10

　先生はそういいながら、前もうしろも指をすごく動かして来たんです。
（ズニュズニュズニュ…）
「ああっ！ダメぇ〜…」
　指は２ヵ所ともかなり奥の方に入って来ました。
　その２ヵ所の指が互いに一定のリズムで中の壁を強く擦り始めたんです。
「ひやぁ〜〜〜！｣
　指は中でいたずらっ子のように暴れ始めました。
「いや、いや、いや！先生、中を擦らないでぇ〜、お願いです！もう気が狂っちゃいそう〜」

「ふふふ…もう頃かな。｣
　先生はそういって指を２ヵ所とも抜いて、私のお尻を抱えるようにしました。
（ああ、ついに先生のモノが入って来るんだ。）
　私は更なる快感への期待に胸が高鳴りました。
　スリットに熱くて硬いものが密着しました。
（ズキュ〜ン！）
「ふぁあぁぁぁ〜〜〜！｣
　高圧電流が身体の中を突き抜けていくような感じがしました。
　先生は一気に太いものを突っ込んで来たんですぅ。
　一旦奥まで押し込むと、ゆっくりと動かし始めたんです。
（ああ、気持ちがいいにゃ…）
　先生はお尻をしっかりと抱えて、リズム感のある注入を繰返しました。
　１、２、３、４！１，２，３，４！
　そう４回目のプッシュがすごく強いんです。
　４回目のプッシュの時に私は身体が前のめりになる思いでした。
　だけど両手縛られているから倒れることはありませんでした。

　先生の片手が私のオマメを触れて来ました。
　もちろん入れたままで。
「だ、だめぇ〜、そこはぁ…」
　オマメを擦りながら、スリットを抉られる気分は最高でした。
「せ、先生ぃ…ああぁ…」
　ジュースが止め処もなく溢れて、太股を濡らしました。
（ジュルジュルジュル……）
「はふ〜ん…」
　それだけじゃありません。
　先生のもう片方の手が今度はまたもやうしろを触れて来たんです。
　私はもう何が何だか…。
　２ヵ所を揉まれながら、真ん中には熱い鉄柱が出入りしています。
　鉄柱は回転を始めました。
「はあ〜〜！先生、ああ、もうダメだぁ〜〜〜！私、もうダメだあ〜〜〜！｣
　先生は愛撫をやめて、またお尻を抱えてきました。
　先生のモノがすごく大きくなって来たのが判りました。
（先生もすごく興奮してるんだ…もう出しちゃうのかにゃ？）

　先生の回転とプッシュが交互に、すごく激しくなって来たんです。
「もえもえ、ああ、もうイキそうだ…ああ…｣

11

「ああ、せんせい！イッて、イッて！私の中でイッて〜〜〜！ああ、私ももうダメ、イク、イク、イクッ！｣
　感極まって何を叫んだのかよく憶えていません。
　そんなことを言ったような…。

　先生の熱いモノが身体の奥に注がれる頃、私も目の前がピンク色に染まりました。
（ああ、もう最高…）
　先生は私の背中でしばらくグッタリとしていました。
　そう…抱きかかえるようにして。

　まもなく両手の戒めと目隠しは解かれました。
　夢の世界から、急に現実の世界に戻ったような…そんな気分になりました。
　とても眩しかったけど目の前に先生の姿がはっきりと見えました。
　先生は私を抱いて優しく語り掛けました。
「もえもえ…愛しているよ…｣
「先生…私も…｣

　いつ果てるとも知れない長い長いくちづけを交わしました。

＊＊＊

　それからというもの学校で会えなくなったから、私は何度も先生の家に行きました。
　外でもたまにデートをしました。
　クルマで海岸線を飛ばして、ラブホにも初めて行きました。
　お風呂が広くて最高だったにゃ〜。もち、エッチなことも。

　だけどそんな幸せも長くは続きませんでした。
　私は念願叶って東京の大学に受かりました。
　だけど皮肉なことにそれが車野先生との別れでもありました。
　４年間、会えなくてもずっと愛し続けて、そして故郷に戻って先生とまた過ごすんだと…。
　そんな夢を持っていましたが、先生は「君には無限の可能性がある。会えない男のことなんか忘れて、新天地で羽ばたくんだ。君に東京で彼氏ができればそれはそれで仕方がない。｣って言いました。その冷たい言葉に私は泣きました。だけどそれもまた先生の優しさであると、愛情であると…私はのちに感じたんです。

＊＊＊

　東京で暮らし始めて、まもなくボーイフレンドができました。
　ボーイフレンドはやがて恋人に変わっていきました。
　でも先生のことが忘れられなくて…。
　東京の彼氏とエッチしている最中も先生のことを思い出してしまうんです。
　東京の彼氏にはすごく悪いな…と思いながら…、でも、どうしようもない。

　それから思いがけない電話が入りました。
　車野先生からでした。
　東京に出張に来るっていうんです。
　私の心は再び高鳴りました。
　忘れ掛けていた感動が蘇って来たんです。
　彼氏には悪いなと思いながらも、結局、先生との再会を断れなかった。

　だってまだ好きなんだもの。
　先生も東京への出張を隠しておこうとも考えたようです。
　だけど私の顔をどうしても一目だけ見たかったっていうんです。

　彼氏からの電話、それは先生と会う日…偶然にデートしようっていうものでした。
「そうか〜、日曜日、ダメなんだ。俺、バイト料出たし、もえもえに何か買ってやろうと思ったんだけどな〜。まあ、仕方がないや。じゃあまたね。｣
「うん、ごめんね。ちょっと友達と約束をしてしまっの。｣
「友達って…男じゃないだろうな？｣
「まさか〜。｣
「じゃあな。｣
「うん。じゃあね〜。｣

　私は鏡台の前で口紅を引いていた。
（車野先生に初めて見せる大学生のもえもえ…大人になったもえもえ…見てもらうんだ。）
　スカートもプリーツからタイトに変えた。
　ヘアスタイルも少しオトナっぽくしてみた。
　そして下着も昨日買って来た刺繍入りのランジェ。
　私は姿見の前に立ち、ちょっと背伸びをしてみせた。
（先生、久しぶりに見る私、どう言ってくれるかな？きれいになったねって言ってくれるかにゃ？）

　外は冷たい風が吹いていたけど、寒さなんかちっとも感じなかった。
　私はブーツの音を高らかに響かせて、車野先生の待つホテルのロビーへと向った。

（完）