その日を境に、香菜子の生活は一変した。
　香菜子は学校から戻ると、達夫の部屋に行き、二人で食事をするようになった。
　達夫は余裕のある時は、食事の前に、学校から戻ってまだシャワーも浴びていない香菜子を抱くこともあった。しかし、それはあくまでも「前菜」という感じだった。メインはあくまでも食事が済んでからだった。
　達夫はたいてい、最初は丹念に舌で香菜子の陰部を舐め、そのあと指を挿入して一度香菜子を頂点まで上らせるのだった。
　そのあとで女性上位のシックスナインを十分に味わい、最後の最後で肉棒を深く香菜子の膣に突き立てた。その体位は日によって違うが、香菜子が後背位を好むのを知った達夫は、バックから攻めることが多かった。
　二人の性の儀式はたいていは１時間以上続いた。その後、軽く眠った後で、もう一度交わることもまれではなかった。
　そのため、香菜子は達夫の部屋でそのまま寝てしまうことも多かった。そして、朝になって目を覚まし、あわてて自分の部屋に戻って、シャワーを浴びて着替え、食事もしないで学校に出かけることもあった。

　そして、週末はことさら激しかった。金曜日の夜、二人はほとんど眠らずに、何度も交わった。
　達夫は、恥ずかしがらせることによって性欲が高まる香菜子の性癖を知り尽くしていた。だから、交わりの中で、必ず香菜子が恥ずかしがるようなことを要求した。
　香菜子はそのために、アダルトビデオを見ながら、そのビデオの女優と全く同じセックスをさせられたり、立ったまま壁に手を突いた体位での交わりもした。達夫は毎日のように恥ずかしいポーズを香菜子に要求し、香菜子の方も恥ずかしがりながらその快感に溺れていった。

　達夫は香菜子にコスプレのようなこともさせた。
　香菜子が家庭科の教材として女子高生の制服を何枚か持っていることを知った達夫は、香菜子にそれを着させた。そして、達夫は香菜子の部屋で電気を消して待っていて、女子高生の香菜子が部屋に戻ってきたところを襲う、という設定で、香菜子を犯すように交わった。
　女子高校生の冬服はごわごわしていて脱がせにくく、達夫は香菜子に上着もスカートも付けさせたまま、パンティだけを脱がして、後ろから挿入した。
　香菜子は達夫に、少しは抵抗するように言われていたのだが、挿入がはじまると自分から腰を使い出して、達夫に「強姦されて腰を使うような高校生はいないよ」と言われてしまった。
　達夫は最後に、制服を着たままの香菜子を立たせて、片足を達夫が抱え上げるポーズを要求し、そのまま肉棒を膣壁にゴシゴシ擦りつけるように激しく動かし、最後まで登り詰めた。香菜子は達夫にしがみつきながら、体を反り返して悶絶した。

　一番二人が燃えたのは、香菜子がスクール水着を着た時だった。その水着は香菜子には小さすぎた。それを無理に着ると、胸ははち切れそうになり、股間はハイレグの水着を着ているようになった。
　達夫はその時も、強姦するように交わることを香菜子に求めた。
　達夫は逃げる香菜子を後ろから羽交い締めにして、両手を縛り、スクール水着の股の下のところをハサミで切って、香菜子の陰部を露出させた。そして、香菜子に馬乗りになって、上から香菜子のオ××コを何度も突いた。
　そうされると、香菜子は前に陵辱された時のことを思い出して、突かれるたびに体ががくがく震えるほどの悦びを得た。
　達夫の方も、
「ああ、こうすると本当に香菜子を強姦しているみたいだ」と言いながら、肉棒をいつもよりも激しく動かした。
　香菜子は最後には、縛られた手で自分から水着を胸のところまで引き上げ、乳房を露出させて達夫に愛撫することを求めた。
　そして、両方の乳房を掴むように揉まれながら、絶頂に上った。
　その日、香菜子はそのあとも、この水着を着たままで、何度も何度も達夫に挿入され、そのたびにいつも以上の悦びを得た。

