はちみつ太郎 作
| ７９ 河は、残されている二台の車に探偵としての解釈を助手の男に話していた。 「軽自動車と高級車、電気の消えた職場。」 「その心は？」 「落語じゃないんだ。・・・どう見る？」 「えぇ・・・間違いなく男女の仲。」 「だろうなぁ。」 ７月下旬の陽はようやく落ちきり、涼むどころか蒸し暑さが暗闇に覆いをかけている。エンジンを切った河の車のなかでは、二台の車の持ち主の想像を深めている。 「不倫関係ですか？保育士と保護者の。」 「短絡的だな、まぁ、奥さんの内情を知らないなら仕方がない答えだな。」 「じゃぁ・・・なんですか？」 「従属、もしくは・・・強制的な関係。」 「・・・男の顔からしてってことで。」 「あぁ・・・金はある、が、顔からすると・・・金に物を言わせただけの男。それと、金はない、が、スタイル、顔、器量、申し分のない女。」 「絡むはずのない二人の関係。」 「あぁ、中華麺にオリーブオイルかけたって美味くねぇ。」 「無理に掛け合わせたってことは・・・。」 「そう、仕掛けがある。」 「その仕掛けを探る。」 「その通り・・・そこからが、ただの探偵にはできない範囲だな。」 「ただの探偵を抜け出したいです。」 助手の言葉を聞いた河は、周りを警戒するように伝え、東山の車の周りに近づき、内部をＬＥＤのマグライトで照らしている。助手席に投げ出してある資料は、大手ゼネコンに提出する安全資料。その下には興味深い物があった。 「神足組のバッジと・・・・アドレス・・・ホームページ？極道組織には、にあわねぇなぁ。」 書き写せないアドレスの端だけを記憶する。助手に合図し手招いた。デジカメを持たせ、東山の車内を撮影させる。マグライトに照らされた車内を記憶させると、アドレスの部分を大きく拡大させた。 「これってアダルトサイトですね。」 「知ってるんか？」 「えぇ・・恥ずかしいですけど、海外サーバーですよ。有料の。」 「もろ見え？」 「えぇ・・・でも、やたら高いんです。だから、サンプルしか見れなくて。」 「ＡＶ女優かなんかか？」 「いいえ、・・・おそらく、完全な素人ですよ。風俗嬢でもない。・・・確か、本物の素人で、希望者には住所とか、登場してる女性の素性を提供してるんです。」 「・・・怖えぇ世の中だな。女は承諾済みでか？」 「どうでしょう。」 「この携帯で見れるか？」 「所長のガラケーじゃ無理っす。スマホなら・・・。」 助手は、登録ブックマークを開き、神足が運営しているサイトを開いた。サンプル動画を再生すると顔モザイクながら、肝心な部分は丸映りな動画が再生されている。 「ね、で、ここをクリックすると・・・数万円で、この女性の個人情報が見れるんです。・・・本当かどうかわからないんですけどね。」 「都道府県まではみれるのか。」 「えぇ、おそらく、自分の近所であれば興味も沸きやすいし、飛行機でしかいけない距離の住所知らされても・・・って感じじゃぁ。」 「・・・この辺も結構居るのか。」 「えぇ・・・居ますね。どっちかっていうと・・・多い・・・ん？一番多いかも。」 「神足組が運営しているんなら、なおのことか。」 「神足なんですか・・・やばくないですか所長。」 「極道が怖くてこの商売は出来ないよ。じゃ、登録しろ・・・金は出してやる。」 助手は会員登録を済ませると、河のクレジット番号を打ち込んだ。会員登録の案内がメールホルダーに届くとすぐさまログインし、動画を選別している。 「このあたりの、女。・・・これ、住所・・・引き出せるか？」 「え、この子ですか・・・こっちのほうが・・・好みなんですけど。」 「いいからこれ・・・この、みどりって女・・・これでいい。」 「好みなんですか？すこし、ぽっちゃりが。」 「そうだ・・・。いくらだ、その個人情報は・・・。」 助手は、内容を確認している。口を大きく開けた。手を振り、やめましょうと合図している。 「９００＄？・・・うそだろ。」 「９万円。ドル換算ですけど・・・それくらいですね。円安万歳ですが。」 助手は財布の中身を確認する河を笑う。 「クレジットですから・・・経費扱いに出来ませんよね。」 「来月落しか・・・いい、クリックしろ。」 「えぇ・・・どぶに捨てるだけかもしんないですよ。」 「いいから・・・この、ミドリって女だ。」 助手はピンク色のアイコンをクリックする。承諾を求める内容の画面を越えて、数秒待った。 「着ました・・・。」 助手のスマホを覗き込む。女の顔が写されていた。