高校デビュー

２．テニス部2年の前田里美と会田もえ

　赴任して数週間がたった。40代以上の教員が多い中で俺の存在はかなり目立つらしく知らず間にちょっとした人気者になっていた。
　まあ、異性にちやほやされるのはそれが例え生徒だとしても悪い気はしない。

　が、ここに来て一つ問題があった。それは顧問をしてるテニス部の事だ。
　一昨年はインターハイにも参加している青葉高校はこの地域では強豪として名前が通っている。前任は国体監督もしていた年配の先生だったので、その力量の差があからさまなのだ。
　まあ、体育の免許をもってるくらいなので、まったく知識がない訳じゃないがやはり戦術などになると経験がものを言うのである。どうにか本やDVDで勉強して役に立とうと思ってるが、生徒は強豪中学から推薦で来ている生徒もいるために付け焼刃が通じない、それが今抱える問題なのだ。

　そんなある日、5月の連休後にある関東大会に向けて強豪校との試合合宿に出かけたのであった。内容は散々な結果となり強豪校の先生からは

「慣れですよ、慣れ。まだ若いんだからがむしゃらでいいんですよ」
　などとアドバイスされる始末。その後、民宿に戻りミーティングをしたあと俺は一人、女将に頼んであった瓶ビールを飲みながらスコア表を見ながら明日の練習を考えていた。

　コンコン・・・

　もう9時を回った時間に俺の部屋をノックする音がしたので、ドアをあけるとショートカットで真っ黒に日焼けしたボーイッシュな里美と、同じく日焼けはしているがセミロングで可愛らしい感じのもえが立っていた。

「どうした？」

里美「ちょっとお話があるんですけど、失礼します。」

『まずい、俺の指導力不足って怒られる』と考えてると部屋の中に入っていく二人。
　身体を冷やさないように部活用のトレーナーにジャージを履いている二人だが、風呂上りなのだろう俺の横を通り過ぎるとシャンプーの香りが漂う。
『女の子ってやっぱいい匂いするな～』などと思う駄目教師な俺。
　二人はダブルスのペアで1年生の時には、インターハイの一回戦まで出ていて将来も有望なのである。そんな二人がテーブルもない部屋に並んで座っている。
　俺は正面に座ると、しばらくの沈黙の後。

里美「ダブルスのペアを解消してもらえますか？もう、もえとは組めないです。」

　その目は真剣で必死さが伝わってくる。状況を理解出来てない俺は、

「今日は俺の指示が悪かったから。頑張ればインターハイも出れるし、それに・・」

　とまで言いかけた時に、それを遮るように

里美「先生、そういうことじゃないんです。もえと組みたくないんです。」

　もえを見るとさっきまで泣いていたのか、目が真っ赤で俯き加減である。もえには話しかけられそうでもないので、里美に、

「えっと、意味がわかんないけど。もえじゃ勝てないってこと？」

里美「違います。」（しばらくの沈黙の後）「もえ、私の彼氏を奪ったんです。」

もえ「だから、違うって。飯田コーチが里美とはなんでもないって言ったから。それに付き合ってないもん。」

　飯田コーチとは、近くのテニススクールのコーチで外部コーチとしてたまに我校にも来ている学生あがりのちょいイケメンなやつだ。まったく予想外の展開で俺は言葉に詰まってただ見守っているしかなかった。

里美「うそ、飯田さんは、里美が一番って言ってたし、それにもえは飯島先生がちょっと気になるって言ってたじゃん！」

　急な俺の名前にびっくりしながらも女の喧嘩に割り込めない。

もえ「ちょ、それとこれは別でしょ？なんでそういうこと言うの？」

里美「別じゃないじゃん。もえはちょっと格好良かったら誰とでもキスするの？最低！私、倉庫室で見たんだから！」

もえ「違う、あれは飯田コーチが強引に・・・」

里美「うそ、もえが誘ったんでしょ？」

もえ「違うから、ほんとに。私は里美とずっとペアでいたいんだよ？」

里美「うそばっかり、じゃあ証拠見せて？飯田さんとは何もなくて、もえは先生がいいって証拠。」

　何がきっかけにここまで里見を怒らせたのか？里美はもえの言うことに全く耳を貸そうとしない、取り残されてる感のある俺。里美は立ち上がるともえの背中を押し飛ばすように突き離し、もえが俺の胸元に飛び込むように倒れかかってくる。
　思わず手を差し出した俺は、もえの柔らかい乳房を手の中で包み込むような体勢になってしまい手をどけようとするが、

