度深く口に含んでしまう。 １５秒ほど唾液を満遍なく塗りつけると、笙子は田沢に抱きついた。 「いっぱい、・・・エッチして。」 「あ、はい、よろしく、お願いします。・・・う、上に乗ってくれますか？」 「騎乗位が好き？」 「あ、いえ、正常位で、入れにくいんです。・・・女の人に上になって自分で入れてもらったほうが、入り易いって、感じで・・・すんません。」 「うん、判ったよ。じゃ、横になって。」 田沢は布団に横たわると、笙子の視線でなく、悟の布団のほうに目をやった。隙間から覗いていたはずの悟は、膝枕の状態でこっちを見つめている。 少し目のあった田沢は、首を少し曲げ、会釈のように照れ笑った。笙子は、その田沢の根元を掴んで天井を向かせる。 切先を鞘にあわせると、膣道深くに突き刺した。割り裂かれる感触のすぐ後、奥まで到達した瞬間、崩れるように田沢の胸元にひれ伏した。 |
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| 2014.3.3掲載 |
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