眞由美　so-ji 作
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眞由美⑤

　綾乃から電話があった翌日の土曜日、眞由美も翔太も休みでいつもよりゆっくりとした始まりである。
　眞由美が寝室からリビングに続くキッチンに向かう為にドアを開け、廊下を歩いていると翔太もちょうど部屋から出てきたところだった。
「翔ちゃん、おはよう」
「ママ、おはよう」
　お互い挨拶をし、もう恒例になったフレンチキスを交わすと一緒に洗面所に向かう。メインの洗面所は大きな鏡の前に洗面台が２つ並んであり、２人並んで洗面が出来る。奥に眞由美が行き、先に顔を洗い始める。翔太はそんな眞由美の姿をじっと見つめている。
　眞由美は寝る時には何も身に付けない。起きてくる時にナイトガウンだけをまとって洗面を済まし、朝食をとってシャワーを浴びるのが休日の日課になっている。その事を知っている翔太は、わざと眞由美と一緒になるタイミングを見計らって部屋から出てきたのだった。
　前屈みになって顔を洗う眞由美のお尻がオトコを誘うように揺れている。膝上丈のナイトガウンは前屈みになると中が見えそうな位に上がっている。
（もうちょっと…）
　そんな風に思い、知らずしらず手が出そうになった時、眞由美の声が聞こえた。
「翔ちゃんタオル取ってくれる？」
　我にかえった翔太は慌てて手を引っ込めてタオルを取り差し出す。
　礼を言い、顔を拭く動作で乳房が揺れるのが鏡ごしに見える。
　薄い絹色のシルクのナイトガウンは、眞由美の肌にまとわりつくようにその身を覆い身体のラインを浮き立たせている。そして胸の頂きが布を突き上げているのがハッキリと分かる。
　一瞬、鏡ごしに眞由美と目が合い、翔太は自分のいやらしい視線に気づかれたかとドキドキした。
「翔ちゃん、お顔洗わないの？」
　その事には触れずに眞由美は笑いかける。
「あ、あぁ、うん、洗うよ」
　翔太は慌てて蛇口から水を出して、勢いよく顔を洗った。
「キャっ！」
　あまりに勢いよく顔を洗ったので、大きく水が跳ねて眞由美にかかったのだ。
　眞由美の声に驚いて翔太が濡れた顔を上げると、跳ねた水は眞由美の胸にかかり薄い布地が眞由美の乳房に張り付き素肌が透けて見える。そしてふくらみの頂きをクッキリと見せていた。
「あ、ごめん！」
　翔太は謝りながらも、そこから目が離せないでいる。眞由美はタオルで抑えて拭きながら笑い、
「すぐ乾くから大丈夫よ。はい、翔ちゃんもお顔拭いて」
　そう言ってタオルを差し出し、洗面所を後にした。
（ふふふ、翔ちゃんったらいやらしい目でじっと見て…どうせなら触ってくればいいのに）
　そんな事を思いながらキッチンに向かった。

　朝食を済まし、眞由美はシャワーを浴びて化粧をし時計を見る。
（あら、もう10時半だわ。綾乃さん達来るの11時って言ってたから急がないと）
　眞由美はバスタオルを巻いただけの姿で寝室に戻る。バスタオルを外し、スツールにかけると全裸で下着の入った衣装ケースを開ける。
（今日はどれにしようかな？）
　彩り鮮やかな下着を見ながら何を身に付けるか考える。その時間は眞由美の楽しみのひとつだ。
（これにしようっと）
　そう思い取り出したのは白いレースのボディスーツだった。それはストラップレスで総レース、股の切れ込みは腰の上まで切れ上がってＴバックスタイルになっている。その上から白のサマーニットのホルターネックミニワンピースを着て鏡に映る姿を確認する。
「うん、悪くないわね」
