はちみつ太郎 作
| ７８ 「せんせ、バイバイ・・・うんとね、あした、ねぇ、みんなでおかいものにいくんだぁ。」 「そうなんだ、いっぱいかってもらうんだぁ。」 「うん・・・せんせいのおくすりもかってもらう。」 「え？なんで、お薬を？」 「だって、だって、せんせ、ねぇ・・・おしり、おさえてたから、おしり、いたいいたいでしょ、だから、くまさんのカットバンかってあげるね。・・・バイバイ、しょうこせんせ。」 「・・・あ、うん、ありがと、さようなら、花ちゃん。」 母親に手を引かれ帰宅した最後の園児は、土曜保育でいつもいる２歳児だった。笙子は園児に見透かされたジャージの裏を気にすると、大きな鏡の前に腰を反転させ、シルエットを確認した。 膨らみも突起も気にならないぐらいのシルエット。ジャージの喰いこみは気になったがつまみが露わになっているわけでもなく、同僚の保育士からも指摘を受けたわけではない。 花という園児は直感的に感じたのか、または視覚的に感じたのかはわからない。ただ、最後の園児の帰宅は、これから始まる仕打ちのスタート時間が自動的に来たことを告げている。花からの指摘に、もう一度それを実感させられてしまっていた。 「じゃ・・・立川先生、施錠お願いしますね。お先です。」 「あ、お疲れ様でしたぁ。」 ３人いた保育士は、笙子を置いて帰宅する。本来、施錠するはずの保育士に変わり、施錠を引き受けた笙子は、玄関のカーテンを締め、照明を落とし、Ｃ更衣室に足を向けている。 ７月下旬の６時半。 まだ闇夜には早すぎる時間帯。日の届かない慰安保育所には、料理人である男が、まな板のうえであぐらをかいている。 笙子は、タラップを降り慰安保育所のドアを開ける。間接照明に浮かび上がるのは手招きをしている東山だった。 たじろぐ間を与えられぬ笙子は、時間を稼ぐようにいつものコスチューム、下着姿＋エプロンに着替えるべくパイプで組まれたロッカーに向かった。 それを遮るように東山は声をかける。いつもの呼ばれ方と違うことにも気がついた。 「笙子っ・・・こっちに来いよ。・・・今日はそのままだ。・・・気分出そうぜ、男と女でな。」 「・・・。」 手招きに振り返る笙子は東山の顔を見た。恐怖で支配していた今までの顔とわずかながらに違う。柔らかめな顔は、本来ある竜神の父親の顔なのだろうか。強制、脅迫のなかの交わりの方が背徳は薄い。 にこやかに手招かれたまま交わる方が背徳の心を植えつけられてしまう。もはや、そこにたどり着いていた。 着替えなきまま、従来の保育士のスタイルのまま、布巾で清められたようなまな板に腰をかける。半裸で胡坐をかいたままの東山は、うっすら胸元に汗をかき、下半身を見せつけるように仰け反っている。 「今日は、よぉ・・・先生はなしだ。・・・なぁ、笙子。」 「・・・。」 だんまりを決め込んでいる笙子は、背後に近づいてきた東山の腕を振り解かなかった。下を向いたままだが拒絶の言葉も吐くことはない。 肩を抱かれ、首筋をさすられるがままに身を任せていると、引きずられるように押し倒され、仰向けに上半身をまな板のベッドに横たえた。 足は、ベッドからはみだし、長い足は床についている。東山は、押し倒した笙子の顔を見下ろすと、無言のまま確認作業を始めた。笙子は、観念しているのか反抗も拒絶もしない。東山の手は笙子のジャージのゴムを押しくぐり、ショーツの上から手を曲げ、少しだけ笙子自ら広げた股間に手をまわした。 確信をもった東山はなおも無言で、ショーツの上からつまみを少し持ち上げる。指先に少しの抵抗摩擦を感じると指の力を抜き、元に戻る作用を楽しんだ。 「プラグ、咥えこんでいくな・・・慣れたか、２、３日で。」 「慣れません。」 否定の口調だが、視線を反らしながら言う笙子の声はどこか自信が無さげに聞こえていた。笙子は皮をむかれるようにジャージをずり下げられる。上半身に興味が無いのか、ジャージを足首から抜き去った後、笙子を完全にまな板に載せ、ショーツ姿の下半身を眺めている。 「Ｍ字に開脚しろよ。・・・黒のパンティーでよかったな。」 「・・・。」 笙子は意味を理解している。腸液がにじみ出ているのが自分でもわかっていた。昼を過ぎた辺りから、尻の狭間がヌルヌルとして違和感だけを感じていたからだ。園児の花に気づかれたのもその頃だったに違いない。 ショーツの食い込みと、汗、つまみの感触、腸からのにじみ出る液体。それに悩まされながら８時間以上勤務した笙子のパンティーは、武士の鎧かぶとと同じだけの汚れが染み付いていただろう。 東山は、Ｍ字に開脚している笙子の足首を掴む。触れられると少しだけ反応し、閉じる向きに動かすが、力なく降参する。