里美「ほら、証拠みせてよ。もえ、先生とキスしてよ。」

「里美、いい加減にしなさい。もえは嘘ついてないだろう？」

里美「やだ、信じられないもん。」

　逆鱗に触れている里美は俺の言葉すら耳を貸さない。諦めたようなもえは俺の胸元から顔を上げると、

もえ「先生、キスして？」

「いや、でもな。えっと・・」

　と行為に出れない俺をもどかしげに里美は、

里美「早く！」

　すると、もえは大きな潤んだ瞳で俺を見つめると俺の顔に顔を近づけて、そして唇を重なり合わせた。その感触はうっすらとした細い唇のせいか柔らかさはそれほど感じないが、その分吸い付くような感触が伝わってくる。俺の手の平にはトレーナーごしでもはっきりとその弾力のわかる乳房が収まっており思わず指で揉みそうになりながらも耐えている。と、そのまま俺に抱きつくようにしたもえが、

もえ「これでわかったよね？私、里美と試合出たいから。」

　と後ろを振り向かずに里美に問いかけるもえ。

里美「・・・飯田さんに電話してくる。」

　一抹の気まずさを感じたのか、そのまま里美は俺に一礼すると部屋を出て行ってしまった。

「もえ、もういいだろ？離れてくれよ。」

もえ「先生、あのね私怖かったの。飯田コーチに里美ともっと勝ちたいから練習教えてくださいって言ったら、倉庫に呼ばれて・・・。里美はキスされたとこしか見てなかったからいいけど、もっとひどいことされたんだ。里美と飯田コーチが付き合ってるって知ってたから拒んだんだけど、力任せで。それでね、今日里美にあんな人と付き合わない方が良いって言ったら、怒って。」

「そうか、怖い思いしたんだな。もえ。でも、里美もわかってくれるさ。」

もえ「先生、男なんて女なら誰でもいいのかな？」

　震えるような声で囁くもえ、俺の手の中にある乳房の感触と倒れかかった際に突いた手が俺のまたの間に挟まれていて、どうしてもこの状況を理解出来ない一物はムクムクと硬さを帯びてきている。

「いや、そんなことないよ。もえは可愛いからね、きっとその人も我慢出来なかったんだよ。」

　言い訳にならない言い訳を言っていると、顔を離して俺を見つめるもえ。
　AKBの大島〇子が日焼けしたような顔をしているのだから、男なら誰しもその身体を味わいたくなるだろう。

もえ「本当？先生も私のこと可愛いと思う？

「ああ、可愛いよ。生徒じゃなかったら告白しちゃうかもな。」

　と涙の後を指で拭いてあげていると、

もえ「じゃあ、やだったこと忘れさせてくれる？さっきから・・・」

「ん？さっきから何？」

　そう言うと、股の間に差し込まれていた手がきつきつに張った股間を握りしめてきた。

もえ「先生の固くなって、私の腕にあたってるよ？」

「ばか、ち、違っ」

　と全てを言い切る前に再度もえが唇を重ねてきたのだった。先ほどの触れるだけのキスと違いぬるっとした舌が滑り込んでくる。そのざらついた舌の感触に自分の舌も絡めてしまうと、先ほどまで耐えていた教師としての鎖が外れてしまい華奢なもえをきつく抱きしめお互いの唾液を交換しあうかのように唇を貪り始めてしまい、そのまま畳の上に押し倒してしまう。

もえ「やさしくしてね？」

「もえ・・・」

　折り重なるように抱き合いながら、再度濃厚なキスを始める。舌を絡めてお互いの唇を吸い上げる音がぴちゃぴちゃと静かな部屋に響いている。そうしながら、トレーナーを捲くりあげていくと、うっすらと日焼けした腹部が徐々に蛍光灯に照らされていき、そして真っ白なブラが露になる。

