はちみつ太郎 作
| ５ ＧＷ休み前の脱衣場の行動が気にかかる笙子だが、つきとめていいものかどうかも判らないままだった。 結論はあの昇の行為は忘れる、夫婦いや、片方だけの思いやりだがそれが最善の方法であることは、世の中の全般に言えることだった。 ＧＷの間も、昇との営みはないまま、休みは終わりを迎えていた。その間の笙子は、排卵を迎えた頃の牝らしく下半身に火照りさえ感じるほどだった。 その火照りは、休み中、幾度と風呂場で放熱させるが、蓄熱した女芯は冷めないでいる。 ＧＷ最終日の５月５日、排卵日を迎えた笙子は、通販サイトをスマートホンで覗いていた。昇は、部屋で寝てしまい、午前０時をむかえたリビングは、虫の音も聞こえないほど静かだった。 スクロールしている画面には、蛍光色のバナーがキラキラと点滅を繰り返している。男性器が、大きくなるなど怪しげなサムネイルが多用されている。 昇のためにと思って見開いているページだが、笙子は自らの性衝動を抑えきれず、男性器を模ったディルドを検索している。 売れ筋別に上から見ていると、少し細めのベージュ色したものに興味がわく。挿入したときの感触を思い浮かべるだけで、ショーツに染み出す淫液の具合が判った。 値段も手ごろで、送料無料と書かれているのを確認すると、購入の注意点などを呼んでいく。笙子は、昇の名で、ログインし買い物かごに商品を入れた。 お届け商品の名前を文房具として、送付するようにチェックを入れると、お届け時間を自分の受け取れる、代休日に合わせてクリックした。 『通販デパートＳをご利用いただき、ありがとうございました。この商品を購入の方は、他にもこんな商品を購入されています。』 と、表示された画像には、真珠のネックレスのようなアナルビーズなどがトップに上がっている。自らの欲求を見透かされたような気がして、笙子は恥ずかしさが増していく。 蛍光色のバナーの刺激が強かったのか、下半身の熱さは風呂上りより熱を帯びている。照明を落とすと、ＴＶ画面だけが眩く顔を照らす。 スポーツニュースもダイジェストが終わり、パチンコ系のＣＭが連続して映されている。笙子は、リビングのソファーに横たわると、スマホを左手にスクロールさせ着信の履歴を眺めたり、受信メールの一覧を読み返したりしている。 そこにお目当ての名前はなく、あるのは夫の名と、同僚女性保育士か、短大の友人くらいのものだった。 ふっとため息をついた笙子は、おもむろにハーフパンツのゴムの隙間に手を押し入れる。ショーツの上から陰唇にそって指を何度も往復させていくと、摩擦熱より熱い女の熱気が指先に感じ取れた。 半ずらしにショーツをずらしハーフパンツも同じようにすると、指先は躊躇なく摩擦熱以上の熱源に触れる。 指の湿り気は、湿潤を超えていた。潤滑液が漏れ出した処置は、塞ぐだけと言わんばかりに、蜜壷に栓をする。 その栓は、不十分すぎるくらいぐすく、栓の仕事をなしていない。あふれるように指の根元まで潤滑油を感じた笙子は、指先を抜きさりテレビの明かりを利用しぬれ具合を確かめた。 「ふぅぅ・・・。」 自分の不純さを恥じるようにため息をつくが、声を押し殺すようにクッションを顔に押し当て、再び指先を漏水部分に差し入れた。 「あぁぁ、あぁぁ、あぁ・・あぁ・・あぁ・・・んっっっ。」 一本では収まらず、中指と薬指を束ね奥から掻き出すように淫肉を解す。潮を吹かぬ程度に刺激続ける笙子は、アダルト通販サイトに見抜かれた性衝動を起こす。 十分すぎるほど潤滑しきった膣を空洞にし、淫汁まみれる指先を一本に絞り、もう一つ奥、けだものの穴を探り当てる。 笙子の爪先は、職業柄丸く短く切られている。園児に怪我をさせぬようとした配慮だが、今のこの段ではそれすらうそ臭い。 肩を少し歪め、陰唇の割れ目より奥の菊門を射程に入れると、人差し指ではなく、少し太めでどの指より長い選択肢を選んだ。 力を抜き、爪先を皺の数を数えるように這わせると、恐る恐る第二関節までくぐらせる。初めてのその感触は、気持ちいいというより背徳感が全てを上回っていた。 その先への興味は沸いているが、指先を届けようとすると脇が閉まって少し窮屈だった。 体を反転させ、よつんばいになると思いのほか楽な体勢になり第一関節まで埋没させた。膣穴のようにゆとりのない菊穴は、指先の動きを鈍化させる。 鈍化した指先の感触は直腸内の、膣肉と違った臓器の感触に、入れ始めの背徳感より増幅された気がしている。 少し指先を動かし、直腸内を触診すると、ある感覚と同じであることを思い出した。数ヶ月前、隣人にいただいた、イチジクの実。 イチジクの実を触っていたら熟しぎみだったためか、指先で押すと指が実に刺さり、自らの臓器の感触と今まさにリンクしたのだった。 背徳感は、高揚感とも結びつき四つんばいで突き刺さる指先は、膣穴オナニーの３分の１程度の動きだがカム運動を始めている。 「あぁぁ・・・あんっ。」 膣穴奥への刺激の方が、笙子には昂ぶりを早めさせるのに、菊穴への刺激は、じわじわとボディーブローのように効いていた。 大きく高い声を喘ぐことなく、低くくぐもった喘ぎをクッションへと吸収させていく。 「カタン」 二階の物音が背徳感に覆われたリビングに響くと、背徳は緊張に変わる。指先を抜き、汚れていないほうの左指で、ショーツとハーフパンツを上げた。 物音の行く末を気にし、アクションが起こされるまでじっと固まる笙子。３分ほど様子を見た後、下腹部から息を抜くと、指先を気にしながら、トイレへと向かった。 洗面台で指先を洗うのをためらった笙子は、トイレットペーパーで先端をぬぐう。うっすらと茶色く汚れをふき取ったペーパーは、便器にほうった。 「・・・。」 便器に座り、ウォシュレットで汚れた菊穴周りを洗浄する笙子は、水流を弱から３段階あげ、最強に格上げしていた。 |
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| 2013.12.18掲載 |
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