眞由美　so-ji 作
眞由美（１5）


「ママたち遅いなぁ〜」
　トイレに行くと席を立ってから既に３０分近くが経っている。
　女性の化粧直しは時間がかかるものだと思ってはいるが、流石に待ちくたびれてきた翔太は早く戻って来ないかと入口の方を見ていた。
　すると黒いタイトスカートのスーツに身を包み、眼鏡をかけたスレンダーな美人が入ってくるのが目に入る。
（綺麗な人だなぁ。あぁいうスーツの似合うひともいいな。キャリアウーマンって感じ）
　そんな事を思っていると、その女性は真っ直ぐに翔太の座っているテーブルへと向かってくる。
「小野翔太さん？」
　名前を呼ばれ、怪訝な表情を浮かべている翔太の答えを待たずにその女性は話を続ける。
「初めまして。私、冴木亜由美と申します。眞由美様よりご伝言を預かっています」
「ママ…お母さんかんから？」
「はい、お母様は急用が出来たので少し待っていてもらいたいとの事です」
　事務的に話を続ける女性に見覚えはないが、母親の名前を出され少し安心する。
「待っていてくれったって何処で…」
　早く帰って今朝の続きを、と思っていた翔太は悶々としたものを抱えながらもどうしていいのか分からず途方にくれる。
「よろしければご案内いたしますのでこちらへ」
　そう言って背を向けてサッサと歩き出す後姿を見ながら呆然としていると、
「どうぞこちらへ」
　冴木と名乗った女性が振り向き再度促される。
（誰だか分からないけど、ママの知り合いみたいだし…亜由美さんかぁ…美人だからいいか）
　不安もあるが知的な美人の亜由美の誘いに負けた翔太は、腰を上げて亜由美の後を追いかけた。
（美咲先輩はどうしたんだろ？ママと一緒なのかな？）
　眞由美は急用だというが、それなら美咲はどうしたのか？
　前を歩く亜由美の背中に問いかける。
「あの…美咲先輩は母と一緒なんですか？」
　エレベーターに乗り込んだ亜由美の後から翔太も続いて乗り込むと、亜由美はキーを差し込んで関係者以外押すことの出来ないようになっている階のボタンを押す。
「はい、美咲さんも眞由美様とご一緒です」
　相変わらず事務的に答える亜由美だが、美咲先輩もママと一緒なら安心だと内心ホッとする。
（どこに連れて行かれるんだろ？）
　美咲の事は安心できたが何処に連れて行かれるのか分からない漠然とした不安を抱えながら、エレベーターという密室に女性がつけている香水の香りがほのかに甘く充満する。
（いい匂いだな。それに…）
　翔太は改めて斜め前に背を向けて立つ亜由美を、上から下まで舐めるように観察する。
　タイトなスーツに白いブラウス、黒いストッキングにハイヒールを履いた立ち姿はキリッとしており、いかにも仕事ができる女という印象を受ける。
（こんな女の人もセックスするのかな？どんな感じなんだろ？）
　最近、女性を見るとそんな事しか考えられない自分に翔太は苦笑する。
「どうぞ」
　目的階に着いたエレベーターのドアが開くと亜由美は、翔太に先に降りるようにいざなう。
「どうも」
　軽く会釈して亜由美の前を通る時に横目で見ると、ブラウスは第3ボタンまで外され胸の谷間と黒いブラジャーがのぞいている。
（さっきは気づかなかったけど…ラッキー）
　そのまま何事もなかったかのように先に降りて、改めてエレベーターから降りてくる亜由美を正面から見てみる。
（なんだかエロいなぁ〜）
　きちっとしたスーツ姿だけに、胸元が余計にエロティックに感じられる。
　胸元から視線を上げると、眼鏡越しに亜由美と目が合う。
　クスッ
　ここに来るまで事務的な態度をとっていた亜由美が口に手を当てて笑い声を上げる。
「やっぱり男の子は気になるみたいね。見るなら堂々と見たらどう？」
　そう言うと両手でブラウスを大きく拡げてみせる。
