高校デビュー

４．ソフトボール部1年の相川さえ

　赴任して4ヶ月が経ち想像とは異なった学校生活を送っている俺。楽しいというよりも、『女って何だろう？』との思いが強くなっている。そんな事をぼーっと体育準備室で考えていた。

「先生～暇～？」

　と大きな声を出して、ノックもせずに準備室に入って来たのは、ソフトボール部で1年の相川さえだ。相川は、根っからの高校野球ファンの親父を持ち、兄貴が野球部で俺の母校の後輩でもあるということから、以前からやけに親しげにしてくる生徒だった。

「暇～？じゃないだろ？俺も一応、教師なんだからな。」

「は～い。ごめんなさい。先生は、暇でございますか？」

　と屈託のない笑顔で近寄ってくる相川。ソフトボール部に所属してるが、まるでセンスがない、いやセンスというよりも華奢過ぎるのだ。160センチに満たない身長と、40キロ前半くらいの体重で、首から肩の筋肉もなく撫肩で、腕もまるで鍛えてないように細い。大きな瞳と薄い唇が印象的な顔立ちは、こんがりと日焼けし、髪型もショートボブのためかそれっぽくは見えないこともないのだが。

「言葉使いの問題じゃないだろ？」

「でした？ま～硬いこと言わないでくださいよ～？」

「で、用事あるんだろ？何だよ、俺も部活行くから時間ないんだぞ？」

「先生、覚えてる？ナンパされたら、私と付き合うって約束～。」

　確かに、そんな話をした気がする。まだ4月頃の話だろう俺もすっかり忘れていたのだが。当時は、中学あがりで、まだ子供臭さが抜けずに、小柄な相川はまるで小学生の様でもあったために、全く相手にしていなかった。むしろ幼稚園児が「将来はパパと結婚する！」という言葉と同じくらいの話で聞いており、女として見れなかった俺は、

【俺と付き合う？お前みたいな子供と付き合えるか、馬鹿！】

【私だって、女だもん！子供じゃないもん！】

【ほ～、じゃあナンパされるくらいになったら考えてやるよ。】

　と口走っていたのだった。

　丸椅子に座った相川は、椅子の滑車を滑らせて俺の目の前に滑り込んでくる。
　自分の太腿の間に手を突くような格好をして、俺を下から覗き込みながら

「おや？その顔は忘れたな～？」

「いや、忘れてないけど。証明出来ないだろ？嘘かもしんないし。相川みたいな子供っぽいやつをナンパする男いたと思えんし？」

　と、目線を相川に向けると、白のブラウスが少し前かがみになっているせいで白のブラに包まれた滑らかな曲線を描く乳房が見えてしまっていて、一瞬目を奪われてしまうが、視線をずらして答える。

「おやおや？子供っぽいとか言いつつ、今、私のおっぱい見たでしょ？」

「ば、馬鹿言うなよ？誰が、相川の胸なんか。」

　と図星を言われてたじろぐ俺に追い討ちをかけるかのように、相川はブラウズ越に胸を持ち上げる仕草をする。見え隠れしていた白い乳房はその手に寄せられて、谷間をくっきりと作り上げている。

「これでも、入学当初のBからCになったんだぞ～？」

「はいはい、わかりました。ほら、部活行くぞ？」

「も～本当なんだから！はいはい、わかりました～だ。」

　と少し怒ったような表情で準備室を出て行った。『しかし、若いやつは成長が早いな。』と思いながら自らも部活へと行ったのだった。

　そんなことがあった週末、俺のアパートの近所、まあここいら周辺とも言うのだが夏祭りが開かれており、コンビニ帰りの俺は通り過ぎる学生カップルや社会人のカップルを横目に見ながら歩いていると、大声で笑いながら歩いてくる集団がいる。
　手には缶ビールとカクテル缶を持っていることから、酒を飲んでいるのだろう。
『最近の若いもんは、酒くらい家で飲めよ！』と絡まれるのもと思い視線をずらそうとしたが、その集団の女性陣の中に相川を見つけた。良く見れば他の女子もうちの生徒じゃないか。

