鞭を執れ
はちみつ太郎 作
５

『「ブラックの嫁」さん。動画、拝見しました。茄子の先端だけしか入らない奥さまのお○んこ、とてもいやらしい感じがします。他の方のコメントにもあったのですが、制服コス動画、いいと思います。華奢な奥さまに、昔着ていた制服。とても、見て見たいものです。制服がなければ、オークションなどで落札して送って差し上げますし、他人棒にも３０％興味があるようで、期待できそうです。他人棒が可能になりましたら、制服を着ていただいて、その交わり動画なんかもいいですね。では、つづきの投稿、期待しています　ＭＡＤ』

　黒田が、京都から帰る日。『ＭＡＤ』からの投稿コメントがアップされた。あずさに連絡をすると、すでに見ていたようで、４人目の被害者への投稿と類似する物があると伝えられた。

　黒田との交わりをアップすれば、確実に触手は伸びる。今週中にアポイントを取れるまで接近せよとの本部長指令まで出ているようだった。

　だが、黒田は２日に一回小春を求めてはくるものの、動画投稿などへの興味は、判別しがたかった。今週中のアポイントとなると、今日を逃すわけにはいかないと小春は意を決す。

　動画は、隠し撮りすればいい。ＭＡＤが被疑者であれば今回きりで潜入は終わる。そう判断した小春は、小春の部屋にカメラを設置する。暗闇で写りは悪そうだが、臨場感という感じではこの方がリアルだ。

　黒田が帰宅したのは、午後９時をまわっていた。同僚と食事をしたのと、機動隊宿舎でシャワーを浴び帰ってきていた。荷物を片し、いつもの着替え姿になると、小春に声をかける。

「小春ちゃん、一週間で・・・進展は？」

「う、うん。結構、・・・御所の警備は、疲れたの？」

「まぁね、テロがそうそう起るわけないから、緊張感は少なめかな。」

「京都だから、祇園とか、行った？」

「観光じゃないからね、・・・中隊長は、風俗に行ってたらしいけど、子飼いの隊員を連れてね。」

「計さんも？」

「行くわけないじゃん。」

「じゃ、溜まってる・・・よねぇ。」

「う、うん・・・してくれる？」

「・・・してあげるぅ。」
　黒田の手を軽く握り、小春の部屋に導いた。甘い女の香りが、一週間男だけの生活をしてきた黒田にまとわりつく。女がいる、それだけでこんなにも気持ちが安らぐんだと黒田は感じる。

　安らぎの向こう側には、淫靡なものを求めるものがいる。安らぎを感じ続ければ、人はその裏側を見つめたがる。ＭＡＤもその類であろうと小春は感じ、安らぎを見せ付けてやろうと思った。

　ベッドに腰をかける前に、黒田の支給品のジャージは脱がされた。足から脱ぎとると、腰をかけようとするが、小春の仕草と３週間の交わりで女の会話は理解した。

　立ったままぶらりと陰茎をほりだすと、指を添えた小春は、顔を斜めに曲げ、亀頭の裏筋を舐め上げる。

　薄手のカーテンを心配した黒田は、明るさを加減できるスタンドの調整をした。少し暗めだが、小春の舌の色合いまでわかる程度にした。

　上目使いの小春は、ありがとうといった感じで頷くと、余った皮を剥きだし、亀頭を露出させる。カメラの位置に配慮した小春は、舌の動きと横顔を捉えられぬように壁を向く。

　覗き込むカメラは、小春の斜め後ろの後頭部を録画する。

「ジュッジュッジュッ・・・ペロペロォォォ。」

「あぁぁ・・・いい、・・・早いかも・・・一週間、抜いてないし。」
　先端の尖りを綺麗に舐め上げると、その先端を指先でクリクリとさする。唾液のおかげで粘膜のツッパリはなく、カウパー氏腺液の分泌も手伝って、たぎる血流はいつもより早い。

　亀頭の部分だけを口に含むと、小刻みに頭を動かし、リズミカルに頬を窄ませる。頬の窄まりで、亀頭は自らではなく吸い上げられるように舌の根元に押し込まれた。

「あぁ、だ、だめだって・・・く、口に・・・でちゃうよっ。」

「グポッグポッグポッ・・・グポッ・・・いいよ、飲んだげる。」

　いったん口から離し、口内射精を促すと、窄めた頬でいっそう激しく亀頭を吸い上げると、大きくビクついた黒田の陰茎は、濃い過ぎるほどの精液を小春の口内に射精した。

「ビュビュビュュッ・・・ド、ドクッ・・・ドクドクッ。」
　少し頭を反射的に仰け反らせた小春は、口内の射精量に驚いたが、鼻にむせかえるような臭いを感じる前に飲み込んだ。