　荒目のニットはよく見ると下着が見えている。その下着も総レースの為、一見すると素肌に直接ワンピースを着ているようにも見えた。
　着替えを済ませてリビングに戻ると、翔太はまだ寝間着のままソファに座ってぼんやりしている。
「翔ちゃんも早くお着替えしてきて。もうすぐ綾乃さん達来るわよ。」
「はーい」
　翔太は眞由美にそう言われてソファから腰を上げ自室へと戻った。


　ピンポーン
　インターフォンが来客を知らせる。
「はーい」
　眞由美が出ると、綾乃達が乗った車が着いたと守衛からの連絡だった。
「翔ちゃん、綾乃さん達が着いたわ。駐車場までお迎え行ってきてくれる？」
「いいよ～」
　翔太は気軽に玄関を出てエレベーターで地下に降りる。
　丁度エレベーターから出た時に、白いメルセデスベンツSLS AMGが滑り込んできた。そして守衛に指定された番号に停車すると、ガルウイングドアが開いて藤綾乃が降りてくる。
　綾乃は黒い肩口が大きく開いたドルマンスリーブのミニワンピースを着ていた。車から降りる時にかがむと大きく首回りが開いて胸の膨らみとワインカラーのブラが見える。そして低いシートから降りる為には大きく脚を開かなければならず、内腿の奥にあるブラと同色の三角の布がハッキリ見えた。
（ラッキー♪）
　思いがけず良いものが見れたと、翔太は内心小躍りして喜びながら再会の挨拶を交わす。
「綾乃おばさん、こんにちわ」
　綾乃は裾を直しながら近づいてくると、翔太を両手で抱くようにして笑顔で答える。
「まぁ翔ちゃん、わざわざ迎えに降りてきてくれたの？大きくなったわねぇ」
「翔ちゃん久しぶり～」
　その後ろから雅彦が近づいてきて話しかける。
「雅彦兄ちゃん、こんにちわ」
　２人が並ぶと背はほとんど変わらないが、体格は年長の雅彦の方が幾分がっしりした印象をうける。
「どうぞ」
　そう言って翔太はエレベーターに向かい案内する。
　その後ろを綾乃、雅彦と続きエレベーターに乗り込むと綾乃は、背中を向けている翔太を後ろから抱き締め、
「本当大きくなったわぁ。雅彦と変わらない位ね」
　162cmB88W59H89の綾乃は眞由美より少し背が低いが、若い頃はグラビアモデルもしていたグラマラスな肉体は健在でその肉感が翔太の背中から伝わってくる。
（あぁ…おばさん…）
　背中に押し付けられた綾乃の身体は、柔らかく翔太の身体を刺激する。
「ハァ…」
　突然、翔太の耳に綾乃の溜息のようなしっとりした声がかかる。
　雅彦が綾乃の後ろから、ワンピースの裾を割って尻を弄ってきたのだ。
　ビクッ
　雅彦は大胆にも綾乃の下着の中にまで指を浸入させ、秘所に直接触れる。
　綾乃はより強く翔太を抱き締め、雅彦が触りやすいように尻を突き出して脚を開き、雅彦が自由に触れるように腰を動かす。
　後ろで何が行われているか気付かないまま翔太は、前を向き身体を硬させ最上階に着くまで身動き出来ずにいた。
　エレベーターのドアが開くと、何事もなかったかのように綾乃は翔太から離れ、さりげなく雅彦の股間に触れる。そして雅彦を振り返ると軽くウインクして玄関へと続く廊下に出た。

「まぁ、綾乃さん雅彦さん、いらっしゃい」
　玄関を入ると眞由美が３人を出迎えた。
「眞由美さん、こんちわ。突然ごめんなさいね。美味しいワインが…あ！」
「綾乃さん、どうしたの？」
　急に大きな声を出した綾乃を３人が一斉に見て、眞由美が声をかける。
「あらやだ、どうしましょ。肝心のワインを忘れてきちゃったわ」
「えぇ！ママ忘れたの？」
　雅彦が目を丸くして驚き呆れた表情を浮かべる。
