| 家庭内輪姦の果て 『性愛小説の世界』豪円寺琢磨 作 |
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| ５． 信治、蓮、優斗の３人がソファーに座って続きのビデオを観ようとしている。元の位置に戻されたテーブルには酒と肴が並べられている。 ビデオに興味が琢海は、意識がもうろうとした里穂をソファーに寝かし、好き勝手に弄んでいる。 蓮がグラスにビールを注いで信治に手渡す。 「部長、このときの話を詳しく聞かせてください。すごく興味があるんです」 信治が一気に飲み干す。 「おお、いいぞ」 この話は、ある人物から人妻の調教を依頼されたところから始まるんだ。 ある人物というのは、まあ昔からよく知っている、要するに幼馴染みなんだが、そいつが“仲の良い人妻を預けるから輪姦調教してくれ”って頼んできたんだ。 その男は俺が若い頃からやってきたオンナ絡みの悪事をすべて知ってるから、こういったことには俺が最適だと考えた、というか、他の男は思い浮かばなかったんだ。 なにしろ、品行方正を絵に描いたような真面目一徹の男だからな。 俺は心を動かされたが、すぐに誘いに乗ったわけじゃないぞ。 そいつのことは信用していたが、こんなウマイ話、そうめったにあるもんじゃない。 そうだろう？ 幼馴染みも騙されていて、いざ頂こうかというときにヤクザの美人局が出てくるなんてこともじゅうぶん考えられる。 だから俺は、その女のことを根掘り葉掘り聞き出した上で、本人に直接電話を掛けて話までしたんだ。 もちろん、調教依頼の話は伏せてね。 それでまあ信用できるってことになって、依頼を請け負うことにしたんだ。 ただ、ひとつだけ面倒くさい条件があってな。 一部始終を映像に収めてほしいって言うんだよ。 それで、今日もせっせと撮影してたわけさ。 いきなり輪姦ってのはさすがにマズイ。 ふつうの女だったら、身も心も耐えられない。 最悪、頭がおかしくなっちまう。だから、初めのうちは１対１だった。 その男といっしょに会って、食事をして酔わせて、ぐっすり眠っているところをレイプしたんだ。 初めて会ったとき、俺は本当に驚いたよ。 分かるだろう？ こんなイイ女を滅茶苦茶にしてもいいなんて、恥ずかしいけど、チンポがすぐおっ立っちまったよ。 初対面の印象は最悪だったらしいけど、俺はものすごく口がうまいし、パートナーのマブダチでもあるから、コイツはすぐに俺を信用するようになった。 まずは感じさせることに専念した。 なにしろ、結婚してるくせに１回も逝ったことがなかったんだから。 オナニーすらしたことがなかったんだぞ。 雑誌の受け売りだけど、日本にはこういう女が少なからずいるらしいから、そんなに驚いたわけじゃないが、面倒くさいとは思ったよ。 俺には処女信仰なんてないし、女体を開発する喜びなんてのも理解できない。 でも、女ってのは不思議な生きものだ。 愛とセックスがごちゃ混ぜになっちゃうんだな。 体の開発が進むにつれて、里穂は俺への純愛を深めるようになったんだ。 恋愛経験が乏しいし、いいとこの出でもあるから、“性的快感を得られるのは心が繋がっているため”だと考えたんだなあ。 今日、オマエたちの訪問を受け入れて、素直に体を開いたのだって、俺を喜ばすためなんだから。 俺たちは不倫関係なわけだけど、旦那には悪いと思ってるらしいよ。ズルズルの関係に引き釣り込むための脅し文句は“旦那にバレてもいいのか”だったから。 俺のことを“心から愛してる”って言ってる一方で、“夫に知られたら死ぬ”とも言うんだから。ホント、よく分かんないよ。 夜ごと抱いて10日たった頃には、俺の言うことは何でも聞くようになってたよ。 確かに、素材がよかったってのはあるね。 とにかく、Ｍの素質が素晴らしかった。 どんな無理難題を要求しても、最終的にはすべてを受け入れたからな。 それで、機が熟したって判断して、集団レイプを実行に移したんだ。 そのときの記録がこれってわけ。 いっしょに映ってるのは、気の置けない友人たちだ。 万が一にも秘密が漏れたら困るし、ビデオ撮影もするから、ネットで集めた単独さんではマズイと思ったんだよ。 よく知ってる連中なら、気を遣わなくてもいいから、プレイに集中ができるだろう？ オマエたちだって、仲良し三人組だからこんなに楽しめたんだぞ。 初対面どうしだったら、どうだ？ 分かるだろう？ 仕事がらみの人もいるから、どこかで会うかもしれないけど、今日のことは絶対に話すなよ。そのうちちゃんと紹介してやるから。 最初の会場がここなのは、幼馴染みのたっての希望だったからさ。 自分の女が自宅で輪姦されるところを観てみたいなんて、変態じみてると思うけど、頭が良すぎるヤツはどこかが切れてるものだからな。 というわけで、輪姦レイプの会場はずっとこの家なのさ。 シティホテルのスイートルームとか、温泉旅館の離れとか、山奥の廃墟とか、行きたいところはいっぱいあるんだけど、依頼主の要望だから、こればっかりはな。 まあ、それで、ここを使って数日おきに里穂をレイプしてるってわけなんだ。 でももう１ヵ月以上になるから、俺は月１くらいのペースにしてもいいと思ってるんだけどな。 このペースで進めたら、里穂の体は必ず壊れるから。 いくら依頼主の希望といっても、人格を無視しちゃいけないと思うんだよな。 そんなことをしたら、ヒトとして失格だろう？ いくら鬼畜を自認する俺でも、そこまではできないよ。 |
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| 『性愛小説の世界』 |
| 2015年6月3日掲載 |
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