眞由美


眞由美　so-ji 作
【前】/【次】
眞由美(11) 「ただいま～」　家の中はしんと静まり返って返事はない。　伊藤美咲は、玄関の施錠を確認して靴を脱ぐ。「よし、っと…」　今日で中間試験が終わりクラブの練習もない為、美咲は昼前に家に帰って来た。「ふぅ…」　美咲は自室に入るとすぐさま制服を脱ぎ始める。セーラー服の上のジッパーを下ろし頭から脱ぐと、少女らしい白いブラジャーに包まれた双丘は、長身で細っそりといた外見からは意外な程にボリュームがある。　そして膝上丈のスカートのジッパーを下ろしてスカートを床に落とすと、本来なら下半身を隠す筈の布はなく、剥き出しの白い肌が直接部屋の空気に晒される。「ふふふ…」　美咲は頬を赤く染めて恥じらいの表情を浮かべながら、後ろ手にブラジャーを外す。　ぷるんとお椀型の形の良い乳房が露わになる。「今日も誰にも見られなかったかな？」　学校内ではその容姿と明るい性格から、男女学年を問わず人気がある美咲だが、人には言えない性癖があった。　美咲は時々、下着を着けずに街を歩く。最初はクラブが終わって着替える時に下着を濡らしていまい、止むを得ず履かなかったのが始まりだった。（見られるかもしれない）　そのドキドキ感と羞恥心がたまらなく刺激的で、それ以来わざと履かずに下校する事が増えたのだ。　先日、クラブの後輩である翔太の母親の車に乗せてもらった時、スカートがかなり上まで上がり太腿の半分以上が露出した。「綺麗な脚ね」　そう褒められスカートの中を見られないかと心配すると同時に、見られる事に今までにない興奮を感じた。（私って露出狂？）　中学2年生の少女の身体は、シミひとつなく窓から射し込む初夏の陽射しを浴びて眩しい程に白く輝いている。（でも感じちゃうのよね…）　163cmB80W58H83という水泳で鍛えられた身体は、少女から大人へと丸みを帯びつつあるものの成熟前の青さが残り、そこがかえってなんとも言えない色気を醸し出している。　両手で乳房を持ち上げるように揺らしたり、モデルのようなポーズをとってみる。「こんな事してるなんて誰も知らないわよね」　男を知らない身体の中心が、徐々に興奮に満たされていく。　そして一糸纏わぬ姿のまま自室を出ると、廊下の奥にある両親の寝室に向かう。　陽の当たらない廊下の冷んやりした空気が、興奮で火照った肌に心地よい。　現在父親は海外に単身赴任しており、年に数度しか帰国しない。両親の寝室といっても、実質は母である美雪の寝室である。　その美雪も仕事に行ってるため、夜までこの家にいるのは美咲1人だ。　家の中を全裸で歩く、誰にも見られる心配はなかったが、その行為だけで美咲は興奮し肌は紅潮していた。　そっと寝室のドアを開けると、レースのカーテン越しに入る初夏の陽射しが、柔らかく中を照らしている。　その光の中をそっと進むと、ベッドサイドのナイトテーブルに近づきしゃがみこむ。　そして引き出しに手をかけると一瞬ためらったあと、ゴクリと唾を飲み込むとそっと開けてみる。（あった！）　美咲の心拍数が一気に上がる。　そこには今日の目的である、ピンクや黒の様々な大きさのモノが整然と並んでいた。「すごい…こんなに…」　その中の一つを手に取ってみる。　それはテラテラと光る凶々しさすら感じさせる黒いラテックスゴムで出来ており、子供の手首位の太さがある。「こんなのが…入るの…？」　美咲が手にしているのは、いわゆる大人の玩具と呼ばれる種類の物だ。　根本にあるスイッチを入れると、それはブルブルと振動しながらグネグネと動く。「すごーい！でも、これはちょっと…ね」　美咲は暫くその動きを見た後、スイッチを切り元の場所に戻した。そして、この中で1番小さい物を選び手に取ってみる。「これ位なら…」　先ほどのモノよりはずっと細いが、それでもカタチは男性自身そのものだ。「あぁ…」　美咲はこれから行おうとする行為への、期待と不安の混じった熱い吐息を漏らしベッドに腰掛けると、手に取ったモノをじっと見つめる。「こんなのが中に入るんだ…」　コードの先のスイッチを入れると、ブーンという音とともに全体が振動する。「すごい…」　それをそっと胸元に近づける。　期待と興奮で胸の頂きはぷっくりと立ち上がっている。「アァ！」　触れた瞬間、美咲は電気が走ったかのような衝撃を受け、思わず手を離してしまう。　床に落ちたディルドーは、ブーンというバイブレーションの音をたてて続けている。「はぁ、はぁ、はぁ…すごい…」　初めての刺激に驚きながらも、これから自身に起こることへの期待と興奮が美咲を襲う。　少し震える手で拾い上げると一旦スイッチを切る。　姿見の方を見ると、全裸でディルドーを持っている自分が映っている。　少女が持つにはあまりに相応しくない、そのあまりに淫猥な姿に身体の芯がジンジンと疼き出す。