「出かける直前に冷蔵庫から出そうと思って忘れてたわ。眞由美さんごめん、ちょっと取りに戻ってくるわ」
　眞由美は笑いながら
「いいのよ、ワインならうちにもあるし」
　そう言うが、綾乃は首を振りながら
「そんな訳にはいかないわ。翔ちゃんへのお土産もあるんだし。雅彦ちゃん、ちょっと一緒に戻ってくれる？」
　そう雅彦の方を見ると、雅彦は首を振りながら
「やだよ～、ママ１人で取ってきてよ」
　と頬を膨らませた。
「ママ１人で荷物持たすつもり？」
　綾乃が雅彦を睨んでいると、様子を見ていた眞由美は、
「翔ちゃん、綾乃さんと一緒に行って手伝ってきてあげて」
　と翔太に一緒に行くよううながした。
　翔太は気軽に承諾し、綾乃と一緒に今来たばかりの廊下を戻ってエレベーターへ向かった。
「ホントにもう雅彦ったら。翔ちゃんを見習って欲しいわ。翔ちゃんごめんね、ありがと」
　エレベーターの中で綾乃は翔太の手を握り礼を言う。
「いいですよ」
　息がかかりそうな程に近くで、綾乃の唇の左下にあるホクロを見ながら翔太は、
（綾乃おばさんの唇っていやらよな。身体もエッチだし。またさっきみたいに見えたらいいのにな。）
　そんな事を考えていた。
　地下について綾乃の車に乗り込み走り出す。綾乃の家迄は車で15分程だ。その間、学校での出来事や他愛もない話をしながら翔太は運転する綾乃の身体をチラチラ見ていた。
　大きく開いた首回りは肩口まで露出して、ワインカラーのブラのストラップがのぞいている。そこからなだらかに隆起する胸の膨らみと、座ると太腿のほとんどが見えてしまうワンピースの裾と脚の境目は、翔太の欲情を誘っているかのようだ。
（もう少し奥まで見えないかな？）
　そんな風に考えながら綾乃の脚を見ていると、
「ふふふ、翔ちゃんもオトナになってきたのねぇ」
　信号待ちで止まった事にも気付かず綾乃の脚をじっと見ていた翔太の耳に綾乃の声が聞こえた。
　その声にドキっとして視線を上げると、意味あり気に笑う綾乃と目があう。
「見たいの？」
「え？」
　そう言って微笑むと、左手でハンドルを握り右手をワンピースの裾をゆっくり持ち上げていった。
　ゴクリ
　唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。
（もう少し！）
　チラッと赤い布が見えたところで、綾乃の手が止まる。
「続きは後で、ね」
　綾乃は悪戯っぽく微笑むと、右手で翔太の太腿に触れて車を走らせた。
　翔太は綾乃の手の温もりとその刺激に、期待と股間を熱く硬くふくらませる。
　車は程なくして綾乃の家に到着した。
「ホントごめんね。すぐ用意するからソファーにでも座って待ってて」
　綾乃はリビングに続くキッチンに入ると冷蔵庫からワインとスイーツの入った箱を取り出す。
　翔太はそんな綾乃の後ろ姿を見つめながら、先ほど綾乃の言った「後でね」が気になって仕方がなかった。
「あら、座っていてくれたらいいのに」
　綾乃はリビングで立ったままの翔太のそばに来ると、
「それとも座ってるどころじゃなかった？」
　そう言って翔太の首に両手を回し艶然と微笑んだ。
「そうよね。座ってるどころじゃないわよね…翔ちゃん、おばさんの下着見たいの？それともその中かな？」
　翔太は突然の出来事に対応出来ず、ただ綾乃の顔を見ていた。
「おばさんのお願い聞いてくれたら見せてあげてもいいわよ」
「え？ホントに？お、お願いって…？」
　翔太は興奮して喉がカラカラで声が引っかかって上手くでない。
　綾乃は左手は翔太の首に回したまま、右手で襟ぐりを下に大きく引っ張った。ニット製の生地は大きく伸びて胸元を露わにする。