弱く開いていると、太股の狭間に首をにじり寄らせ、太股の付け根の汗を嗅ぎながら、恥ずべく黒ショーツの汚れの感想を並べられてしまう。 「大分、染みてるぞ・・・今度、白のジャージ、プレゼントするよ。・・・ア○ル汁浮かべて園児とお遊戯できるようになぁ。」 「そんなもの、い、いりませんっ・・・うぅぅっ。」 吐き捨てるように、力強く反抗の声を笙子が放つと、待ってましたとてぐすねを引き、ショーツの脇から指先を潜らせ、プラグのつまみに指をかける。 最大部を露出させ、先端部だけを閉じ込めたまま東山は指をとどめる。シリコンプラグの汚れは見られない。 「糞、・・・出たんだろ。・・・いつ出した？」 「・・・、今朝。」 「そうか・・・通じ良くなっただろ・・・これからは、毎日、でるからなぁ・・・喜べよ。」 「知りませんッ。あぁあぁぁんっ。」 東山は話しの途中で、プラグのつまみを離すと、肛門自らの意思で再び全体を飲み込み始めてしまう。 「ハハ、飲み込みが早い。・・・初めてじゃないんだろ・・・正直に言えよ、笙子。」 「しませんっ・・・したことなんてありません。」 「そう、怒るなって・・・言ったろ、今日は男と女だって。」 顔を背けるように東山からの視線を排除し、表情から笙子の感じていくさまを見られぬようそっぽを向いた。おりこみ済みのように東山はプラグのつまみを出し入れし、飲み込むさまをにやけながら観察していく。 ショーツを横にずらし、出入りの具合から目を離した東山は、核心部分を見つめていた。飲み込みと吐き出しを繰り返すままの笙子の肛門の上部は、腸液より濃厚なプレーンヨーグルトが滲み出している。指先も触れていないのにだ。 掬い取ろうとする衝動を抑え、言葉でさげすむことだけを始める。 「尻、って満更でもないんだな。こゆいのお○んこから滲んでるぞ・・・汗とはいえねぇなぁ、これは。」 「あ、汗ですっ。」 「掬ってやろうか？」 「さ、触らないでっ。」 「いいよ・・・俺は、ここには興味薄いし。・・・こっちいじってりゃ、おのずと欲しくなるしなぁ。」 「うぅぅぅぅ・・・・や、やめてぇぇ・・・お、おしり・・切れちゃいますからぁぁぁ。」 ぷっくりと膨らんだ括約筋周りは、肌色から少し赤みがかかるくらいまで紅潮し始めている。腸液の滲み具合を東山の網膜が認識すると脳は信号を送り、笙子の尻をすばやく抱え、天を向かせると滲み出た腸液と汗と膣液の混合液を舌で舐め取った。 皺の数が舌先に感じ、独特の臭気が鼻に抜ける。先端を含ませたままプラグをある程度まで抜くと、纏わりついていた腸液を東山は笙子に見せ付けるように舐め上げている。 「そ、そんなものっ・・・やめてくださいぃぃぃ。」 「いい味だ。・・・どうする？・・・これ抜いても、いいよなぁ・・・そろそろ。」 「抜いてくださいっ・・・早くっ・・・・あ、だめっ・・・抜いたらっ。」 「どっちだ、選択肢は・・・孕みてぇのか、それとも・・・こっちで喜びてぇのか？」 選べない選択肢は、笙子のどこに聞いても答えは同じだろう。受け入れる処は、はなから決まっていた。 「ぬ、抜いてくださいっ。」 「だよなぁ・・・ガキこさえる訳にいかねぇよなぁ。」 天に向けた笙子の尻を撫でさすりながら東山はプラグの取っ手に指をかけ、簡単に引っこ抜いた。 「プクッ・・・。」 「嗅いで見るか？」 「い、いやです・・・。そんなこと、しなくてもいいですっ・・・。」 東山は先端の臭いを鼻に吸い込んでいる。人妻保育士の腸液の臭いを感じると、下半身の膨らみはいつも以上に高らかに突きあがっていた。 「どうする？すぐ嵌めるか？それとも・・・感じ出してからがいいか？」 「・・・。」 笙子は答えを口に出すことをためらいながら、体を変え、膝立ちの東山のトランクスを四つんばいでずり下げる。陰茎の反動は強く、笙子の目の先にその切っ先を向ける。 答えは感じを出してからだと受け止めたのは東山。笙子の答えはただの時間かせぎにすぎなかった。 滲み出ている我慢汁は、いつも見ている量ではない。垂れ下がるように尿道口を湿らせている姿は、東山の性癖を反映させている。切っ先を収めるように笙子は舌先を伸ばすと、いつものように亀頭全体を甘く咥え舌を這わせていく。苦味を感じたカウパー腺液は、鼻から脳髄に抜けたような気がした。 覚醒でもないが、笙子は体の芯が砕けたように感じる。その理由は、体を曲げた東山の次なる仕打ちのためだった。 咥え込む笙子に覆いかぶさった東山は、腰を折り、指先をかぎ状にさせ、ショーツを太ももまでずり下げると笙子の蜜つぼを弄りだしていく。