もえ「な、なんか恥ずかしい。電気消して欲しいかも。」

「もえとっても綺麗だよ、だから明るいとこで見たい、いいだろ？」

もえ「うん・・・」

　日焼けした肌と真っ白で純潔を表すかの様なブラに俺は息を荒げながらもえの唇から耳朶、そして首筋へと舌を這わせ、腹をそっとなぞるように摩りあげていく。

もえ「はぁ・・んっあ・・・せんせい、くすぐったい・・・はんっあっ」

　悶えるように体をくねらせるもえ。子供っぽい顔からは想像つかないような肢体がしっとりと汗ばに手に吸い付くようになってきている。ブラのカップを下にずらすとピンク色の乳首がつんと上を向いている。色素沈着もしてない乳首は肌色に近いピンク色をしている、それが蛍光灯のせいかもわからないが、首筋からその乳首へと舌を這わせると、口に含み舌で転がすように舐めあげていく。

もえ「あっあんっ・・はっあんっあ・・・んっんっんっあ。」

　舌の動きと連動するようにもえは白い首を伸ばすようにしながら漏れる声を必死に我慢しようとし、手で口を押さえるが乳首の先を甘く噛むと仰け反るように鼻にかかった声を漏らしてしまう。

　Dカップくらいだろうか、その乳房の両を露にすると揉みあげながら乳首への愛撫を続けていく。

もえ「あっはんんっあ・・・だ・・だめ・・・声出ちゃう・・・あんっ。」

　そう言いながらも、俺を抱きしめて乳房に顔を押し付けるようにしながら感じているもえ。俺は乳房の手を移動させながら、ジャージの腰に指をかけるとゆっくりと下ろしてく。膝元まで下げると抱きしめられている俺は手が届かなくなり、足の指でジャージとショーツを引っ掛けると足先までずり下ろしてしまう。
　下半身を完全に明るい室内に晒しているもえ。俺はすべるような太腿から内腿の肌を指先で擦りあげていく。さらにその先まで指が達するとあまり濃くない陰毛に指先が触れて、その下の割れ目へと指が達する。

もえ「ああっ、せんせい、はっん・・・恥ずかしい・・・」

　すでに畳に垂れるほどに愛液が零れている。俺は中指をそっとあてがい割れ目を上下に擦りあげながら、十分に塗れた秘部の中にゆっくりと中指を沈めていく。
　その中指を出し入れさせながら、親指でクリトリスを擦りあげていく。

もえ「あっあっんっあ、はぁんっあんっはぁんっあ。」

　性の快感に感じきっているもえは、上半身が弓のように仰け反りながら敏感に反応している。俺はきっと痛いくらいに尖った乳首を舐めながら、自分のジャージも脱ぎかけているが、大きく膨張しすぎたソレのせいでひっかかりまごついていると、もえも手を伸ばしてそれを手伝ってくれる。そのまま我慢汁で塗れた肉棒を握るもえ。

もえ「お、おっき・・・もう、私いっちゃいそうだから、ね、せんせい、一緒に気持ちよくなろ？」

　日焼けした肌でも、上気しほんのりと赤く肌がそまっていることがわかる。
　イキそうってことも多分、本当だろう。吸い付くような肌と弾ける感触を味わいたいと思いながらも、俺のモノは既に射精を求めるかのようにひくついている。もえは無意識だろうが、俺の肉棒を包み込みしごきあげる手つきに射精感が高まっているだ。

「じゃあ、入れるよ？」

もえ「うん。」

　目を瞑ってそれを待ち受けるもえ。赤黒い俺の肉棒と、もえのピンク色の秘部が触れ合うと、徐々にその中に挿入し始める。完全に濡れてはいるが、膣内の抵抗は思ったよりもあり、締め付けるような感触に思わず挿入をとめて、