　翔太は白い膨らみとワインレッドのブラに目が釘付けになり息が荒くなる。
「ふふふ、そうねぇまずは私の質問に正直に答えること。そして言われた事に絶対嫌だと言わないこと。この二つを約束してもらおうかしら。どう？できる？」
　そう言って少し離れると、両手でワンピースの裾をゆっくり持ち上げていく。
「どう？もっと見たい？」
　まっすぐに翔太を見ながら綾乃が再度尋ねる。
「男の子ならハッキリしなさい！」
　綾乃にビシッと言われ翔太はウンウンと首を上下に動かし
「み、見たいです！」
　と答えた。
「いいわ、じゃあ約束は守れるわね」
　綾乃は微笑むと両手を腰に当てて翔太に正対する。
「まずはルールを決めましょう。私の質問に正直に答えたら、１枚脱いであげる。その時は翔ちゃんも一緒に１枚脱ぐのよ」
「えぇ！？」
　驚く翔太に、
「女の私にだけ恥ずかしい思いさせるつもり？それにさっき私の言うことに嫌はなしって言ったでしょう？」
　モジモジしている翔太に
「嫌ならやめる？」
　そう問いかけると翔太は意を決したように、顔を上げてもう一度
「見たいです」
　とハッキリ告げる。
　綾乃はニッコリと微笑むとウインクをして質問を始めた。
「いい返事ね。それじゃあ最初の質問いくわよ。翔ちゃんは眞由美さんの事もそんなにいやらしい目で見てるの？」
　いきなり核心を突く質問に翔太は動揺を隠せない。黙っていると、
「どうなの？見てるの？見てないの？見てない訳ないわよね？」
　綾乃は翔太の反応を見ながら続ける。
「あんな素敵でいやらしい身体をした女の人といて、いやらしい目で見てない筈がないわよね。どうなの？」
　畳み掛けるように問いかける綾乃の勢いに、翔太は知らずしらず頷いてしまう。
「ちゃんと声を出して言うのよ。『僕はママをいやらしい目で見てます』って！」
「ぼ、僕はママを…いやらしい目で見てます！」
　翔太は釣られるように大声で答える。
「やっぱり。母親をそんな目で見るなんていやらしい子ね。でもよく言えたわ。約束通りまずは１枚脱いであげる」
　そう言って綾乃はゆっくりとワンピースを脱ぎ捨てると、ブラジャーとセットのＴバックショーツを身に付けただけの姿になる。白い肌は陶器のように滑らかで、ワインレッドの下着とのコントラストが官能的で美しい。
「ほら、翔ちゃんも脱いで」
　綾乃は腰に手を当てて翔太を促す。翔太はしばらく躊躇した後、意を決してポロシャツを脱ぐ。
　少年らしい薄い胸が興奮の為に激しく上下している。
「いいわね。次の質問にいくわよ。セックスは分かるわね？翔ちゃんはセックスしたことある？」
　セックスという言葉に少年は激しく反応する。
「どうなの？セックスしたことあるの？ないの？」
「な、ないです」
　普通の中学一年生にセックス経験の有無を質問するのもどうかと思うが、綾乃はこれで眞由美がまだ翔太と結ばれていない事を確認した。
（やっぱり…眞由美さんの事だから強引に、なんてしてないと思ってたけど思った通りね）
「そう、ないのね。分かったわ。じゃあ次はブラジャー外してあげる」
　翔太は生唾を飲み込んで綾乃の胸を注視する。
「そんなに見たら恥ずかしいわ。翔ちゃんも一緒にジーンズ脱いでよ」
　翔太の下半身は既に苦しい程に大きく膨れ上がり、ジーンズの上からでもハッキリ分かるほどになっている。翔太がベルトを外すと綾乃がブラジャーを後手に外し、ストラップで肩に引っかかっているだけの状態で前を手で隠す。
　そこで止まっている翔太にジーンズを下ろすように促し、ゆっくりと隠した手を下げていく。
