| ３０ 情熱と情愛 （…う、うぅ…は、恥ずかしい…恥ずかしいよぉ…） よりにもよって、なんでこんな見せ付けるような恰好になったんだろう、とヒカリは少し後悔していた。 初恋の人、巴の目の前でヒカリは四つんばいになっている。 （…ぐしょぐしょになったアソコとか、お尻まで全部見られてる…） 目線を下半身のほうへ受けると、巴のほうはヒカリのお尻の前に陣取り、見下ろすような形で見つめている。 （…ヒカリちゃん、やっぱり綺麗だな…。本当に結構濡れてたんだ…） ヒカリの秘所はもう洪水が起こったあとのようになっている。恥毛がないので、ぴったりと閉じた亀裂がよく見える。 巴はそこに手をやると、ゆっくりと左右に広げてやる。 「んあっ！」 ピンク色の内部から、トロリと更なる愛液が溢れた。 （すぐにでも入れて大丈夫かな…） 「…ヒカリちゃん、入れるよ？」 ゆっくりと、亀裂に先端をこすり付ける。 （あ、また…またあの時みたいに、入ってくるんですね、巴さんとひとつになるんですね） 肥大した先端は、それを入れられただけでも結構な快感が来るであろう、とヒカリは予想している。 そのため、すでに両手両脚は踏ん張るように突っ張っており、来るべき快感に備えていた。 腰に手をかけられた直後、ぐじゅ、という水音とともに、ヒカリの胎内に太い楔が打ち込まれた。 「んくぅっ！く、くる、入ってきます…っ！」 幸い、二度目であるのとかなり濡れているのが助け、それほどの痛みはないらしく、巴のほうはやや安堵していた。 「…あ、あのさ」 先端を飲み込んだところで、巴がその体勢を維持しつつヒカリに声をかける。 「昨日は…その、中に出しちゃったけど…その…今日は…」 『今日は引き抜いて外に出すからね』と言うつもりだった。また今になって姉に渡されたもののことを思い出したのである。 「…はい、また中でお願いしますね♪」 しかし、ヒカリのほうはどこか嬉しそうにそう言うのだった。 「へっ？」 巴が頓狂な声を上げていると、ヒカリが物欲しそうにお尻を小さく左右に振る。 その仕草があまりにも可愛らしく、巴は次の瞬間ヒカリのさらに奥へとモノを打ち込んでいた。 「きゃ…」 声が出そうなのを必死に我慢しているヒカリ。 （あ、すごい…巴さんの、わたしの子宮に食い込んできてる…先端が、ぎゅうぎゅう押し付けられてる…） 「はぁっ、はぁっ…」 シーツを掴んで必死に快感に耐える。いきなり絶頂しそうになったのである。 （こ、これ…絶対妊娠するよなぁ…ヒカリちゃん、俺と結婚してくれるのかな） それはそれで嬉しいものの、現状巴もヒカリもまだ高校生である。この時点では巴はまだ、ヒカリが安全日だということを知らない。 「んっ、あっ、はぁっ」 壁を挟んだ向こう側に他の人がいる。そのため大声は立てられないものの、巴の責めによってヒカリは少しずつ追い詰められていく。 （ヒカリちゃん、お尻柔らかい…） さりげなく、巴がヒカリのお尻を撫でているものの、夢中になってしまっている彼女はそれにすら気づかず、律動に対して小さく声を上げていた。 「…あ、ヒカリちゃん、もう出そう」 「あっ、はいっ、わたしも、わたしももう限界です…」 そう言って、ヒカリは上半身をベッドに突っ伏してしまった。そうして、両手を口元にあてがっているのが分かる。 しかし、こうすると下半身が少し持ち上がるため擦れ方が少し変化する。そのため、巴もヒカリも今までとは違う快感に耐えなければならなかった。 「…行くよ…！」 「…はい、声はなんとか我慢しますから、いっぱい出してください、わたしを犯してください…っ！」 「くっ…」 ヒカリの言葉に興奮を止められない巴は、そのまま膣奥まで突きこみ限界に達した。 「んんんん…っ、んーーーっ」 口を両手で覆ってはいるものの、少しは声が漏れる。巴のほうもなんとか唇を噛んで声を抑える。 『聞き耳を立てられていたら聞こえるんじゃ』とか、無駄な心配をしてしまう。 「…ヒカリちゃん、また、中に…」 「…はーっ、はーっ…」 ゆっくりと引き抜くと、亀裂からは大量に白濁液が溢れ出している。 「…う…ん…。気持ち…いい、中に出されるの…気持ちいい…はーっ、はーっ、気持ちいい…♪」 突っ伏したまま感想を述べるヒカリ。 「…ヒカリちゃん、まだできる？」 