　黒いレースに縁取りされた、ハーフカップのブラジャーに包まれた白い双丘が翔太の目に飛び込んでくる。
　突然の事にビックリした翔太は胸元と亜由美の顔を交互に見る。
「どう？」
「どうって…」
「きれい？」
「き、きれいです」
　思いがけない亜由美の行動にドギマギしていると、
「うふ、ありがとう。勃っちゃう？」
　亜由美は翔太の下半身を見つめながら話を続ける。
「え？」
　亜由美の突然の問いと視線に翔太は狼狽える。
「うふふ、それ位元気だと嬉しいんだけどな。でもこれくらいじゃ刺激足りないわよね。さ、あまりゆっくりしてもいられないわ、続きはあとでね。いきましょ」
　そう言って前をしまうと背を向けて歩き出す。
（続きはって…こりゃあ楽しくなるかも）
　先ほどまでの不安は何処かへ行ってしまったかのように、翔太はウキウキしながら亜由美の後ろをついて行った。
　突き当たりの部屋まで行くと、亜由美はドアをノックする。
　中から声がすると亜由美はドアを開け中に入り、
「会長、お連れしました。どうぞ」
　中の人物に声をかけ翔太に入るよう誘う。
　翔太がおずおずと中に入ると、白髪の男性が大きなデスクの向こうで立ち上がるのが見える。
「おぉおぉ、眞由美さんから連絡もらって待っとったよ。大きくなったなぁ。哲くんによぉ似てきた。ささ、こっちに来て座りなさい。亜由美くん、翔太くんに何か飲み物を」
　会長と呼ばれた男性は、翔太を両手で抱きかかえるようにしながらソファに座るようにすすめる。
「あの…会長さん？…どちら様なんでしょうか？お母さんは？」
　翔太はソファに腰掛け、奥に入って行く亜由美を見送りながら不安気に問いかける。
（僕のこと知ってる？パパやママのことを知ってるみたいだけど誰だろ？）
　翔太は目の前に腰掛けた老人を、以前どこかで見かけたような気もするのだがハッキリ思い出せない。
「そおかぁ、ワシのことは覚えておらんか。最後に会ったのは哲くんのお葬式じゃった…まぁ君はまだ小さかったから仕方ないか」
「えーと、会長さん？僕のこと知ってるんですか？それにお父さんのことも？」
　翔太は疑問をそのまま口にする。
「ワシは加納治五郎、今はただの隠居爺いじゃよ。哲くんや眞由美さん、つまり君のお父さんやお母さんの事は昔からよぉ知っとる」
　そこにジャケットを脱いだ亜由美が紅茶の香りを漂わせながら戻ってくる。
「翔太さんは紅茶お好きかしら？」
　そう言ってテーブルの上にカップを置く為に前屈みになると、先程しめたはずのブラウスの前が再び大きく開けられており、胸の谷間が翔太の目に飛び込んでくる。
「だ、大丈夫です」
　先程は気付かなかったが、ブラジャーと素肌の境目にホクロがあるのが見える。
（ママと同じところにある…）
　翔太は亜由美の胸元から視線を外せないまま答える。
「そぉ、良かった」
　亜由美は微笑を浮かべながら姿勢を戻す。
　翔太が顔を上げるとウインクをして、加納の背後にまわる。
「哲くんは残念じゃったが…君が立派になって喜んどるじゃろ。今じゃ立派に哲くんの代わりになって、眞由美さんを悦ばせているそうじゃの」
「え？」
「眞由美さん、悦んどるじゃろ？全部聞いとるよ」
　どういう意味か分からず、黙ったままの翔太を笑顔で見ながら加納は話を続ける。
「綾乃さんと雅彦くんのことも知っとるよ。眞由美さんや綾乃さんを相手に随分と頑張ったらしいのぉ。初めてであの二人を満足させるとは相当なもんじゃ。そう言えば分かるかな？」
（え？どういうこと？僕とママとの事を知ってる？綾乃おばさんと雅彦にいちゃんのことも？なんで？）
　加納は自分と母親がセックスしている事を知っているのか？綾乃と雅彦との関係の事も知っているのか？なぜ？
　色んな事が頭の中をグルグル回り、何と言っていいのか分からない。