　翔太の目に綾乃の乳房が晒されていく。
「翔ちゃんも脱いで」
　翔太はロボットのようなギクシャクした動きで片脚ずつジーンズを脱ぐ。ボクサーブリーフの中心は大きく盛り上がり、翔太は両手を前にして隠すようにする。
「隠さないの！」
　綾乃の叱責にも似た声に、翔太は弾かれたように手をどけた。
「ふふふ、恥ずかしい？私も恥ずかしいのは一緒よ」
　綾乃は両手で乳房を持ち上げるようにして上下に揺らしてみせる。
　翔太は食い入るようにその仕草を見つめ、ブリーフの中の肉棒は翔太の意思とは関係なくビクビクと動いた。
「もう最後の１枚しかないわ…次の質問いくわよ。翔ちゃんはセックスしてみたい？」
　綾乃の手は胸から腰へと身体を這うように上下に動いている。その動きを見ながら翔太は
（なんでこんな事聞くんだろ？ひょっとしてさせてくれるのかな？）
　綾乃の意図は分からないが、目の前にあるゴージャスな身体を前に翔太の思考は停止していた。
「し、したいです」
　喉の奥に引っかかって声がうまく出ない。
「やっぱりそうよねぇ。セックスしたいに決まってるわよね」
　綾乃は唇を舐め回しながら、両手で乳房を揉むように動かす。
「さ、されてくれるの？」
　ここで初めて翔太の方から綾乃に問いかける。
「あら、質問するのは私の方よ。でもそうねぇ、どうしてもしたいならさせてあげてもいいわ」
　翔太の顔に歓喜の表情が浮かぶ。
「でも！その前に約束した事をまもらなきゃね」
　そう言ってウインクをして最後の１枚をゆっくりと脱いでいく。片脚ずつ抜いて、とうとう一糸まとわない姿となり、真っ直ぐに翔太の方を向き髪をかきあげる。
「どう？これが見たかったんでしょ？」
　息子と変わらない歳の少年の前に全裸で立つ、綾乃のファンが見れば羨ましくてたまらない姿だ。
　少年の視線が身体中を舐め回すように這い回る感覚に、綾乃は身体の奥が痺れたように感じてきた。
「翔ちゃんも脱いで」
　綾乃の視線が翔太の股間に注がれる。翔太は恥ずかしくて仕方なかったが、約束は約束だと自分に言い聞かせて思い切ってブリーフを両手で下げる。
　解放された肉棒が弾かれたように飛び出してくる。
（大きい！）
　それを目にした綾乃は驚いた。雅彦の肉棒は同年代の男子に較べれば大きい方ではあるがまだ少年らしい大きさだ。しかし、翔太のそれはまだ先端は皮に覆われているものの成人男子と比べても遜色ない大きさに見える。少年の細い身体との対比で余計に大きく見えるのかもしれないが、中学一年生でこの大きさはかなり大きい。
「翔ちゃん…立派なおチンチンね」
　翔太は顔を真っ赤にして下に向け、両手で前を抑えようとする。
「隠さないで！」
　綾乃の声に翔太は前に持っていきかけた両手を所在なげにぶらぶらさせる。
「翔ちゃん、セックスしたいって言ってたわね」
　翔太は顔を上げ、期待に満ちた目で綾乃を見つめる。
「ふふふ、させてあげてもいいんだけど…今はダメよ」
「エェ～！」
　天国から地獄に落とされたような気持ちになり、翔太は肩を落とした。
「そんなにガッカリしなくても大丈夫よ。『今は』って言ったでしょ？」
　その言葉に翔太は再び顔を上げて綾乃を見る。
（今は？どういうことだろう？）
　思案顔の翔太を無視して綾乃は言葉を続ける。
「最後の質問するわ。でも、もう脱ぐものはないから答えてくれたら触らせてあげる、ってのはどう？」
　綾乃は悪戯っぽく微笑むとそう言った。
　セックスは出来なくても、とりあえず触れるならと翔太は頷く。
「それじゃあいいわね、最後の質問よ」
