なごり雪


なごり雪『新・ＳＭ小説書庫２』二次元世界の調教師作
４．SM調教セックスを見せ付ける変態夫婦（１）（３９２８字）　その日の夕食時、俺は正志さんやおばさんと一緒に、「ぶら下がり健康器」のCMを眺めていた。これは今爆発的に売れている器具で、人の背丈より高い棒に、ぶら下がってるだけで、背筋が伸びて腰痛の予防になるらしい。確かに気持ち良さそうだが、俺には縁のない贅沢品だと思っていた。すると、正志さんが言う。「実はあれ通信販売で買ったんだ。明日くらい届く」「楽しみね」「真理が欲しがってるからな」「おばさん、腰でも悪いんですか？」「いや何、ピンピンしてるよ」　長く父子家庭だった俺にとって、母さんの妹である真理おばさんと夫の正志さんと、３人で食卓を囲むのは、新鮮で楽しい経験だった。物心付く前に、俺を捨てた母さんの面影を、真理おばさんに投影してたのかも知れない。　ここ東京神田へ連れて来られる道中、真理おばさんは、喪服の下に亀甲縛りと股縄で緊縛され、野外でオシッコしてしまうと言う、変態ぶりを見せ付け、俺は正直引いていた。申し訳ないが、唯一の肉親がこの人じゃ恥ずかしい、とまで感じていたのである。　ところが、この家で同居するようになり、彼女に対する先入観は一変した。家事全般をてきぱきこなし、優しくて大人しいが、正志さんを立てるしっかり者の奥さんだったのである。正志さんが、申し分のないヨメだと、自慢してたのも無理はない。特に俺にとって一番うれしかったのは、朝昼晩十分な量の手料理を食べさせてくれた事。ごく普通の家庭料理だったが、おばさんの腕前は大したもので、俺は毎晩ご飯三杯は食べていた。慣れぬ自動車修理工見習いで、毎日ヘトヘトだったけど、元気で過ごしてるのは、おばさんのおかげである。　さて、俺は正志さん夫婦宅に居候してるわけだが、平屋１階建ての家で、俺専用の部屋を１室与えて貰ってる。夫婦の寝室とふすまで隔てられた、６畳くらいの和室だ。布団は敷きっ放しの万年床のつもりだったが、おばさんが掃除してくれるので、いつも清潔だ。布団も押し入れに入れて貰ってる。さて、「とてつもないスキモノ」と正志さんが言ったくらいで、真理おばさんは、性に関しては理解がある。わざわざ持って来た「SMスナイパー」は部屋の隅に積んでいるし、テレビとビデオデッキも置かれ、SM系のエロビデオまで、時々置いてくれている。「若いんだから、貯めてちゃ駄目よ。浩平君もSMが趣味なんでしょ」　正にSMが趣味の真理おばさんは、そう言って、俺にせんずって性欲を解消するよう、勧めてくれるのである。そして俺も、その言葉に甘え、少なくとも３発の射精で、満足し熟睡する毎日を送っていた。俺が前の家に「SMスナイパー」と一緒に置いていたのは、女学生パンチラがメインのブルセラ系エロ雑誌。そのためか、正志さんが時々差し入れてくれるエロビデオも、女子高生が制服を着たまま、縛られて調教されるものばかりであった。　俺もそれで興奮して抜きまくってたわけだから、この変態夫婦に、自分の性癖を完全に見抜かれていたわけである。　そんな日々の中で、ふと思い出したのは、一方的に恋人宣言されて、分かれた幼馴染の美里の事だった。東京に付いたら連絡を寄こせ、と言ってた気もするが、無視する事にする。今更帰るつもりもない、遠く離れた故郷にいるのだ。未練を持っても仕方ない。が、制服少女のSMビデオを見てて、どうしても美里の事を思い出してる自分も否定出来ない。ーーアイツ、実は美形で、胸もお尻も結構育ってたんだよな。もったいない事したぜ　セーラー服のまま、縛られて責められてる少女を、美里に見立てて抜くと、オナニーも随分捗った。実際には、美里とはキスはおろか、手を繋いだ事もないと言うのに。