第三章．拉致、なぶる

　玄一は剣道や合気道に手を染めていたので、美貴に当身を入れて、気を失わせることなどは朝飯前のことだった。
　駐車場にきた玄一は、ほかに誰もいないので美貴を拉致することを決心したのだ。
　崩れかかる美貴を、玄一の車に押し込み、美貴のたすきで後ろ手に縛り、手ぬぐいで猿轡をした。
　その上から、座席にあった玄一のコートをかけて美貴の全身を隠してしまった。
　玄一は車を運転して、町から山道を一時間ほど上がっていき、玄一の山荘の庭に乗り入れた。
　山荘と言っても、もともとは玄一の両親が暮らしていた家で、玄一はこんな山の中の生活を嫌って金沢で仕事を見つけて住み、両親が死んでからは改造して山小屋として使っていた。
　ここなら町とは縁の切れた存在になっている建物なので、誰も探しになど来ない。

　玄一は、美貴をかついで山荘に入っていき、奥の和室に運び込んだ。
　和室の床の間には、ピンクの薔薇が活けられていた。
　手入れの行き届かない、普段は殺風景な部屋だが玄一は美貴を運び込むことになろうとは、露も覚えずただ気持ちの赴くままにそうしておいたのだ。
　美貴の両手を手首で縛り、欄間から吊り下げた。
　玄一は、美貴の眼を覗き込みながら、あごに手を掛け、「俺の女になれ」と云った。
「私は結婚しています」
　と美貴は震えながら、それでも気丈に、やっと答えた。
「いつまで、そうやって強情を張っていられるかな」
　玄一は、薄ら笑いながら、美貴の前にビデオをセットし、ライトもセットした。
　モニターのテレビも置いてあり、ビデオの写り具合も確認しながら、モニターの画面で楽しめる。
　それを見た美貴は、「やめてっ、写さないで」と叫び声をあげた。
「お前が、俺に屈服する様を、ご亭主にも見せてやらないとな」

　玄一は、手に入れた獲物を惚れ惚れとして眺めた。まったく着物がよく似合う女だ。
　細面で少しふっくらとした顔が、いまは青ざめているが、これからの責めでどんな表情に変わっていくのか・・・・・・
　獲物を吟味するように、玄一の指が美貴の顔に触れた。
　美貴は目をつむったままだったが、美貴の細くて綺麗な眉がきゅっとたわんだ。
　玄一の指は顔をしばらく撫で、それから着物の上から身体のあちこちを動いていった。
　それにつれて変わる、気丈に目をつむって唇をかみ締めて耐えている美貴の表情を楽しみながら。
　玄一は裾から手を突き入れて美貴の着物の前を大きくはだけた。
　ショーツが露わになった。
　美貴の体臭が、ふわっとたちあがった。玄一にはなんともいえない、いい匂いだった。
　美貴は恥ずかしさで小さく悲鳴の声を漏らした。
「なんだ、こんなに濡れているじゃないか」
　玄一のカメラで感じてしまって、ぐっしょりと濡らしたのだ。
　しかしそんなことは言えずに、美貴は下を向いてくちぴるを噛んだ。
　玄一は指で、ショーツの上から美貴のおんなを突き上げた。
　指はショーツの上から、美貴のおんなにめり込んだ。
　美貴は腰を後ろに引いて逃げようとしたが、吊られているためかなわず、苦悶の悲鳴をあげた。
「かんにんして」
　美貴の懇願にかまわず、玄一は帯を解いていった。
　長襦袢の帯を残して、解いた玄一は着物を大きくくつろげて、淡い桜模様の長襦袢姿にした。
　長襦袢の衿を大きく開くと、腕を吊られているため少し上向いた、ふっくらした乳房がこぼれ出た。
　玄一はビデオカメラの邪魔にならぬように立って、乳房をなぶりだした。
　硬くなってきた乳首を吸って、甘い感覚をぞんぶんに味あわせておいて、次にいきなり歯をたてた。
「あっ痛い・・・・許して」
「贅沢言うんじゃない」
　玄一は美貴の二つの乳房を揉みしだいた。わざと粗野に、荒々しく。
