はちみつ太郎 作
| ７１ 太郎坊は、庫裏の横につながれている。小屋の中には、笙子の千切れたブラと、汁の染み付いたショーツが大切に胸元に収められている。 三僧は、自らの欲を律するためか地下の念仏堂に残り、経を唱え続けていた。そこから繋がる、笙子の泊まっていた四畳半の宿坊には、新たな寝間が敷かれ、和尚のふんどしを咥えさせられた笙子が安徳の責めを受け入れている。 「あぁ、あぁ、あぁぁ、・・・はぁ、はぁ、はぁんっ。」 「ぬめぬめしおって・・・はぁ、・・・こうかっ、・・・こうかっっ。」 笙子は隣を気にしている。美香の寝息すら聞こえはしないが、壁一枚くらいの感覚からか、喘ぐ声を制御したい。 土壁の宿坊は、在来的な壁より防音性はあるのかもしれない。だが、７０近い年寄りの突きではない安徳の性技は、笙子の声を搾り取ろうとしている。 「あぁ・・・だ、めぇぇ・・・ま、またぁぁぁ。くぅぅぅぅぅぅぅぅ。」 「これこれ、・・・奥を締めるな。・・・キュッと出てしまおうが！」 正常位で貫かれていると、寝間から体がはみ出てしまい、畳の上で交わることになっている。笙子は壁に頭を押し付け、逃げることでもないが、腰をよじり安徳の先端を惑わしている。 「こ、こえがぁぁ・・き、こえぇぇ、ますぅぅぅんっ。」 「じゃから、褌を咥えておけと、・・・そうか、口で施したいんじゃなぁぁぁ。」 「こえが、聞こえます。・・・お口でしますから・・・静かに。」 笙子は抜き出させた芋茎サックを畳に置く。小さくなった笙子は背を丸め正座で和尚の陰茎を咥えこむ。寝転がっていた和尚は、笙子の生殖器を求めていく。６９だった。 「こえを・・・出してしまうからぁ・・・い、いやですぅ。」 「そうか、仕方あるまい・・・。」 和尚は、笙子の咥えぶりを見つめている。早く終わらそうとしているのではなく、丁寧に、汚れを舐め取るようにする様を、即身仏と例えたことを間違いではないと感じている。 「南無釈迦牟尼仏、・・・。」 笙子は経を唱えられながら、屹立を咥えこみ続けている。和尚は目を閉じ、経は笙子の口内で果てるまで唱えられ続けた。 「飲み込んだのか？」 「うぐううぅぅ。」 「吐き出すのなら・・・三僧と・・・交われ。」 「ごくっ・・・の、のみました。」 「舌を出せ・・・おぉ、飲み込んでくれたか。貴重なタンパク源、昔は、子を宿したおなごが、そう汝くらいの歳のおなご。・・・タンパク欲しさによぉ、咥えに来たもんだ。」 鼻からむせるように笙子は咳き込んだ。安徳の精臭は、古いのか、溜められていたものか、鼻につく。 「も、う・・・終わりですか・・・終わって、ください。」 「いや、尻の具合が気になる。・・・よし、見せてみよ。」 「痛くありません・・・も、う、許してください。・・・お、願いですから。」 「いや、佐々木園長にどやされてもいかん、研修中に尻を怪我したとあってはなぁ・・・医療費を請求されても困る。」 「そ、そんなことしませんから・・・もぉぉ。」 足を掴まれた笙子は声をあげることなく、じりじりと引き寄せられ、寝間に引き戻されると、美香の部屋を向いて四つんばいにされる。 「太郎坊の母と同じ尻の匂いなのかぁ。」 「い、犬と一緒に・・・やめてください。」 「いやいや・・・あいつが、見知らぬ他人を威嚇せず、認め、尻の穴まで舐めるとは・・・お主の体に母を見たのだよ。」 「・・・さ、さわらないでっ。」 笙子は尻の間を手で押さえるが、容易に跳ね除けられ、尻をぴしゃりと叩かれる。 「裂けてはおらんの・・・前に来た・・・なんという名じゃったか、そう、谷山という保育士は・・・裂けよっての・・・治療費をもたされたんじゃ。」 「そ、そんなことを、谷山先生にっ。」 「そうじゃ・・・あまり言うことをきかんらしいの。あの、おなごは・・・じゃが、おぬしと違い、子を孕んだそうじゃないか。・・・それは、見事じゃぞ。」 「そ、そういうことでは・・・あぁぁぁっぁあぁ。」 「そういうことなんじゃ、お主、・・・女としての一番の使い頃を逃す手はない。旦那が不能なのか？ならば、三僧の一人・・・あれの精をもらうが良い。あれらは僧兵として、数百年続く家柄の者。たくましいオノコを孕ましてくれよう。」 「不能なんかじゃ・・・。」 