「眞由美さんも綾乃さんもえぇ女じゃ。べっぴんじゃし、スタイルもえぇ、何よりセックスが大好きというのがえぇのぉ。そう思わんかね？」
　加納の口からセックスという言葉を聞いて何を話しているのかハッキリと理解できたが、そう尋ねられてもなんと返答していいか答えに詰まる。
「あれから毎日しとるそうじゃな。あれだけの女性と一緒に暮らしていて我慢するなんて無理な話じゃ。翔太くんは若いしやりたい盛りじゃろ。その欲求全てを受け入れてくれる母親なんぞそうそうおらん。羨ましいくらいじゃ」
（この人は全部知ってる…なんで？まさかママが話した？それとも綾乃おばさんが？）
　眞由美との関係が近親相姦であり、普通ならタブー視される関係である事は中学生の翔太にも分かる話だ。綾乃と雅彦の関係もそうだし、まして母親交換や雅彦と２人かがりでお互いの母親と交わった事なぞ迂闊に他人に話せる事ではない。その事をこの老人は知っている。なぜ？
　翔太の疑問は最高潮に達するが、そんなことにはお構いなく加納は話を続ける。
「眞由美さんから連絡貰ってな、翔太くんの相手を頼まれたんじゃがどうしようかと思ってな。どうせ今日は休みじゃから１日中セックスしようとか考えておったんじゃろ？違うかな？」
　加納は悪戯っぽく笑いながら背後に立つ亜由美の方を見る。
　図星をさされた翔太が亜由美の方を見ると、亜由美は口に手を当てて笑いをこらえるようにしている。
「そこでな、折角じゃからセックスでもして待とうと思ったんじゃよ」
「えぇっ？それって…」
　思いがけない加納の言葉に翔太は目を丸くして加納と亜由美を交互に見る。
「そうそう亜由美くん、眞由美さんと同じところにホクロがあったじゃろ」
「はい、ここに」
　亜由美はブラウスの前を開けてブラジャーとの境にあるホクロを指差す。
　加納の前でも平然と胸をさらす亜由美に翔太は目を見張る。
「さっきも亜由美くんのおっぱい見とったじゃろ。亜由美くん、翔太くんにちゃんと見せておやりなさい」
「はい、会長」
　亜由美は加納にうながされると、ブラウスのボタンをはずしスカートも脱いでしまう。
　黒いレースに縁取られたハーフカップのブラジャーと、同じレースのＴバック、ガーターベルトに黒いストッキングという姿で亜由美は加納の後ろから翔太に近づいてくる。
　１６０ｃｍＢ８５Ｗ５８Ｈ８５の身体は眞由美程の量感はないが均整がとれており、オトコを欲情させるには充分な魅力をたたえている。
「ほら、よく見て」
　翔太の前に来ると後ろ手にブラジャーを外す。
　ぷるんと、眞由美より小ぶりだがお椀型の綺麗な乳房を露わにすると前かがみになり、両手で乳房を持ち上げるようにしてみせる。
　目を丸くして差し出された乳房と亜由美の顔を交互に見比べていると、
「ははは、これからセックスするんじゃ。遠慮せんと触ってやってくれ。なんならしゃぶってやってもえぇぞ。亜由美くんは乳首弱いからのぉ」
　加納が笑いながら立ち上がり亜由美の背後に立つ。
「亜由美くんは儂の秘書をしてくれとるんじゃが、仕事の他にもこうして色々相手をしてくれとるんじゃよ。ほれ、遠慮せんと」
　加納は亜由美の前に両手を回すと、形のいい乳房を持ち上げるように掴み翔太の方に差し出しながら乳首を摘む。
「あぁん、会長ったら」
　亜由美は加納の手の上に自身の手を添えるが、その行為をやめさせることはなく自由にさせている。
　その動きに合わせてぷっくりと勃ち上がる乳首が翔太の劣情を誘う。
　既に翔太の股間は大きく盛り上がり、ハーフパンツ越しにカタチがはっきりわかる程になっている。
「あふぅ…あぁ…」
　亜由美の口から吐息のような喘ぎ声が漏れ始める。
　やがて亜由美は翔太に覆いかぶさるような形で、ソファの背もたれに手をつき身体を支えるようにした為、翔太の目の前で加納の手の動きで形を変える乳房が揺れている。
