第四章．屈服、もだえ啼く

　玄一がなにやら不気味なチューブを手にした。キャップを開け、なかから紫色のゼリーを絞り出す。
「な、何するのっ」
　どぎつい色のゼリーを突きつけられ、美貴の美貌が強ばった。
「これを、お前のお＊＊こに塗りつけるのさ」
「ど、どうなるの……」
　玄一は再び、大きく割りひろげられた美貴の股間に立った。
「やめてください……」
　すがるように、美貴が玄一を見た。
　玄一の指が肉溝を割った。ラビアを大きくはだけ、サーモンピンクの粘膜をさらけだす。
　玄一の息が、ひろげられた媚肉にかかり、美貴はカアッとなった。
　一瞬、頭がくらっとなる。
　人差し指の腹にたっぷりと出したゼリーを、美貴の肉襞に塗りこんだ。
「あっ……」
　ひんやりとした感触に、美貴はガクガクッと腰をふるわせた。
「たっぷり、塗ってやるからな」不気味なゼリーを、繊細な肉襞の一枚一枚に塗りこんでいく。
「あ、ああ……こわいわ……」
　しばらくすると、美貴の肉の粘膜がカアッと火照りはじめた。
　美貴の額にあぶら汗が浮いた。
　太股の内側、そして、乳房の谷間にも汗の雫が浮き上がる。
「乳首、立ってるぜ」ツンと上を向いたピンク色の蕾を玄一が指でつまむ。
「あんっ……」
　美貴はとてもじっとしていられなくなり、Ｖの字の両足を右に左に揺さぶった。
　充血を見せはじめた美貴のクリトリスをつまみ、玄一はコリコリところがした。
　瑠璃色に濡れている真珠を、優しく愛撫しながら鞘を剥き、ひくひくと震えている真珠やまわりにも丁寧にクリームを塗りこんだ。
「あうっ……うんっ……」
　電気ショックを受けたみたいに、美貴の身体は反りあがった。
　クリトリスが二倍にも三倍にも膨れ上がったような感じだ。
　ずきんずきんと痛いような感覚が突き刺さってくる。
　ゼリーの効果で、身体が異常に感じやすくなっているのだ。
　美貴は大の字礫のつらさをはじめて知った。
　両腕、上体それに足首を縛られているので、身動きが極度に制限されている。
　首と腰だけがどうやら動かせる程度である。
　つまり苦しみがその二カ所に集中して現れるということだ。
　首をゆすり腰をよじることだけで耐えなければならない。
　腰をよじりうねらす動作が、霞んだ眼の端に映るテレビモニターに見える。
　まるで見えない相手とセックスしているかのような腰の動きだ。
　この羞ずかしさは死にたいほどだった。　
　だが、そうせずには身におそいかかる鳥肌立つばかりの掻痒感から逃がれることができない。　
　子宮の奥が掻きむしりたいほどに火照り、肉芽がふくれ上がってズキンズキンとうずく。
　乳ぶさまでがいましめをはち切らんばかりにふくれ上がり、乳首を反り返している。
　意識がフッと遠のき、ただ腰だけを激しく前後にゆさぶりたてている。
　そしてモニターのなかの自分のみだらに腰をくねらせている姿から、美貴は目が離せなくなった。
　・・・なんていやらしい・・・・あぁ、ほんとに私はメス犬なんだ・・・・・
「我慢強いな」
　玄一が笑った。
　必死に声を出すのをこらえてあぶら汗を絞っているのを笑ったのだ。
　美貴はククッと泣き声を噛み殺した。
　玄一にみだらなことを言われると、それだけ拝みが増すのだ。
　熱いものがタラタラと内股にしたたるのがわかる。
　眼の前が昏くなって錯乱におそわれた。
　玄一が美貴の花肉に指を忍ばせた。
「あ、ああ……いい……」
　天井の粒粒をまさぐられ、美貴は火のような息を吐いた。
　ドロリと愛液があふれ、玄一の指を濡らす。
　美貴のただれた肉襞が、玄一の指にねっとりとからみつき、奥へ奥へとひきこもうとする。
「ああ……いや……」