　美貴があえぎ声を漏らし始めた。
　美貴はうつむいて、懸命にこの屈辱に耐えていた。
　顔はさくら色に上気して、くちびるを噛みしめている姿は、それでなくても美しい美貴の顔にさらに被虐の色が加わって、玄一の気持ちをかきむしった。
　続いて長襦袢の裾をかき分けてショーツの中に手をいれ、玄一は美貴のおんなを思い切りかき混ぜ始めた。
「許して」
　泣き顔をして訴えた美貴だが、そこはしとどに濡れそぼって、燃えるように熱くなっていた。
　玄一の指の動きに反応して美貴の腰はくねった。
　美貴のおんなの中に侵入した指は襞の感触を味わっていた。
　熱くて柔らかい肉が指を包み込んでいる。
　玄一はモニターテレビのなかの淫らに身体をくねらす美貴の姿を見つめた。
　乳首がツンと上を向いているふっくらと豊かな胸。
　もう襦袢は申し訳程度にまつわりついて居るだけだ。
　優美な曲線のくびれた腰はすっかりあらわになっている。
「こんなにべとべとにして、うずうずしているんじゃないか。なにが私は夫が居る、だ」
「ああ、いわないでください」
　美貴の秘部の奥深くに指を入れ、熱く濡れそぼった中をかき乱した。
　玄一は美貴の前にしゃがんで、美貴のしずくに濡れた茂みに舌を這わせた。
　美貴の秘毛は上品にふるふると揺らいでいた。
　玄一の舌がついに真珠に触れたとき、美貴の身体はきゅうっと弓なりに反った。
「あっ・・・・」
「ずいぶん、感度がいいな」
　玄一の舌で執拗な刺激を受けて、その小さな突起は膨らみ、舌の先でふるふると転がった。
　美貴は身体をよじって耐えていたが、悲鳴をあげながらのぼりつめた。

　ぐったりとなった美貴を吊りからおろして、ぐらぐらしている美貴の頬を二、三発張って、しっかりさせてから、着物を剥ぎ取り、淡い桜模様の長襦袢の上から乳房の上下に縄がけをきつくした。
　両手は後ろ手に縛り、両足も閉じられぬように膝の上で結んで後ろに引き絞った。
　美貴は自分の力では這うことも出来ぬほど、きっちりと縛り上げられた。
　意識が戻ってきた美貴は抵抗を試みたが、慣れている玄一にかかっては、いいようにあしらわれて、縛りが進むにつれて身動き出来なくなって、頭の中に絶望の霞がかかっていった。
　玄一は、襦袢の衿をかき広げて乳房を露わにし、裾をかき広げてショーツの細いところにナイフの刃をあてて切り離し、美貴のおんなを露わにした。
「綺麗なおま＊こだなあ」
　玄一が感嘆した声を出した。
　さきほど玄一の指と舌に玩弄されたため、花びらは赤みを帯びて充血し、ぐっしょりとおんなの雫をたらしていた。
　玄一は着ているものをボタンを引きちぎるような勢いで脱ぎ捨て全裸になった。
「美貴、お前を犯す俺の道具だ」
「あっ・・・ああ、許して・・・・勘弁してください」
　玄一は美貴の顔に、自分の黒くてヒクヒクとうごめいているペニスを擦り付けて、美貴に悲鳴をあげさせた。
　美貴は、夫がいるのにと、逃れようと身悶えるが、がっしりと縛り上げられ自由を奪われた身体はままならない。
「美貴、ついに俺のものだな」
　玄一は見事な屹立を美貴の淫裂に突き立てた。
「あっ・・・・いやあ・・・・うんっ」
　美貴は、頭の中が真っ赤になった。美貴の腰は左右に逃げるようにくねり、ふとももはぶるぶると震えた。
　美貴のおんなを割って貫いた硬いものは、美貴の願いを無視してぐりぐりと侵入した。
　美貴はのけぞった。
　美貴のおんなは美貴の願いを表すように、きゅうっと絞りすくんでいた。
　さすがの玄一の硬い剛直も締め上げられたが、さっきまでの玩弄のために流されたおんなのしずくがあふれていたため、進入を滑らかにしていた。