履歴書を模ったページにはミドリの本名からその他の履歴が書き込んである。 『木島 翠 源氏名 ミドリ 旧姓 上田 翠 』と題された履歴書を閲覧している。よく出来た履歴書だと感心するほどだった。生年月日、住所、職歴、伏字になっているのはその職歴の名前のところだけだ。 「Ｈ保育園？・・・保育士か。」 「ダミーでしょ・・・住所だって・・・え、結構、近くないですか。」 「明日でも・・・行ってみるか。」 「調査ですか？」 「あぁ・・・本人が居れば・・・大きな問題だな。」 動画を再生し始めるとミドリと呼ばれる女が映し出される。派手目のない一般的な女。風俗でも虐げられている様でもない、普通の交わりが始まっていく。 男の顔にはモザイクがかけられている。この男が、ミドリを売ったのかはわからないが、おおよその想像はついている。河は、想像をいったん横に置き、男としての欲望が下半身に漲ることを感じていた。 漲りを残したまま、直腸は玩ばれている。腰の動きはほとんど感じられないが、滲み出る腸液は笙子に排泄口としての役割を忘れさせてしまう。 軽く前後に体を動かす東山は、笙子の呻くような声を頼りに女であることを感じ取る。ぶらさがった睾丸は、笙子の陰唇に触れるたびにぬちゃぬちゃと音をわずかながらに立てる。 むずむずした感触は睾丸袋に感じている。 「どうだ？」 「お、終わらないんですか。」 「早く出せってことか？」 「・・・。」 返事に困った笙子は、うなづくだけで表明する。被さるように笙子の背中に体を押し付けると、グラインドもないまま腸内を犯されている錯覚があった。 「いぃぃぃ・・・う、ごかないでぇぇぇ。」 「おぉ・・・そろそろ、動けそうか。」 頃合を察していたのは東山だけではなかった。笙子も痛みよりむず痒さを覚え、差し入れられた陰茎を締め付けるように括約筋を緩めたり締め付けを無意識にし始めている。 抜き出すかと思うくらい、亀頭の手前まで直腸から引き抜くと、遅めのストロークを繰り広げ笙子に苦悶の顔を浮かばせる。 「んんんんんんんーーーーー。」 腰をくねらせ、背筋を左右に振り、括約筋の締め付けを弛緩させると苦悶の声は少し高くなり、次第に喘ぎに変わるだろうと東山は尻肉を押し開く。 閉じていた尻肉の狭間は、東山の手により道を開かれる。隙間に埋め込まれている陰茎は亀頭の部分だけを排泄口に埋め込ませたまま、合図を待った。 「痒いんだろ・・・乾いてきて・・・尻の中が・・・。」 「んっーーーーーー。」 笙子はかぶりを振り、その讒言を否定する。が、否定の態度はその讒言にも否定された。東山は震度２レベルのグラインドを始めると、笙子の背筋は反り返り、頭をもたげたまま、態度を否定した。 「あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、あっぁぁぁぁぁ・・・ひ、ひ、ひぃぃ・・・あんっ、あんっっっ。」 動くなとも言わない笙子に暗黙で進軍開始を進言する。尻肉の狭間を閉じさせ、摩擦の感覚は根元にまでも感じさせていく。大きく突き上げることはしない。中の腸壁を楽しむように当たる壁を楽しんでいる。Ｓ字結腸までは感じないが排泄口の締まりだけで東山には十二分だった。 「うぅぅぅぅぅぅ・・・ぃぃぃぃ・・・ひ、ひ、ひぃぃ・・・ああぁっぁ。」 小刻みに声を上げる笙子は、その都度否定のための頭を振る。その姿は背後から差配する東山には、避妊具つきの陰茎から伝わるより甘美な物だった。 頃合はすでに通り過ぎ、笙子の頃合が近づいている。餅つきと同じようなリズムで繰り返されている喘ぎと突き。タイミングを逃すと笙子の悲鳴じみた喘ぎが地下室に響く。 「だめぇぇぇっぇぇぇぇぇぇ・・・あっ、あっ、あっっっっっ。」 隙間なく埋められた肛門は、ピンク色の花びらをメクレあげながら東山の蹂躙を甘んじている。笙子は片手を後ろに振り、覆いかぶさった東山に制止の意を告げる。 「なんだ？・・・だろぉ？」 「はぁ、はぁぁぁぁ・・・ま、まだ・・・。」 「違うだろ・・・奥に欲しくなった・・・だろう？」 「・・・そんなんじゃないんです。・・・終わりは、終わりは。」 東山に顔を向けた笙子は涙顔で東山に訴えた。言上を聞き終えた東山の回答は言葉ではなく、指先の動きだけだった。睾丸を押しのけ、指先を笙子の蜜穴に潜り込ませる。睾丸の下を通り抜けると、不思議な感覚だった。自分の尻穴に指を入れるような感覚で笙子の蜜穴を玩ぶ。 「ほぉら・・・さっきより下がってる。