「まぁよい・・・慰安保育所でも、チャンスはあろう。・・・今の主と別れるもよし、他に慰めを受け続け主の精を待ち続けるもよし、悦を与える他人棒の精を受け入れるもよしじゃ。南無釈迦牟尼仏・・・・・っ。」 「さ、さわらぁぁ、ないぃぃぃ・・・でぇぇぇ。」 安徳の指は、経を唱え終わる時の手刀を切るような手振りで笙子のぬるぬるの性器を穿っていく。畳の上の使いさしの芋茎サックを嵌めた安徳は、腰の高さを合わせると、ぬるりと音が出るほどに挿しいれるのに力はいらない。 「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・ゆ、ゆっくりぃぃぃ。」 「これを、口にしなさい・・・太郎坊の母君・・・ひひひひっ。」 束ねた褌を口に枷せ、手綱のように引くと、安徳の尿臭と糞臭を嗅がせられながら、犬のように後背位で悦を与えられていく。 向山の研究室には、河が定期連絡をしに現れている。いつも渡される書類は、目を通さず向山は河に問いただす。 「で、・・・どんな感じ？」 「書類の通りです。」 「見るのがめんどくさいの。」 「ふぅ・・・新しい保育園には、男性保育士が一人。これは、浮気の相手ではないでしょう。」 「なんで？」 「んー、既婚者であり・・・嫁は、同じ保育士。・・・しかも、太め好みです。」 「そう・・・他は・・・立ち寄り先とか、保護者とか。」 「それも、今のところは・・・。」 「そ、・・・でもね・・・旦那さん、奥さんと・・・してないみたいなのよ。」 「え？・・・また、ＥＤ？」 「うーん、っていうか・・・奥さんのオナ動画・・・これが、原因で・・・また。」 「はぁ、うらやましい悩み。おれなら、どっちでも、びんびんですよ。あの奥さんならっ。」 「そう怒らない。・・・で、今日は？」 「え、えぇ・・・たしか、安徳寺ってお寺で・・・修行です。あ、研修ですね。これも、皆、女性保育士。」 「安徳寺ねぇ・・・あそこって・・・コメンテーターとかしてる、児童教育評論家かなんかのお寺？」 「そうですね。・・・曹洞宗でしたか。」 「噂は？」 「え？」 「調べなさいよぉ・・・仕事でしょ。」 「あ、はい、では次回に。」 「よろしくね。」 河は、封筒を渡される。内容物を確認するが、いつもより数枚少ないのか、眉を上げ、向山を見つめ返している。 調査対象に指定された安徳寺の宿坊では、河の数枚少ない札のネタが転がっていた。 「激しくしないぃぃでぇぇ。奥に、ぶ、ぶつかってるぅぅぅぅぅぅぅ。」 声にならない声は、和尚の耳に囁かれていく。隣の美香に聞こえぬように極力突上げは抑えながら笙子を溶かしていく安徳。 「汝の全てを聞き入れた・・・笙子、泣きなさい、・・・おまえさんが悪いのでない。・・・女に生まれたという修行じゃ・・・そう唱えなさい。」 戒めを解かれている笙子は、抱きつくように安徳の首筋に手をまわし、懺悔の言葉を唱えている。 「ごめんなさぃぃぃ・ごめんっっっ・・・だめ、もぉぉ、・・・おくっ・・・かゆいぃぃからぁぁ。」 「そぉだ、・・・笙子。・・・欲しがるのじゃよ。」 「あひぃぃ。・・・あんっ。」 「３度目じゃな・・・繋がったままで良いか？」 「あぁぁ・・・は、ぃぃ・・・・きも、ちぃぃぃぃからぁぁ。」 「では、声を押し殺せ・・・。」 「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」 笙子は、安徳に力の限り抱きついた。芋茎のサックは先端が脹らみ、白濁を受け入れ、はみ出るように膣の入り口から垂れ下がる。 「太郎坊は、もうおらんが・・・わしが舐めてやろうか？」 「はぃぃ・・・・あんっ。」 安徳は、体を変えると足をＭ字にし往き果てた笙子の陰唇を舐め上げる。笙子は再び安徳のふんどしの端を噛み締めると、喘ぐ声を押し殺し、隣の壁を見つめている。 安徳の舌には笙子の陰唇にまみれている自らの精液と、交じり合う際に出来たミックスの出来汁を載せ、笙子に味あわせるように舌を絡めとる。笙子は喉の奥に熱い液汁を感じると鼻に通った臭いを我慢した。 垂れ下がる陰茎からの精液は笙子の口に運ばれる。笙子は、目を閉じ迷い子のようにそれを咥えこんだ。鈴口を舌先で舐め、亀頭を全体に含ませると、睾丸を玩び、残りの精汁までを吸い尽くす。 