　盗聴については、香菜子は達夫に任せきりにしていた。達夫はその件について、香菜子によく報告してくれた。
　それによると、達夫が前に見た車のナンバーをもとに、達夫の友人は相手の住所を突き止めたそうだった。そして、達夫と二人でその家に行ってみると、その車が止まっていたと言うことだった。
　今後の交渉は、達夫の友人がやってくれるそうだが、香菜子の家にはあれから何も届かなかったし、不審な電話もかからなかった。その意味では、香菜子の不安は解消されたと言ってよかった。

　困ったことと言えば、和彦のことだった。
　香菜子は、部屋で二人で抱き合い、挿入の寸前でかかってきた電話に邪魔されて以来、こちらから和彦に働きかけることをしなかった。そのせいか、和彦は学校でも何か言いたげな視線で絶えず香菜子を見ているし、次の週末には香菜子の部屋まで来ているようだった。ただ、香菜子は土曜も日曜も達夫の部屋にいたので、和彦が来ている気配はわかっても、会うことはなかった。
　しかし、このままではいつかは何か起こりそうだった。

　香菜子はこのことを達夫に言いたくはなかったのだが、その次の金曜日に達夫の部屋で抱かれた後、思い切って相談してみた。すると達夫は意外なことを言った。
「明日、香菜子は自分の部屋にいればいいじゃないか。そうしたら、その滝原という生徒がやって来たら、会えるよ」
「ええっ！　だって、その子、もしかしたら……」
「香菜子とセックスしたがる、っていうんだろ」
「……」
「させてやればいいじゃないか」
「えっ！　達夫、本気で言ってるの？」
「ははは。怒った？」
　達夫は香菜子の顔をのぞき込むようにして言った。香菜子は不機嫌さを隠さなかった。
「私、もう達夫の恋人なんでしょ？」
「そうさ。だからその生徒には悪いけど、もう抱かせてやるわけにはいかないな」
「当たり前じゃない！」
「だから、香菜子には、もう離れられない恋人がいるってことを、その生徒に知らせてやればいいんだよ」
「えっ？　どういうこと？」

　達夫の計画というのはこうだった。
　香菜子が一人で自分の部屋で和彦が来るのを待つ。そして、和彦が来たら、部屋に入れて少し話をする。その様子をうかがって、適当な頃に達夫が部屋をノックする。
　香菜子は「恋人が来たから隠れて」と言って和彦を押入に入れる。達夫は香菜子の部屋に入って、香菜子と仲のいいところを見せつける、というのだ。
　香菜子はあまり気が進まなかったが、ほかによい方法も思いつかなかったので、その方法を試してみることにした。ただ、そんなにうまく和彦が部屋に来るかというのが問題と言えば問題だった。

　そんなことを話した金曜日の夜は、香菜子の生理が終わって、数日ぶりに達夫に抱かれた日だった。香菜子はその日は達夫との激しいセックスの後、珍しく自分の部屋に戻って寝ることにした。

　そして、次の日の九時を少し過ぎた頃、香菜子はまだ自分の部屋で寝ていたが、玄関のチャイムで目を覚まされた。香菜子はその瞬間、それが和彦ではないかと思った。
　香菜子は携帯で達夫を呼び出しながら、玄関に出てみた。ドア越しに、
「どなたですか？」と呼びかけると、やはり、
「先生、滝原です」という、思い詰めたような声が聞こえた。
「あっ、滝原君なの？　ちょっと待って」
　香菜子は奥の部屋に戻り、携帯で達夫を呼び出し続けながら、慌ててパジャマがわりのＴシャツとハーフパンツを脱ぎ、ブラジャーをつけて、たまたまそこに出ていたベージュのワンピースに着替えた。
　その間に達夫が電話に出たので、小さな声で、
「来たわよ」と言うと、達夫も短く、
「じゃあ、計画通りに」と答えた。

　香菜子が部屋の扉を開けると、和彦が飛び込むように入ってきた。そして、
「先生、先生！」と言いながら体を抱きしめ、唇を吸った。
「ちよっと……、ちょっと待って、滝原君！」
　ふたりは転げ込むように奥の部屋に入った。そこにはまだ布団が敷きっぱなしだった。
「先生、心配してたんです。先週、このアパートに来てみたけど、先生はいないし、学校で話しかけようとすると、先生、怖い顔するし……」
　香菜子は怖い顔をしたつもりはなかったのだが、こっちを見ている和彦の視線に気づいて、これからどうしたらいいかと考えていたので、和彦にはそう見えたのかもしれなかった。