「ゴ、ゴクリッ。」
　口内から亀頭を吐き出すことなく射精した精液を飲み込んだ小春。チロチロと残精液を舌先で、掃除する姿をカメラに残した。

「ごめん、いっぱい出ちゃった。」

「うぅん。一週間、してないのがわかったから・・・。」
　黒田は、膝立ちのままの小春の頭を撫でてから抱き上げると、自分の精液にまみれた舌先を吸いだした。

「お、お茶で・・・うがいして来る。」

「いい、このまま、・・・挿れていい？」

「・・・。」

「もう、濡れてる、よね。」

「うんっ。」
　黒田は、小春のパジャマシャツに手をかけると手早く茄子色の下着姿にする。下着姿を見つめる黒田に小春は声をかける。

「エッチ。」
　抱き合いながら、男は女の下着を容易く脱がせ、女は残る男のＴシャツを袖から抜くと、ベッドの下に投げ捨てた。

　前戯なしでの行為を求めた黒田は、正常位での挿入のため、小春のふくらはぎを掴み、容易く押し広げる。

「やっぱりだ。」

「いやぁだっ・・・いわないでっ。」
　陰茎の根元を掴み照準を合わせる黒田。空中給油機のようにレーダー誘導された給油口にすんなりと入り込む。

「ヌルゥゥゥ。・・・はぁぁぁぁっ・・・あん、あんっ。」

「小春っ・・・あぁっ。」
　ふくらはぎから太股に裏に手をあてがいなおすと、一気に体重をかけるように黒田は腰を打ちつける。
　小春のヌメリは十二分に陰茎を包み込むと、余すほどの分泌で、外部に露出する陰茎もコーティングしている。

　そんきょの姿勢から小春に打ち付けていく黒田は、太股を腹で押さえると、全陰茎を小春の膣肉に触れさせる。

「あぁぁぁ・・・んっ・・・・あぁっ・・・あぁんっ。」

「はっ・・・はっ・・・はっ・・・バシンッ・・・パシンッ。」
　ぶらつく睾丸はリズミカルな腰の動きに合わせ、マラカスのように小春の尻をヒットする。一度射精したはずの黒田の射精感は、再びこのタイミングで訪れる。

「だめだぁ・・・で、でちゃうかもっ。」

「いいっ・・・抜かなくても・・・安全日・・・ああぁぁんっ・・・だからっ。」

「・・・あぁぁ・・・ビュビュビュッ。」
　動きを止めた黒田の尻は、ギュッと締まる。その瞬間は確実に収められている。大きく２、３度収縮したケツ筋は、放出を終えると、確実に弛緩してたるんだ。

　抜き差しをせぬまま、３分ほど重なったまま、ディープキスだけの音が部屋の中で聞こえている。唾液を飲み込む音、すする音は、交互に会話していた。

　膣内のヌメリと、射精液でのヌメリが陰茎を包み、その滑る感覚に再び勃起した黒田。大きくなりつつある陰茎を膣肉で感じ取る小春は、体を入れ替えようとし、陰茎が抜けた。

「ヌルッ・・・グポッ・・・。」
　膣前庭からとめどなく精液が流れ落ちる。流出した精液を受け取ったティッシュは、三枚重ねて正解だった。

　潤滑に困らないが、時間に連れて硬化することを知っている小春は、騎乗位で黒田の陰茎を膣肉に含ませた。

「ヌルゥゥゥゥゥゥ・・・ヌルッ。」
　背筋を反らすと、小振りな双尻が目立つ。黒田の指先は、その柔らかい二つの桃をホールドし、上下でなく、陰茎を膣襞にこすり付けるように揺らしている。

「あぁんっ・・・クリ、擦れるっ。・・・だ、だめっんっ。」
　一度反らせた背中を曲げ、黒田の胸に倒れこむ。乳首をつねった小春は、黒田のしかめた顔に微笑した。

「あんっ・・・あぁんっ・・・はぁぁぁぁぁ。」
　腰の動きを自らのペースですることが出来、吐息の感覚も支配できた。陰茎の抜き差しは、程よく撮られ、編集の手間を考え顔は極力映らない構図だった。

　淫らな交わりを見せ付ける生殖器どうしは、その周りに粘りつく２人の淫液の粘性を変えつつあった。

　糸というより、山芋の粘り気さえ負けそうな粘性は、動画にも映えることはあとの再生まで気がつかない。

　内腿のあたりまで、粘りがこぼれ始めると、小春のグラインドと、黒田のストロークは最高潮に達した。

「い、いくっ・・・ビュッビュッ。」
　三度目の射精は、時間にして５分ほどしかもたず、粘り気は小春の分泌物の半分ほどで薄かった。
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2012年11月12日掲載
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