堕（おと）された完熟桃
極楽とんぼ 作
第２８章　　卒業までは棄てないで！

　盆休みが終わった８月１６日、息子は１０日間の夏合宿に出かけたし、夫を送り出すと夫人は朝から落着けなかった。
　俊英は７月３０日に姫路に帰ってしまい、もう２０日近くもおめこをしていないのだ。
　７月の始め頃から夏休み期間に入るまでの間、ほぼ連日のように愛液を吸わせ、スペルマを呑み下し、週に４日はおめこをしていた。
　慣れとは恐ろしいもので、身体の方が待ち焦がれて疼くようになっていた。
　お盆の行事が終われば、きっと岡山に来てくれる・・・と思うと、熱く疼く陰部へ伸びた指を制御できなかった。

　指先から滴る愛液の多さに驚いた途端、夫人は昨夜見たテレビ番組を思い出していた。
　普段はオスとメスとは別々に生活していて、メスの発情期になると何匹ものオスが寄ってきて、争いを繰り返し、勝ち残ったオスが発情期のメスと交わると言う。
　オスは、メスの生殖器から分泌される愛液の匂いに惹かれて来ると言う。
　じゃぁ、人間はどうなの？・・と思ったのが事の発端だった。
　もう２か月ほど前からなのだが、エクスタシー時に沁み出すという濃い愛液を啜られると、嬉しいと感じるだけでなく、呑ませたいと思うようになっていた。

「なぁ・・今日のは特に濃いぞ！・・明日から２〜３日続けて呑ませてよ・・・」と、せがまれたことを思い出していた。
　排卵期の数日前から愛液の匂いが濃厚になることは気付いていたが、オスを惹き付けようとするメスの生理なのだと思った。
　若い男が呑みたがると言うことは、男を誘い奮い立たせる効能があるからだと気付いた。
　呑ませたいのは、奮い立たせて何度も挑ませたいからじゃないわ・・・そんなことをしなくても、あれ程の絶倫なのに！・・・と、思ったりもした。
「俺のスペルマを呑ませて、身体中に沁み込ませたいわ・・・」と言われたことを思い出した。
　私も、そうなのか？と思った瞬間、下腹部が震え、溢れる蜜がショーツをネトネトに濡らしていた。
「私・・３週間も待てない・・・」
　思わず出た呟きは、３８歳の夫人にとって、切実極まる本音だった。
　安全日が後３日しか無いことも、切実感を強めていた。
　どうせなら、コンドームなんか着けず、スペルマと愛液とでグチョグチョになる、淫蕩なおめこが恋しくなっていた。

　夫人が疼きを持て余していた頃、共振した訳ではあるまいが、俊英も夫人の存在の大きさに気付いていた。
　姫路に帰れば何人かの女は居たが、この期間だけは、そう簡単には欲情を処理できない事情が有った。
　お盆時期の寺の忙しさは殺人的で、夜の１０時を過ぎないと解放されなかった。
　頼りになる未亡人教師の芳恵は、教員研修に出かけることが多かったし、他の女も盆帰省絡みで、容易く逢引きできる状態ではなかった。
　真光寺で働いている幸代未亡人だけが頼りだった。
　幸いなことに大学生の娘は旅行中で、夜中に忍んで行き夜明け前に抜け出せば、飢えている未亡人を堪能できたのだ。
　仕切塀の潜り扉さえ潜れば、誰に気付かれることも無く抱き合える由美夫人の存在の有難さを痛感していた。
　広い寺の庭掃除が終わるのは夕方近くだったが、抜けるような白い肌をピンク色に染め、呻きながら腰を震わせる夫人を思い出すことが多かった。

　夫人は４人目の人妻だったが、それ以前の女とは決定的な違いがあった。
　３人目の人妻までは、村田に紹介された巨根願望を持った人妻だったが、若い見習い僧だった俊英を挑発して悦ぶような傾向が強かった。
　物珍しさも有ったのだろうが、恥じらいを見せることもなかったし、淫部や乳房を隠しながら床入りをするような奥ゆかしさは、持ち合わせていなかった。
　由美夫人は、おめこが始まると、熟れ盛りの女の奔放さを発揮したが、床入りの際でも日本の女らしい奥ゆかしさを失っていなかった。
「・・お・・め・こ・・して！・・」と口にするようにはなっていたが、頬を染めて恥じらいを滲ませながらの囁きだった。
　躾けの厳しかった師範夫婦に育てられ、見習い僧としての修業をしてきた俊英は、日本の伝統的な風習に身体も感性も馴染んでいた。
　今では古風なしきたりとして見向きもされないものの方に、魅力を感じる感性があった。
　奔放さと奥ゆかしさとは背反する要素だが、それを併せ持つ夫人に魅かれたのだ。