「滝原君、ほら、このあいだも言ったように、私の部屋が盗聴されていて、おまけに、きみと二人でいるところの声を録音されちゃって、大変だったのよ」
「ええ、知ってますよ。それで、このあいだ来た時、電話がかかってきたじゃないですか」
「そうだったわね。それで、あの電話の後も、変な手紙みたいなものも送られてくるし、本当に私、どうしていいかわからなくなったの」
「どうして、俺に相談してくれなかったんですか」
「うん、滝原君にも相談しようと思ったんだけど、ほら、盗聴している人を突き止めたり、その人から盗聴した声を録音したテープを取り戻したりするのって、かなり危険でしょう？　それで、私がちょっと前まで付き合ってた人って、そういう関係に強いから、彼に頼んだの」
「えっ？　先生が付き合っていた人？　ひょっとして、この前言ってた先生の最初の男のことですか？」
「そんな言い方しないで！」
　香菜子は強く言った。和彦はびっくりしたようで、黙って香菜子を見つめた。
「私、確かに滝原君に無理に体を求められて、うかつにもそんな関係になってしまったけど、もともと滝原君とでは歳も違うし、だいいち、先生と生徒の間だし、こんなふうに会っていてはいけないんだわ」
　香菜子がそう言うと、和彦は首を振りながら、
「そんなことないよ、先生。もう俺は先生なしでは生きられないんだ」と言った。
「そんなこと言っちゃだめよ。滝原君はこんなに若いんだから……」

　そんなことを話している時、玄関のチャイムが鳴った。香菜子は慌てたようなふりをした。
「そうだ、忘れていた。今日は、さっき話した彼が、盗聴の件でうちに来ることになっていたんだ。滝原君がいるところをその人に見られたら、どんなふうに思われるかわからないわ。ねえ、滝原君、お願いだからしばらく押入に隠れていてくれない？」
　一気にそう言うと、その勢いに飲まれて、和彦は押入に入って隠れた。

　香菜子は一応、和彦の靴を隠してから、玄関のドアを開けた。達夫が少し笑いながら入ってきた。
　達夫は黙ったまま押入れを指さして首をかしげた。香菜子も黙ったまま頷いた。

　達夫はまだ布団が敷きっぱなしの部屋に座り込み、
「香菜子、盗聴の件はもう大丈夫だよ」と言った。
「えっ？　うまくいったの？」香菜子も調子を合わせた。
「うん。僕の知り合いには裏社会に強いのも多いから、そこから手を回したら一発だよ」
「ああ、よかった。これで安心ね」
「そうさ、安心してこの部屋で香菜子を抱けるな」
　その、抱けるという言葉を聞いて、香菜子はどきっとしたが、これも隠れている和彦に聞かせるためだと思い、
「そうね」と答えた。
　すると、達夫はやにわに香菜子を抱きしめた。
「あっ、何するの」香菜子は驚いた。
「何って、いつもしてることじゃないか」
　達夫は香菜子の唇を吸いながら、ワンピースのスカートをまくり上げた。

「あっ、だめ、だめ」
「どうして？　昨日の夜だって、何回もセックスしたじゃないか」
　達夫はもうパンティに手をかけて、下げようとした。
「だめよ。今日はだめ」
「おかしいな。香菜子はいつもは自分から欲しがるじゃないか。なにか、セックスできない理由でもあるのかな？」
　香菜子は戸惑いながら、
「そんな、別に、理由なんかないけど……」と答えると、達夫はもう香菜子を布団の上に完全に押し倒した。
「だったら、いいじゃないか。香菜子は、ちょうど生理が終わったばかりだったんだし、昨日みたいに思いっきりぶち込んで、中にドバッと出してやるよ」
　達夫はそう言いながら、強引にパンティを下げた。
「ぁあっ、やめて、お願い」
　香菜子は足をばたつかせて抵抗したが、達夫はもう片手でズボンを下ろして、肉棒を取り出した。
「ほら、香菜子。もう僕のは、こんなにはち切れそうだよ」
　確かに達夫の肉棒は、いつにも増して巨大になっていた。それに興奮の度合いもいつもより強かった。

