龍 晃一 作
| 第５章 運命の定め 支社長秘書の吉竹雅子と一夜を共にしてしまった。大分での所長との喧嘩が不思議なことに憧れの女性とベッドを共にすることができた。もうすぐ年末年始の休暇になる。このときは雅子からグァムに行くと誘われていた。拒否する理由もない。社内の人間に見つからないように福岡空港から飛行機に乗るだけであった。 荷物も福岡の独身寮に届いていることを聞いた。 今夜からは独身寮で泊るが雅子に言われるがままにマンションを探すことにしている。会社から近すぎない遠すぎないで社員に判らないような場所と言われても検討が付かなかった。会社よりも西鉄の一つ次の駅に雅子が新築２年目のマンションを見つけてきた。転勤で来ているので、上限はあるが家賃は会社からでると聞いている。 ２人で見に行った。２ＬＫの手頃なマンションであった。敷金と礼金を会社に請求しなければならないので、その書類も書いて貰った。雅子はこのマンションのことは表向きは知らないと言うことにしているが鍵の一本は雅子に渡した。淳一のマンションであるが雅子も自由に出入りできる２人の愛の巣となる。 支払いを年末までに終わらせて、年末年始休暇に入った。独身者が帰省した時に引っ越しを行った。荷物の整理が終わらない翌日に機上の人になった。年上の人であるが結婚を迫られれば、結婚しても良いと覚悟してのグァム旅行になる。雅子が結婚を意識しているのか、いないか分からないがこの年末年始は、グアムのウェスティンリゾートで過ごすことができる。ビキニ姿の雅子が眩しく思えた。 玄界灘の北風は強いがグアム島は、暖かな気候である。海水は少し冷たい気もするが泳いでいる。真冬に泳げることも不思議に思えるがここは日本ではない。二人だけの旅は、新婚旅行そのものである。誰にも気兼ねも遠慮もいらない。浜辺で舌を絡ませ、ヤシの木陰で乳房を弄った。雅子は旅行に来て、秘書と言う仮面を脱ぎ捨てて、女になっている。雅子のフェラですでに３回も精液を口に飲ませている。膣の中にも５発も発射している。それでも求めてくる雅子がいる。 女も興奮してくると陰毛が立ち、女上位で頑張っている。妖艶に輝く雅子の顔は、魅力的に観える。乳首も立っている。少し強く摘まむと肉体を痙攣させながら逝ってしまった。雅子がこんなに可愛い女だったことを初めて知った。雅子の肉体にもビキニで隠れる部分に意識して、無数のキスマークを付けた。 「嫌だ----恥ずかしい」 と言葉では言いながら肌は艶がまし、瞳も濡れている思いがしている。３日までの５日間、雅子の肉体を堪能することができた。雅子も私以上にフェラも、睾丸も舐め、アヌスも舐めてくれる。そんな雅子との愛を満喫することができた。 笑顔で燥いでいるときの雅子と「フッー」ともの思いに沈む雅子がいることを感じた。あの溜息は何を意味するものかと思えるが、聞くことが出来なかった。２４歳の私と２７歳の雅子とのグアムでの５日間は楽しく、二人だけの秘密もできた。 明日は帰国しなければならない前日の夜、雅子は泣いていた。 「私、淳一さんを本当に愛してしまいました。好きです。愛しています。でも、私はあなたのお嫁さんになれないのです」 「何があったの-----」 「私、あなたが博多に来ると聞いたとき、嬉しかった。あなたに抱かれたいと願っていたの。私の両親がある男から２億の借金をしているの------。その借金が返せないのです。６０代の右翼の大物なのです。その人が私が嫁さんになれば、総ての借金を解消してやると言われているの-----あなたを愛することが出来て、私も決心することが出来ました。お嫁に行きます」 「そんな不合理な------」 「仕方ないのです。弟や妹のことを考えると私一人が犠牲になれば、家族全員が安泰になれるのです」 「それもそうだ-------」 沈黙が続いたが、 「私は淳一さんを愛していますし。あなたに愛されたことで満足です。ありがとう」 「結婚を決意するために-----」 淳一もそれ以上の言葉がでなかった。雅子の思いを尊重するしかなかった。 最後の夜は、浜辺のガーデンでバーベキューディナーであった。雅子もガーデンに降りてきたときには、最後の夜を満喫しなければという思いになっていた。 淳一もそんな大金は持ていない。就職して３年目なのだ。最後の夜を二人で満喫させることが思い出になると思っている。お肉を口移しで食べさせ、ビールを口移しで飲んだ。 もう２度と雅子と旅に行くこともないのだ。雅子はこの３月末で寿退社することになる。 部屋に戻ると雅子を全裸にして抱え上げた。花嫁になる雅子を抱え上げ、ベッドに運んだ。新婚初夜は、新郎が花嫁を抱え上げてベッドに運ぶ。愛の儀式である。 「雅子姫、ご結婚おめでとう。振られる僕は悲しいが、雅子のことは永久に忘れない」 キスを交わし、乳首を口に含んだ。もう、雅子に触れることもできないかも知れないが、 「明日までは、雅子は僕の花嫁です」 その言葉に雅子は抱きついてきた。雅子も愛される悦びを噛みしめていた。 その夜は、雅子の全身にキスマークを付けた。クリストスの周りには、念入りにキスマークを刻んだ。でも明日には、元に戻っているが雅子の愛液を啜り、雅子に精液を口と子宮に注いだ。このときは、もう会えないという思いが強かったが、退職するまでの期間は、逢瀬を継続していた。 |
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| 2013.8.2掲載 |
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