はちみつ太郎 作
| ５７ ひかり保育園の救護室には、笙子と竜神、看護士の間島の三人がいた。 「間島さん、内出血って、何日くらいで消えるものですかねぇ。」 「そうね、竜神くん、ごっつんしたのいつだっけ？」 「うーんと、うーんと・・・忘れた。」 「４日前です。」 「そうねぇ、あと、１週間ってとこかなぁ。」 「１週間ですかぁ。」 「どうしたの・・・痛みもないし、保護者とも・・・。」 「え、えぇ・・・あ、週明けの遠足にね。・・・写真とか撮るでしょ、・・・それで、青かったらかわいそうだし。」 「だけど、しかたがないんじゃない。・・・竜神くん、走る時はね、前を良く見て走りなさいよ。」 「うん・・・もう、ごっつんしないよ。・・・ね、先生。」 「そうだね。」 救護室を出た二人は、そのまま、居残り組の部屋へ向かう。１７時までの勤務の笙子は、残り１時間半、あることを願った。 皆に絵本を読んでいる間も、時計と職員室が気になり、ページを飛ばしていることを園児から教えられる。 「せんせ、ノンタンが風船持つところが、ない！」 「あ、ごめんね・・・とばしちゃった？」 「うん、・・・ポーンのところ、読んでないよ。」 「あ、ほんと、・・・じゃぁ、読むねぇ。」 笙子は、絵本の読み聞かせを再開した、その時、佐々木が手招きをした。 「みんな、せんせい、用事が出来たから、川下先生に読んでもらってて。」 「はーーーい！」 手招きをするその先には、願いが通じずあることが起きていると肩を落とした。 「副園長、・・・。」 「うん、・・・電話よ・・・東山さん。」 「あ、はい。代わります。」 佐々木は、笙子に受話器を手渡した。その横で、少し距離を置いて離す横顔を見つめている。 「あ、もしもし、・・・立川です。」 「電気室・・・来てるんだけど。」 「あ、ご、ごめんなさい・・・すぐに。」 「あぁ・・・すぐ来いよ。・・・ガチャ。」 切られた通話は、あることの始まる合図だった。佐々木は知っている。うつむいた目でどうしようもなさを見せている。 笙子は、佐々木に声をかけた。 「副園長、ちょっと・・・行って来ます。」 「うん、ごめんね。」 笙子は、短い髪の毛を束ね、ゴムで軽く結んだ。Ｃ更衣室に消えていく笙子を、冷たい笑いで佐々木は見送った。 Ｃ更衣室の鍵を開け、誰もいないことを確認すると、ハッチを開け、タラップに足をかけた。ハッチを閉め下まで降りると、東山は声を掛けた。 「おせぇぞ・・・準備して待ってるって、いったよなぁ、笙子先生。」 「ご、ごめんなさい、・・・読み聞かせの当番なので。・・・すぐ、始めますから。」 「あぁ・・・昨日みたいに、ダラダラすんなよ。・・・出したら帰るんだから、気を入れてやれよ。」 「あ、はい。・・・クチュクチュ・・・ぺロォォ・・・チュチュチュッ。」 笙子は、東山のトランクスから逸物をひっぱりだすと、ためらうことなく亀頭に舌を重ねている。下着土下座の後、三日連続して地下電気室で東山への口淫が続けられた。 初日は、４５分かかった。昨日は、７０分。東山は我慢している風でもなく、飄々と笙子の舌捌きを嗜んでいるだけだ。 罵声でもないが、屈辱的な言葉は、自分へと見も知らぬ昇への蔑みだった。笙子の口淫のたどたどしさを昇のせいと置き換え、欠席裁判を始めている。 笙子は矛先が変わるのを恐れている。口淫だけで済むのであれば、我慢のしようがあった。咥えこんだ東山の陰茎の感触は、下で受け入れるのはノーだ。 これを笙子の膣肉に受け入れさせるのは、考えるだけでもおぞましく、竜神の内出血の完治まで守らなくてはならないのはここだった。 東山の要求はエスカレートしているわけではない。笙子が要求に応じていれば、予想できる範囲はこの場での性交渉だが、３日目の今日もそういうことは言葉にしなかった。 目を閉じ、舌を這わせ、唾液をまぶれつかせ、頬を窄める笙子。何度も何度も、頬を窄ませ、口内の粘膜を東山の陰茎に擦れあわせている。 １５分も経つ頃には、コンクリートの土間に唾液の池が現れた。膝立ちのまま、首だけを振る笙子に東山は、こめかみを手で押さえると、喉奥を犯し始めた。 「笙子先生・・・ゼネコンさんと打ち合わせが入ってるんだよ・・・１７時から・・・今日は、こっちからアプローチさせてもらうよ。・・・なぁ。」 