| ８ 穢される聖母 …幽霊。自分の前に居る集団は、まさにそれである。聖は、にわかには信じられないものの、悟らざるを得なかった。 「…な、何をしようというの…！？」 精一杯の勇気を振り絞り、声を発する。その言葉には迫力がこもらず、腰が抜けて動けない今、なんの攻撃力も持ってはいない。 『幽霊』の一人が、床に座り込む聖に近づき、ゆっくりと抱き締めた。 「あっ！？」 おぼろげにしか姿が見えないものに抱き締められる感触は不思議なものだった。 そこにいるのかいないのかよく解らないものであるはずなのに、『感触』は確かにあるのだ。 そして、抱き締められたとき、聖はすでにこれから自分が何をされるのか…理解していた。直後に、布を引き裂く音。 「…あ、あぁ…」 ブラウスを引き裂かれた聖は、ロビーの椅子に座らされた。純白のブラジャーに包まれた豊かな胸が、『幽霊』の手に包まれているのが『感触』として解る。 （嫌だ、わたし…夫以外に…あの人以外に犯されるの！？） 「はっ…はぁあ…っ」 胸が揉みしだかれている。夫ほどいかつい手ではない。やはり少年のものである。 子供を失って以来セックスから離れていた聖は、忘れていた感覚を呼び起こすような愛撫に耐えなければならなかった。 するり、とスカートが下ろされる。聖の肌は三十代と思えぬほどの若々しさを持っていた。 あれ以来、夫にすらほとんど裸をさらしていなかったのだ。当然、夫と交わることもなかった。 しかし、夫は…北見はそれでも、自分を愛してくれた。だから…自分もずっと傍にいようと誓った。 「！？」 体を椅子に押さえつけられながらも、聖が顔を上げると、そこには人間の肌色があった。つい先ほどまで『幽霊』だと思っていた何かである。 それも一人ではない。五人…いや六人いる。顔も背丈も…いずれも少年のものである。歳は…高校生くらいだろうか？ （『少年』。『少年』の幽霊…！彼らは…あの失踪事件の被害者だと…！？） 一瞬そんな考えが頭をよぎったものの、すぐにそれは打ち消された。 「あうっ！？」 下腹部に訪れた感触に、聖は目を見開いた。下を見るといつの間にか脚を広げられ、下着の上から大事な場所を撫で回されている。 『ここ、大きい…』 後ろから伸びる手が、聖の両胸を包み、優しく、大きく揉み解す。 「あっ、あぁ、や、いやぁ…」 胸を揉んでいた手が、ブラジャーを掴んで下にずらそうとしている。 「あ、駄目、取っちゃだめ…見ないで…！」 精一杯身じろぎするものの、腕も抑えつけられていて身動きがとれず、胸を覆っていた布はついにずらされ、豊満な胸が零れ落ちた。 『おいみんな見てみろよ、おっぱい凄く綺麗だぞ』 『本当だ』 『ほんとだ！』 周りの少年たちが、あらわになった聖の乳房に視線を集める。彼女の胸のうちは熱くなり、羞恥心に心が焼けそうになる。 （あぁ、こんな…わたし、裸を…夫以外に見られてる…そんな…） そして、その内奥から何かが湧き上がってくるのも、聖は同時に感じている。 『こっちも見てみようぜ！』 少年達の興味は、もう一枚の下着のほうにも向いているようだった。 「駄目、そっちは駄目、駄目ぇ！」 声が出る限り叫ぶ聖を押さえつけ、少年の一人が左右から下着に指をかけ、そのままスルリと落とした。 薄く手入れされた茂みに覆われた聖の秘所があらわになり、少年達が『おおっ』と声を上げた。 『ほら、『あいつ』みたいに気持ちよくしてやろうぜ』 そう言いつつ、聖の脚を大きく左右に広げる。 気のせいか、つい先ほどよりも少年達の姿が鮮明になっている気がする。 いや、最初は『青白くぼーっと浮かぶような姿』だったのが、いつの間にか『肌色』を認識できるようになっていたし、今では一人ひとり顔が違うことまでも認識できる。まるで、聖の裸を弄ることで活力を得たかのように。 『ユキオ、おっぱい揉んでていいから、しっかり抑えてろよ』 （ユキオ…？） 初めて聞いた幽霊の『名前』だった。そして、その言葉の通り、後ろの手…『ユキオ』の手が、より激しく聖の胸を揉み始める。かなり興奮しているらしい。 （なんだろう…確かに見た目は高校生くらいに見えるけど…、言動が幼い気がする…？） 大きく脚を広げられ、その脚の間を全員に見られている中、ようやく快感が収まった聖はそんなことを考えた。 しかし、その考えはすぐに消える。 「ひぃっ！？」 少年の一人が、聖の秘所に顔を突っ込んだのである。そのまま、無造作に茂みの中の亀裂を貪り始めた。 「きゃあっ！？や、やめて、そんなところ舐めないで！」 技術的にはお世辞にも夫に敵わないはずなのに、体がしばらく男のことを忘れていたこともあり、聖はすぐに全身が沸き立つような快感を覚えた。体中に熱が走り、火照っていく。 じゅぱっ、じゅぱっ、と唾液と蜜が混じった音が立てられる。 『ほら、これ、『クンニリングス』って言うんだぜ』 『カズキ、お前どこでそんな言葉覚えたんだよ？』 『兄貴がエッチなビデオ持っててさ。でも、ほら、この人も気持ちいいみたいだよ。もっと舐めてやれ』 『カズキ』が再び顔を埋める。 『あっ、こっち硬くなってる。おっぱい出るのかな？』 後ろにいた『ユキオ』が、聖の勃った乳首をコリコリと愛撫する。 