　桜模様の肌襦袢に飾られた美貴の柔肌から、むんむんとした牝の香りが漂った。
　細い首筋からあぶらののった太股まで、噴き出す汗でヌラヌラにぬめり、妖しい白さが強調された。
　形よく張り出したバスト。
　肋骨が浮いた、絞りこまれたおなか。
　そして、下腹の こわく的な茂み。
　どれもこれも、女の魅力に満ちあふれ、玄一の股間を刺激した。
「お、おねがいですッ」
　血を吐くように口走って、燃えるような眼で玄一を見た。
「どうにかして、くださいッ。気が狂ってしまいますッ」
「ホホウ、とうとう言ったな。で、どこをどうしてほしいんだ」
　玄一も美貴の悩乱の姿に満足したような顔だ。
「痒いのです……」
「どこが？」
　美貴は羞ずかしさに気が遠くなった。その中でもシコシコ腰を揉みたてている。
「ヴァギナが……痒いのです……」
「オ×××だね？」
「……は、はい…・・」
「それならオ×××が痒くてたまらないから、どうにかしてください、と言うんだ」
「…：オ×××が、痒くてたまらないんですッ」
　どうにかなさって――と、もはや舌さえまわらなくなった声で美貴は言った。
　言いながら、火のようにたぎる腰を玄一に向かって突き出すようにさえした。
「美貴のような女がオ×××なんていやらしい言葉を口にすると、また格別なおもむきがあるな」
　玄一は涙さえ浮かべている美貴の頬を小突きつつ、悩乱に喘ぐ美貌に惚れぼれと眺め入った。
「ところで、どうにかしてと言うのは、俺のペニスを使ってこすりたてなきゃ納まらんぞ。俺とセックスしたいと云うんだな」
　美貴の瞳が一瞬、凝固した。
「そ、それは……それだけはお許しください……私には夫がいるんです」
「じゃ、どうするのかな。こうかね」
　玄一はツンと飛び出している肉芽をクリッとつまんだ。
　美貴はヒイとのけぞった。
　大の字に固定された四肢のすみずみにまで電気のようなものが走り、これがさらに灼けるような掲望を増幅した。
「それとも、こうかね」
　トロトロの内壁をスッと撫でられて、美貴はふたたび昂まり切った悲鳴をほとばしらせた。
　耐え切れずに泣き出した。腰をゆすりたてながら、赤ん坊のように力なく泣くのだ。
　そんな美貴を頼もしげに見やりつつ、玄一は今度はしこり切った乳首を吸いだした。
「ああ……た、たまらないッ……」
　身を揉み抜かれるような切なさに、美貴はヒイヒイ泣いた。
　が、かんじんの部分は放置されている恨みを狂おしく叫びたてている。
「お好きになさってッ」
　美貴は屈服した。
「俺とオ×××がしたい、と言うんだ」
　玄一はカサにかかった。
「そ、それだけは言わせないで……すこしは、あわれみをかけてやってくださいませッ」
　そんなことまで口走る美貴に有頂天になりながら、なおも玄一は乳首を甘噛みして美貴を焦れったさに泣き悶えさせた。
「さあ、言うんだ」
「あ、あなたと……オ、オ×××がしたいですッ……ああ……」
「じゃあ、もう美貴は俺のものだな。美貴、俺の奴隷になるって誓うんだよ。そうしたら美貴の気の済むまでしてやろう」
　もう、一度屈服した美貴には、早く痒さを消して欲しいという思いばかりだった。
　玄一の云うとおり繰り返していた。
「あなたの奴隷になりますっ・・・・・美貴は淫らなメス犬です・・・・思う存分虐めて欲しいの」
　悩乱した美貴の様子と、その可愛らしい口から絞り出される屈服の淫らな言葉がビデオに記録されていく。
「美貴が俺の奴隷なら、お＊＊この前に、美貴のその可愛い口で俺のものを元気づけてもらわないとな」
　美貴は写真集のなかで、グロテスクなものをほおばっていた写真を思い出しながら、やっぱり私もああしなきゃいけないんだと、目の前が暗くなった。