「おい、君ら青葉の生徒だろ？」

　と声をかけると、俺の顔を知る生徒は「やば！」と声を張り上げて逃げ出す生徒達、が相川は慣れない酒にその場に座り込んでしまった。

「相川、お前、酒飲んだのか？」

「だって、亜美が大学生のイケメン紹介するから年は20才ってことにしようって。そしたら、お酒飲もうってことになって・・その。」

　浴衣を着たまま座り込む相川にやれやれという表情で腰を屈めると、

「たく、背伸びもいい加減にしろよな。これじゃ親に怒られるだろ？俺の家がそこだから、少し休んでいけよ。」

　抱えるように相川をアパートへと運んでくると、自宅の連絡先を聞き親御さんに電話し体調が悪いらしいので、俺の家で少し休んでから送って行きますと伝えた。
　頬を赤らめながらベットに背中を持たれ掛けながら休んでいる相川に水を差し出しながら隣に座り、

「しかし、なんで大学生となんか。遊ぶなら高校生とでいいだろ？」

「だって元彼が私、エッチ下手だって。それを亜美に話したら大学生なら色々教えてくれるよ？って言って。」

「馬鹿かお前は、そんなの大人になったらでいいんだよ。」

「だって、先生も子供って言ったもん！」

　酒のせいもあるのか、目が潤み俺を睨むように視線をぶつけてくる。怒ったような相川は俺から背を向けようと身体をよじると、俺が浴衣の袖を踏んでいたせいで、浴衣が肌蹴られてしまい、ブラをしてない相川の張りのある片乳が露になってしまう。

「わ、悪い！」

　と思わず謝る俺に、一瞬、乳房を手で隠そうとした相川はその手を下ろした。身体の中心に寄るように張った乳房の先は淡いピンク色のまま小さく尖っている。

「私だって、大人なんだから。」

　興奮しているのか、酒のせいか相川の吐息が熱い。俺に身体を向けると浴衣を左右に肌蹴させて両胸を露にさせて俺のジャージに手をかける。俺は驚いてなだめようとし立ち上がると膝裏がベットの角に押し当てられて、仰向けで寝転んでしまう。
　すると、相川の指がジャージにかかったままでジャージが脱げてしまい、乳房に興奮していた俺の肉棒が露になってしまう。

「ちょ、相川、まずいって。酒のせいだろ？おい！」

　相川は大きく首を振ると俺の股の間に体を滑り込ませて、肉棒を片手で握ると上下に扱き始める。そうしながらごくっと生唾を飲む音がし、肉棒の先を唇から滑るように咥え込み、

「あむ・・じゅる・・はっ・・じゅるじゅる・・・ぴちゃ・・・くちゅ・・・」

　確かに慣れない手つきと舌の動きでがある、たまに歯が肉棒にあたり痛さも感じるが、必死な表情で俺の肉棒を舐めまわす相川の表情と、肌蹴た浴衣で晒されている日焼けしていない乳房の白さと、その感触が俺の脚に吸い付くように刺激してくる。

「ぴちゃ・・じゅるじゅるじゅる・・・くちゅ・・・じゅるるう・・・」

「それ以上・・・したら・・・やばいっ！」

　射精感が高まった俺は相川の肩を押すように引き離すと、その瞬間にここずっと溜まっていた精子が相川の口元から胸元へほとばしってしまう。もえとの行為後、ずっと溜まっていた快感のためか俺は腰が抜けるほどになってしまい、それ以上、相川を引き離すことが出来ないでいる。唇を噛むように出された精子を舐めると、

「まだ、おっきいね。ね、私も大人でしょ？」

　幼げな表情とは裏腹な光景が、俺の肉棒を硬くする。相川は、浴衣の裾を肌蹴させると、引き締まった脚を露にさせ、そして青いストライプのショーツを脱いでいく。薄い茂みは愛液で濡れて黒く光っていて、腰周りは程よく肉がついているのが、まだ大人の女性への変貌途中であることを表している。