かぎ状の指先は、奥まで突き入れるのに抵抗なく、導かれるようにその姫の寝室をノックしている。 中指と薬指がその周りを徘徊するように触り撫で回している。 「コリコリがわかるだろ。・・・子宮口、引っ張り出せそうだなぁ。・・・下がり具合、ハンパネェし。」 「あぁぁぁ・・・ううぅぅぅぅぅ・・・あぁぁぁあっ。」 一度咥えた物を吐き出すと、堪えるのがやっとで、敷布団に顔を伏せてしまう。甲高くないが、女の声を上げている笙子に指図した東山。 体を入れ替えるように仰向けに寝返れと指示すると指先はそのままで笙子をひっくり返してしまった。仰向けた笙子は再び眼前に陰茎をぶら下げられる。すると、あえぐ口を閉じぬまま、ブスリと口内に押し込まれ、鼻での呼吸に変えられた。 東山の指先は、発情時である排卵最中の笙子の母なる内臓を揺さぶった。指先に感じられる子宮口は夜店のスーパーボール並みの質感で、穴までは把握できないが、下がり具合に女体の神秘を感じさせられた。 「笙子、母になるチャンス・・・逃すのか？」 「し、しませんっ・・・違う処でっ。」 「あぁ、糞穴だろ・・・でもよぉ・・・こんだけ壷が下がって・・・精子を欲しがってるんだぜ。・・・出してやってもいいんだがなぁ。」 「ぜ、ぜったいにっ・・・・しませんからぁぁ。・・・・あ、あぁぁぁぁぁぁぁあっ・・・・あっ。｣ 指先を動かされチャプチャプと膣液のしずくを放ちながら、生殖と性感の集積地をキツク閉じ込み、性主の東山の指先に翻弄されていく。 マッサージのように子宮口を揉んで行く東山になすすべなく喘ぎを続けさせられていく笙子。指先に疲れを感じた東山は、二本の指を抜き、泡立つような笙子の膣液を眺めると、それを笙子の鼻先にかがせた。顔を背けると、陰茎を吐き出す笙子。 太ももでホールドされた笙子の顔は自由を奪われ、指先を嗅がされたあと、舌先で舐め取るよう強要される。のどの手前まで指先が入り込むと鼻の奥を笙子の粘液の臭気で篭ってしまう。 女であることを知らしめられると、東山は目的を果たすための行動を始めていく。 「笙子・・・つけろ・・・。」 「・・・ど、どういうこと。」 避妊具の袋を投げ渡されると、ためらいがちに東山の真意を問うた。 「勘違いするな・・・ア○ルを楽しむんだよ。浣腸してねぇんだろ。俺は、・・・尿道炎にはなりたくねぇし・・・笙子の肛門を壊すのが目的でもねぇ。だから、サックはつけてやるんだ。」 「・・・。」 ありがたさは感じないが、東山の自衛の手段は、自らが汚物であるかのように言われ、屈辱の涙が涙腺を満たしている。こぼれるほどではないが、たまり掛けた涙水をぬぐうように目を手で拭い、放り出された避妊具の包みを破り、切っ先にあてがった。 「おい、尻向けろ。・・・その方が、楽だ・・・動かなくていい。・・・最初は無理しねぇから。」 「・・・。」 四つんばいの笙子は、東山の顔を見ることなく軽くうなづき、承諾の意を表明している。太ももを拘束している脱ぎ残しのショーツは手でズリ下ろされ膝に絡んだ物を笙子は足から取り去った。東山は、笙子の背筋を押さえると、宛がう肛門の位置を調整する。 ワセリンの代用に指先には再び笙子の粘り気を帯びた膣液を含ませる。肛門に突き刺すことはないが、周りを膣液で潤わせると、整った準備を笙子に告げ、残りの液汁を脱ぎ去られた黒のショーツで拭い去る。 「笙子っ、力抜いてろ、・・・痛くはしねぇから。」 「・・・。」 頭をうなだれたままの笙子は、もう一度軽くうなづき、東山の仕置きを待つしかなかった。性主は膝立ちから空気椅子のような格好で笙子に被さると、切っ先を皺に宛がい、先端をめり込ませていった。 「いぃぃっぃぃ・・・・・ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。」 喘ぎではなく耐えるだけの声を笙子は地下室に響かせている。先端があっけなく堰を越えると、抵抗を感じながらも笙子の直腸は東山に攻略され、東山典秀の旗印に占領された。 「どうだっ・・・プラグより・・・いいよなぁ。」 「じ、じっと、しててぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」 突き上げることをしない東山に、動きを制することを望む笙子。揺さぶりもなく直腸をふさがれただけで笙子は熱くなっていく女体の芯を恥じてしまう。 |
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| 2014.6.28掲載 |
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