眞由美　so-ji 作
眞由美（20）


　来訪者を知らせるチャイムに、全裸のまま対応に向かった眞由美の不自然さに気づかないまま、美咲は動かないようにと言われた言い付けを守り続けていた。
（おばさま…何してるの？誰か来たみたいだけど…私もう駄目…我慢できない）
　美咲は焦らされ続け、我慢の限界にきていた。左手を置いた乳房の頂は固く痛いほどに尖り、股間に埋め込んだ指は溢れ出る愛液を止める事が出来ず少しでも指を動かせばあっという間に絶頂を迎えてしまいそうな程だった。
「あぁ…もう駄目…おかしくなっちゃう…」
　そう口にした時、美咲の耳に眞由美の声が届いた。
「美咲さん、お待たせ。ちゃんと我慢してたのね、偉いわ」
　そう言って部屋に戻ってきた眞由美はベッドに腰掛ける。
「良い子にしてたからご褒美よ。いつも使ってるのはどれ位の大きさかしら？」
　戻ってきた眞由美の手には角張ったアタッシュケースがあり、それをベッドの上に置くと蓋を開けて中を見せる。
「！」
　そこには大小様々なディルドーが整然と並べられていた。
　どぎついピンクや黒いラテックス特有のヌメっとした光を放つそれを見た時、美咲は強烈にそれを身体に納たい衝動に駆られた。
「あぁ…」
「ふふふ、物欲しそうな顔して…本当いやらしい娘ね。これ位かしら？」
　そう言って手に取ったのはピンク色のやや小ぶりのものだったが、それは普段使っている物とそう変わらないように見えた。
「あら、物足りないって感じね。もっと太いのがいいのかしら？」
　美咲の表情を見て眞由美は、ふた回りは大きい黒い物を手に取った。
　それは凶々しく黒光りしており、美咲の母の美雪が持っている中で1番大きいモノと同じ位に思えた。

　ゴクリ

　身体が自然に反応し生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえた。
　流石に処女の美咲は少し怖くてそれを試した事はなかったが、いつかは挿れてみたいと思っていた。
（挿れてみたい…）
　眞由美の持つそれをじっと見つめる目は少女のそれではなく、発情した雌そのものだった。
「ああぁ…」
　美咲の口から切ない声が漏れる。
　眞由美は手に持つそれを口元に運ぶと舌を這わせ、やがて大きく口を開けると唾液を絡め美咲に見せつけるように音をたててしゃぶり始める。

　じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ

「ああぁ、おばさま…私もう…」
　物欲しそうに眞由美の口元を見つめる美咲を見下ろすように見る眞由美は、再びこの少女を滅茶滅茶にしたい欲情にかられる。
　眞由美は美咲に覆いかぶさるように抱きつくと、その可憐な唇を貪るように重ねる。
「ああぁ！おばさま！私もう！」
「いいわ、思いっきり逝かせてあげる」
　そう言うと手に持ったディルドーを美咲の秘所にあてがい、ぐっと力を入れる。
「ヒィー！」
　既に溢れるほど濡れていた美咲の秘所は、巨大なディルドーの頭の部分を飲み込んだ。
「ああぁ！ああぁ〜！」
　普段ディルドーを使い自慰をしている美咲の秘所は、処女であるにも関わらず徐々にその黒いモノを胎内に飲み込んでいく。
「ああぁ…きつ…い」
「チカラ抜いて」
　眞由美はゆっくりと、しかし確実に美咲の中へと手にしたモノを押し込んでいく。
　美咲は両手で自分の乳房を掴みながら、下腹部を満たしていくモノに意識を集中していた。
（ああぁ！すごい！あそこが裂けそう…でも…）
　普段の成果か、痛みを感じる事なく美咲の身体はディルドーを受け入れていく。
　やがて2/3程入ったところで、眞由美はバイブレーションのスイッチを入れた。
　胎内でブーンと唸りを上げるとそれは小刻みに振動しながらグネグネと動き、その動きにつられるように美咲の身体は自らの意思とは関係なく動いてしまう。
「アァ！アアァ！アアァ！」
　今まで我慢させられていたモノが堰を切ったかのように溢れ出す。
「アアァ〜！いやん！アアァ！アアァ！アアァ！だめぇ〜！アアァ〜〜〜！」
「こんなに太いの挿れて感じちゃうなんて、いやらしい娘ね。本当はオナニーだけじゃなくて、もう男の人とセックスしたりしてるんじゃないの？」
「いや！そんな…ことない…アァ、だめ！いやん！アアァ！アアァ！アアァ！」
　美咲は首を振り否定しながら、ディルドーの振動と眞由美の言葉責めに絶叫のような喘ぎ声をあげる。
「本当かしら？こんな太いの飲み込んでよがる処女なんて見たことないわ」
「いやん！あぁ、おばさま！そんなに意地悪言わないで…あぁん！あぁ！あぁ！」
「本物のおちんちん、近いうちに味あわせてあげましょうか？どう？本物のおちんちん食べてみたい？」
　美咲がいつも大人の玩具で自慰をしながら考えているのは、本物の男のペニスで貫かれている自分だった。
　覗き見していた両親の性交で目にした、普段見たことのある父のモノとは違う大きく勃起した肉棒がいつも頭の片隅にあった。
「どう？本物のおちんちん、欲しいでしょ？」
「アァ〜！欲しい！本物のおちんちん挿れてみたい！アァ！アァ！アアァ！逝く！逝く！逝っちゃう！私また逝っちゃう！アアァーーー！」
　本物の男のペニスで貫かれている姿を想像しながら、美咲は一気に絶頂を迎え意識を失ってしまった。

