個人授業で・・・

３．

　当日の朝、興奮し過ぎたのか飛び起きていた。
　いつもなら午前6時に起床していたが、その日は午前5時前に起きてしまった。
　布団の上で、悶える玲奈さんを妄想し、息子は既に爆発寸前のように固くなっていた。
　それは、10代の頃を彷彿とさせる程に、いきり立っていた。

　その肉棒は、でかくて、太いと、よく友人に言われる自慢の逸物だった。
　長さは、上から測って16センチ位、太さも竿部分は40ミリ位あり、カリ首は更に大きく張っています。
　学生時代の彼女との時には、挿入するのに、相当苦労した経験があり、ソープ嬢にも嫌がられた経験があった。
　経験豊富そうな主婦の玲奈さんなら、間違いなく喜んで迎入れてくれる筈である。

　我慢しきれず、僕はテイッシュ片手に、息子をしごいてしまった。
　直ぐに僕は、猛烈な興奮と共に、異様にコッテリとした、やや黄色い精液を、たっぷりと射精してしまった。
　思えば、色々忙しくて、ここ数ヶ月、セックスどころか、オナニーすらしていない。
　堪りに堪って、精液も濃縮され、コッテリしているようだった。

　一度出しても、全く萎える様子は無く、更に激しくいきり立っていた。
　頭の片隅では、玲奈さんの豊満なバストにむしゃぶりつく自分を、妄想しており、自分で自制することが出来ず、更に息子をしごき続けてしまった。
　そしてまたあっという間に、再び異様にコッテリとした、やや黄色い精液を、射精した。
　なんと２度も出してしまったのだ。

　そしてやっと、身体の熱い込み上げが落ち着いてきて、我に返った。
　こんな精液臭の立ちこめた部屋に、玲奈さんが来てくれるはずがないと。
　僕は、慌てて、精液まみれのティッシュを始末すると、部屋の窓を全開にして、空気の入れ換えと、部屋の掃除を始めた。
　布団も、いつも使っているものは押し入れに押し込み、両親用に置いているサブの布団を引きずり出した。
　そして部屋中に、消臭剤ファブリーズを狂ったように噴霧し始めていた。

　もう頭の中は、なんとか玲奈さんをこの部屋に連れ込み、男女の関係になることしか考えていなかった。
　僕はコンドームを布団とマットの間に仕込むと、独り言で　「よっしゃ！！」と気合いを入れていた。

　そして、パジャマ代わりのＴシャツと下着を脱ぎ捨て、浴室に行き、鼻歌交じりに、シャワーを浴び、隅々まで念入りに洗う。
　シャワーの後は、念入りに歯磨きと舌クリーナーで、徹底的にオーラルケアをする。
　計画では、いきなりの映画館で、唇を奪ってしまおうという、野球部仕込みの奇襲作戦を立てた。
　今思えば、経験不足の強引な手法だと思うが、僕は、その時は、年上、人妻の玲奈さんなら、優しく受け入れてくれる筈という、妄想と言って良い、勝手な思いこみに支配されていた。

　服装は、いろいろ迷ったが、無難に、スラックスとポロシャツ、ハーフコートというもので、年齢相応のものにした。
　準備が整うと、もう待ちきれず、待ち合わせ場所に向けて、出かけることにした。

　新宿アルタ前に、待ち合わせ午前9時にも関わらず、午前8時10分頃と、あまりに早く到着してしまった。
　そう僕は、1分1秒でも早く、玲奈さんに逢いたくて、逢いたくて、仕方がなかったのだ。
　そして玲奈さんが、どんな服装で逢ってくれるのか、楽しみであった。
　行き交う人々、女性を見つめながら、高まる気持ちを抑えつつ、僕は妄想に耽りながら、待ち続けた。

　しばらくして、僕は後ろから呼びかけられた。

「す～ぎ～もとくぅん！！」

　僕が振り返ると、目の前に、普段とは別人の可愛い玲奈さんが立っていた。
　服装は、綺麗な膝が覗いて見えるミニの白いプリーツスカートに、フレヤーの付いた白ブラウス、そして薄いオレンジ色のハーフコートである。
　すらっと伸びた脚がとても眩しく、僕は、唖然と見とれていた。

「杉本君、どうしたの？　やっぱりオバサンで、ガッカリしたの？」
「とっとんでもないです。　綺麗すぎて、言葉を失っちゃいました。」
「凄い綺麗です。憧れちゃいます。」
「ホントにぃ～？　杉本君も、早く来たんだね。私も早いと思ったんだけど・・・。」
「えっ、あっ、まだ8時半ですね。　嬉しいな、玲奈さんも早く来てくれるなんて。」
「ひょっとして、僕のこと好きなんですか？」

　その瞬間、玲奈さんは、耳の先まで赤くなって、頭を振りました。

「違うわよ。久々のデートだから、ついタイミングが掴めなくて、早く来ちゃっただけよ。」
「そうなんですか？　まっ僕は、1分1秒でも早く、玲奈さんに逢いたかったから、ラッキーです。　それに玲奈さんが、デートって言ってくれて、これまた嬉しいな。」
「こんな年上の私とデートでいいの？」
「この周りにも玲奈さんより綺麗な人なんて誰もいないじゃないですか」
「えっ・・・、うふふ、ありがとう。　それじゃ今から、どうしようか」
「玲奈さん、朝食食べました？」
「今日は急いできたから、食べてないの。　そう、杉本君。今日はさん付けは止めて、玲奈って呼んでくれないかな？」
「わかりました。玲奈！！それなら僕も、健一って呼び捨てにして下さいね。」
「は～い、健ちゃん！！」

　いきなりの恋人モードに気をよくした僕は、大胆に、玲奈さんの左手を握ってしまった。
　玲奈さんは嫌がらず、それに応えてくれた。
　僕は内心、ジャンプしたい気分で、これからの時間に期待し、ワクワクしていた。

「玲奈さん・・・・いや、玲奈、そしたら軽くマックで、朝食してから、映画でも見ようよ。」
「は～い、健ちゃん。」

　二人で仲良く、手を繋いで、最寄りのマックまで歩いていきました。
　玲奈さんの手って柔らかく、暖かい。
　僕は、うっとりして、そして玲奈さんへの想いが熱く込み上げてきた。
　突然、人通りの多い道のど真ん中で、玲奈さんの方に向き直り、思わず告白していた。

「玲奈・・・さん。　僕は初めてあったときから、貴女に憧れていました。好きです。大好きです。　僕と付き合って頂けませんか？お願いします。」
「・・・・・・・・・・・。健ちゃん、駄目よ。私、人妻なのよ。」
「そんなの関係ありません、好きなんです。玲奈さんはどうなんですか。好きなんですか、嫌いなんですか、どっちかはっきり言って下さい」
「私・・・・、なんか変なの。健ちゃんに出会ってから・・・。健ちゃんのことは好きよ。でも・・・。」
「分かりました。思った以上の答え貰えました。今日は、恋人気分で楽しくしましょう。」
「健ちゃん・・・・、ありがとうね」
「ごめんね。急に変なこと言い出して、さっマック行きましょう」

　僕は、玲奈さんの心の変化を知り、これはイケルと確信したのだ。
　玲奈さんは、僕のものになると・・・・・。

つづく。

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2010.10.2掲載

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