　玄一の男根は先端が膣の奥深くまで届き、亀頭が子宮に当たって突き上げて、美貴はどうなっているか理解できぬままに、内部を玄一に蹂躙され占領されていることは強く感じた。
　美貴は、ついに夫以外のものを受け入れてしまったことを絶望の気持ちで認めなければならなかった。
　玄一は美貴の顔を両手で挟んで唇を奪いながら、ゆっくりと腰を動かし、おんなをえぐった。
「ああっ・・・・ひどい・・・・うんっ・・・」
　玄一は美貴のおんなの中を味わうように、ゆっくりと引き出しては、深くぐさりと突き刺す。
　奥に突き立てられるごとに、美貴は小さく悲鳴をあげた。
　中の肉をこすられる言いようの無い感覚。
　まだ慣れていない感覚に声が漏れてしまうのだ。
　そして美貴は狼狽していた。
　自分の意思でもなく、無理やり犯されているのに身体に強烈に流れる快感に。
「美貴、嫌だといいながら、お＊＊こはびしょびしょじゃないか」
　玄一が、結合部を覗きながら、せせら笑った。
　そして玄一はモニターの画面を見ながら姿勢を調節し、リモコンでカメラのズームを調節して、美貴のおんなを玄一の剛直が蹂躙しているさまがモニターでよくわかるようにしてから、美貴の顔を手で強引にモニターのほうに向けて言った。
「お前がいまどうなってるかよくわかるよ」
「目を開けてよく見るんだ」
　美貴が目を開けたとたん、モニターのなかの自分のおんなが目に飛び込んできた。
「ああっ・・・いやっ、そんなところ見ないでっ・・・・」
　美貴は悲鳴をあげた。頭の中が真っ赤になった。
　あわてて目を閉じたが、その残像が美貴を燃えさせた。
　美貴にも溢れているのがわかった。
　打ち込まれるたびに粘ついた、くしゅっぐしゅっという音が聞こえる。
（ああっ、どうしてなの・・・・こんなことになるなんて・・・・）
　激しい羞恥を感じて身を揉むと、火照りきった美貴の淫裂からひときわ多くしずくが溢れた。
　美貴は目を閉じていようとするのだが、どうしてもモニターをちらちらと見てしまう。
　・・・あぁ、なんていやらしいの・・・わたしのあそこは・・・・
　ああ、あんな大きいものがわたしのなかに入って暴れてる・・・・・
　感覚のうねりのなかで、すすり泣くことしか出来ない、いまや美貴は愉悦の叫びしか口から出てこない。
　玄一の男根は、美貴の子宮を確実に捕らえて突きたて、美貴の体を中からとろけさし、快感に慄える襞を裏返しにするほど激しくしごき抜いた。
「あああっ・・・・うんっ・・・・」
「美貴、いくのか」
「ああ・・・・こんなの・・・・なに、わかんないっ・・・・」
　慎ましさも羞じらいも美貴は忘れてしまった。玄一の猛りきったものを、知らず自分からも迎えるように腰を波打たせ、ひたすら快感を求めた。
　玄一はそんな美貴のよがりようを、自分の凶器によってもだえ抜いている姿を孝志にみせつけるべく、二人の絡み合いをビデオによく映るように、ビデオのリモコンを利用して撮りまくった。
　しとどに濡れて光る結合部や、のけぞって歓びの声をあげる美貴の表情を冷静にキャッチした。
　そして玄一は、美貴がモニターの画面にちらちらと釘付けになっていることに気づいた。
　こいつは自分のこういう映像に弱いのかも知れんな。
　美貴はそんなこともわからなくなり、口を吸われ唾液を飲まされて甘え声をあげながら、桜色に染まった体をくねらせた。
「あ……ああ、駄目。ううんっ……あっ……あっ……なにっ……おかしくなっちゃうっ……」
　玄一の熱いほとばしりに腰をぶるぶるとふるわせた美貴は、細腰が折れそうなほど弓なりにのけぞって昇りつめた。

　美貴に正気が戻ってくると、美貴は小さく悲鳴をあげた。
　美貴のなかには、まだ玄一のものが納まったままであり、いやおうなしに美貴にクサビが打ち込まれたことを示していた。