「派手に逝きましたね」
「麗華さん、お待たせ」
　眞由美は声の方を振り返り笑顔を見せる。
　そこにはワインカラーの下着姿の如月麗華が立っていた。
　ホテルの制服を脱ぎブラジャーとタンガだけを身にまとった長身は少し筋肉質ながら均整がとれており、いつ見ても美しいと眞由美は思う。
「まさか気絶しちゃうとは思わなかったけど」
　眞由美は微笑みながら、ブラジャーを外し近づいてくる麗華に手を伸ばす。
　秘所にディルドーを挿れたまま気を失っている美咲の隣に誘い、眞由美は麗華の上に覆いかぶさるようにして口づける。
「ふふふ麗華さん、こんなにして…興奮してるのね」
　眞由美は麗華の両脚の付け根に手を伸ばす。
「だって…眞由美さま…あぁ」
「ふふふ、可愛い声出して…ねぇ、私も逝かせて。この娘見てたら我慢できなくなっちゃって…」
　眞由美はそう言うと麗華と身体を入れ替え、美咲の隣に仰臥し麗華が上になる。
「ね、お願い…」
　片手で上体を支え麗華は眞由美の乳房に触れる。
「あふぅ…前戯はいいわ…それより…」
「んん…」
　そんな麗華とのやり取りの最中、気を失っている美咲の口から声が漏れる。
「あぁ…おばさま…」
「あら、気が付いたみたいですね」
　麗華が眞由美の乳房に愛撫を加えながら、美咲が意識を取り戻した事に気がつく。
　覚醒からまだ完全に目覚めていない美咲は、隣に横になっている眞由美にぼんやり目をやる。
　そして、もう1人別の人間がいる事に気付き驚きの声をあげ胸を隠す仕草をする。
「きゃっ！」
「こんにちわ」
　眞由美の乳房を揉みながら、麗華はにっこりと笑って美咲を見る。
「誰？おばさま！？」
　美咲は下半身にディルドーを飲み込んだまま、胸だけを手で隠した姿で眞由美を見る。
「あぁ…美咲さん…気が…付いた？あぁん…気持ち良さそうに逝っちゃったわね…あふぅ…」
　麗華がいることには触れず、乳房を愛撫されることで込み上げてくる快楽に身をまかせるように、美しい眉をひそめる。
「あの、なんで？」
「だって…美咲さん…見られるの好きでしょ？…だから…あぁ…もっと気持ち良く…あぁん！」
　眞由美の乳房を柔々と揉みながら、麗華は微笑みを浮かべている。
「だから…もっと気持ち良く…あぁん！してあげようと…あぁ、いぃ！」
　眞由美は麗華の愛撫に気持ちを高めていく。
「先ほどお会いしましたよね。如月麗華です」
　麗華は眞由美への愛撫を止めず美咲に微笑む。
　確かにさっき挨拶は交わしたが、そんな事を言っているのではない。
　先ほどロビーで会ったばかりの麗華が何故ここにいるのか？しかも乳房を露わにして眞由美に触れているのか？
　混乱している美咲の下半身に麗華の手が伸びてくる。
「あっ！」
　まだ胎内に咥え込んだままのディルドーに麗華の手が触れ、刺激を与えたことで美咲は自分の姿に気付き驚きと羞恥に身をよじる。
「うふふ、美咲さん、だっけ？素敵な逝きっぷりだったわ…じっくり見せてもらいましたよ」
　そう言いながら美咲に顔を近づけ、唇を重ねる。
「んん！あ！」
　激しく絶頂を迎えたばかりの美咲の身体は、再び込み上げてくる快楽の波に揺れ動く。
「あぁ…麗華さん、もう我慢出来ないわ。早く…美咲さん…ちょっと待っててね…」