「先生、最後までしよ？そのかわり、付き合ってね？」

　俺の脚をベットに乗せるようにすると、仰向けに寝る俺の上にまたがり騎乗位の体勢になる。

「でも、いいのか？俺となんかで。」

　既に興奮しきっている俺は相川の仕草を拒否できずに見守ってしまっている。

「先生がいいんだもん。だめ？なんてことないよね？先生も私で興奮してくれてるんだから、女って認めてくれるでしょ？」

「そ、そりゃ、相川は可愛いし、やなんてことはないけど。」

　そう答えると相川はにこりと笑い、自らの秘部に肉棒を宛がい体重とともに腰を下ろしてくる。

「はっうっあ・・や・・ば・・・せんせい・・のおおきくて・・あんっあ」

　お互いの腰が重なるまで挿入しきると軽くイッてしまったのか身体が仰け反る。
　俺は、もえとの行為を思い出してしまった。もえの包み込むような膣内と違い既に締め付けるような膣内。俺の上で上下に揺れる乳房は、あんまんの様に丸く並んで揺れて、少しはと胸のもえとは違う。もっとも違うのは恥ずかしげに悶えるもえと、積極的な相川の態度だ。どちらも十分に興奮させるが、まるでセックスとは無縁なような相川の顔立ちは、俺の性癖を刺激させるのだ。

「あっあっはうう・・はぁ・・あんっあぁぁんっあっはっはっんっ。」

　少しアニメ声の様な喘ぎ声は、押さることなくワンルームの俺の部屋を響かせる。
　俺の胸に手を突き腰を振っているが、その行為とは異なりこの体勢自体に慣れていないのだろう、お互いの腰を打ち当てるリズムがかみ合わない。

「相川、どこでこんなこと。」

「はっんあ・・お兄の・・AVで見たの、したことないけど・・んっあ・・大人・・くっんはっ・・ぽいかなって・・あんっあ」

　やはり慣れてはいないのだ、映像で見たことをしようと真似しているのだから無理もない。俺は、そんな相川をもっと感じたくなり、どうにか体を起こすと正上位の体勢にさせる。そして浴衣の帯を解き全裸にさせようとしたが、

「だ、だめ。脱いだら着れないから。ここまま・・」

　俺の首に手を回して唇を押し付けてくる相川に、舌を絡ませながらお互いの口内を嘗め回してく。全裸もいいが、浴衣を肌蹴させたまま俺と繋がる相川を見下ろすようし、乳房を両手で揉みまわし、乳首を吸い上げながら腰を振っていく。

「あっあっんはっはぁんっあ・・・あんっあんっあ・・・はんっああんっあ」

「あっんっ・・せん・・せい・・・やば・・んっあ・・・すごいって・・」

「だめだめ・・・そんな・・・あっあっあっ・・・はげしい・・から・・んっ」

「せんせい、エッチ、そんなしたら・・あっあっんっあ・・んっああ・いい」
　
　俺はうわ言のように喘ぐ相川の体を撫で回しながら、首筋から胸の曲線、そして腕から指へと嘗め回しながら腰を振り続ける。膨張しきった肉棒からは我慢汁が溢れているのが自分でもわかる。

「い・・いき・・・そう・・・んっんっんっあ・・・はっだ・だめ・・・いく」

　俺の腕を握りしめると俺のを挟む太腿が痙攣し膣が急速に締め付けをしてく。
　その感触に一瞬で射精を向かえ、引き抜くと肌蹴た浴衣から露になる腰元へ放った。

「先生、好き！」

　無邪気な笑顔で俺を見つめると俺を抱きしめるた。しばらく俺の腕の中で息を整えながら、楽しげに話しをしている相川。ふと時計を見ると21時を回っていた。俺は慌てて送るから帰ろうとベットから飛び起きると、

「先生、なんかエッチの匂いする～。それに、浴衣がしわくちゃだし。うわ～ってか精子がついてるし！！」

　自らの浴衣を直そうとした相川は楽しそうに笑いながら俺との行為の後を何か嬉しそうに見ている。『付き合うのかな、俺ら。生徒と教師だぞ？いいのか？？』と自問自答しながらも、その光景に俺も笑みを浮かべて相川を車に乗せると自宅まで送り届けた。

「先生っ。」

　と車を降りる時に、キスをしてきた相川を俺も抱きしめて見送ったのだった。

『いいのかな～』と思いながらも今までの学校生活もどうにかなってきたとやけに前向きな俺は、これからの生活を想像しながらにやけてしまったのだった。

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2010.10.9掲載

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