　少しは気がまぎれるからと、きつめに股縄をかけてから、磔柱から美貴を解放した。
　肌襦袢は脱がして、美貴は全裸になり、縄化粧だけの姿になった。
　首縄はかけたままだが、両手は解放した。
　美貴に俺のものを握らせて自分から奉仕させるのだ。
　美貴が自分から望んだかたちにするのだ。
　股縄にもまた催淫クリームを塗りこんだので、縄でこすれて痒みが少し納まっても、またクリームが浸透して、股縄をしている限りいつまでも痒みが持続するというわけだった。
「さあ、お前のご主人様にあいさつするんだ」
　美貴の顔に、もう既に美貴の奉仕を期待してふくれあがったペニスをつきつけた。
　美貴は顔をそむけて、うつむいた。
「なんだ、俺のおんなになったのじゃなかったのか」
「だって、したことがないんです」
　玄一は首縄をつかんで美貴の顔が逃げないように押さえてから、ペニスを美貴の綺麗な顔に擦り付けて、端正なアゴやくちびるなどをペニスでなぞっていった。
　美貴の顔に、ペニスから出た先走りの液がついて光っている。
　しばらくすると、腰がひとりでにうごめいてしまう。
　太ももをすり合わせると、縄がおんなに食い込み気持ちがいいがすぐにまた、痒くてたまらなくなる。
「ああ・・・たまんない」
「掻いて欲しいの」
「俺のを舐めて満足させてくれたら、いくらでも気持ちよくしてやるさ」
　美貴の口に突きつける。
　足の指で美貴のおんなをえぐってやる。
「あふっ」
　気持ち良さに、思わず美貴の腰は、玄一の足の指を求めてうごめいたが、無常にも足の指は退いてしまった。
「さあ、早く俺を満足させるんだ、そっちのほうが先だ」
　片手で乳房を揉みたて、もう片方で首縄を掴んで、ビデオにはっきり様子が映るように調整しながら、美貴がペニスを舐め易いように、美貴の身体を支えてやった。
　美貴の脳裏に、このまえ孝志から見せられた写真集の画像が蘇った。
　私も、あんなふうに奴隷になるんだ。
　股縄に刺激されたおんなが痒くてたまらない。
　早くなんとかしてもらわないと、気が狂ってしまう。
　玄一の肉塊を握った。その熱さに胸をこがしながら唇を寄せていった。
　たくましい肉塊が、美貴の鼻先でさらにムクッと膨張した。
　異臭が鼻をつく。おとこの匂いだ。
　風呂からあがったばかりだから、ひどくはないが、それでも美貴には淫らな匂いだった。
　美貴はペニスの先端にふるえる唇を寄せていった。
　早く気が狂いそうな痒みから解放されたい・・・・・その思いが美貴を積極的にさせた。
　玄一が指図するとおりに従順に口を寄せていった。
　そっと、先端の丸みにくちづける。
　すでに玄一の先端からは、先ばしりがもれてきていた。
　美貴のピンクの舌が、それをすくい取って、鈴口をちろちろとくすぐった。
　快感がペニスの先端から、脳みそに電流のように突き抜けた。
　・・・・美貴が俺のペニスを舐めている・・・・・
　玄一は、満足感で腰がうごめいた。
　美貴は玄一に指示されるとおりに懸命に舐め始めた。
　半開きの唇からピンクに濡れた舌をのぞかせた。
　玄一の肉塊に舌先を這わせていく。
　反りかえった肉棒に、ぬめった舌がチロチロと這う。
　亀頭のくびれから剛毛に覆われた根元まで、美貴はていねいに舌腹を押し付け、唾液をまぶしていく。
　美貴は唇を玄一の肉塊に寄せた。鎌首を唇に含んでいく。
　唇でくびれを締めつけ、ピンクの舌先で亀頭を舐めまわす。
「ううっ……たまらないぜ……」美貴の積極的な奉仕を受け、玄一がうめく。
　モニターの中の美貴の顔に玄一の赤黒い剛直が突き刺さっている。
「美貴、モニターに映ってるお前はなんだ。美味しそうに俺のをほおばっているぞ」
　玄一にそう言われて、美貴は思わず自分の恥ずかしい淫らな顔を見てしまう。