　香菜子は達夫の考えていたことがやっとわかった。
　達夫は、和彦に覗かれながら香菜子と交わりたいと望んでいたのだ。
　香菜子はそれに気づいて、和彦が隠れている押入の方を見た。押入れの戸は、さっきは完全に閉じていたのだが、今は確かに少し開いているようだった。
『ああ、私が達夫に抱かれるのを、あそこから滝原君が覗いているのだ』
　香菜子はそう意識したとたんに、自分もまた性感が高まってきたのを感じた。
「ぁあっ、達夫、だめ、だめ」と香菜子は言いながらも、ほとんど抵抗らしい抵抗はしなかった。
　達夫の方は、とにかく挿入することだけが最初の目的らしく、香菜子の陰部を露出させると、まだ香菜子がワンピースを着たままなのに、すぐに肉棒を押し付けてきた。
「あっ、ああ、うっ」
　香菜子の秘所はすでに蜜に溢れていた。何の抵抗もなく、香菜子の膣は達夫の肉棒をするりと飲み込んだ。

達夫は、最初から肉棒を激しく膣壁に擦りつけてきた。いつもは香菜子を焦らすことに熱中する達夫にしては、最初からこんな抽送をするのは珍しかった。しかし、そうされることで香菜子の性欲は急速に高まった。
「ぁぁあああっ、うっ、うぅぅっ、あっ、あっ、あっ」
　香菜子は声をこらえることができなくなった。和彦に聞かれることを意識しながら、いや、むしろ、和彦に聞かれているからなおさら、香菜子の声は高まった。
「ああっ、んぅーん、あっ、あっ、ああああっ……、も、もう……、だめ、あっ、もう、もう、いきそう……」
「えっ？　もう？　もう、いくの？」
「ぅうん、あっ、あっ、なんだか……、なんだか、あああっ、もう、だめ！」
　達夫は激しい抽送を続けながら、香菜子の足を開かせようとした。ワンピースはもう腰の辺りまでまくれ上がっていたが、それでもそのスカートに邪魔されて、まだ足は完全には開きにくかった。
「どうしようもなく淫乱な教師だな。ほら、もっと足を開けよ。足を広げて、香菜子のオ××コ全体で、僕のチ×ポをくわえ込むんだ」
　香菜子は腰を浮かせ、足を全開にして膝を立てた。達夫の肉棒の動きが、また早くなった。
「ぁぁああああっ、うぅぅっ、あっ、あっ……、い、い、いくぅ……、いく、いく」
「よし、きみだけ先にいっていいよ。そのかわり、この後、僕の言うことは全部聞くんだな。いいね？」
「う、うん、聞く、聞く……、ああっ、あああああっ、あうぅん、あっ！　あっ！　あっ！　あっ！」
　香菜子は体を仰け反らせて、気を放った。

　達夫は、香菜子がぐったりすると、まだ精を放っていない太い肉棒を、一度膣から引き抜き、布団の上に座った。
　香菜子は、しばらく体を横向きにして、激しく息をしていたが、さすがに押入れの中の和彦のことが気になって、体を起こした。押入れの戸は今は完全に閉まっていた。
　達夫は、香菜子が押入を気にしているのにすぐ気づき、笑いながら香菜子に近づいた。
「ほら、着ているものを自分で全部脱ぐんだ」
　達夫はそう言いながら、自分も服を脱ぎだした。
「えぇっ？　まだするの？」
「何言ってるんだ。僕はまだ全然満足していないよ。それに、さっき、香菜子は僕の言うことを聞くって言ったじゃないか」
　香菜子は、もうここまで来たらどうにでもなれ、という気になり、膝立ちになってワンピースのファスナーを下ろした。パンティはすでに剥ぎ取られているので、香菜子はブラジャーだけの姿になった。
　達夫は立ち上がり、香菜子の顔の前に肉棒を突きだした。
「ほら、いつもするみたいに僕のこのチ×ポを、そのいやらしい口でよくしゃぶるんだ」
　達夫の肉棒はもう最大限にまで張り出していた。
　香菜子はしかたなく、それを手にとって、口にくわえた。

