はちみつ太郎 作
| ７６ 夫が開くはずのない化粧ポーチの隅に、佐々木が手渡したウォーミングアップ用のプラグが毎朝のぞいている。私の出番はいつなの？と聞いてるように顔を出している。 金曜日。顔を作り、保育園に出勤すると佐々木が誰も居ないＣ更衣室で笙子のジャージをずり下ろしていた。 「いやっ・・・す、すいませんっ・・・いきなり、やめてください。」 「立川先生、・・・明日よぉ・・準備してなくていいの？」 「な、なんの・・・、ほっておいてください。」 「いってるでしょぉ・・・お尻はだいじにしなきゃぁ・・・それとも生中出しを受け入れるの？」 「・・・。」 「迷ってるのねぇ・・・緊急避妊ピル？」 「・・・。」 「副作用もあるから・・・やめたほうがいいわ。それとも、受精しちゃいなさいよ。・・・そうすれば楽になるし、旦那さんの子だって言っちゃえば・・・育休も産休も取れるんだし。」 「し、しませんっ・・・。」 「どっちもしない。そうなれば、わかってるよねぇ・・・結構な額よ・・・お家が立つんだもの、その金額で。」 佐々木は、うつむいて考えをまとめ始める笙子の顔をのぞきこみながら、アイボリーとブルーのツートンカラーなショーツのゴムに手を廻す。 膝裏までずり下げたショーツはそのままに、化粧ポーチから顔を出しているシリコン性のプラグを佐々木が手にし、笙子に足を広げるよう促した。 「そう、・・・準備が大事。・・・春村先生の朝のお勤め終わりまで３０分ほどあるし・・・私が解してあげるから。」 「・・・。」 笙子は何も言わず佐々木の手が太股の内側にあてがわれるのと同時に肩幅より少し広く足を広げた。前のめりになるように佐々木は腰を折らせると、金属製のロッカーに手をつき、視線を反らすように前を向いた。 「一回でも入れたの？」 「し、しませんっ。・・・そんなことは。」 「あらそう・・・でも、信用できないわ唾液はやめとく・・・潤滑は、立川先生のいやらしいお汁つかわさせてね。」 シリコンのア○ルプラグの先端は、朝まだ早くに使われるとは知らない放熱器にあてがわれじりじりとその先端を肉に食い込ませていく。 「あぁ・・・・。」 笙子は声を抑えるように歯を食いしばるが、佐々木の要領を得た潜航具合は笙子をたちまち慰安保育士の姿に変えていく。 ＳＳサイズと表記されたつまみの部分だけを残しプラグは笙子の膣肉に喰われてしまう。佐々木はつまみを指に嵌め、回転させるように笙子の蜜を吸い取り、ＳＳサイズでは物足りないだろうと出し入れをはじめてしまう。 「あぁ、や、やめてくださいっ・・・あぁぁ・・・あんっひぃぃぃ、ひぃ・・・いやぁぁ。」 「お尻の締まり、申し分なさそっ・・・あなた、内緒でしてるでしょ・・・良かった、プラグ舐めなくて。」 「しぃ、まぁ、せぇぇ、んっ・・・あぁぁ。」 「みてぇ・・・白いのが・・・こんなにっ・・・排卵日ってこうなのよねぇ。・・・奥まで欲しいのよねぇ立川先生も。」 「み、みないでくださいっ・・・も、もぉ・・・いいでしょっ。」 「あらぁ、はいはいっ・・・じゃ・・・ここ、力抜きなさいっ。・・・ヌルッ。」 「はくぅぅぅぅぅ・・・あ、む、むりですぅぅ。」 笙子は膣穴から抜かれたプラグの行き先が、隣家の軒をくぐったのがわかると、力を緩めて佐々木の力具合を受けながした。 「クニュゥゥ・・・ヌルゥゥゥ・・・クニュッ。」 「うぅぅぅぅ・・・いぃ、たいぃぃ。」 「最初だけよっ・・・今日一日、・・・してなさい。・・・夕方の帰り、・・・抜いてあげる、今晩はＭサイズに変えたげるから。」 佐々木は笙子のショーツを腰まで戻し、尻の食い込みを緩めにするとジャージも元の通りにする。尻肉の隙間にはまったままのつまみは気にすることなくジャージの上からは見えることがなかった。 「す、すわれませんっ・・・このままじゃぁ。」 「大丈夫っ・・・しないままＡＦするなら、月曜日はそれどころじゃないよ。」 佐々木は笙子を突き放すようにし、尻肉を大きく叩くと、笑みを浮かべながら春村がのする施しの最中をのぞきに行った。 笙子は更衣室の丸いすに慎重に腰掛ける。シリコンのつまみだけでなく、ふさがれた肛門に潜り込んだプラグの本体は、始めて入った笙子の腸液をすすり、括約筋の動きにあわせて居場所の環境を確かめていた。 