禁断

34.

　澤田由貴子は27歳、夫の研一は32歳でＩＴ会社を経営していた。

　郊外の住まいは母屋と離れで構成され、研一の両親と弟の研二も同居することになった。

（最初からご両親や弟さんと同居じゃ････）
　由貴子は気が重い新婚生活のスタートだった。

　それでも研一の両親は離れを改造して由貴子と研一の新婚生活の邪魔にならないよう配慮し、食事や入浴なども全く別々にした。

（まだご両親も若いから････良かったわ！）
　休みの日の夕食だけは母屋で皆が揃って過ごすことにした。

　新婚生活は順調だった。

　毎週末の夜は研一が必ず由貴子を求め、由貴子もそれだけで充分満足する性生活だった。

　３ヶ月が過ぎる頃になると、夫の研一の仕事が忙しくなり夜の生活も不定期となった。

（今日は生理も終わっての金曜日････研一さんも気にしないで思い切り中に出せるし････）

　久し振りに思い切り淫悦を楽しめる夜を迎えるはずだった。

『エッ！そんな････仕事なら仕方が無いわよネ････』

　研一からの電話だった。
　急に地方に出掛けての商談が入ったと言う事で、楽しみにしていた夜はご破算となった。

　ひとりで夕食を済ませた由貴子は、浴室で湯に浸かりながら淫悦で満たされるはずだった淫部を自分の指で慰めていた。

「はぁ、はぁ、はぁ････ぁぁぁ、ダメッ！」
　自分の指では淫壷の快感ポイントを上手く刺激できず、欲求不満のまま浴室から出た。

「アッ、義姉さん、お邪魔してます」
　研一の弟の研二だった。

「ぅわっ！････け、研二さん！どうしたの？こんな時刻に････アッ、ゴメンなさい。今、お風呂に入ってたので････」
　由貴子はバスローブ姿で髪を拭きながら出てきたのだ。

「イヤ、勝手に邪魔した僕の方こそ････ゴメン」
　研二は由貴子から視線を外した。

「でも、どうして？」
　由貴子は大人しい研二のことが未だ分からなかった。

　30歳で独身、学習塾を経営していたが、昔から野球をしていて、今でもチームに入っていた。

（女性にモテそうなのに････）
　ほとんど話しをしていなかったので、突然の訪問に由貴子は驚くばかりだった。

「義姉さん、ワイン好きだったよね？今日、チームの奴から良いワインが手に入ったって････」
　研二の手にはワインのボトルがあった。

「へぇ、研二さんもワインを？」
　由貴子は大学時代からワインに凝り、結婚してからも食事の前には必ず愛飲していた。

「えぇ、味の善し悪しは分からないけど、好きで････ところで、兄貴はまだ？」
　研二は兄の研一の姿を探した。

「今日は急な出張が入って････ワイン、一緒に飲む？」
　由貴子はこのままでは眠れないと思っていたので、楽しく飲んで眠ろうと思った。

　由貴子はワイングラスを取りに行き、その間に研二はコルクを抜いて由貴子を待った。

（義姉さん、バスローブのまま飲むのかな？）
　実は研一が不在のを知って訪ねて来たのだが、まさか湯上がりのままの由貴子だとは予想外だった。

（いつ見てもイイ身体をしてる････ましてや湯上がりの素肌が見えてるなんて････）
　密かに兄嫁の由貴子に淫欲を感じていた研二だった。

　由貴子も着替えなければと思ったのだが、相手が義弟ということもありバスローブのままだった。

（まさか研二さんがわたしに淫らな欲望を感じるなんて？）
　そう思いながらも、心中のどこかで何かを期待している由貴子だった。

「カンパーイ！！」
　ふたりはワイングラスを掲げて楽しい酒宴が始まった。

　日常のことやお互いのことなどを語りながら、いつの間にかボトルは空になっていた。

「研二さん、わたし少し酔ったみたい････少し眠るので････おやすみなさい････」
　ソファの上で身体を横たえた。

（義姉さん、僕を人畜無害だと思ってるのかな？だけど････話してるうちに義姉さんが魅力的だということは良く分かったよ！
　もう親父たちも眠ってる時間だな････それにしても義姉さん、大胆すぎるよ。
　キレイなオッパイが丸見えだし、バスローブの裾は乱れて････太腿の奥まで見えそうだ････）

