はちみつ太郎 作
| ９４ 野村には、１０１人目からの数人の保育士に何の未練もなかった。未練があったのは１００人目の女にだけで、その女を拘束しての性行為は、紛れもなく興奮を最大値にさせている。 転がされ、もぞもぞと畳に背をつけている笙子は、コカ入りのエナジードリンクを喉に流す佑介に自重の言葉を投げかける。 「そんな物、飲んでは・・・ダメ、・・・や、やめなさい。」 「あぁぁ・・・なんか、ピリッと来るね。」 飲み干した缶は、テーブルの上に置かれた。深く息を吸い込む佑介は、動悸の早まりにまだ気がついていない。背を伸ばし、肛門へのフックのつっぱりを緩めるのが精一杯の笙子は、佑介に呼びかける言葉も見当たらなくなっている。 前回のように、近所のお姉さんといった感情は作れない。どちらかと言うと、状況は帰宅途中に浚われ犯される隣の人妻といった感覚をもっている。 「首筋に、つたわるわぁぁ、これ、ヤバイやつか。」 「だ、だったら・・・戻しなさい。・・・体を・・・壊すわ。」 「ありがとう、俺の体を気遣ってくれて・・トロ・・・じゃなくて、笙子。」 佑介の笙子への呼び名が変わっていった。上から見る視線もきついものに変わっている様にも見えた。おびえる顔をし始める笙子は、演技でもない言葉で佑介の変化をやわらげたい。 「お、おねがい・・・聞いて・・・あの人の言うことを、聞いちゃダメ。佑介くん、・・・携帯の女の子たち、みんな、私みたいな目に合わされるから・・・だから。」 「エッチな思いをするって事だよねぇ。・・・だったら、いいんじゃない。俺も、笙子とこうして、お○んこ、させてもらえるし。」 畳に背をつき、せみの抜け殻のように実体を抜き取られた笙子は、佑介が足首をつかんだ瞬間、目を閉じ、予測した発するであろう佑介の言葉を耳に入れる。 「おやぁぁ、随分だねぇぇぇ。・・・クチュクチュクチュュゥ。」 二本の指を笙子の膣前庭に押入れ、クスコのように膣肉に空間を及ぼすと、笙子は目を閉じたまま、首を横に傾け、佑介の視線を外したがっている。 「クチュゥゥゥ・・・クチャァァ。」 激しい揺さぶりではなく、笙子の湧き出る泉を掘り出すように、女の声を待っていた。指先に絡まる女の蜜を、自分で亀頭に塗りつけ、潤滑具合を試すように数度しごきあげていた佑介。 我慢汁でなく笙子の呼び汁を切っ先に纏うと、声をあげる前に、先端を押し込んだ。纏わり付いた膣液は、佑介の脳汁をより多く分泌させたのか、ピストンに意向するのをためらった。 「おぉ、で、でちまいそぉぉぉ。」 「あぁぁぁぁんっ・・・だ、めってぇぇ・・・ゴムもなしじゃぁぁぁ。」 半分食い込ませた陰茎を動かすことなく静止させ、危うくなった射精感を押さえ込むように佑介は、笙子の恥丘の繁茂を何本か指でつまみ抜き取った。 痛さに反応すると、静止されたままの陰茎から逃れるように体を丸めたがそれがもう一つの無機質な責めを感じさせている。 「あぁぁ、ぁぁぁぁ。んっ、んっ、・・・。」 「アナルかぁぁ・・・下品な女にだけはしたくないなぁぁ。」 「あぁ、う、うごかないでぇぇぇ。」 笙子は耐えるように体を反らせるが、佑介の挿入に反射した脊髄反射は、背骨を丸め、シリコンフックを肛門に食い込ませてしまった。 佑介は、足首を持ったまま笙子の足を１２０度くらいの角度で開いている。繁茂の下の陰唇を割っている自らの勃起した陰茎に声をかけている。 「あ、俺、・・・出ちゃってる？もしかして？」 「え、え、・・・ぬ、ぬいてっ・・・あ、あぁ、うごかしちゃだめぇぇぇぇ。」 「あぁ、いぃぃ、・・・ちがってらぁ・・ヌルヌルのま○汁だったぁぁ。」 笙子は佑介の言葉を信用し、出していた拒絶の声を再び閉じる。与えられていく快楽を貪り始めたことを知られたくはないが、ガードは完全に崩壊していた。 ゆっくりだが確実に奥まで届き、笙子の大事な卵は、すぐそこにまで来た尖兵を押しのける力は備わっていない。佑介も先端が笙子の壺口に届いていることを知っている。 