「んぅっ、あっ、あっ…」 聖のほうは性感帯を絶え間なく愛撫されているせいで、声が声にならない。もはや快感しかない。 （駄目ぇ、舐めないで、揉まないで、抓らないで、感じる、感じちゃう、気持ちよくなっちゃうぅ…） 『あっ、ここも大きくなってる』 「んっ！？」 『カズキ』の舌が秘所をまさぐり、包皮から肉芽を剥き出しにする。そこはもう絶え間ない快感で肥大化している。 ぺろり、とそこを舐られた聖は、背筋をのけぞらせた。 『そこ、気持ちいいみたいだ。こうなってるんだな、女の人って』 『よし、それじゃ、こうして…』 『カズキ』はさらに、唇で肉芽を挟んで甘く噛む。 「きゃうううぅっ！？」 いっぱいに広げられた両足の間から、凄まじい勢いで液体が吹き出た。 『うわっ、すごい、漏らした！』 『お前知らないのか、これ『潮吹き』って言うんだぜ！兄貴のAVでそう言ってた！』 （あ…あははぁ…わ、わたし…子供に…子供に舐められて…イかされて、潮吹いちゃった…気持ちいい…潮、吹いちゃったぁ…） 全身がまだびくん、びくん、と快感の余韻を放っている。聖は半ば倒錯と混乱の中にいた。 しかし、かすかに残る理性が、聖の脳裏に奇妙なものを見せている。一人だけ、この輪に積極的に参加しない者がいるのである。 彼は、聖を押さえつけてはいるものの、胸や腋の下などに手を出したりはせず、うつむいたまま動向を見守っていた。 『それじゃ、本番行ってみようか！』 『カズキ』が無邪気に言う。 『だからお前、AV見すぎだろ！』 「えっ？ほんば…」 椅子に座らされたままの聖が思わず顔を上げた。 『で、どうするんだよ『カズキ』』 『これを入れるんだよ、ここに！』 少年達はすでに裸であり、一様にそのモノは立ち上がっている。あれだけ聖を弄り倒したのだから無理もないだろう。 「…ひぁ…だ、駄目、今イッたばかりなのに…」 聖の言葉も聞かず、『カズキ』の勃ったモノが、容赦なく秘所に突き立てられ、聖の胎内に埋まった。 ずりゅっ、と水音が響いた。 「んひぃぃぃぃっ、入ってきたぁっ！？」 『うああぁ、すごい、気持ちいい！』 『おい、そんなに気持ちいいのか！？』 『カズキ』と聖が声を上げたのを聞いて、回りの少年達が興味深そうに尋ねている。 （大きさは…あの人にずいぶん負けるけど…でも、体が、体が思い出しちゃう、セックスを思い出しちゃうのぉ…） さすがにまだ未発達のうちなのか、『カズキ』のモノは根元まで入ってもまだ子宮口に届いてはいない。 しかし、女性の体はそれに順応するように出来ている。 『あぁ…すっごい、きゅうきゅう締まってて、ぬめぬめしてて、うぁっ！？』 瞬間、『どくん』とモノが脈打ち、熱いものが聖の膣内に溢れた。 「きゃあああっ！？」 再び、聖の体が大きく仰け反った。凄まじい快感、そして子宮まで届く熱。快感に反応してモノを締め上げる膣。 （嘘…出された…！？わたし、子供にイかされた上中に出されちゃった…） 聖の顔は涙に濡れていた。 『く、くっそー、出ちまった…気持ち良過ぎる…、さすが大人の女の人だ…』 この『カズキ』という少年は幾分かませているらしい。 『つ、次俺だぞ！早くどけよ『カズキ』！』 ずん、と強い衝撃。先ほどのモノに適応しかけていた子宮口に力強く衝突する衝撃に、聖は何度も体を仰け反らせた。 『凄い、おっぱいこんなに硬くなってる』 『ユキオ』と呼ばれた少年は、聖の中を犯しながら、その乳首に吸い付いた。そして赤子のように何度も何度も吸い上げる。 「ひっ、あっ、ああぁっ！」 『『ユキオ』、腰を振るんだよ、腰を。前後に思いっきり』 『えっ？こ、こうかな？』 顔を上げた『ユキオ』が、聖の胎内を往復し始めた。 （もう駄目、わたし子供に…輪姦されてる…もう駄目なの…気持ちいい、子供に犯されて気持ちいい…） 『うあぁ、何だコレ、気持ちいい、何か来るっ！？』 経験が浅いどころかおそらく『初めて』であった『ユキオ』は、もはや歯止めがいかないらしく、パンパンパンパンと勢いよく、そして強く激しく腰を打ちつけている。 「あぁ、駄目、そんなに中を突き上げないで、イく、イっちゃうから駄目ぇっ！」 『イくって何！？いいよ、よくわからないけどそのままイって！僕も何か来る、出るっ！？』 「きゃああぁ！駄目、中に出さないで、出されたらイっちゃうからやめて、イくっ、イくううぅぅぅっ！？」 三度聖の背筋が跳ねた。その両手は『ユキオ』の肩を強く掴んで快感に震えていた。 『じゃあ、次は…』 次の少年が聖の前に立ったとき、玄関扉が強く鳴り響いた。誰かがノックしているのである。 「あ…あぁ…」 そのノックに呼応するかのように、周りの少年達は煙のように消えていた。 後には、全裸で椅子に脚を大きく左右に広げられ、下腹部から白濁を大量に垂れ流している聖だけが残っていた…。 （あ、あなた…ごめんなさい、わたしは…） 快楽と苦痛、後悔の中で、聖はただ動けずにその場にいるしか出来なかった…。 |
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| 2013.7.24掲載 |
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