・・・少し入れただけで、触れるぞ子宮の入り口。・・・このままじゃ子宮口から、排卵した卵ちゃん出てくるんじゃねぇか。・・・何なら直腸で受精させてもおもしれぇな・・・ひひひっひ。」 子宮口をまさぐられた笙子は、耐え切れずに甘い声と切ない願いを口にする。 「ど、どうしたら・・・早く出してくれるのですか？」 「あっ？」 「どうしたら・・・。」 「正上位・・・で、夫婦のように繋がろうか・・・気分出してよ。」 「それで・・・いいんですか。」 「あぁ、そうじゃなきゃ、だめなんだよ。・・・・男ってのはなぁ。」 「・・・。」 笙子は、同意の頷きを東山に見せる。尻肉の狭間を開いた東山は、陰茎を抜き去ると、笙子のぽかりとあいたア○ルに指を押し当てると、滲み出す腸液を指先に感じさせた。 緩慢な動きで仰向けに寝返った笙子。足首をつかまれ開脚の姿勢は、少し変則的だった。尻の位置を確かめるように東山は笙子の腰を少し浮かせた。 切っ先の位置を宛がうと、開脚を閉じさせ、細めの膝裏を抱え込むと再度笙子の直腸を味わった。スムーズとまでいかないが、最初のアプローチよりは具合よく直腸に潜り込む。笙子は痛みを訴えるではなく、口を真一文字に閉じ、内なる女の声を封殺しようとしている。 膝裏を支点にし腰を押し当てながら東山は笙子の表情を覗き込んでいる。何度も表情を捉えられぬように右へ左へと振っているが、首筋に浮き出た血管と、悶えるさまは東山を高ぶらせるだけなのだ。 「いいぞ、いいんだろ・・・声出せよ・・・我慢しなくていい・・・尻の穴を犯されてるときは、俺を旦那だと思え・・・いずれは、・・・本当の嫁に・・してやるからよぉぉぉぉぉぉ。」 「な、なりませんっ・・あなたなんかのっ・・・あぁぁっぁぁぁっぁ・・・・はやくぅぅぅ、おわらせてぇぇぇぇ。」 言葉に対する仕置きのように膝裏を少し開かせ、生殖の穴を見つめると笙子と東山は目が合った。何を考えているかは想像の範囲だが、してしまいたい事として欲しくない事は一緒だった。 「へへへ、見ろよ笙子。・・・お○んこの穴が嫉妬してやがるぜ・・・どうして排卵日にう○ちの穴でエッチしてるの？ってよぉ。」 「あぁぁ・・・・だ、だめぇぇぇぇ・・・・ビュビュビュ。」 腰を尻肉に打ちつけながら、指先を女の狭間に押し入れると、生殖を忘れぬよう膣穴から前立腺液を吹き上がらせてしまった。 東山の陰毛付近には飛び散った笙子の腺液が飛んでいる。大量ではないが勢いよく飛ばした飛沫は纏わりついている。指先を抜くと名残惜しそうに膣肉をひくつかせ、残りの腺液もこぼれるように放出していた。意図せず潮を吹き散らした笙子は、あごを天に向け、諤々と体を震わせている。 ある程度の絶頂を見つめている東山は笙子にかぶさるように圧し掛かると、顔を近づけ笙子に白旗を揚げるよう諭している。 「もう、だめだろ。」 「あ、あ、あ、あ、あぁ、あぁ。」 「声にならんか。・・・排卵日のア○ルセックス、素人には少し刺激が強すぎか？」 「あぁ、あぁ、あぁぁ、・・・あぁぁぁ。」 笙子は息を引きながら東山の顔を睨んでいる。戦闘能力は皆無に落とされているが、抗う顔には違いがなかった。閉じていた腿を再び開かせると、その間に割り入り、腰の動きを敏とした。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・あぁぁぁぁ、ひぃ、ひぃ、ひぃ。」 呻き声の後、小刻みに力を入れる声を発し、胸元を反らせると、きつく目を閉じ、らしからぬ声を漏らしてしまった。 「ぃぃぃぃ・・・くぅぅぅぅ・・あ、あぁ、・・・・・だめっ・・・いくぅっぅぅぅぅ。」 見透かしたように突き上げと、指先での膣肉しゃくりを始めた東山は勝どきの声を上げながら、直腸内に熱い発熱液を放出する。 「はぁぁ、見たかよぉぉ・・・悟さんっよ。・・・俺は笙子の糞穴の処女いただいたぜぇぇ。これからは、女を忘れさせてやるよ、笙子。」 「あひぃ、あひぃ、あひぃあひぃぃぃぃぃぃぃぃ。」 「女を忘れたころ、江藤のとこに戻してやっからなぁぁぁぁぁ・・・糞穴、がばがばでぇぇ。」 射精後も我を忘れたように笙子の膣穴をほじくり、腺液を吹き上げさせながら涙声の許しを鼓膜から跳ね返していた。 |
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| 2014.6.30掲載 |
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