　その言葉に麗華は一旦上体を起こしすとタンガを脱ぐ。
（え？）
　美咲はそこにあるはずのないものを見て驚愕する。
　そこには天を向く立派な肉棒がそそり立っていた。
（えっ！？なに？おちんちん？なんで？女の人におちんちん？）
　麗華はそんな美咲の反応に微笑みながら、起立する肉棒を見せつけるように何度か扱いてみせる。
「あぁ…早く…」
　眞由美はそれを見て両脚を大きく開いて手を広げる。
「早くちょうだい」
　麗華は眞由美の両脚を抱えると、そそり立つ肉棒の先端を秘所に擦り付ける。
「あぁん、焦らさないで…」
　眞由美が切ない声をあげる。
「いきますよ」
　麗華は狙いを定めると、ゆっくりと腰を送り込んでいく。
「あぁ…いぃ…」
　美咲は混乱し状況を把握出来ずにいたが、目はしっかりと眞由美の中に侵入していくモノを見ていた。
「ああぁ…固い…」
　やがて根元までそれが飲み込まれる。
（全部入った…）
　美咲は喉を鳴らし、自分の中に入ったままのディルドーを締め付けるように下半身に力を入れる。
「あふぅ…」
　その刺激に美咲の唇から吐息のように喘ぎが漏れるのを、麗華は聞き逃さなかった。
「いきますね」
　そう言うと、麗華は美咲を見ながらゆっくりと腰を前後に動かし始める。
「あぁ、あぁ、あぁ、あぁ！」
　麗華の動きに合わせ、眞由美の乳房が揺れ動き声が漏れる。
　それと同時に麗華の乳房も揺れ動くのが、更に淫靡な雰囲気を増長させる。
「あぁん、あぁ！あぁ！あぁ！あぁ！」
　それにしても何故、女であるはずの麗華の股間にある筈のないモノがあるのか？
「ふふふ、なんで私におちんちんあるのか不思議なんでしょ？」
　麗華は眞由美を責めながら、美咲の疑問を見透かしたかのように答えていく。
「私ね、トランスセクシャルなのよ」
（え？トランスセクシャルって？）
　初めて耳にする言葉に美咲の疑問はますます深くなる。
「聞いたことない、かな？まぁ最近の言葉で分かりやすく言えば、おねぇみたいなものね」
　そう言って麗華は声を出して笑い、眞由美の乳房をこねるように揉みしだく。
「あぁ！いぃ！麗華さん、いぃ！」
（おねぇって…それって麗華さんは男の人、ってこと？）
　テレビなどでは見た事はあるが、まさか目の前で、しかもオトコとして女性と交わっている姿を目の当たりにして美咲は驚きを隠せない。
「ふふふ、驚いた？私の場合、心が女性で身体も女性にしたんだけど、おちんちんだけはどうしてもなくせなくてね。オンナとして抱かれるのも好きなんだけど、たまにこうしてオトコとして女の人を抱きたくなるの。あぁ、眞由美さまの身体って気持ちいい」
　うっとりした表情を浮かべながら麗華は腰を前後に動かす。
　そして手を伸ばすと、美咲の胎内に納まったままのディルドーに触れ動かし始める。
「あぁ！」
「美咲さんも…ね？見てるだけじゃつまらないでしょ？一緒に楽しみましょう」
　麗華の動きに豊かな乳房を揺らしながら、眞由美が美咲の方に顔を向ける。
「美咲さん、も、ね。一緒に気持ち良くなりましょう…あぁん！」
「あぁ！あぁん！あぁ！あぁ！あぁ！」
　眞由美と美咲は麗華の愛撫に声をそろえて喘ぐ。