体を押し当てると背を丸めてしまう笙子は、肛門のフックのケアはできていなかった。腸液に馴染んだシリコンフックは、自在に位置を動かしながら、意図せず無機な交わりを強要していた。 二本の穴に埋め込まれた有機と無機な尖兵は、陥落まじかな篭城兵をおびき寄せるようにその門をこじ開けていく。裏口の笙子の口は閉じているが、そこから、白旗をあげる脱走兵は声を上げもう一つの入り口を教えている。 「あぁ、んっもぉぉ・・・あぁぁ、あぁ、・・・いぃぃ、・・だめぇ、だめぇ、・・・っで、でるぅぅ。」 ふさがれるように舌が笙子の口を覆う。丸みを帯びさせられた笙子は、シリコンフックを弾き飛ばしそうなくらいに手首に繋がるチェーンを引っ張った。 尻が浮き、圧迫する佑介の体が、笙子を悶えさせる。口をふさがれ、舌を飲み込まれるように唾液で纏わり付かされ、三点で責められた笙子の小さき砦の城門は開放された。 「おぉぉ・・・で、でるぅぅわぁぁ・・・・か、かお・・・にぃぃぃぃ。」 「ぬ、ぬいてぇぇ・・・ぜ、ぜったいぃ、あぁぁ、あぁぁ、か、かおでぇぇ。」 突きつけを敏にした佑介は、先端を抜き去ると、笙子の体を跳ね除け、体をまたぐように乳の上に尻を近づけた。二回ほど陰茎をしごくと、堪らず薄い精液を顎、唇、そして眉間に浴びせかけた。 笙子の目は、発射の段階で閉じられる。顔射で安堵をしている笙子に佑介は、先端を拭わせるように口元にこすり付けている。スペルミンの臭いを感じ取らされると、拒絶の意を表すことなく亀頭の先に舌を当てられてしまい、その大部分を口内にほり込まれてしまった。 清掃具合を気にすることなく、２０秒ほどの舌捌きを楽しむと、再び笙子の足を１２０度に開き、今度は陰茎でなく捌きの確かな舌先で陰唇を吸い上げていく。 「じゅじゅじゅぅぅぅぅ。・・・おしっこじゃないじゃん、潮だわこれ。」 「・・・あぁぁ、ああぁぁ・・・だ、だめぇ、いぃぃ、ま、またぁぁ。」 「いけよぉぉ・・・往くために来たんだろぉぉ・・・あの人について来て。」 「ち、ちがうのぉ、・・・来なきゃ、ひどいめにぃぃ。」 「これも、随分、ひどい目だが。・・・笙子の中じゃ、・・・ひどくない部類なんだな、快楽の貪り。」 「ち、ちがぁぁぁうぅぅしぃぃぃぃ。」 反論するが、何一つそれを裏付ける物は見つけること、教えることも出来ていない。東山が言った、包皮切除の話に切り替える。 「やっぱ、笙子さぁ、皮、剥いたほうがいい。」 「な、なにを・・・言ってる、あぃぃぃぃぃぃ。」 「クリの臭い、・・・ちょっと、苦手だよ。前回は言わんかったけど、・・・あの人が言うように、整形できるなら、してくださいね。」 「だ、だれが、そんなことを・・・す、るもの・・・ぃぃぃぃ。」 「ね、これだけ反応がいいし・・・常時、剥きクリなら、ずっとビクンビクンだよぉぉ。」 佑介は、剥きださせた陰核を舌先で突き、汚れをクリーニングし始める。一度、責めを止めると、舌先を突き出したまま笙子の顔の横に近づけた。顔を背ける笙子に、舌を寄せ、口内をまさぐらずに鼻先にその先を押し付けた。 「いやっ・・・そ、そんなこと、・・・。」 「だろ？・・・毎晩、嗅がされてる旦那の気持ちを知れよぉぉ。・・・ＳＥＸレスになっちゃうよぉ。・・あ、なってるからここにいるのか。」 少し臭う腐敗臭は笙子の尊厳を揺らしている。鼻で嗅がされた臭気は、自分でも少し気になるほどの臭い。それは、近づく排卵の時の自身の臭いであることは、指先をお供にした自慰行為で気がついてはいた。 陰唇を大きく指で開き、蝶の標本のように赤い肉芽を一つ目の蝶に見立てて佑介ははしゃぐ。 「奇形の蝶だぁぁ・・・うーん、ヒトツメアカカイチョウ、・・・いや、ムキクリアカアゲハ。」 開いた陰唇の中心にぽかりと開くはずの膣道は見られない。膣前庭は盛り上がり、押し出されるようにして粒々の膣肉をパクパクと息づかせていた。 「蝶ののはらから・・・ミミズが這い出てくるみたいだぁぁぁぁぁ。」 