腰を浮かしジャージの上からつまみを探ると、扉の向こうからノックが聞こえ、もう一人の慰安保育士である行田真知子が鍵を開けた。 「あ、お、おはようございます。」 「おはようございます、行田先生。」 二人はそれ以上の会話はしない。真知子も気がついている。笙子が尻に違和感を覚えているような顔、ジャージの尻の部分を摘んでいたことで、されている仕置きが目に見えていた。 遠い記憶の端で真知子はその痛みを知っていた。ただ、今の記憶にはその痛みより、覚えさせられた悦の方が深い。 笙子は、違和感を覚えながら職員室のほうへ向かおうとする。その姿を見ると、声をかけざるを得ない衝動に真知子は駆られた。 「立川先生・・・解しておいた方がいい。・・・悪いことはいいませんっ。・・・入れたままにしてて、絶対。」 「・・・。」 笙子は真知子の顔を瞬間、見つめるだけでその心が少し読み取れた。経験させられているその言葉が、なおのこと重みを感じさせられる。 お昼過ぎまで園児達と距離を保ちつつ、ぬりえや紙芝居を読み時間が過ぎ去るのを待っている。補助の保育士は笙子の少しの違和感を感じ取っていた。 が、体調の悪さか、もしくは同じ女性特有の月経の症状かと思い、多くを問わなかった。梅雨の末期の時期で助かったのはプールの時間が雷雨のためなくなったこと。プラグを嵌めたまま笙子は水につかる勇気はなかっただろう。 給食も喉を通ることは少なく、園児の模範にならないくらいの残飯は、調理の担当にも侘びをいれるほどだった。 昼寝が始まると、笙子の生理的現象にも少しの変化があった。洋式のトイレに座り込むと、慌ててプラグを外さざるを得ない状況に追い込まれた。 「プスゥゥゥゥ。」 プラグを外した瞬間だった。少し大きめな放屁音は、あたりを気にしてしまう。肛門を緩めもしないのに溜められていたガスは、空気を震わせ、高らかな音に変化していたのだった。 ２日ぶりの通じは、笙子を重量的に軽くさせるが、重苦しくなったのはペーパーで拭った後だった。シリコンのプラグは、笙子の指にリングを引っ掛けさせていた。 何かとの契りでも結ばされたようにそのくすんだ色合いは、笙子のため息でも吹き飛ばない。ペーパーで拭い、シリコンの汚れをふき取るが、中に押し込む勇気が見当たらない。 『入れたままにしてて、絶対。』真知子が隣のブースで声をかけたような気がした。実際は誰も居ない。声をかけられた気で、汚れをふき取った肛門に先端をあてがうと、便座から拳一つ腰を浮かすと、力づよめに躊躇なく押し込んでしまう。 「うぅぅ・・・いぃ。」 プラグは、生を帯びているように、途中まで笙子の力を借りただけで蓋をするように懐深く潜り込んでいった。 ショーツを戻しジャージを腰まで上げると喰いこみを気にしながら、全てを流し去ってしまう。 「入れてるわねぇ・・・真知子先生に聞いた？」 「・・・ここで、・・・誰かにっ。」 「プラグが見えてる、つまみの形が丸分かりよ。・・・康ちゃんあたりなら気がついて引っ張っちゃうわよ・・・ハハハハ。」 佐々木は、笙子の食い込みを直している。少し腰履き気味にさせられる。ローライズではないショーツの上がはみ出てしまっていた。 「これじゃぁ・・・。」 「こうしたら、プラグ・・見えちゃうし・・・これでいいのよ。」 「・・・。」 笙子はプラグよりショーツが見えてしまうほうを優先した。再度、挿入し直したプラグは馴染むまで同じような時間がかかるのを理解している。 「はい、これ・・・Ｍサイズよ。・・・竜神くんのお父さんのだったら、・・・Ｌサイズぐらいで調節しなきゃいけないんだけど、・・・まぁ、いきなりガバガバでも・・・面白くないでしょ。」 「・・・、上の園で、言わないでください。誰かに聞かれでもしたら・・・。」 「こんな話し気がつかないわよ。」 笙子にＭサイズのプラグを渡すと、笙子の入っていたブースに佐々木は入る。鍵も閉めないまま、用を足し始めたのか、扉を開け、笙子に毒づいた。 「立川先生・・・ねっちょりしてるのねぇ・・・大きいの、久しぶりに出たの？。臭いの何のって。」 笙子は、全てを聞かぬままＭサイズプラグを隠すようにして職員トイレを立ち去った。 |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2014.6.23掲載 |
はちみつ太郎さんの作品群→ |
無断転載禁止！