　美貴が逃げようとして腰を動かすと、まだ残っている愉悦の残滓が美貴を打ちのめした。
　・・・わたしは、この男によってあんなに悦びの声をあげて受け入れてしまった。
　しかし美貴の口から出てきたのは、まだ気丈な言葉だった。
「家に帰してください」
「俺を完全に満足させてくれたら、帰してやるさ」
　玄一はぐったりとしている美貴のいましめを解いて、美貴と風呂に入った。
　美貴を完全に屈服させるまでここに居るつもりだった。
　湯船の中で美貴を抱きしめたが、ぐったりとしている。
　美貴にこちらを向かせて膝にまたがらせた。
　あごに指をかけて顔をあげさせ、唇を重ねた。
　美貴はこばまなかったが、反応もしなかった。
　わずかに首に回した腕がぴくりとしただけだ。股に指をやると、ハッと身体を固くした。
　湯のなかで、美貴のおんなをなぶってやった。
　ヒクリ、ヒクリと腰をよじらせて反応を見せていて、やがてすがり付いてきた。
　美貴の顔がさくら色に上気して、少し生き生きとしてきていた。
　美貴は顔を見られるのが恥ずかしいらしく、玄一の胸に顔をうずめた。
　美貴は自分が信じられなかった。
　さっき正気に戻ったとき、こうなってしまった淫らな自分を責めたし、早くこの男から逃れて家に帰りたいと思っていたというのに・・・・・・
　身体のほうは、一度一緒に悦びを味わったせいなのか、玄一にこうして抱かれていると、もうおんなが疼きだしてきている。
　身体だけだろうか・・・・・・・
　玄一の指が美貴のおんなに入り込んで、優しくかき回した。
　湯とは違うサラサラした液体が玄一の指からひろがっていく。
　美貴は小さくうめきながら腰をよじる。
「もう美貴は俺の女だ」
　口を寄せると、さすがにハッと顔をそむけたが、あごに手をかけて強引に口を吸うと、おとなしく吸われるままになった。
　舌をからませると小さく応えながら、首にまわした腕に力を込めてくる。
　美貴を湯からあげて、恥ずかしいと訴えるのにかまわず、美貴の体ぢゅうを手で石鹸を塗りたてて洗ってやった。
　特におんなの部分は、念入りに優しく指で洗ってやった。
　美貴は最初こそ泣きそうな顔で抗っていたが、そのうちぼうとした上気した顔になり、腰をしきりにもじつかせた。身体は桜色に染まり、浴室いっぱいに美貴のおんなの匂いが満ちていった。
　次に、玄一が腰をおろし、前に美貴を座らせた。
　玄一が股間のものを誇示して美貴の手を導くと、さすがに美貴は顔をそむけて抗いの色を見せた。
　パシッ・・・・・美貴の頬が鳴った。
　玄一が美貴の頬を張ったのだ。
　美貴の頭が真っ白になった。
　生まれて初めて人からたたかれたのである。
「これをもうお前は受け入れて、しかもあんなによがりまくったくせに。メス犬みたいにな（笑）」
　生まれてはじめて人にたたかれたのと共に、メス犬という言葉がこたえた。
　美貴は涙ぐみ、真っ赤になりながら、もう強いあらがいは見せなかった。
「ああ………はずかしい………・」
　美貴は玄一のものを握り締めた。まるで、それにすがるように。
「手で石鹸をつけて洗え」
　美貴は喘ぎながら、恥ずかしさのあまり瞳を濡れさせ、はじめて男のものを両手で洗う。
　おびえながら、剛直をさすっていると、指のあいだで次第に熱く力強くなってくるのでなにか魂を奪われそうな感じになってくる。
　それが、熱く固く、逞しくそそり立つまで、美貴は手を離そうとしなかった。
　玄一が引き寄せて、抱きしめてやると、ボウッとさくら色に上気した顔をすり付けてきた。

　風呂からあがった美貴は、身の置き場がないような感じでおずおずとしていた。
「さあ、立って体を見せろ」
　腰を軽く小突かれて、美貴はオズオズと体を立てた。
