禁断

46-1.

「禁断の関係」それは意図して淫交に走る場合と、思わぬ展開で淫らに交わってしまう場合とがある。

「作られた密室」もあれば「偶然の密室」もある。
　どちらも「禁断の密室」になってしまうのだ。

　榊裕子は友人の披露宴に出席していた。

（美貴、幸せそう････）

　新婦のお色直しの間に裕子は席を立ち化粧室に向かった。

（まだ１時間以上あるし、今のうちに････）

　裕子は27歳で特定の彼氏は居なかった。
　半年前に美貴に紹介されたオトコは自営業で、今日、ふたりは婚姻の日を迎えていた。

（前の彼氏と別れた時は独身がいいと思ったけど････華やいで幸せそうな美貴の顔を見たら････）

　披露宴会場からフロアーに出ると通路には人の気配は無く、裕子は案内板に従って化粧室に向かった。

（化粧室って、どこも建物の隅にあるのよネ････）
　建物の端まで歩き化粧室に入った裕子は、一番奥の個室に入った。

　ドン！！

　突然、背中を突かれ、裕子は個室の中に入ったのだ。
　否、入れられたのだ。

「騒ぐな！ここには僕らの他は誰も居ない。入口のドアには『清掃中』の札を立てているから、ここは君と僕だけの密室だよ、フフフッ････」

　オトコは黒服を着ていた。
　一見すると、この披露宴会場の係りに見えた。

「うぅぅ～～～っ････」
　背後から羽交い絞めにされ口を塞がれた裕子は、どうすることも出来なかった。

「さっき、新婦を羨ましそうに見てたじゃないか！騒げば、このキレイな顔が二度と笑えなくなるかも････他人の幸せは自分の不幸の再認識、もっと人生、楽しまなきゃ損だと思わないか？････お互いに楽しもうな！」
　オトコの手が裕子のドレスの上から肢体を弄り、裾を捲り上げ太腿を擦りあげ、パンティの上からプルンとしたお尻を弄った。

「いいお尻をしてるじゃないか！」
　裕子のお尻を弄っていたオトコの手が裕子のパンティを引き下ろし、プルプルした柔肉を直接触り回し始めた。

（もうダメだわ！････）
　裕子はオトコに逆らわうのを諦めた。

「ん！観念したか？」
　オトコは嬉しそうな声で裕子の塞いだ口から手を放し、自分の口唇を圧し付け裕子の口唇を吸った。

「うぅぅぅぅ････」
　裕子は顔を反らそうとしたが、オトコは嫌がる裕子を楽しむように口唇から首筋まで舌を這わせ、ドレスを脱がしブラジャーを外した。

「やっぱり、イイ～身体をしてるな」
　オトコは乳房を舐め乳首を口に含んで舌で転がし、お尻を弄っていた手で淫部を弄り始めた。

「あぁっ、ヤメテ････」
　裕子は肢体を捩ってオトコの手の動きを牽制した。

「そうだ！オシッコしたかったんじゃないの？」
　オトコは真顔で裕子の顔を見た。

「････････」
　無言で顔を背ける裕子の淫部を弄っていたオトコは、裕子を便座に座らせ両脚を持ち上げ、露わになった淫部を舐め始めた。

「ぅぅぅぅ････」
　裕子は顔を歪めて堪えていた。

「我慢してると膀胱炎になるよ」
　裕子の意思とは無関係に濡れてきた淫壷に指を挿入れて弄り、プクッと膨らんだクリトリスを舐め回した。

「ぅぅぅ、ぁあっ････」
　便座の上でＭ字開脚させられ、その脚を自分の手で抑えさせられた裕子は、次第に異常な密室での淫猥な行為に興奮し始めていた。

「どうだい？中々の密室だろ？狭くて身動きの出来ない個室でも････いいだろ？いいオンナのこんな淫らな姿は最高だな！自分でＭ字開脚してオマ●コ舐めさせて････」
　裕子の淫部から淫悦の液が噴出すように溢れ、オトコは携帯を取り出しカメラで裕子の淫態を撮った。

（ぅわっ！････こんな姿を写メされた！）
　その瞬間、裕子はオトコを受け入れるしかないと悟った。

「オヤ！自分だけ気持ち良くなっていいのかな？」
　オトコは肉棒を取り出し裕子の口唇に圧し付け咥えさせ、そのまま腰を動かし始めた。

（うぅぅぅぅっ、く、苦しいっ････）
　裕子は喉まで届きそうな肉棒を掴み自分で舐め回し始めた。

「フッ、そう、それが賢明だ！」

　苦しさから逃れるには自分でフェラをするしかないと思ったのだ。

「ふぅぅぅっ、っぁあぁぁ････いいオンナにしゃぶってもらうのは最高の気分だよ！」
　裕子の必死のフェラを堪能したオトコは、裕子の裸体を持ち上げ駅弁のスタイルで肉棒を挿入し、裕子の身体を揺すった。

「アッ、アッ、アッ････あぁん、あぁん、っ････イッ････」
　裕子はオトコの首に手を回して自らも腰を動かし、淫らな快感に淫声を抑え切れなかった。

「気持ちは分かるけど、あまり大声出すと人が来るよ！この形で見られたら人生最後だよ」
　オトコは絶頂に昇りつめた裕子の身体を反転させバックから再挿入し、激しく腰を動かし再び裕子を悦ばせた。

「あぁぁああああああ～～～～～～～イッ、くぅぅぅ～～～････････アッ、ダメッ････も、もぅ････」
　オトコから離れるとすぐに、裕子はオトコの顔が至近距離で放尿した。

（うぅわぁぁぁ、もぅ、死にたい････）
　そうは思ってもどうにもならず裕子はジッと目を閉じていた。

「なかなか見られないネ～美人の放尿シーンなんて････それでホッとしたところで、僕のモノはこのままかい？」
　オトコは昂った肉棒を裕子に突きつけた。

「アッ････だ、大丈夫だから････」
　裕子は再びオトコにお尻を突き出して挿入を促した。

「安全日だから、また感じさせて射精しろってか！？」
　オトコはそう言いながらも再び裕子のお尻を引き寄せ、昂った肉棒を挿入した。

　清掃中を装った「作られた密室」で、裕子は結果的には淫らな悦びを満喫した。

　それが「禁断の密室」だったにしても････。

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2012.9.15掲載

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