膣肉の盛り上がりは、全てをはみ出してしまうかのように隆起を見せていた。陰唇の開きを少し緩めた佑介は、パクパクと意図せず動いている笙子の膣道に舌先を飲み込ませていた。 「もぉぉ、いぃ、かせて・・・・お、おかしく、ひぃひぃぃぃ・・・なるからぁぁぁぁ。」 我慢ならない女の声を聞いても、エナジードリンクで脳内の神経細胞を壊され始めている佑介は、聞く耳を失い始めていた。 「食ったら、うめぇかなぁぁ・・・笙子のおま○この肉。・・・あぁ、喰らい尽きてぇぇ・・・な、なぁ・・・いいよなぁ。」 「な、なにを、いってるの・・・あぁ、正気に・・・あぁぁぁぁぁ、もどって。」 剥きあげたクリトリスに歯をあて、笙子にけん制をみせる。犬歯で刺激し、横から舐めるように盛り上がりの膣前庭を舐め上げる。 笙子はたまらず、前立腺液を噴き上げた。 「びゅ、びゅ・・びゅぅ。」 膣道が収縮を何度か繰り返し、噴き上げた潮は畳にシミを作っていた。口の周りにかかった佑介も、手で拭い、拭い去れない液は舌で舐め取った。 「塩味でもないなぁ、潮なのになぁ。」 「あ、あぁ、も、う、いいかげんに、してぇ。」 ポルノビデオのように、指先を突きつけ、Ｇスポットを揺らし、先ほどより多目の潮を噴き上げさせ、その飛距離を笑い飛ばしていく。何度も、あげさせられた腺液は、畳にしみこまずその弾きを玉のようにし、佑介に吸い取られていた。 「な、なぁ・・・アナルの奥・・・見せてくれん？」 「も、もう、・・・いや、・・・ど、どうして・・・そんなんじゃなかったじゃない、佑介く・・・ん。」 笙子は佑介に改心させようとやさしく名前で呼びかけるが、功はそうさず、腹ばいから四つんばいに恥ずかしい姿勢を変えられただけだった。 四つんばいの尻を何度も舐め、笙子はその都度、言い知れぬ悪寒に襲われ、鳥肌を体全体に覆わせる。佑介は、その舌を移動させ、シリコンフックが捻じ込まれている肛門の周りを執拗に舐め始めた。 笙子は、虫の這うようなその感覚を口に出すことを恐れ、畳に顔をこすりつけ、限界に達するまで声を押し殺していた。腸液の滲みも、伝えられながらの舐め責めは、時間にして１０分は続いている。 その間、陰唇、陰核には指も触れられていない。畳に垂れ下がるのは、佑介の唾液だと思っていたが、その実は違っている。極限まで舌先だけで舐めあげる佑介は、視覚に入れた畳のシミで笙子への蔑みを思い出した。 「見えるだろ・・・これ、笙子のだよ。・・ま○汁。・・・アナル舐めで・・・こんな。」 「うぅ、うぅく。」 「こんなになるんだな、女って、・・・アナルを知った女、・・・笙子。・・・もぉ、トロンって呼べんなぁ、・・アナリスト。」 手首に繋がるチェーンを少しルーズにさせるよう背を仰け反らせるとシリコンフックは少しだけ、肛門から押し出されるように動いた。 「うーん・・・この、臭いがいいんかぁ？・・・俺には、わかんね。」 「クチュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・クチュ。」 つまみ出し、笙子は背をそらし、それに応じるようにしている。フックの三分の一が空気中に開放されると、すこし放屁が混じり佑介の笑いを誘う。 何度か、同じようにし続けると放屁は繰り返されていく。繰り返しが終わりを迎えた頃、笙子の声は、恥ずかしさに覆われた。 「・・・も、もう、終わらせてください。」 笙子の言葉は、佑介を仲間に引き入れるでもなく、この恥辱の時間を終わらせる言葉には不十分だった。四つんばいの尻は、再び舌先が這いだし、余っていた指先も雫を落とし続けていた柔肉の隙間をまた埋め始めていく。 |
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| 2014.8.4掲載 |
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