禁断

40.

　吉田未和は普通の人妻････

　26歳で結婚し、5年が経ったが子どもは出来ず、31歳になった。
　夫は37歳で仕事も忙しくなり自然と淫交から遠ざかった。

　あまり淫交に執着心は無かったのだが、ある日を境に未和の背徳の淫交が始まった。

　それはＣＡＴＶの有線工事を頼んだ日のことだった。

「奥さん、テレビを置く場所の本などを片付けてもらえます？」
　工事に来ていた相原はケーブルを引き入れ、テレビの設置、リモコンの設定なども行なう予定だった。

　未和は棚の上に並んだ愛読書の『源氏物語』を片付け始めた。

「奥さんは紫式部のようなイメージですね」
　相原は未和の後姿を見ながらさり気なく言った。

「エッ！わたしが？」
　未和は意外な気がした。

（CATVの会社の人の口から源氏物語の紫式部の名が出るなんて････相原さん、この家に来た時からお世話になってるけど、文学的なイメージは無かったわ････）

　相原は高校時代に源氏物語を古文のまま読み下していた。
（知的で美人････多分、あまり肉感的ではなかった紫式部、奥さんもスラッとしたスリムタイプ････僕の好みの････）

　ヒップラインがハッキリと分かるパンツにブラウス姿の未和は、ウエストが細く括れお尻もアップしていたが肉感は小さかった。

　身長161cm、Ｂ82Ｗ56Ｈ81の肢体だったが、相原は以前から未和に淫らな想いを抱いていた。

（この細い身体をギュ～ッと抱き締め、僕の肉棒をグッと強く深く挿入して淫らに悦ばせたい！）
　本を片付ける未和の後姿は、相原には裸でいるように見えていた。

「平安貴族の世界だから、今以上に淫らな交わりを楽しんだのでしょうね～紫式部も宮廷内に居たからこそ描けた世界････奥さんも紫式部以上に魅力的な感じがしますね」
　未和はサラリと言う相原の言葉にドキッとした。

「わたしなんか････とてもとても、魅力なんかありませんし････」
　未和は背後に居る相原の視線が急に熱く感じた。

（相原さん、わたしの身体を見て話してるのよね････こんなに細い身体のどこが魅力的だと言うの？ん！淫らな交わりを楽しむなんて････）
　未和は自分には全く無縁な世界だと思っていた。

「奥さん知的で秀麗な顔と引き締まった身体は、それだけで充分に魅力がありますよ」
　相原は未和の突き出された形になっているお尻が、自分の肉棒を欲しがっているような妄想を抱き、未和が本を片付けて床に下ろすたびに変わる肢体を眺めていた。

（何か････相原さんに強い視線で犯されてるような････）
　未和は本を床に下ろすたびに垣間見える相原の姿が、次第にその存在感を増して自分に近づいている気がした。

（わたしったら何をバカなことを････相原さんて確か30歳半ばの独身だって聞いてるけど、結構、感じの良いイメージだったけど････）
　未和は好感を持っていた相原の言葉と視線にいつもとは違う淫らさを感じ、自分が引き込まれそうな気がした。

「どんな世界だったのでしょうね？源氏物語に描かれてる平安期族の世界って････」
　未和は相原に誘導されるような話しを口にしていた。

「それは････奥さんが想像されてるより淫らで楽しい世界で、快楽と権力意識が交錯した････複雑で甘美な世界じゃないでしょうか？」
　相原は未和に応えながら未和の背後に近づいていた。

（アッ！相原さんがわたしの足元まで････）
　未和は相原が寄って来たのが分かり鼓動が早くなった。

「もう、片付けも終わりますので････」
　未和は何とか今の状況から脱しないと自分を見失うと思った。

「この床に置いた本、反対側の書棚に並べるのですか？奥さんの部屋は源氏物語の世界に埋没出来そうですね。外からは腰高の窓しかないので室内は見られませんし････」
　未和の部屋が密室で淫交の世界に埋没できるように聞こえ、未和は自分の中で何かが爆発しそうな気がして熱くなった。

「そ、そぅ････」
　未和の頭は完全に混乱していた。

「奥さんの脚は長くてスラリとして････ヒップラインもキレイにアップして････僕が奥さんを平安の甘美な世界に導いてあげましょうか？」
　相原の手が未和の足首から脹脛に這い、太腿を擦り上げ突き出たお尻のラインを確かめるように這った。

「ふぅぁあっ････相原さん、ダメ････」
　未和は自分が動くに動けない場所に居ること、目の前のテレビを置く棚に前のめりになって手を付き、お尻を突き出す格好になって相原に掴まれていることなど、どうにもならない緊急避難的な状況で、これから起きることが本意ではないことを自分に言い聞かせた。

「奥さんの引き締まったスリムな身体････淫らな悦びに満たさないと勿体無いですよ」
　相原の手が未和のお尻から太腿、括れた腰から前に這い上がりブラウスの上から乳房を擦った。

「あぁぁ、本当に････ぁ、こんな、こと、許されない････」
　未和は自信の無い身体を誉められ全身を弄られると、今まで執着の無かった淫らな悦びを感じ始めた。

（わたしが、源氏物語が好きなのは････まさか、ひょっとして淫猥な交わりの世界に惹かれて････）
　未和はスリムな身体を捩って身悶えた。

「素敵な身体だ････奥さんを輝かせたい････」
　相原は乳房を弄りながらブラウスのボタンを外し、フロントホックのブラジャーを外すと、未和の小さな膨らみの乳房が姿を現した。