こうして俺は、もう二度と会う事もないであろう「恋人」を求め、激しく精液をぶちまけるようになっていたのである。　さて俺が悶々としてるのを知ってか知らずか、正志さんとおばさんは、頻?な性行為を隠そうともしなかった。見てる方が恥ずかしくなるくらい、新婚夫婦のように、ラブラブで仲睦まじい２人である。俺がビデオでせんずってる時間、隣室でおばさんは、大きな声でよがり泣き、イク、イクと何度も叫んでるのだ。俺が隣で行われてるであろうSMプレイに、妄想を逞しくしたのは、言うまでもない。　それは、「ぶら下がり健康器」が届いた日の事だった。俺がいつものように、ビデオ鑑賞でせんずろうと思ってると、何と突然ふすまが開けられた。そして見てはいけない光景が、俺の目に飛び込んで来たのである。「浩平君、すまないが、お願いがあるんだ」「は、はい……！！」　頭を下げる正志さん。が、俺はあまりの光景に絶句していた。部屋の真ん中に「ぶら下がり健康器」が置かれ、真理おばさんがぶら下がってる。その恰好がスケスケのセーラー服なのだ。おばさんの豊満なカラダは丸見えで、股間には黒いパンツが、ピッチリ食い込んでいる。「浩平君！　嫌ッ　見ないでえ」　ふすまが開き、俺の視線を認めたおばさんは、そう叫んだが。「マゾメスの言う事を真に受けちゃいけない。イヤよ、イヤよ、も好きのうちと言うんだよ」「はあ」　おばさんは、歳を感じさせない若若しさで、せんずり態勢だった俺は、こんな極上の眺めに、目が釘付けだった。無理っぽいセーラー服も、十分似合ってたし、スケスケなのも、正に目の毒だ。何しろおばさんは、肉感溢れるド迫力ボディなのだ。「良く見てやってくれよ」　正志さんに言われて、改めて見直すと、ぶら下がってるおばさんの両手首には手錠が掛けられていた。そして、大きな乳房の先端で、ツンと尖ってる両乳首には、卵型の振動性具、ローターが貼られている。「このリモコンを浩平君に頼もう。こないだみたいに、真理をかわいがってやってくれ」　俺はしぶしぶ、と見せ掛けて、実はワクワクしながら、この美しいおばを喜ばせるリモコンを受け取った。血の繋がった年上女性だと、自制するには、両手を拘束されて動けない、真理おばさんは余りにも魅力的だった。全裸よりイヤラシイ、スケスケセーラーで、女子高生にしては迫力のあり過ぎる完熟ボディだなんて、反則だった。汗でヌメリ光る大きな乳房の先端で、グミみたいにピョコンと屹立した乳首に、貼られたローターの振動で、おばさんが感じてしまい、悶絶するのを想像しただけでも抜けそうだ。そして事実は、もっとエロかったのだ。　今度のリモコンは、オンオフだけでなく、振動レベルを変える目盛りが付いていた。俺が試みに軽く目盛りを上げてみると、おばさんの口から「イヤ」と出た。乳首に貼られたローターは、わずかに震えてるみたいで、俺は正志さんのアドバイスを思い出す。ーーおばさんマゾだから、「イヤ」って言うのは、「もっとして」って言ってるんだよな。　俺はそう勝手に解釈し、振動レベルをゆっくりあげてやる。すると乳首のローターが、目に見えて振動を始め、おばさんは実に悩ましく「アン！」「そんな！」「ダメえ！」などと口走る。さらに、おばさんは、宙に浮いた両脚をねじり合わせ、ピッチリ食い込んだ黒パンツから、ブブブとくぐもった振動音が洩れ聞こえるではないか。俺は明らかに股間で蠢くものに、おばさんが悩乱する様子に、ゴクリと生ツバを飲み込んでいた。
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新・ＳＭ小説書庫２
2024年10月10日掲載
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