（やっぱり私っておかしいのかな？でも止められない…）　美咲は立ち上がると全身が映る姿見の前に立ち、両手でディルドーを持つとゆっくりと口を近づけた。　美咲が性に対して興味を持ち始めたのは小学生低学年の頃だ。　夜中にトイレに行きたくなり廊下に出たところ、両親の寝室から漏れる声につられて覗き見た父母のセックスが始まりだった。　商社マンの美咲の父は現在海外に単身赴任をしており1年のうち僅かしか日本に帰ってこないが、まだ若く海外に赴任する前の父は毎晩のように母と交わっていた。　幼心に何をしているのかは分からなかったが、それは他人に話してはならない事だとは何となく分かった。　そして、その秘め事を見ると心の奥がジンジンとたまらない気持ちになり時々覗き見るようになった。　やがてその行為がセックスだと分かっても美咲は嫌悪感は感じず、むしろ興味の方が勝った。　様々な体位で交わる両親の姿と、父の股間からそそり立つ肉棒は、普段見せる優しい両親の姿ではなく別の世界の人達のように思えた。　やがて覗き見ながら自らの幼い股間を弄る事を覚えた美咲は、両親のセックスを思い出しながら自慰をする事が習慣になっていく。　最初は指で軽く触れる程度だったのが、肉棒で貫かれ喘ぐ母を見るにつれ異物を挿れてみたくなりボールペンやリップスティックなど様々なモノを試してみるようになった。　そして美咲は性的に肉体を成熟させていく。　その後、父が海外赴任となってから暫くしたある日、寝室からあの声が聞こえてくる事に気が付いた。独り寝の寂しさに耐えかねた美雪が自らを慰めていたのだ。　母は全裸でベッドに横たわり、乳房を揉みながら股間に指を這わせていた。　それが自慰行為だと理解出来る歳になっていた美咲は自分と同じだと嬉しくなり、部屋に戻ると着ている物を脱ぎ捨て何時もより激しいエクスタシィを感じたのだった。　そしてある日、美雪が男性自身を型どったディルドーを激しく出し入れする姿を目撃する。（凄い！…私もしてみたい…）　幼い時から好奇心旺盛だった美咲は、大人の玩具を使い激しく感じている母の姿を目にしチャンスをうかがっていた。　そしてそのチャンスが巡ってきたのだ。（今日なら充分時間がある）　そう考え急いで帰ってきたのだ。　口を開け、ディルドーを咥えてみる。口の中にゴム特有の香りがひろがり、一瞬顔をしかめるがゆっくりと奥へと含んでいく。　ゴムの味にはすぐに慣れ、舌を絡め出し入れしてみる。　んぐ、んぐ、んぐ、んぐ　やがて唾液が絡まりペチャペチャと音がしだし、その音がさらに美咲の興奮を加速していく。　鏡に映るその姿はたまらなく淫猥で、美咲の秘所は溢れるほど充分に潤ってきていた。　美咲は鏡を見ながら床に尻をつき、脚を大きく開く。　細いスリットのような秘所からキラキラ光るものが溢れ出てきているのが見える。「あぁ…いやらしい…」　美咲は右手でディルドーを秘所にあてがうと、ゆっくりと押し込んでいく。「んん…」　今までに、指やリップ程度の太さのものは挿れた事はあるが、細いとはいえ男根を形どったそれは流石にキツく感じる。　しかしゆっくり前後に動かしていると、唾液と溢れ出てくる愛液で充分に潤っている秘所は、それの2/3ほど飲み込む。「きつ…んん…あぁ…」　右手でディルドーをゆっくり出し入れしながら、左手で乳首を摘み乳房を揉むと今までにない感覚が湧き上がってくる。「あぁん、あぁん、ああぁ、ああぁ」　初めはゆっくりだった抽送の速度がだんだんと速くなっていく。　グチュグチュグチュグチュグチュ「あぁん、あぁん、あぁん、あぁん」　自慰で開発されていた身体はどんどん反応を強めていき、いつの間にかディルドーは完全に美咲の中に納められている。　根元から枝のように飛びてている部分が、1番敏感な場所に丁度当たっている。「あぁ、すごい！たまらない！あぁ～あぁ～～！」　ディルドーを体内に納めたまま、激しく振動させるように動かす。　そして股間から伸びるコードの先のスイッチを入れてみる。　ブーンというモーターの音が鳴ると同時に、1番敏感な場所に触れている部分から容赦ない強烈な刺激が一気に美咲を襲う。「ヒャア～～！アァァァ～～！何コレ！スゴイ！スゴイ！アァァァ～～～！」　美咲は床に仰け反り全身を痙攣させながら、今までに感じたことのない感覚を感じる。「アアァ～～！イイィ～～～！アアアァ～～～～！」　今までに感じたことのない強烈な刺激に、美咲の口からは意味不明な言葉にならない声が漏れ、やがて意識を失ってしまった。=
【前】/【次】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。

2015年2月7日掲載
Copyright (c) 2014-2015 so-ji All rights reserved.

▲