禁断

35.

　松下奈生は中学２年の14歳、母親の由希菜とふたり暮らしだったのだが、夏休みの前に再婚することになった。

　義父の孝志は40歳、外食産業を経営する実業家だった。

（若々しくて素敵なお義父さん････）
　奈生は母親の再婚を祝うとともに羨ましくも思った。

（わたしも、いつかはお義父さんみたいな人と････）
　そして新しい生活が始まった。

　再婚だからと結婚式はしなかったが、ふたりで１週間の再婚旅行に出かけて行った。

　旅行から帰った翌日だった。

「お母さんが････」
　真っ青な顔で孝志が奈生に母親の事故死を告げた。

（エッ！ウソ････）
　奈生も孝志も無言のままだった････。

　葬儀の日････
　身寄りの少ない葬儀は淋しいものだった。

「わたしが傍に居るから････」
　奈生は火葬の済んだ母親の骨壷を前に座る孝志を自分がみるからと言い、会社関係者や少ない親戚を帰した。

「お義父さん････」
　部屋の中でひとりになった孝志の傍に寄り、背中を擦るようにしながら声を掛けた。

「皆、帰ったのか････お義父さん、情けないよな････」
　いつもの若々しく素敵な孝志の姿ではなかった。

「そんなこと････こんなことがあるなんて････」
　奈生もショックだったが、孝志を見てると自分がしっかりしないといけないと思った。

「奈生････」
　孝志の背中を擦る奈生を孝志は振り返って抱き締めた。

（お義父さん････）
　不思議な気分だった。
　母親が亡くなり火葬されたばかりなのに、抱きついてきた義父の孝志にドキッとしてオトコを感じたのだ。

（わたし････不謹慎だわ！）
　奈生は孝志を母親のような気持ちで包むことにした。

「これからだったのに････奈生････奈生はお母さんの代わりにお義父さんを････」
　弱々しい声だった。

（オトコって････子どもみたいだわ････）
　奈生は孝志の身体を強く抱いた。

「わたしじゃ、お母さんの代わりが務まるか分からないけど････お義父さんの哀しい気持ちが少しでも晴れるよう、わたし何でもするから････」
　奈生は本心でそう思った。

　その直後だった。

「奈生････」
　孝志は抱いていた奈生を押し倒した。

「お義父さん！････何！？」
　押し倒された奈生の喪服の裾から孝志の手が入ってきた。

「奈生、お母さんの代わりに何でもするって本当だよね？」
　奈生の喪服が頭まで捲られ、黒い喪服に合わせた黒の下着姿の奈生が露わになった。

「お義父さん、お母さんが火葬になった夜よ！しっかりして！こんなこと、許されない････」
　奈生は抵抗しながら孝志に冷静になるよう訴えた。

「ウソなのか！？お母さんの代わりをするって言ったじゃないか！」
　孝志は乱暴に奈生の下着を剥ぎ取り、剥き出しになった奈生の淫部を抱え顔を圧し付け舐め始めた。

「あぁ、ヤ、ヤメテ！」
　バタバタと抵抗するが、喪服で頭を覆われ視界を奪われ身動きできなかった。

　奈生の抵抗が虚しくなるくらい、孝志は奈生の乳房を揉みながら淫部をむしゃぶった。

「由希菜、どうして、どうして死んだんだ！」
　孝志は奈生の淫部から顔をあげ、泣き叫ぶように亡くなった由希菜のことを嘆いた。

（お義父さん････可哀想････）
　奈生の身体から抵抗する力が失せていった。

（経験の浅いわたしがお母さんの代わりなんて････）
　奈生はいつもの素敵な孝志に早く戻って欲しいと思った。

　奈生の身長は160cm、Ｂ85Ｗ60Ｈ83の発育途上だった。

　一年前の夏休み、キャンプに行った先で引率の教師と初体験をし、今年の春に教師が転任するまで淫交を続けていた。

（ひとりしか知らないし････もう４ヶ月もセックスしてない････）
　セックスはキライではなかったが、関係した教師とのセックスがどうだったのか分からず、孝志の要求に応えられるかどうか自信は無かった。

（多分････今だけ････お義父さん、結婚した直後にお母さんを亡くして････誰でもいいから気持ちを紛らわせたいだけ････わたしも処女じゃないし････）
　奈生の気持ちは決まった。