　美貴の頬が剛直に突かれて膨らんでいる。
「ぐぐうっ」
　美貴は、自分の淫らな顔に増幅される。
　自分がみじめにオトコをほおばっていることを。
　自分が淫らなメス犬だという思いに。
　美貴は気持ちをすがりつかせるように、くちびるで締め付ける。
　玄一の剛直を。じっとしていることが出来なくて、顔を上下して、剛直を舐める。
　口の中のものがムクムク大きくなるのを感じると、美貴は狼狽して呻きを洩らした。
「おまえの真剣さが伝わったんだ。心から奉仕してくれるのでペニスが歓んでいるんだよ」
「ううっ……」
　大きくなったものに圧倒され、苦しそうに顔を真っ赤にしている。
　その力強さに圧倒され、いつしか奉仕することが嬉しくなってきていた。
　玄一の肉棒への嫌悪はほとんどなくなった。
　それよりも、口のなかを支配する、力にみなぎった肉棒へ奉仕することが、まるで当然のように思えてきた。
　歯が当たった。玄一はチッと舌打ちすると、いったん肉棒を抜き取り、美貴の頬を平手で張った。
　パン、と軽い音がして、美貴は殴られた衝撃に呆然とする。
　が、間髪を入れずにまた肉棒が押し込まれる。
「歯を立てるんじゃないぞ。お上品ぶらないで、もっと口を突きださないか。唇で締めてみろ……そうだ。舌も使え」
　言うとおりにすると、美貴の顔はグッと淫らなものになった。
　頬を窪ませて肉棒を抽送している。
　小鼻が膨らみ、せわしなく呼吸がもれた。野太い幹に可憐なピンクの唇がぴったり密着している。
　小さな口で、ときに思い切り喉に深くスロートして、美貴はむせた。
「なかなかよくなってきたな。やればできるじゃないか」
　美貴にとって、初めてのフェラチオだった。
　ペニスに奉仕する。
　ついこのあいだまで処女だった美貴に、そんな感覚があるわけがない。
　それを無理やり肉棒を頬張らされる。美貴にとってはつらすぎる、大きすぎる肉棒だった。
　五分ほどもたったろうか。ようやく一時的に開放されると、美貴は大きく息をついて肩を震わせた。
「どうだい、初フェラの感想は」
　美貴が涙目で玄一を見上げる。だが恨みの言葉はなぜか出てこない。
　言っても無駄なのだという感覚がある。
　そして力強いものに口の中を支配されていることにすがりたくなっていた。
　美貴はいっそう心を入れて奉仕を続けた。顎がくたびれたが、やめようとは思わなかった。
「美貴、モニターを見ながらするんだよ。自分が淫らなメス犬だって思いながら」
　もう、美貴は逆らわなかった。自分の奉仕する姿を見つめながら、さらに気持ちを高ぶらせていく。
「うむっ……」
　玄一が突然手を伸ばして彼女の頭を押さえた。
　口の中のものが一気に膨れたと感じた瞬間、熱い液体に喉を射られてむせ返った。
「ううっ……ぐふっ……」
　それが精液だとは一瞬わからなかった。
　口の中に栗の花に似た匂いがいっぱいに拡がり、べとつくものの一部を飲み込んだとき、初めて気が付いた。
　こぼさずに全部飲むように言われた美貴は、初めてのことに戸惑った。
　大きくなったものを咥えている自分の顔を想像すると、このまま消え入ってしまいたい思いだった。
「少しずつでいい。味わって飲むんだ」
　見ないでと言いたくても、口を開くとこぼれてしまいそうでそれも言えない。
　美貴はうなじまで桜色に染め、玄一の精液を少しずつ飲み込んだ。
「おいしかったかい？」
「いや……」
　口の中がぬめっているし、精液の濃い匂いが鼻に染みついたようになっている。
「俺の精液なんだよ。どんな味だった？」
「羞ずかしい……」

　ザーメンがまだ口の中に残っていて、ぐったりしている美貴を玄一は縛り上げていった。
