個人授業で・・・

22．

　そのまま寝室の布団の上で、抱き合ったまま数時間も過ごした。
　玲奈さんは、腕枕で過ごし、見上げるようにしています。
　彼女が愛しくて、愛しくて、定期的に唇を奪います。
　玲奈さんも、嬉しそうに応えてくれます。
　そして、色んなことを話し合います。二人のこと、これからのこと。

　そんな甘い時間は過ぎるのがとても早いです。
　もう午後4時過ぎです。

「健ちゃんリクエストの夕食を作り始めるね」
「うっ。。。。うん。。。。。」
「どうしたの？浮かない表情ねぇ。。。。。」
「玲奈をずっと抱きしめていたいよぉぉぉ」
「あはは、私は、何処にも行かないよ。うふふ。」
「そうだぁ、健ちゃん、エプロン無いの？」
「あるよ、お母さんが使っている分があったけど、あっ。。。新しいのがある！！」

　僕は全裸のままで、廊下の物置棚に走っていきました。
　そして新品の小箱に入ったエプロンを取り出しました。
　僕は、それを寝室にいる玲奈のところに持っていきます。
　玲奈さんは、毛布にくるまっていました。

「玲奈、これ新品の分。オレンジ色で、可愛いと思うけど。。。。。玲奈専用に」
「まあ、オレンジの無地だけど、良さそうなエプロンね、うふふ」
「いいわ、それじゃあ、大サービスしちゃおうかなぁぁぁ」

　玲奈さんは、毛布を脱ぎ捨て、その場に立ち上がります。
　僕は、その裸身に目を奪われ、ポカーンと見つめます。
　そして玲奈さんは、全裸のままで、迷うことなくエプロンを身にまとったのです。

「うふふ、健ちゃんどうぉぉぉ、玲奈全裸エプロン姿にチェンジ！なんてね」
「うおっおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！スゲェェェェェェェェ」

　全裸にエプロンという男の夢が、またひとつ、頼みもしないのに叶えられた瞬間でした。

「玲奈ぁぁぁ、鼻血が出そうだよ、素敵すぎる、綺麗だよぉぉぉ」
「うふふ、健ちゃんって、口上手いよね、じゃこれはどうぉぉぉ」

　玲奈さんは、その姿で、クルクルと回ります。
　すると、エプロンの裾が舞い、つややかな肌の白さの中にあのおんなの"もの"が見え隠れします。
　そして、エプロンの両脇からは、玲奈さんの豊かな張り詰めた胸がポヨンポヨンと弾んでいます。

　それを見て、僕は大興奮で、もう息子が激しく立っていました。

「あははは、健ちゃん、すごぉぉぉい、うふふ」
「でも、それはお預け。夜にたっぷりしようね。あとでぇぇぇ」
「はぁはぁはぁ、そっそんなぁぁぁ、我慢できないよぉぉぉ」
「駄目ぇぇぇ、うふふ」

　息子をいきり立てた僕を放置して、玲奈さんは台所に行ってしまいました。
　そこで、あることを思いついて、玲奈さんを追いかけます。

　玲奈さんは、早くも調理の仕込みを始めていました。
　その後ろ姿は、陶器のような光沢の背中、すらりと伸びた脚、そしてむしゃぶりつきたくなる様な素敵な二つの桃がプリンっと丸出しなのです。

　普段なら、それを見ただけで、射精していたでしょう。
　23歳の男には、あまりに刺激的な姿です。

　玲奈さんは、僕の視線を感じて、ワザとお尻をフリフリしています。
　僕は、さりげなく玲奈さんの背後につき、玲奈さんのお尻のワレメに、いきり立った息子を押し付けます。
　そしてエプロンの両脇から手を差し込んで、玲奈さんの双のバストを揉みしだき始めました。

　陶器の表面を撫でているようなつややかさを僕の手に感じます。

「あっあぁぁぁぁぁん、健ちゃん感じちゃうぅぅぅ、駄目ぇぇぇ」
「玲奈ぁぁぁぁぁ、愛しているよぉぉぉ」
「うふふ、今は駄目！！夕食を食べたら、またしようね」
「うっうぅぅぅぅぅぅぅ、分かったよ・・・ロールキャベツ楽しみだしねぇ」

「お任せあれ、ところで健ちゃんは、ホワイトソース派？コンソメスープ派？どっち？」
「コンソメが良いな」
「うふふ、私もコンソメ派よ。実は、そっちでしか用意してなかったりして、あはは」

「ぇ・・・・・・・・玲奈、僕を。。。」
「当たり～！！お尻にドーンと敷いてあげるからね」
「やっぱりぃぃぃ、僕は。。。。あはは」

「健ちゃん、嫌なのぉぉぉ？」
「僕は、玲奈が好きです。」
「うふふ、私の勝ちね。それでは、健ちゃんは、私のものよ、分かった？」
「浮気したら、オチンチン切っちゃうからね。それは、もう私だけのものだからね。分かった？」
「はい。僕は、玲奈のものです。だから、ずっと傍にいて下さい。」
「うふふ」

　今思えば、この時に、玲奈さん上位、僕は下僕という二人の位置関係が決定した瞬間だったのです。

　先人達が残した言葉、「最初が肝心」ということを、当時まだよく分かっていない社会人1年生の僕は、玲奈さんにとって赤子の手を捻るくらいに容易いことだったのでしょう。

つづく

あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2010.12.12掲載

【23】／【21】