　奈生にしても信じられない現実から逃げ出したかった。
（お母さん、苦労ばかりだった････これからやっと楽しく暮らしていけたのに････お母さんの代わりにお義父さんを悦ばせてあげないと！）

　喪服で視界を奪われた奈生の性感は異常に高まった。

「あぁ、あぁ、ぃぃぃぃ････」
　虚しい抵抗は止し、奈生は孝志の愛撫に素直になった。

（これでお義父さんの気持ちが少しでも前向きになるのなら････いつもの素敵なお義父さんになって････）

　身悶える奈生の身体を全て舐め尽すように、首筋から乳房、乳首、淫部、反転させて項から背筋、さらにプルンと肉付いたお尻から太腿と、息つく暇もないほど孝志は奈生の身体を舐め擦った。

　愛妻の突然の死を忘れたいという思いが、孝志の異常な淫行になっていた。

（お義父さんはわたしをお母さんだと思って愛撫してる････わたしもお母さんの代わりになって、お義父さんを････）
　身体中が熱く淫らに火照り、初体験の相手の教師との淫交では感じなかった快感が、奈生の身体を貫いていた。

　再び仰向けにされた奈生はムクッと起き上がり、頭を覆っていた喪服を外し孝志の身体を押し倒した。

　何も言わずに奈生は孝志のズボンを脱がし、下半身を露わにし昂って太く堅くなった肉棒を掴み、亀頭を舐め回し始めた。

「奈生････ぁぁぁ、ぅぅっ････」
　自分の肉棒を黙って舐め始めた全裸の奈生を見た孝志は、一瞬、悔恨の念を顔に見せたが、そのまま目を閉じ仰向けになって奈生の為すがままになった。

（凄く堅くなって････先生のより大きいわ！）
　奈生はもう母親の代わりに孝志を悦ばせようと懸命になった。

　教師との淫行ではしなかった淫らな行為もしようと決め、孝志の玉袋を舐め口に含んで舐め回し、肉茎を扱きながら玉袋の下にも舌を這わせた。

（お義父さんが悦ぶなら何だって出来る！）
　孝志の萎んだお尻の穴にも舌を這わせると、孝志の身体がビクッと震え淫悦の声を洩らした。

（やっぱり気持ちがいいんだわ！）
　奈生は悦ぶ孝志のお尻から肉棒まで指と舌で愛撫し続けた。

「な、奈生････」
　孝志が上半身を起こして奈生の顔を上げさせ、奈生の下半身を自分の顔の上まで導き、奈生の淫部を指と舌で愛撫し始めた。

　お互いの淫部を弄りあったふたりは、そうずるのが自然なように孝志は奈生の淫壷に肉棒を挿入した。

「はぁ、はぁ、はぁ････」
　奈生の身体が弓なりになり快感が高まっていった。

　孝志はそんな奈生の乳首を口に咥えて舐め回しながら、奈生の淫壷を肉棒で縦横に突いていた。

「あぁ～～あぁ～～イイイイッ････はぁっ････」
　教師との淫交とは比較にならない快感が込み上げ、奈生は孝志の肉棒を小刻みに締め付け昇りつめていった。

「イイイイッ、イッ、くぅぅぅぅ～～～～～」
　亡くなった由希菜の遺影、遺骨を前にして、義理の父娘はさらに激しく交わり淫悦を貪りあった。

　この夜、不謹慎にも火葬した由希菜の遺骨の前で、ふたりは様々な体位で淫らに交わり、最後は孝志が奈生の淫壷の中に白濁の粘液を放出した。

「奈生････」
　孝志は14歳の奈生の裸体を抱き、そのまま眠りに就いた。

（お義父さん、やっと眠れたわ････お母さんが事故に遭ってから一睡もしてなかった････本当に気持ち良くイッてくれて良かった。わたしも････凄く感じて････お母さん、これでいいのよネ！？）
　奈生は遺影の由希菜に胸の中で呟き、義父の胸の中で眠った。

「奈生････その････中に出して、大丈夫だったのか？」
　翌日、目覚めた孝志は気まずそうに奈生に尋ねた。

「うん････分からないけど、今さら遅いし････これからはお義父さん、わたしをお母さんだと思って････」
　奈生は後悔しているような孝志の肉棒を優しく扱き舐め始め、萎えていた肉棒を逞しく勃たせた。

「うっ････奈生････」
　孝志は昨夜味わった奈生の味が蘇り、悦んで淫らな行為を再会していた････。

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2012.7.28掲載

【36】／【34】

秋水さんの作品群→