　研二は静かに眠っている由貴子の傍に行き、バスローブの紐を解き始めた。

（いけないことだと分かってるけど････こんな魅力的な身体が裸同然なんて、我慢が出来ないよ！）

　研二が由貴子のバスローブの紐を解くと、由貴子の若くボリューム感溢れる裸体が露わになった。

（やっぱり裸の上にバスローブを････堪らないな！････兄貴、新妻をひとりにしてるから････）

　研二はたわわに実った果実のような乳房をそっと擦った。

「ぅぅぅ････」
　小さな声を洩らした由貴子だったが、目覚める様子は無かった。

（目を覚ましたら、どうする？）
　由貴子の小さく洩れた声に研二は逡巡した。

　だが手のひらで包んだ由貴子の乳房の柔らかさや温もりに、研二の股間は熱く昂りを増していた。

（なるようにしかならないさ！）
　研二は自分も裸になり退路を断った。

　由貴子の裸体をソファの上で仰向けにし、研二は由貴子の身体にシックスナインの形で自分の身体を被せ、重みをかけないようにして由貴子の淫部に顔を埋めた。

「ぅぅぅぅ････ぁぁぁ････ぃぃ････」
　由貴子の口から淫らな声が洩れ始めた。

　研二はクリトリスを舐めながら淫壷の内壁を優しく擦っていた。

　由貴子の淫部はすぐに淫液で濡れ火照っていた。
　浴室で自慰をしていたのが、この淫らな反応に繋がったのかも知れなかった。

「はぁぁ、ハッ！････ぅぁわっ！････」
　由貴子は目覚めた瞬間、眼前にある昂った肉棒に驚いた。

「義姉さん････」
　研二は由貴子の太腿を両腕で抱え淫部を舐め続け、自分の肉棒を由貴子の口唇に押し付けた。

「うぅぅ、け、研二さん････」
　身動きできなかった。

（ダメッ････だけど････）
　口唇に圧し付けられた研二の肉棒は、夫の研一の肉棒より逞しく自分を求めているように思えた。

（このまま････これは避けられない現実よ！）
　由貴子は自分を正当化するように無言で呟いた。

（あぁぁぁ、イィッ！はぁ、はぁ、はぁ････研二さん、アッ、ソコ、そう、もっと～～～）
　研二の舌が由貴子の淫部に大きな悦びを与え、由貴子は込み上げてくる淫欲を抑え切れなくなった。

　眼下の昂った研二の肉棒を掴み亀頭を舐め始めた。
（凄く、逞しいわ！）

　由貴子の快感がさらに増した。
　自分の淫らな行為が感じる淫悦を大きくし、由貴子は研二の肉茎を扱きながら亀頭を口の中に咥え、ネットリとした舌を絡ませた。

（義姉さん････うっ、イイッ････）
　研二は由貴子が応えてくれたことと淫行に、さらに応えるように舌と指を駆使し、淫壷からお尻の穴まで懸命に愛撫した。

（アッ！････イイッ！ぁ、はぁぁぁ、お尻も、イィ～ッ････）
　由貴子の性経験は多くは無かった。
　研一との週一のセックスだけで充分だったが、この夜は楽しみにしていた研一が急な出張で、どうしても淫悦が欲しくなり浴室で自慰に耽った。

　だが大きな快感は得られず悶々としていたところに研二だ。
（研二さんのエッチは研一さんとは違う！今までお尻で感じたことなんて無かったのに････）

　由貴子は逞しい研二の肉棒を深く咥えた瞬間、前後の淫穴が激しく収縮し昇りつめた。

「ふぅぁぁああああっ！アッ、アッ、イィィィィ････イクイク、アッ････」
　由貴子は淫らに交わる前に大きな快感を感じ、研二の肉棒を口から出し身体を強張らせて淫声を上げた。

「義姉さん、凄く感じやすいんだネ････義姉さんのフェラも凄くいいけど、大丈夫、僕はタフだから、何度でも満足するまでイッてください」
　研二は身体を起こして由貴子が感じているのを喜び、両脚を抱えて亀頭を由貴子の熱く震える淫壷に挿入していった。

「ああっ････あっ、研二さん、あぁ、イイッ！」
　由貴子は研一の挿入感より遥かに圧迫感を感じ、それはそのまま淫らな悦びになった。

「あぁ、いぃ、研二さん、本当に何度もイカせて････」
　由貴子は結婚一年目で義弟と淫交してることに罪悪感を感じたが、研二との淫交はそれを打ち消して余りある快感を感じた。

「義姉さんの、凄く、イイッ！兄さんには悪いけど････」
　研二は由貴子の淫壷深くに肉棒を挿入し、その締め付けの良さを口にした。

「あぁん、研二さん、研一さんのことは言わないで････」
　由貴子は自分から腰を動かし研二を促した。

　研二は浮かした由貴子のお尻に手を回し、由貴子の反応の良かったお尻の淫穴に指を挿入し、肉棒の動きに合わせて指も動かした。

「ああぁぁぁああああああ～～～～あはぁっ････あふっ、イイッ、あぁぁ、イイッ････」
　由貴子は前後の淫穴で淫らな悦びを感じ、研二の肉棒と指を小刻みに締め付けた。

「ぅあっ、義姉さん、凄い････凄く、イイよ････」
　研二は空いてる手で由貴子の豊満な乳房を掴んで揉み、さらに激しく腰を動かした。

「痛いっ、けど、イイッ！････あっ、はぁぁ、はぁ、はぁ････」
　由貴子はこんなに乱れて淫悦を感じたのは初めてだった････。

　その夜、ふたりは獣のように激しく交わり、研二が由貴子の淫壷の中に射精したのは明け方近くなっていた。

「義姉さんの中に出せて、嬉しいよ」
　研二は射精したまま由貴子を優しく抱き口唇を重ねた。

「わたし････もぅ、研一さんとは････」
　由貴子はもう研二との淫交無しでは生きられないと思った。

「そう････義姉さん、もっと感じるようになるよ！」
　研二の言葉に由貴子も頷いていた。

（だけど････研一さんじゃ････）
　由貴子は研二の胸の中で眠りながら、これから始まる大波を予感していた････。

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2012.7.25掲載

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