禁断

38.

　前章の結は白く透き通った肌を赤く染め、淫悦の汗が灯りに煌く姿態は主婦とは思えなかった。

　知的な秀麗なオンナが淫らに肢体を捩らせる姿は、それだけでもオトコを奮い勃たせるものだ。

　貞淑な人妻も満たされなければ、機会に遭えば淫らに豹変するのだ。

　木村百合恵もそうだった。
　25歳で結婚するまで夫以外に淫交したオトコは１人だけで、それも22歳で初体験という奥手だった。

　現在、29歳、淫交の悦びも知り、子どもに恵まれないこと以外は何の不満も無かった。

　だが夫が１ヶ月の短期出張が決まり不在になると、ひとりの時間を持て余し満たされない欲求も募った。

（久し振りにひとりの生活をエンジョイできると思ったのに、心身に空白が出来たみたい････）

　夜、ひとりで夕食を済ませた百合恵はお風呂に入り、火照った身体を擦るように洗い流していた。

「ぅわっ！何！停電？」
　突然、灯りが消え、シャワーの湯も冷たくなった。

（信じられない！このままじゃ、何も出来ないわ！）
　百合恵は暗闇の中、着の身着のまま戸外を確認した。

（エッ！？････わたしの家だけ？）
　近くの街灯も点いており百合恵は訳が分からなかった。

　次第に暗闇に目が慣れてきた百合恵は２階に上がり、ベランダから周囲の家々を見渡した。

（やっぱり、この家だけだわ････）
　一軒家に自分しか居ないので懐中電灯を探そうと思った時、後ろから口を塞がれ身体をベランダの格子に押し付けられた。

「騒ぐな！大きな声を出したら命がない」
　野太いオトコの声だった。

（いつの間に！？････お風呂に入ってる時？どうしよう？身動きできないし、声を出せば殺される！）
　百合恵は全身に震えが走りガクガクと膝が崩れそうだった。

「前から奥さんに目を付けてたんだ。僕のこと、知ってるよね？」
　オトコは百合恵の口を塞いだまま、バスローブだけの百合恵の肢体を弄りながら聞いた。

（わたしの身体が目当てなの？････知ってるオトコって？････この声は････アッ！この家を建てた設計会社の営業マン？確か････田代、って言ってたような････）
　百合恵は半年ほど前に見かけたが、最近は会ってなかった。

「今日は旦那さん居なくて一人のようだから、勝手口から入って電源を落として待ってたんだ。奥さんがお風呂に入ってるって知ってたら、そのまま襲ったんだけど････いつも生真面目な感じの奥さんだから、僕と浮気しませんか？って誘うわけにもいかず････」
　オトコは百合恵の項に舌を這わせ、バスローブの紐を解き両手を後ろにして縛った。

「うぐっ、ぅぅぅぅ････」
　百合恵は怖さと驚きで頭を左右に激しく振った。

「大声を出したら突き落とす。逃げ出そうとしたり助けを呼ぼうとすれば････それより、奥さんも覚悟を決めて楽しんだらどう？旦那さんが留守なんだから、何をしても分からないよ！」
　オトコは百合恵の口を塞いでいた手を放し、バスローブを捲り剥き出しになったお尻を擦り舐め始めた。

「はぁふぅっ････」
　気持ち良さに百合恵は思わず淫声を洩らした。

（アッ！････襲われてるのに感じたら････）
　百合恵はベランダから周囲を見渡した。

（こんなところを誰かに見られたら最後だわ！････こうして見ると、この場所って結構死角なんだわ････）
　百合恵の中で妙な安心感のようなものが生まれた。

「奥さん、旦那さんとこうして楽しんだことある？真面目な奥さんじゃ、結婚前だって淫らな真似はしなかった。30歳から先は長いよ････こんなに素敵な身体、このまま朽ちるのかな？」
　オトコは百合恵のお尻の柔肉に舌を這わせながら太腿を擦り、その内側を少しずつ這い上がるように指を這わせ淫部に達した。

「ハアアッ････」
　百合恵はオトコの手を太腿でキュッと挟み硬直した。

「奥さん、それじゃ、手が動かせないよ！もう覚悟を決めて思い切り楽しまないか？それとも濡れてないオマ●コに僕の太いオチ●チ●を無理矢理挿入させたいのかな？」
　百合恵はそんな風に犯されるのは堪らないと思い、オトコの手を挟んでいた太腿の力を徐々に抜いていった。