　何を聞かれても今の翔太はなんでも出来そうな気がしている。
「ズバリ聞くわ。翔ちゃん、眞由美さんとしたい？」
「え？」
「眞由美さんとセックスしたいかって聞いてるのよ」
　眞由美とのセックスを考えた事がないと言えば嘘になる。毎日眞由美の身体をオカズにしながら、自慰に耽っているのも事実だ。想像の中で何度も何度も犯している。しかし眞由美は実の母親である。肉親とのセックスはしてはいけないものだという知識は翔太にもある。その一方で、ネットなどで見かける近親相姦モノを見ては、
（僕もいつかママと…）
　そんな風に考えるとより興奮するのも事実だ。
（ママとセックス…）
　その事を想像するだけで、翔太の肉棒はオンナの中に入りたいと主張するかのようにピクピクと動いた。
「ふふふ、おチンチンは正直みたいね。でも、おばさんは翔ちゃんの口からハッキリ聞きたいわ。どうなの？眞由美さんとセックスしたい？」
　綾乃は真っ直ぐに翔太の目を見ながら尋ねる。
「し、したいです」
　翔太は興奮にめまいを起こしそうになりながら、やっとの思いで答えた。
「やっぱりね。眞由美さんは実の母親なのに、それでもしたいのね？」
「したい！」
　翔太の目は欲望にギラギラとして、目の前の綾乃の身体に飛びかかりそうな勢いで叫ぶように答える。
「実の母親とセックスしたいなんていけないことよ。親子でセックスするなんて動物なみの行為よ。翔ちゃんは分かってるの？」
　綾乃はそう言いながら、禁断の関係を想像し秘所が濡れてくるのを感じていた。
「そんなこと…関係ない！僕はママとセックスしたいんだ！」
　翔太は全てをかなぐり捨てたように、肉棒をヒクつかせながら答えた。
　綾乃は艶然と笑うと、
「分かったわ。そんなに眞由美さんとしたいのね」
　そう言って近づくと翔太の手を取り、自分の乳房の上に導く。
「おばさんが手伝ってあげるわ。翔ちゃんの童貞は眞由美さんに捧げるのよ」
　翔太の手の上に重ねた自分の手で乳房を揉むように動かす。
（柔らい！）
　翔太は手のひらに伝わる乳房の温もりと柔らかさ、そして綾乃の発言に驚きの表情を浮かべる。
「そ、そんな事出来るの？」
　期待と不安に満ちた目で綾乃を見ながらも、今は自分の意思で乳房を揉み続ける。
「あふぅ…おばさんに任せておけば大丈夫よ…あぁ…」
　綾乃は乳房からの刺激と、眞由美と翔太のこれからを想像し、たまらず翔太に抱きつき唇を貪った。
「んん～」
　綾乃は翔太の唇をこじ開けるようにして舌を差し込み絡めていく。
　翔太は眞由美とフレンチキスは経験していたが、舌を絡めるようなディープキスは初めての経験で、初めこそ戸惑ったが直ぐに自分も綾乃の背中に手を回してしっかり抱きながら激しく舌を絡めた。
　素肌と素肌を合わせ身体を擦り付けるように動く綾乃の動きに、翔太は知らず知らずのうちに腰を擦り付けるように動かしていた。
「あぁー！」
　翔太は突然ガクガクと身体を震わせると、綾乃のお腹と自分のお腹の間に精を放った。
　ドピュドピュドピュ、ドクドクドク
　翔太は永遠に続くのではないかと思えるほどの射精感に、たまらず綾乃の尻を鷲掴みにしていた。
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あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
2014年11月22日掲載
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