「だめだよ、香菜子。くわえただけじゃ。いつもみたいにいやらしい音を立ててしゃぶってごらん」
　香菜子は、肉棒の付け根から舐め上げるように傘の部分まで舌を這わせ、次に傘の周りを舐めた。
「いいよ、よくなってきたよ。じゃあ、次は口の中で、舌で傘の裏を舐めるんだ」
　香菜子は言われたとおりに、達夫の大きな亀頭を完全に口に入れ、吸い込むように全体を包みながら、舌で達夫が一番喜ぶ部分を舐めた。　
「ほらほら、もっと口の奥まで入れて」
　達夫は肉棒を、香菜子の喉の奥まで押し込んできた。
「ぅうぐっ、ううっ……」
　香菜子は呻きながらそれを受け入れ、手で茎を押さえて、口を前後に動かした。
「おっ、凄いよ香菜子。オ××コの中に入れてるみたいだ。でも、このままなら出ちゃうぜ。僕は、出すなら香菜子のオ××コの中の方がいいよ」

　達夫にそう言われた時、香菜子はその言葉をどこかで聞いたことがあるような気がした。でも、もうそんなことはどうでもいいくらいに香菜子の欲望も深くなった。
　それにも増して、押入の中の和彦の存在が香菜子を強く刺激した。人に覗かれながらセックスをするという危険な快感に香菜子は溺れた。
「ぁあっ、達夫、私、もう我慢できない」
　香菜子は自分からブラジャーを外し、乳房を持ち上げるようにして、達夫に迫った。
「よし、じゃあ、今度はきみが上になって、自分で動いてみな」
　達夫は布団に寝て、香菜子を自分の体の上に跨らせた。もちろん、達夫はわざと押入の方に頭を向け、押入の戸が香菜子の正面に見えるようにした。
　香菜子はその戸が、またかすかに開いているのに気がついた。
　それを見ながら、香菜子は達夫の肉棒を手に取り、一度付け根から先までゆっくりと舐め上げてから、今は蜜が溢れるようになっている自分の陰部にあてがった。
　そして、少し腰を浮かせ、亀頭が膣口に銜え込まれるのがはっきり見えるようにした。そうしておいて、まだ挿入はせずに、亀頭をクレバスの下からクリトリスまで何度か往復させ、自分の暖かな蜜をたっぷりとなすりつけた。
　
「香菜子、ずいぶん焦らすじゃないか」
　達夫がからかうように言った。
「焦らしてるわけじゃないわ。もう入れるわ」
　香菜子はさらに腰を浮かせ、達夫の肉棒を直立させると、その真上から一気に腰を落として、自分の膣に突き刺すように挿入した。
「ぅうっ、ぁあっ、凄い！」
　香菜子は自分でそうしておきながら、こらえきれずに仰け反った。
「ほらほら、香菜子が腰を使ってくれなくちゃ」
　そう言いながら、達夫は下から突き上げてきた。
「あ、ああっ、そう、達夫は下から突いて。私、本気で腰を動かすわ」
　香菜子は自分の膝に手を置き、達夫と呼吸を合わせて腰を動かした。
　達夫は、両方の手のひらで香菜子の乳房を支えるようにして、香菜子の動きを助けてくれた。そして、親指と人差し指で香菜子の乳首を捏ねた。