（周囲の目は大丈夫････声さえ出さなければ････夫はまだまだずっと帰って来ない････）
　オトコは百合恵に両脚を開かせお尻を突き出させた。

「手が後ろのままだと危ないわ。お願い、紐を解いてくれませんか？」
　震えるような小声で百合恵はオトコに頼んだ。

「じゃ、足首とそこの格子と結んで････」
　オトコは百合恵の手首を縛っていた紐を解き、足首と格子の１本に結びつけた。

（アッ、やっぱり田代さんだわ。････凄っ！本当に太いオチ●チ●････）
　百合恵は戸外の暗闇に慣れた目にオトコの顔と肉棒が映った。

「田代さんですね？」
　百合恵は恐々とした声でオトコに尋ねた。

「そうですよ！僕のことを会社に言っても構いませんよ。僕は奥さんと本懐を遂げれば後はどうでも････」
　田代は百合恵の乳房を掴んで揉み乳首を口に含み舐め回した。

「はぁっ、田代さん････」
　百合恵は田代の気持ちが何故か嬉しく思えた。

（人妻として終わるわたしのオンナを求めて自分の人生を賭けるオトコが居るなんて････）
　そう思うと、田代の淫行に素直に感じ始めた。

　田代は32歳の独身で体躯堂々とした精悍なオトコで、百合恵はこんなに思い切ったことをするとは思わなかった。

「ぁっ、奥さん････」
　乳房を愛撫する田代の股間に手を伸ばし、百合恵はその昂った逞しい肉棒を優しく掴んだのだ。

「どこから見られるか分からないから、バスローブはそのままで････でも、ここで････」
　百合恵は刺激的なシチューエーションのまま受け入れようと決め、田代の昂った肉棒を掴んで扱き始めた。

（夫と年齢は変わらないけど、大きさは全然違うわ！）
　百合恵は過去の経験の中でも田代ほどの肉棒は記憶に無く、淫交を決めると急に淫部が熱く感じるようになった。

　田代は堪え切れなくなって百合恵の身体を沈め、自分の昂った肉棒を百合恵の口に咥えさせた。

「奥さん、楽しむ決心した証に、その素敵な口でしゃぶって････」
　百合恵は小さめの口を大きく開けて田代の亀頭を口に咥え、口唇で上下に扱きながら舌で亀頭を舐め、玉袋を指先で擽るように擦った。

（割り切ってしまえば、気持ちが楽になるわ！わたしだって、淫らになりたい気持ち、あったんだわ････）
　百合恵は新しい自分になったような気分で、逞しい田代の肉棒の感触を味わった。

「ぅぁぁぁ、奥さん、ぃぃ････いつものイメージからは想像も出来ないですよ。素敵ですよ！もっと淫らに楽しみましょう」
　田代は百合恵の身体を抱き起こしてバスローブで身体を包み、手摺りを掴ませてお尻を突き出させ、濡れて熱くなった淫部を舐め回し淫壷の中を指で圧し擦った。

「あぁぁぁ、い、イイッ････あ、はぁぁ、はぁぁ････」
　百合恵の感じた快感は衝撃的だった。
　異常なシチュエーションが百合恵の感度を鋭敏にし、自分でも信じられないような淫らな欲望が沸き上がった。

　身長160cm、Ｂ85Ｗ58Ｈ83の肢体が淫悦で熱く火照り、淫壷とお尻の菊壷の両方に挿入された指の動きに、百合恵は一気に昇りつめ淫声をあげた。

「あぁぁあああああっ、イッ、イィ～～～ッ！」
　手摺りを掴む手が震え月に向かって吼える淫獣のように豹変し、百合恵は田代の逞しい肉棒の挿入を促した。

「最高だよ！今から挿入れるけど、大きな声は禁物だよ」
　田代はそう言うと、突き出した百合恵のお尻を掴み、昂りを増した肉棒を百合恵の淫壷にゆっくりと挿入していった。

「アッ････ぁぁぁぁぁぁ～～～～ッ････」
　押し殺しても堪え切れなく口から洩れる淫声を手で抑え、百合恵は挿入を繰り返す田代の肉棒の圧迫感で昇りつめ、頭が熱く淫悦に埋没していった････。

　ベランダで淫交を楽しんだ百合恵は田代を部屋の中に入れ、ベッド、階段、キッチン、浴室と場所を変え、田代の白濁の粘液を３度射精させ淫悦に狂喜した。

　さらに夫の居ない１ヶ月間、田代を毎日のように招き入れ淫らに交わった････。

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2012.8.11掲載

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