　ガタガタ慄える膝を支えているのがやっとだった。
　一度抱かれたとはいえ、こうして裸の全身を眺め回されると、注がれる視線に身体が灼かれるようだった。
「やっぱりお前は素晴らしい」玄一は呻くように言った。　
　からだの線がクッキリとしていて腰が高く、下肢がスラリと長い。
　もともと白磁を思わせる冷たいばかりに冴えた肌はシミひとつなく、それが風呂上りで上気して色づき、熱を帯びたようにふっくらとした柔らかさが、いまは加味されてなんともいえない風情だ。
「尻のほうも見せるんだよ」
　玄一は、手にした鞭でビシビシもう一方の掌をたたきながら命じた。　
　美貴は後ろを向いて、玄一に命じられるままに尻を露にした。
　尻のかたちもみごとの一語に尽きた。
　キュッと引き締まって吊り上がっている。
　切れ込みも深い。気軽に手を伸ばして撫でまわすことをはばからせる何かがあった。　
　ふたたび前を向かせ、両手をどけさせた。　
　美貴はすべてさらけ出し、羞じらいに染まったうなじを捻じっていた。
　ここに拉致されてきたときに着ていた桜色の肌襦袢を着させた。
　美貴は礫柱の所まで歩かされた。
　柱に太い竹を横にくくりつけて十字の礫柱を作ってあった。
　ためらう美貴の体を、玄一は柱に押し立てて、背中を柱に密着させた。
「両腕を水平に伸ばせ」
「ああ……ゆるして……」
　かなわぬと知りながら哀訴せずにはいられなかった。
　両手の自由を奪われてしまえば、あとほ男の意のままになるしかないのだ。
　哀訴の眼差しを玄一のきつい視線に弾き返されて、美貴は力なく首を折り、両腕を礫木にそって水平に拡げた。手首に縄が巻きつけられ、二の腕も襦袢の袖ごと縛られた。これで、もうどうすることもできない、と思うと、なぜかドッと熱いものが噴き上がった。
　さらに首にも縄をかけると、美貴は呆然としていた。
「どうして、こんなひどいことを」
「そのうち、縛って欲しいと身体が思うようになるさ」
　面もあげられない思いのその顔を首縄で引き起こされ、乳ぶさも締め上げられた。
　玄一は襦袢の上から乳房を強く掴んだ。
　根をくびられていびつに突き出した乳ぶさを弄ばれると、たまらずに声が出た。
「すごく敏感なんだな。お前の上品な美しさが、それほどの感受性を秘めているとは信じられないくらいだ」
「……ゆるして……」
　玄一は襦袢をずらして乳首をつまんだ。
　乳首をいじりまわされながら、顔を伏せることの許されないつらさに、美貴は泣き声を出した。
　目の前には、さっきと同じようにビデオがセットされ、その横に置かれたテレビのモニターには、美貴の涙に霞んだ眼にも、柱に縛り付けられ腰をよじってうめいている自分の身体が見えていた。
　桜色の女らしい襦袢姿の身体が縛られた身体をよじっている様は、美貴の眼からも妖しく胸をかき乱すような眺めだった。
　冴えざえとした美貌が羞恥にまみれ刺戟におののいて、崩れはじめていた。
「さ、股を拡げろ」
　玄一は片手で乳首をつまみ上げて揉みながら、片手の鞭できつくよじり合わせた股を軽くたたいた。
「床に縄の輪があるだろう。そこまで足をもっていくんだ」
　玄一の声が威圧的なものに変わった。ビシッと鞭がためらう太腿に鳴った。
「素直に俺の言うことを聞け」
　ピシッと鞭が、よじれる腰にはじけた。
「ひ、ひらきますから、鞭はゆるして……」
「そう言われると、よけい打ちたくなるな」
　玄一は苦悶もあらわな美貴の顔を見ながら続けざまに打った。　
　美貴はカチカチ鳴る歯を噛みしばりつつ、股の力をゆるめ、じよじよに開いていった。
　あぶら汗が鳩尾に湧き、腹が波打った。
　どうしても開き切れないのを、玄一は引きはだけて足首を縄の輪に縛りつけた。