ベッドの上にあぐらをかいて座る巴。ヒカリのほうは仰向けになってしまっていたものの、巴の言葉にゆっくりと起き上がる。 「…はい。巴さんは…まだまだ元気そうですね…」 よほど興奮しているのか、ヒカリのほうは息が荒い。 ベッドの中央あたりに座りなおした巴の上に、ヒカリが相向かいになり、腰を浮かせて膝立ちになっている。 「…今度は、わたしが上…というか前ですね」 ヒカリは恥ずかしそうに言ったものの、拒む様子はまったくなく却って嬉しそうにすら見える。 「…それじゃ、ゆっくり入れますね…んっ」 右手でモノを支え、それめがけてゆっくりと腰を落としていく。巴のモノがヒカリの秘所を再び左右に広げ、亀裂の中へめり込み埋まっていく。 「はぁん」 ヒカリの口から小さく声が漏れ、背筋が仰け反る。 （うわぁ、色っぽいというかいやらしいというか…） 巴のほうは、ヒカリが反応するたびにそれにあわせて揺れる二つの乳房を凝視していた。 「あぁ…お、奥に来ました…また奥に…っ」 言いながらぶるぶると体を震わせるヒカリ。その腕が、巴の肩を巻き締める。両脚を大きく左右に開き、体を少し前進させて、より巴と深く結合しようとしている。 （男として）ある程度快感に耐えなくてはならない巴とは違い、ヒカリのほうは割と容赦がなく、最初が遠慮がちだった割にはかなり積極的に攻めている。ある種、火をつけると止まらないのかもしれない。 「んああぁぁっ」 ゆっくり腰を動かしていたヒカリは、突然全身を使って巴を抱き締め、激しく身震いした。 「うぁ、締まる…っ」 乳房の感触と肌の柔らかさを受け止め、巴は締め付けに耐える。まだ挿入したばかりなのに射精してしまうわけにもいかない。 「…ご、ごめんなさい。あまりに気持ちよくて…イッちゃいました…」 抱きついたまま顔を上げて、ヒカリが申し訳なさそうに言った。 「…巴さんはどうですか？気持ちいいですか…？」 息を落ち着かせようとしながら、ヒカリが言葉を投げかける。 「うん。すごく暖かくて、絡み付いてきて、よく締まって気持ちいい」 素直に巴がそう答える。 「よかった…わたしばかり気持ちよくなってるんじゃないか、って、ちょっと心配だったんです」 肩の上に顎を乗せ、やはり抱きついたままそう言うヒカリ。その彼女を、巴は左右の手でお尻を支えて持ち上げ揺さぶる。 「あんっ、と、巴さん、今イッたばかり…」 ヒカリの言葉を聞かず、巴はその体を激しく上下に揺さぶってやる。ぐじゅ、ぐじゅ、と色々な液体が混じった水音がした。 「あぁっ、あんっ、は、激しすぎます、激しっ…」 「ヒカリちゃん、また…くっ…」 限界を迎えた巴が、ヒカリのお尻を掴んだまま引き寄せ、そのまま奥へと解き放つ。 「んくぅ…んっ！？」 声を上げそうになるヒカリの唇を塞いでやる。 「んんっ、んっ…んん…」 そのままヒカリを押し倒す巴。ヒカリは再び絶頂へ登り詰め、まだ戻ってきていないようだった。 「…ヒカリちゃん？」 射精が終わったので引き抜いてから、巴はヒカリに声をかける。返事はない。 「…あっ」 見ると、全身をひくひくと奮わせたまま、失神してしまっていた。 （やりすぎた…） …と思ったが、もう後の祭りである。しかも、どちらかというとヒカリのほうが激しかったのでどうしようもない。 「はーっ…」 とりあえずティッシュやタオルで自分とヒカリの体を拭いてから、ヒカリの隣に横になる。 （色々あったけど…いや、ありすぎたけど…これでよかった…のかな？ それにしても…ヒカリちゃんも、俺が好きだ、とか思ってたなんてなぁ…） この旅行に来る前に、散々忍に弄られてはいたものの、まさか本当に夜を共に過ごすとは思っていなかった。 （帰ったら、どうなるんだろう、俺達） 普通に考えれば彼氏彼女の付き合いになるだろう。しかし、学校生活ではもうそれはすぐに終わってしまうのだ。 （それにしても、疲れた…） 今更になって、手が痛い。そういえば怪我をしていたな、と今更ながらに思い出してしまった。 |
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| 2013.9.23掲載 |
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