「ぅうん、あっ、はあっ、あっ、あっ、ああっ、いい、いいっ……、あっ！　あっ！」
　香菜子は最初から激しく動いた。二度目の挿入なので、香菜子の快感は火がつきやすくなっていた。香菜子はたちまち最初の頂点まで駆け上がった。
　抽送が始まると、香菜子はいつもは目をつぶってしまうのだが、この時、香菜子は和彦のことを思い出して、ふと、薄目を開けてみた。すると、押入の戸は明らかに１センチほど開いていて、そこから和彦の目がこちらに向けられていた。
　それを見た瞬間、香菜子の性感がまた弾けた。
「ああっ！　うぅうん、うっうっ！　あっ！　あっ！　あっ！」
　香菜子は、自分の教え子でもあり、淫行の相手でもある和彦の視線を全身に浴びながら、激しく腰を上下させた。達夫は、香菜子がぐっと腰を落とすタイミングに合わせて、肉棒を強く突き上げた。その先端は、いつも香菜子が後背位で突かれるポイントよりも深いようで、香菜子の刺激は高まった。膣のさらに奥から、また、新たな淫蜜が溢れてきた。
「あっ、」　
　香菜子は腰を落とし、次に腰を上げる瞬間に、自分の膣がくいっと締まり、達夫の肉棒に吸い付くようになっているのを自覚した。これが達夫の言う、『肉棒を締め付ける』ということなのだと、香菜子は気がついた。
「ぃい、あ、あ！　ああ！　だめ！　あああぁっ！　もう、だめ！」
　だめと言いながら、香菜子は腰の動きを止めなかった。

「うん、香菜子、凄い締め付けだ。ああ、僕もいきそうだよ」
　達夫が珍しく息を荒くしながらそう言った。
「ああっ、あっ……、あっ、達夫！　私も、ああっ、私も、もう我慢できないかも。ぅううん、はぁっ、はぁっ、あっ、あっ、ああ！」
「じゃあ、二人で、もう少しがんばって、最高の高さまで上ろう。そして、最後は、いっしょにいこう！」
　達夫は少し体を立てて、腰の角度を変え、下から強く肉棒を送り込んできた。
　香菜子も、それを強く締め付けながら、今までよりさらに激しく腰を動かした。
「ああっ！　うぅうん、うっ！　あっ！　あっ！　ああ！　い！　いく！　いく！」
「香菜子、まだだ！　ほら、もっと動くんだ！」
　達夫は今は完全に上半身を起こして、香菜子の腰を両手で抱えて腰を使い、肉棒を何度も突き入れた。香菜子は、手を後ろについて上半身を反らし、達夫の肉棒が突き出されるたびに腰を送って、それを膣の奥まで迎え入れた。
「ぅうん、あっあっ、もうだめ！　だめ！　達夫！　お願い！　もう、だめ、だめっ！　ああ！　壊れちゃう！　ああ、いっちゃう！　いっちゃう！」
「香菜子、もう少しだ。ほら、きみのオ××コは、こんないやらしい音を立てて、まだ僕のチ×ポを銜えて放さないじゃないか」
　達夫が肉棒を送るたびに、ぴちゃぴちゃという音が大きく聞こえた。
　香菜子は、この音が押入の中の教え子にも聞こえていることを確信した。香菜子は、また押入を見た。押入の戸は少し開いたままだった。そこからは、和彦の食い入るような視線が香菜子の全身に、そして、とりわけて、今、達夫の肉棒を銜え込んでいる秘所のあたりに注がれてるはずなのだった。

「ああっ、いい！　達夫！　とってもいい！　ああぁあっ、もう、いきたい！」
「よし、最後だ。そら、僕の精を、たっぷりときみのオ××コの一番奥に、注ぎ込んでやるぞ！」
「あああっ、来て！　もう、出して！　出して！　私のオ××コの奥に、達夫のチ×ポの汁を、じかにちょうだい！」
　香菜子は、達夫に求められなくてもそんな言葉が自然と口から出た。むしろ、今までの淫行の相手である教え子に、それをわざと聞かせたいと思うようになっていた。

　肉棒を送り込むスピードが上がった。
「ああっ！　うっうっ！　あっ！　あっ！　あっ！　い！　いぃ！　いく！　いく！」
「香菜子、ほら、出すぞ！」
　達夫は力を込めて、肉棒を香菜子の膣の奥に突き立てた。
「あああっ、達夫！　あああ！」
　ついに香菜子は気を放った。全身を快感が包んだ。
　香菜子は、人に見られながらセックスするという新たな悦びに、身を震わせた。

　
（以下、次回に続く）