「あぁっ、ァッ、ィャ････恥ずかしい････」
　未和が気にするほど貧乳ではなかったのだが、サイズ的に小さなことでコンプレックスとなっていた。

「素敵じゃないですか！上向きにツンと膨らんで形が良く････触り心地も････ほら、僕の手が悦んでるよ」
　相原は未和の乳房を手のひらで包むように擦り、小さく尖った乳首は相原の手の中で擦られ痺れるような快感を未和に感じさせていた。

（あぁぁぁ、イィッ････今まで自信が無かったのでオッパイはあまり触らせずに････だけど、ぁぁ、凄く感じる････）
　劣等感から夫にも愛撫させなかった乳房や乳首に淫悦を感じ、未和は相原を完全に受け入れた。

「紫式部は道長の淫らな行為で淫交に目覚め源氏物語を創作することになったのかも････奥さんも自分の中に眠る淫欲に素直になって････」
　相原は未和の乳首や乳房を擦りながら、ヒップラインにフィットしたパンツの留金を外して下ろし、パンティに指を掛けてスルリと脱がせ、アップして引き締まった未和のお尻を擦り始めた。

「はぁあっ････ぁぁぁ、ぃぃぃ････」
　半裸姿で身悶え始めた未和のお尻の柔肉を相原が両手で優しく擦りながら舌先を這わせると、未和は両脚を開いて相原の愛撫を求めた。

　未和のスリムな肢体は艶かしくしなり、相原は未和のお尻の柔肉の谷間に舌を這わせて淫蕾を舐め、淫壷からクリトリスまで繰り返し舐めた。

「あぁあああああっ････アッ、イィ～～ッ････あぁ、いぃ～～はぁ、はぁ、はぁ、挿入れて････」
　時間を掛けて淫部を舐められ指で愛撫された未和は、どうにもならないほどの淫欲が込み上げ、自分から相原の肉棒の挿入を求めた。

「最後は････奥さんの知的で素敵なその口で咥えてくれます？」
　相原は未和の知的で端麗な顔が淫悦で歪み、貪るように肉棒をしゃぶる顔が見たかったのだ。

「えぇ、咥えさせて、いっぱい、しゃぶりたいわ！あぁぁ、だから、お願い････早く、挿入れて････」
　未和はお尻を突き出し相原の肉棒の挿入を懇願した････。

　この後、未和は相原の責めに淫悦を感じて狂喜し、体位を変えてさらなる快感を求め、最後は自分を悦ばせてくれた相原の肉棒をしゃぶって咥え、口内に放出された精液を飲み込んだ････。

　淫らな行為に目覚めた未和は、相原と定期的に会って淫らに交わり楽しみ始めた。

（割り切ると、夫への後ろめたい気持ちも段々と薄れるわ！）

　未和は人妻である前に自分がオンナなんだと思い、次第に大胆に楽しむようになった。

　それでも相手は相原だけだったのだが････

　この日、キッチンの水道の具合が悪くなり業者に連絡した。

「奥さん、パイプの詰まりです。すぐに直りますので････」
　未和はガッシリとした体格のオトコに興味が湧き、オトコがパイプの詰まりを直している間、オトコの身体の各所を観察していた。

（こういうタイプの人とエッチしたことないわ････良く分からないけど････この人のオチ●チ●、大きそう････）
　未和は想像しながらドキドキしていた。

　オトコは作業をしながら未和の視線を感じていた。
（この奥さん、凄く生真面目な美人タイプだけど････どうも視線が気になるよ････）

「奥さん、直ったけど、水出してみてもらえます？」
　オトコは修理を終えて未和に確認させた。

「あっ、良かった！詰まってたんだ････」
　未和はオトコに礼を言った。

「ついでに他の場所も調べてみます？」
　オトコの申し出に未和は浴室や洗面所の蛇口もチェックした。

　洗面所のコックを調べていた時だった。

「奥さん、修理代金はいらないから、僕のコックも調べてみませんか？」
　オトコの方に振り向いた未和の目に映ったのは、オトコの太く逞しく昂ったコック、肉棒だった。

「エッ！アッ････」
　未和は予想より逞しくそそり立ったオトコの肉棒に目が釘付けになった。

「ここはオープンな密室のようなもの！騒ぐより楽しんだ方が奥さんのためだと思うよ」
　それは脅しだった。

　未和はその脅しに屈したように振る舞い、オトコの前に屈み込みオトコの肉棒を掴んで舐め上げ、怯えたような視線をオトコに送った。

「奥さん美人だから････なおさらエッチに感じるよ！ぅぅぅ、もっと、玉袋も舐めて････そうだ。上手いぞ、そのキレイな口に咥えて舐め回すんだ････」
　オトコの指示に従いながら、未和は内心ではオトコの逞しい肉棒を楽しんでいた。

（やっぱり体格がいい人は、オチ●チ●も逞しいのかな？亀頭を舐めるだけでも結構大変だわ！これがわたしのアソコに挿入ったら････）
　未和は想像しただけで淫部が熱く濡れるのが分かった。

　未和が淫らな悦びに狂喜したのは、それから数分後のことだった････。

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2012.8.25掲載

【41】／【39】

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