　手を背中に固定し、太股とふくらはぎ、足首などを縛り、あっという間にＭ脚の大股開きに固定してしまった。
　縄で縛られるのに慣れてきていた。
　肌をチクチクと刺す麻の繊維もそうだが、ギュッと身体全体が締め付けられる感覚に、なぜか胸の奥が痛痒いような気がしてくる。確かに縄は妖しい魅力を持っている。
　しかも美貴は恥ずかしいのはさることながら、早く痒いのをなんとかしてもらいたくて、もじもじと腰をうごめかしている。
　玄一はさまざまな淫具をまとめて持ち出してきて、美貴の目の前でこれみよがしに選んでいる。
　その中からパール色のローターと、黒光りしているおどろおどろしい男根型バイブを手にとった。
　それを見た美貴は思わず叫んだ。
「お願い、やめて……お願い！」
　すがりつくように哀願してくる美貴。
　大理石の円柱のような太腿をこじあけて、そぼ濡れた花肉をいじりまわす。
「ほうら、ちょっと触っただけで腰が揺れてきたぞ」
　美貴はイヤッ、イヤッとうわ言のように呟きながらも、こらえきれないといった風に腰をくなくなさせる。
「いや、いや……美貴はもういやです」
　泣き声で訴えているあいだに、バイブがもう美貴の陰部に電動音を響かせて這いだした。
「あっ……いやあ……」
　催淫クリームで燃えさかり、股縄で刺激され、ぐっしょりと濡れそぼったそこは、バイブの摩擦によってものすごい快感を美貴に与えた。
　美貴の真珠が、激しい充血で桜色に染まり、中心の谷間はさらに濃い真紅の裂け目となって蠢いている。その真珠の上を、玄一が操るローターが電動音を響かせて這いまわった。
「いや……やめてください……ううっ……」
　つぎにローターで美貴の乳房や乳首を撫でまわし、彼女の反応を楽しんだ。
　口ではやめて欲しいと哀願しながら、体は敏感に反応して乳首がそそり立った。
　美貴が思わず逃げようとしても、がっちりと縛り上げられた身体はどうしようもなく、ただ腰がうごめくばかりだ。
　秘具の震動でそれを軽く撫でてやると、切なげな喘ぎを洩らして体をくねらせる。
「ああ……いやあ……」
　はっきりと言ったつもりだったが声にならなかった。
　陰部に当てられているバイブがクリトリスに触れる一瞬がそうなる。
　美貴の悩乱して霞む眼に、モニターの中で腰だけをうごめかして喘いでいる自分の姿が見える。
　その自分の淫らな、浅ましい姿が、バイブとローターの快感を更に増殖させる。
　美貴はたちまち昇りつめた。

　淫裂の内部の組織が火を噴きそうに熱くなり、そこに栓をしてもらわなければ全部とろけて出てしまいそうに感じた。
「あ……ああ……だめぇ……」
「ここに欲しいんだろ？」
　玄一が秘口をつついて訊くと、美貴はたまらなげな表情で小さく頷いた。
「美貴の中に入れてってお願いすれば、入れてあげるよ」
「……そんなこと、羞ずかしい……」
「言わないと、ここをいじるよ」
　真珠を爪で引掻いてやる。
「ああっ……いやあ……」
　彼女の懇願を促すように、秘丘の上のバイブは急所を刺激しながら這いまわった。
「あっ……ううんっ……美貴の中に……い、入れてください……」
　男根型のバイブレーターが、美貴の秘裂にグサッと突き刺された。
　淫らに開いた花芯は、黒光りするものを受け入れていく。
「あううっ……うんっ……」
　リアルなディルドゥが、そぼ濡れる花芯を割って、ズブズブとめりこんでいった。
　灼ける襞肉をめりめりと割り拡げられて奥まで届かされた美貴は、言い知れぬ歓喜の戦慄に一瞬気を失った。
「あっ……ううんっ……いやあ……」
　乳房から腋の下に撫でるようにローターを這わされ、秘口に埋められたバイブで柔肉を刺激されると気が狂いそうになった。美貴は顎を突きあげて、唇をわななかせる。