「おっぱい吸って…」
　耳元で亜由美に囁かれ翔太は堪らず、両手で亜由美の乳房を持ち上げるようにしてその頂の突起に吸い付く。
「あぁん！」
　亜由美は翔太の頭を抱くようにしがみついてくる。
　翔太は両方の乳首を交互に舌で転がすように吸い、指先で刺激を与える。
「あはぁ、もっと！もっと吸って！反対側もお願い！」
　先ほどまでの知的な雰囲気とはうって変わり、オトコを欲しがる雌に豹変したかのような亜由美に翔太の欲情はますます強くなる。
　尻を突き出すような格好になっている亜由美の背後から、乳房を弄ぶ加納の手は胸から腰へと移り両腿の間へと伸びていく。
「ああぁ！会長！」
　やがてＴバックの細い布を横にずらし、加納の指が直接秘所に触れると亜由美は堪らず翔太にしがみつく。
　既に溢れるほどに濡れている秘所は、加納の愛撫によりさらに濡れ亜由美の喘ぎ声が大きくなる。
　翔太の肉棒は完全に勃起し、早く精を吐き出したいとその存在を強調している。
　亜由美は加納の愛撫に上体を支えきれなくなり、翔太の下半身に崩れ落ちる。
「あぁ〜おチンポ大きくなってる」
　翔太の身体の変化に亜由美は喘ぎながら嬉しそうに、ハーフパンツ越しに頬ずりをする。
　翔太はどうしていいか分からないまま亜由美のされるがままに身を任す。
　翔太は恥ずかしそうに加納を見るが、微笑を浮かべながら亜由美の秘所に埋め込んだ指の動きを止めない。
　亜由美は布越しに頬を擦り付け刺激を与え続ける。
　ますます硬くなる肉棒を直接見ようと亜由美は両手で翔太の尻側から脱がそうとするが、大きくなった肉棒が引っかかりうまく脱がせられない。
「あの…ちょっと…」
　翔太はどうしていいか分からずに加納を見ると、
「眞由美さんを悦ばしとるイチモツを亜由美くんに見せてやってくれんか。今さら人前でセックスするのが恥ずかしいとは言わんじゃろ？」
　思いがけない展開にどうしていいか分からなかったが、加納にそう言われて翔太は腰を浮かせ自分で膝までずらすと、ヘソにつくように反り返った肉棒が亜由美の目に晒される。
「大っきい…」
　思っていたよりも容積の大きい少年の肉棒に亜由美は目を見張った。
「ほほ〜立派じゃのう」
　亜由美の秘所に指を出し入れしながら加納は、翔太の起立した肉棒を見て感嘆の声をあげた。
「聞いてはおったが、哲くんのカタチによぉ似とる。それだけ立派じゃとさぞ眞由美さんも悦んどるじゃろ。おぉおぉ亜由美くんも欲しがっとるみたいじゃ」
　翔太の肉棒を見た亜由美の蜜壺が加納の指を締め付ける。
「亜由美くん、翔太くんにお願いしてみたらどうじゃ？欲しくてたまらんみたいじゃぞ」
　加納は亜由美の中から指を引き抜くと、愛液に濡れて光る指を亜由美の顔の前に差し出してみせる。
「あぁ…」
　亜由美は眼鏡越しに翔太の目を見ながら差し出された指に舌を這わせ、ゆっくりと咥える。
（すごい…いやらしい…）
　翔太は目の前で、自らの愛液に汚れた加納の指をしゃぶる亜由美に激しく欲情する。
「翔太くんのも挿れたがっとるようじゃ。亜由美くん、挿れさせてもらいなさい」
「はい、会長…翔太さん…おチンポ頂戴ね」
　そう言うと翔太をまたぐようにソファに登り、肉棒に手を添え自らの秘所にあてがうとゆっくりと腰を下ろしていく。
「おおぉ…」
　翔太は肉棒がゆっくりと亜由美の中に飲み込まれていくのと同時に、そこから込み上げてくる快楽に身体が支配されていくのを感じていた。
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2015年4月11日掲載
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