「笙子・・・それでいいんだ、悟りなさいよ。・・・男は、いずれ、目新しいものに飛びつく。・・・欲を忘れられん生き物じゃ。」 「くちゅくちゅくちゅ・・・。」 「わしもそう。・・・こうして、汝に欲を求めてしまう。」 「くちゅくちゅ・・くちゅ。」 笙子は、咥えこみながら寝息を立てるように、力なく安徳の陰茎を吐き出した。 「寝てしまいよった。・・・・いいおなごじゃな。・・・典秀の玩具とするには、もったいなさ過ぎる。・・・じゃが、父として今までの償いは、あいつにしてやらねばいかんし。」 寝息を立てている笙子を見下ろしながら、愚息を笙子の胸元で拭い、握り締めていたふんどしをはめ込み、四畳半の宿坊を後にした。 研修の解散時、昨日課せられた擬似虐待の当人を探している。被害者の予想を記名し、和尚がそれを読んでいく。 「ほぉ・・・誰も・・・合っておらんなぁ。」 「えぇ、誰も受けてないんじゃないのですか？」 「いいや、そんなことはありませんよ。・・・それだけ、虐待とは表に出るまでに時間がかかるということです。では、それを肝に銘じ、早期発見に全力をあげてください。・・・南無釈迦牟尼仏。」 和尚は、少しだけ笙子に対し経を唱えながら、懺悔の部分を強く唱えた。笙子は、いつもと変わらぬ顔で美香と帰宅の準備を始めている。 最寄の駅まではタクシーしか手段がない。三人の修行僧はその手配をし、門前でタクシーを待っている。 笙子はその者らから少し距離を置いている。三人は顔を見合い、笙子の体を下から上へ視姦するように眺め見る。 その視線を痛く感じると庫裏の横の影に体を隠す。他の保育士らがそこを通りかかる。 「グゥゥゥゥ・・・グワンッ。」 太郎坊は、大きな声で唸りそして笙子以外の保育士らに吠え散らかしている。 「わぁぁ、良く吠えるワンちゃん、立派な番犬だねぇ。」 遠巻きに距離を取りながら太郎坊をさけ門前に進む他の保育士。笙子は、美香を待っている。 太郎坊は、笙子を見ると唸りをやめ、伏せをすると、顔を床につけ愛しそうに黒のショーツの臭いを嗅いでいる。 「怖そうな番犬ねぇ。」 「そ、そうですねぇ。」 「あらぁ、なんか、抱きしめてるね。・・・ぼろ雑巾みたいに、子供と同じね。あの匂いがないと眠れないとか。移行対象？・・・犬にもあるのね。」 「あ、そう、なんですかね。」 「さっきまであんなけ吠えてたのに、ぼろ雑巾取られると思ったのかしら？え・・びっくり、盛りの時期？」 太郎坊は、笙子の匂いを嗅ぎつけると立ち上がり鎖を極限まで引っ張り出すと、赤いソーセージをだらりとぶら下げ興奮したように笙子を求めているようだった。 美香は、半笑いで笙子に話しかける。 「あらら、立川先生・・・大分、気に入られたみたいね。だめよ、ワンちゃん・・・先生は結婚してるのよ。・・・わたしはどぉ？・・・まだ、結婚してないけど。」 笙子と美香は、三僧に手招きをされ、タクシーに向かい門をくぐる。振り返ると、悲しそうな顔をした太郎坊は、腰を振り、リードを引きちぎらんとばかりに笙子に哀願の呻きをあげている。 「いつでも・・・どうぞ。・・・宿坊は、いつ何時、どなたでも、利用できますよ。それが、寺の慣わしですから。太郎坊も喜びますよ。・・・くくっ・・遠慮のう。」 三僧は、笑いを堪えながら笙子の顔を見ている。タクシーに乗り込むと、奥の座席に座り、右側の窓ガラスの方に顔を背ける。 三郎という僧は、反対に周り笙子へ指で合図した。美香が覗いてないことを見受けると、親指を人差し指と中指の間に入れ、出し入れを繰り返す。 昨日、行われた和尚との交わりを皮肉られたことは笙子にもわかる。顔を赤らめると、それを見ていない美香がその三郎に会釈した。 「あの、お坊さん・・・若くてたくましいね。・・・マッチョのお坊さんってのもありかも。」 「・・・、そ、そうですね。」 「僧侶だけに？」 「・・・。」 笑ったのは、ハンドルを握るタクシー運転手だけだった。 |
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| 2014.6.11掲載 |
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