　美貴の姿勢を、美貴がモニターがをいやでも眼に入るように、カメラはバイブが突き刺さった秘口をよく映し出すように調節した。美貴は画面を見詰めながら燃え盛っていった。
　美貴のおんなから押し寄せてくる感覚が眼でも確認され、増幅する。
　美貴は画面から眼が離せなかった。
　バイブによってのたうつ自分の身体が、みだらにくねって汗ぐっしょりになって赤く燃えている身体を美しいと思った。
「ああん……だめ……美貴、またへんになっちゃう……いやいや……ああっ……」
「遠慮しなくていいんだ。何回でも気をやっていいんだよ」
　美貴が愉悦にのたうつ姿に、玄一の嗜虐の血は燃え立った。
　可憐な美貴を、とことんいじめてやりたくなった。
　美貴の胸を悪戯しはじめた。
　縄でくびりだされ、膨れあがったふくらみを荒々しく揉みしだき、さらには、ピンクの蕾を引っ張ったり転がしたりして、もてあそぶ。　美貴は脳髄まで痺れあがった。
　前髪のほつれついた額にびっしりと汗をかき、眉を折り曲げて、唇をほつれさせる。
　こんなむごい目にあっているのに、そのアブノーマルさが身体の深部に棲む情動を呼びさますのか、気がふれてしまいそうな愉悦が湧きあがってくる。
　玄一は、そんな美貴の内臓をぐいぐいとえぐりたてた。
　美貴は桜色に染まった裸身をくねらせ、バイブを咥えさせられた腰をふるわせて昇りつめた。
　蜜液が果てしなく溢れ出てくる。
　恍惚感が長く持続しているのか、美貴のおんなは秘具をしっかり咥えて痙攣し続けた。
　玄一は満足げに、気を失ったように陶酔の喘ぎを洩らす美貴の表情に見入った。

　玄一が石鹸と剃刀を取り出してきた。
　のぼりつめて、ぐったりとして自失している美貴のまえに座り込んで、美貴のおんなのふくらみに石鹸を塗りたてた。その冷たい感触に、まだぼうと煙ったような顔をした美貴が尋ねた。
「ああ・・・・まだなにかするのですか？」
「お前の毛を剃るのさ」
　はっとした美貴が、残った力をふりしぼって叫んだ。
「やめてっ、お願い。私には夫がいるのに」
「お前は俺のものになったんだろう」
「これから、あなたの言うとおりなんでもしますからっ」
「だから、俺のすることに従っていればいいんだ」
　玄一はこういって、美貴の頬をたたいた。
　美貴は泣いた。もうこれで自分には幸せに新婚生活を味わっていく資格はないと・・・・・・
　自分はこの男の奴隷になっていくのだろう。なによりも今夜陵辱を受けながら、被虐されながら、あんなに悦んでいた自分の性がうらめしかった。
　すすり啼く美貴の恥丘のふくらみから剃り始めて、おんなのまわりも剃るのに、あまり時間はかからなかった。
　もともと美貴の繊毛は少ないほうだったから。
　玄一は剃り跡を確かめるように、恥骨の上から始めて、柔らかい膨らみの上――特にクリトリスや小陰唇の粘膜の部分など――を触診するように撫でまわし、裏返したりしてお尻の穴の近くまで調べた。
　二、三カ所、一、二本の剃り残しがあったのを全部処理し終えた。
　可愛い肉の丘ができ上がった。まだいたいけな膨らみで、食べてしまいたいほど可愛い淫裂である。
　剃毛したばかりのそこの肌は、すべすべとつややかだった。
　ふっくらと盛り上がった丘と丘とのはざまは深い谷になっていて、その谷底からほのかな香りが漂ってくる。
　玄一は美貴の性器にうっとりと見入った。
「……きれいだなあ……」
　玄一は鏡を持ってきて、美貴にむりやり覗き込ました。
「ああ・・・・・」美貴は上気した顔で、玄一の奴隷に落とされ畜生になった自分を、かきむしりたいような胸の思いと共に自分のつるつるになった、そこを眺めた。

（続く）