「あぁ！あぁん！あぁ！あぁ！あぁ！あぁ！」

　ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、

　パン、パン、パン、パン、パン

　3人の息と喘ぐ声と肉を打ち付ける音、それに湿った音が部屋にこだまする。
（麗華さんが本当は男の人で、その男の人のおちんちんをおばさまは挿れられて…それって本当のセックスしてるってこと？）
　隣で気持ちよさそうに喘いでいる眞由美を見ながら、美咲は無意識に自分の乳房を揉みしだいている。
「あらあら、この娘自分で…眞由美さまからお聞きしていた通りね。ねぇ眞由美さま、この娘も抱いていいですか？」
　麗華は腰を浅く深く突き動かしながら眞由美に話しかける。
「あぁ、あぁ、まだ駄目よ。この娘、こう見えてまだ処女なんだから…ちょっと考えてる事があるの…そのうち麗華さんにも抱かせてあげる…それまで待ってて…処女といっても、もう…そんなに太いの挿れて逝っちゃうから…処女じゃないかもしれないけれど…」
（私もおちんちん挿れてみたい…）
　眞由美と麗華の会話の意味もよく分からないまま、美咲は倒錯した性の快楽に身をゆだねている。
　眞由美は麗華に態勢を変える仕草を示すと、美咲に覆い被さるようにして尻を突き出し四つん這いになる。
　一旦、眞由美の胎内から抜け出た麗華の肉棒が、ぬらぬらと光りながら跳ね上がるのを美咲は興奮に包まれた目でしっかりと見ていた。
「後ろからして…」
　眞由美は尻を突き出し、麗華にねだると美咲の顔を両手で挟むようにして唇を重ねる。
「美咲さんも一緒に逝きましょう…」
　眞由美は少し身体を下げると美咲の乳房に口付け、片手を股間のトランスセクシャルーへと伸ばす。
「あぁん！おばさま…」
　美咲は眞由美にしがみ付くように抱きつき、両脚を拡げ腰を浮かすようにして眞由美の手に股間を押し付ける。
　この異常ともいえる状況に取り乱すどころか受け入れ、さらなる快楽を求める美咲に、眞由美も麗華も驚きながら笑みを浮かべる。
（さすが眞由美さま、いい娘を見つけてこられる。この娘、本当にいいわ。）
　麗華は眞由美と同じ感想を抱きながら、今は眞由美を逝かせることに専念することにする。
「おおぉ…！」
　麗華が再びゆっくりと侵入してくると、眞由美の口からは自然に声が漏れる。
「あぁ！いぃ…！このまま…このまま逝かせて…あぁ！あぁ！ああぁ！あぁ！あぁ！」
　オトコに貫かれながら悦びの声をあげ髪を振り乱す眞由美を見ながら美咲は、肉体に与えられる刺激に加え視覚、聴覚により与えられる刺激でたちまちのうちにさらなる絶頂へと押し上げられていく。
　麗華の腰の動きが速くなり、眞由美の尻にリズミカルに打ち付ける音が大きく部屋に響く。

　パンパン、パンパン、パンパン、パンパン

「アァ！麗華さん！イィ！それイィ！アアァ！アアァ！アアァ！」
「あぁ！おばさま！いぃ！私いぃ！逝っちゃう！私また逝っちゃう！ああぁ！ああぁ！」
　美咲の声を聞きながら眞由美も絶頂に向かっていく。
「眞由美さま、私も逝っていいですか？」
　麗華は高まる射精感に耐えながら腰を振り続ける。
「アァ！麗華さん！私も！美咲さん！みんな一緒に逝きましょう！アアァ！逝く！逝っちゃう！アアァーーー！」

　眞由美は身体の奥深く、久しぶりに息子以外の精子を受け止めながらこれからの展開に思いを馳せていた。
（あぁ…翔ちゃん以外の久しぶり…さぁ、これからどんな風にこの娘で楽しもうかしら？）
　眞由美は淫蕩な笑みを浮かべながら、黒いディルドーを根元近くまで飲み込み絶頂の余韻に身体を震わせる美咲に口付けた。
【前】/【次】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2015年7月25日掲載
Copyright (c) 2014-2015 so-ji All rights reserved.
▲