「うぐぉぉぉ、うぐ。うぐ、うぐぅぅぅ・・・・ぐぅぅぅぇぇぇぇ・・・おごぉぉ。」 「おい、口ま○こ！・・・こっち見ろよ・・・視線合わすだけでも違うんだよ、興奮が！旦那にもそうしてやれ・・・気を出すんだよ。ほら、・・・ほらぁ。」 笙子は、こめかみを操られ、涙目になった目を上目で東山に合わせられた。 「そう、・・・哀れな、口ま○こですって、・・・その顔、その顔！・・・ほら、・・・もぉ、出そうだぜぇぇぇ。」 「うぐぅぅぅぅ、ぉぉぉぉぉ・・・えぇぇぇぇぇ、・・・おうぐっ、おうぐっ・・・うへぇ。」 こめかみを挟んだ東山の手は、笙子の後頭部にかかり、出し入れを止めるように深く、深く喉の奥に先端を突きたてた。 「出るっ。・・・・あぁ、・・・飲み込め、・・・吐き出すなよ笙子先生・・・嘔吐しやがったら、副担任のおばさんに、消毒液もってこさすからなぁ・・・ハハハ。」 笙子は、涙目を閉じることなく東山に媚へつらうように、頷きを繰り返している。胃液は顎を垂れる。それを零さまいと、両手で受け取る様を東山は笑う。 「餓鬼と同じで口元がゆるいな。・・・かわいいぜ、笙子先生。」 東山は、横から覗き込むように笙子の含んだ頬を見つめている。喉から少しだけ引き、塞き止めを緩めると、口内にたまった胃液と射精液を東山に視線を預けながら飲み込んだ。 「うぐぅぅ・・・は、はぁぁ・・・はぁぁぁ。」 「飲み込んだのか？」 「はぃぃ。・・・げほっ。」 「おい、・・・・きれいにしろよ。・・・このままパンツはいたら、汚れるだろ。俺は、竜神と違って換えパンツなんか置いてないんだぞ。なんなら、洗濯して持ってきてくれるか？」 「い、いえ・・・きれいに・・・しますから。」 笙子は胃液にまみれた陰茎を、舌で舐め取りにかかる。自分の胃液の匂いに再びあげそうになるのを堪えながら、食道まで来た胃液と共に唾液にまみれさえ飲み込んだ。 笙子は、きれいに施したと言いたげに終焉の言葉を模索するが、声にならない文字を飲み込んでいる。 「笙子先生・・・唾液、ティッシュかなにかで、拭いてよ？あんたの唾液、きれいだとでも思ってるの？」 「え、ティッシュが・・・ないので・・・。」 「エプロンで拭けよ・・・。」 笙子は腰を少し曲げながら、ジャージの上に羽織っているエプロンで東山の屹立を拭う。『たちかわ』とひらがなで刺繍された場所が陰茎の根元を押さえると、東山はトランクスを上げるよう指示する。 「竜神にはやってるんだろ、小便のあとに。」 「・・・。」 「だったら、いつも、みてるよなぁ・・・あいつの、ち○こ。」 「・・・。」 「遺伝子だろ・・・俺のと比べたら・・・わかるよなぁ。」 「・・・。」 「明日、あいつのち○こも、そのエプロンで拭いてやってくれよ。」 「そ、そんなこと・・・。」 「しろ、・・・しなかったって・・・聞けばわかるからな・・・もう、３才だ、一日の記憶は確かだよ。」 「わかりました。・・・東山さん・・・本当に内出血が治るまで・・・ですよね、こんなことは。」 「あぁ、こんなことはな。・・・そうだなぁ、完治と言われても、曖昧だよなぁ。」 「は、はい。」 「どうしたらいい。笙子先生なりに考えがあるんだろ？」 「園に常駐の看護士がいます。・・・その看護士の判断っていうのは。」 「医師じゃないよなぁ・・・看護士じゃ。」 「えぇ、・・・でも、・・・方法はそれくらいしか。」 「いいだろう・・・その看護士の一存とやらに、任せよう。・・・完治の時は俺に電話するように言ってくれ・・・それが、最後だ。」 「あ、ありがとうございます。」 会話が終わると、笙子は竜神にするように東山のトランクスをあげ、作業ズボンのベルトを締める。 「明日はこねぇから・・・安心して旦那とエッチでもしてろ。・・・インポ野郎に、熱く火照ったお○んこ、可愛がってもらいなよ。」 東山が明日の予定を口にした時、笙子はホッとため息をついた。明日は土曜日、２日間はなにもないと踏んだ笙子は、間島への連絡事項を脳裏で打ち込んでいる。 |
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| 2014.5.10掲載 |
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