　床にも柱に固定した竹が転ばしてあり、それに縄の輪が結び付けられていた。
　もう一方の足も同じように固定した。
　開脚はほとんど九十度に近く、ビンと引き伸ばされて、自由に動かせるのは腰ばかりとなった。
　襦袢もいまや着ているのではなく、ただまとわりついていて、美貴の体の白さを際立たせる色でしかない。腰の辺はほとんどあらわになってしまった。
　完璧なまでの美女にみだらな腰の踊りを踊らそうというのだ。
　玄一は張りつめた腰を撫でまわし、そけい部に触れた。
　美貴は声をかぼそく絞って、さっそく腰を踊らせる。
　そけい部をゆっくり撫でまわす。
　美貴は首縄に白い顔を薄赤くこすられながら、首を振る。
　これから自分がどうなるのだろうかと不安でたまらない。
　それから縦の割れ目に玄一の指が這った。
「ああッ」
　玄一は美貴の悩乱する表情をうかがいながら、指を秘溝の奥に這わせた。
「濡れているよ」
「いや、は、はずかしいッ」
　大の字なりに礫られた身体が、のたうった。玄一の指が芽を捉えたのだ。
「こんなに濡らしてるじゃないか」
「・…‥おっしゃらないで……」
「それにしても敏感な体だな。羞ずかしい羞ずかしいと言いながら、熱く濡れるばかりだ。」
　経験の少ない美貴にとって、敏感な芽を責められるのはとてもつらいのだ。
「もうこんなに大きくさせて」
　ゆっくり撫でさすりながら、襦袢の腰ひもをほどいた。
　いままでかろうじて腰ひものところで、合わさっていた襦袢がはらりと分かれて美貴の体の前の部分はほとんどあらわになった。
　玄一は膝を突いて、露わになった美貴のおんなを覗き込んだ。
「ああ、ごらんにならないでくださいッ」
　大の字を反らせて、美貴は恥らった。
　自分がまるではじめて男に体を見せる処女のように感じられた。
　このあいだ孝志におんなにされてから、いろいろあったが、これほど激しい羞恥心が、まだ自分にあろぅとは信じられないくらいだった。
　玄一は美貴のおんなを眺めて嬉しくてたまらなかった。
　美貴が恥らって身体をよじりながら、秘肉を次第に熱く色づかせ濡らしていく。
　その肉襲の姿のつつましさ、色の淡さが、美貴の初々しさを語っているのだ。
　しかし肉襲はポッテリと充血を示しながら玄一の指の動きにからみついてくるようだし、
　覆うものもなくさらけ出された真珠はツンととがり切って上を向き、瑠璃色に濡れながらヒクヒクおののきを見せる。
「綺既なオ×××しているな。」
「もう、ゆ、ゆるして……」
　美貴は白いあごを反り上げて、淫靡ないたぶりに泣いた。
　玄一は一本の指をゆっくり差し込んだ。まるで内に誘い込むような肉のうごめきが生じた。
（これはすごい）
　しかもその動きは意識して行なっているのではない。
　その証拠に美貴自身はしきりにいやがって腰をゆすりたてている。
　玄一はゆっくり指をまわして内部の構造をまさぐった。
　ざらざらしたところがあり、そこを擦ってやると、口がキュウと締まる。
「ここが気持ちよさそうだね」
「…………」
　美貴は戯き声を噛み殺して、首をなよなよ振りたてた。
「もっと締めてごらん」
「いやっ」
　口では拒みながら、肉はじわりと締めつけてきた。
　玄一の指が退くと、美貴はグッタリとなってすすり泣いた。
　全身汗になっている。
　自分が、これほどまでに易々と玄一によって翻弄されるとは思ってもいなかった。
　いまは夫がいる自分ではないか。
　孝志に見せられたあの写真集のような運命が自分に振りかかってこようとは。
　あの写真集を見たときも異常に気持ちが高ぶって、生まれて初めての激しいオナニーをしてしまったが。
　いまも、きつく縛られた身体が疼いてならない。・・・私はこのように虐められることが嬉しいのか・・・・

（続く）