「もえ、平気？痛い？」

もえ「ちょっと、痛いけど、いいの、せんせい、もっと入れて？お願い。」

　そういって、俺の背中に手を回してきつく抱きしめるもえ。俺は愛おしさに再度唇を重ねながら徐々に深みへと進みいれていく。

もえ「いっ・・・あっううう・・・いった・・・うっあ・・・」

　苦痛で顔を歪めるもえに腰を止めそうになるが、もえは潤んだ瞳で何も言わずにうなずきながら、進めるように訴えてくる。俺はなるべくもえに負担をかけないようにゆっくりと出し入れをしながら、そして膣口まで挿入しきる。

「あ、はいったよ、もえ」

もえ「うん、せんせいのいっぱい・・・もう平気だから動いて？」

　まるでもえの方が経験豊富にさえ感じる、この締め付けはおそらく一回切りの行為のせいだろう。俺は徐々にテンポよく腰を打ち当てていく。あまりの快感に俺の理性も歯止めが利かなくなりつつあり、少し乱暴に乳房を揉みまわし、乳首を吸い上げながらお互いの腰のぶつかり合う音と、ぴちゃぴちゃと愛液が絡み合う音が卑猥に耳から脳を犯していく。

もえ「あっあっんっあはぁ・・んっああ～っあ・・・あうっあはっ・・・い、いきそ・・・あんっあ・・・あ・・・せんせい・・・やば・・いい・・・んっあ。」

　痛みから解放されたもえは、俺の体を撫で回しながら両足がピンと伸びており、先ほどの締め付けとは違い、俺のモノを根元から吸い上げるような感触へと変わり、絶頂へ近くなっていることを示し始めている。

「も、もえそんな締め付けたら、先生、出ちゃうから。」

　さすがに中出しはまずいと思い、腰を引き抜こうとするがそうさせないもえは、両足で抱えるように俺の腰を押し付けてくる。

もえ「いいの、出して？前の感触忘れさせて？ううん、違う、せんせいと最後まで一緒がいい、だから、ね？」

　そう言うと、俺の顔を抱きしめて胸の谷間に沈めるもえ。俺はもえの言葉が愛おしく、そのまま腰を深く沈めながら腰を前後させていく。

「ああ、出るよ、もえ」

もえ「うんあ・・はっあぁ・・・うん・・・せんせい・・・エッチって・・気持ちいい・・・んだ・・・あっあはっんぁ・・・はっ・・・だめ・・・きちゃう・・・せんせい・・・あっあっあっあっあううううううはっ！」

　ぎゅっと身体を抱き合うと同時に膣内が痙攣し、その感触で俺のモノからも大量の精子が放たれた。ドクドクと注がれ続ける精子の感じに俺は『妊娠したら・・いや、今はそれよりもこのまま』と思い繋がりあったまま抱きしめ続けた。

もえ「せんせい・・いっぱいドクドクしてる・・・もえで気持ちよくなってくれたんだ・・・嬉しい・・・」

　乳房に手をあてがいながら、細く震えるようなもえの身体を抱きしめていた。

　その後の記憶はあまり覚えていない。アルコールも入ってせいか行為が終わった後、抱き合いながら眠ってしまったのだろう。

　次の日、里美ともえは以前のように笑顔で話せるようになっていた。練習試合もそれなりに結果も出ており、その事が、中が戻ったことを表していた。
　そんな合宿も終わると、帰り際にもえが俺のところへ走りよってきて一枚の紙を手渡して去っていった。

【大好きな先生へ

　昨日はやさしくしてくれて本当に嬉しかったです。あの後、部屋に戻ったら私から変な匂いするって、大変だったんだぞ～（笑）先生の事、余計に大好きになっちゃった。もっと、もっと、先生に抱きしめて欲しい・・・。
　でもね、やっぱり先生と生徒じゃまずいなって。だから昨日のことは二人の　秘密にしようね。う～ん、でもな、先生がもっとテニス上手くなったら考えちゃうかも！なんてね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もえより】

　昨日の夜を思い出して股間のうずきを感じながら、振り返り満面の笑みで俺に手を振るもえになぜか、教師としての満足感も感じながら、合宿を終えるのだった。

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2010.9.20掲載

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