　庭掃除が終わりかけた頃に突如携帯が鳴り、見ると発信先は公衆電話で、夫人からだと直ぐ分かった。
　秘密を守るため、発信歴が残る携帯や自宅の電話は使わないことにしていたからだ。
「ねぇ・・明日帰って来るのは無理？・・・」
　哀願するような声の響きから、疼きを持て余しているのだと、直ぐに分かった。
「車の免許が何とか取れたから、友達に車を借りてそっちに帰るよ・・・明日の朝１０時に武道館の西入口で合流しよう・・・」
「分かったけど、ドライブなの？・・・最高気温は３５度を超えるみたいよ・・・」
「それもしたいけど、面白いところに行ってみないか？・・・サングラスと帽子は忘れるなよ！・・・」
　詳しく聞きたい様子だったが、逢えると分かって安心したのか、会話はすぐに終わった。

　次の日、約束した時間にサングラスと帽子姿で夫人は現れ、ドアを開けると人目を忍ぶように素早く入ってきた。
「ねぇ、何処に連れてって呉れるのか分からないけど、お弁当とコーヒーはこのバックに入っているからね・・・」
「気が利くなぁ！・・・途中で弁当は買おうと思ったけど、直行じゃ！・・・」
「ねぇ、面白い処って言っていたけど、何処に行くつもり？・・・」
「モーテルじゃ・・・嫌か？・・・」
「サングラスとか帽子だとか言われたから、ひょっとしたら？と思ったけど・・・」
「勘は相変わらず良いなぁ！・・・それで弁当まで用意したと言うことは、３時頃までのつもりなのか？・・・」
「もーぅ！・・意地悪なんだから！・・・」
　口とは裏腹に、バックを足元に置くや否や、ズボンの下でいきり立っている怒張を握って曲げようとしてきた。

　予め調べておいたモーテルに入り、鏡張りの部屋を選んだ。
　熟女が若い男と繰り広げる淫蕩な姿を目の当たりにさせ、忘れられないようにしてやろうと考えたのだ。
　モーテルの経験はあるようだったが、鏡張りの部屋は初めてのようで、一瞬たじろいでいた。
「由美さんのことは毎日思い出すけど、どんなにしているのか見てないから、全体像がぼんやりしているんじゃ・・・由美さんもそうなのと違うか？・・・一度はっきり見ておいた方が良いと思ったんじゃ・・・俺のが由美さんのおめこをグチョグチョ突いているのも、はっきり見て、覚えて於いて欲しいし・・・」
　耳元で囁くと、耳まで真っ赤にして身体を小刻みに震わせていた。
「お風呂の用意をしてくる！・・・」と言って風呂場に駆け込んでしまった。

「お湯を張っておくのは良いけど、風呂に入るのは後にしようよ！・・・俺、今のままの由美さんの方が好きじゃもん・・・荷物だけ整理して、待っているからな・・・」
　おそらく、家を出る前に入念に身体を洗って来たに違いなく、返事はなかったが、納得したらしい。
　ベッドで待っていると、背を向けて服を脱ぎ、乳房と毛深い陰部とを手で隠しながら潜り込んできた。
　閨に入る時のお上品な人妻の作法は未だ失っていないが、それが続くのはあと数分の筈だった。
　その後は、強いオスを求める飢えたメスになって、悶えに悶え、呻きながら腰を震わせるはずだった。

　何時もなら、腰の括れに手を入れて抱き寄せながら上にさせるのだが、最初は並んで仰向けになった。
　首の下から回し込んだ右手で乳房を揉むと、すかさず左手を伸ばして怒張を握って扱きだした。
「ねぇ・・天井の鏡に全部写っている・・・あっ、右のにも左のにも！・・・掛け布団は取らないで、このままでするんでしょう？・・・」
「それじゃぁ、意味ないじゃやないか！・・・俺も見たいし、由美さんにも、見せたいんじゃから・・・」
「大丈夫かしら？・・・この前だって、見ろ！言われて見て、変な声出しちゃったし・・・」
　見たり見られたりすると、抑えようもなく燃え上がってしまうことは自覚しているらしく、半身を委ねるように被さって来て、首筋に寄せてきた口からは熱い吐息が漏れ始めていた。
　頑張って、いっぱいいかせてと言う訳でもなかろうが、右手も伸びてきて、両手で怒張とふぐりとをゆっくりと揉み始めていた。

「なぁ、見てごらんよ・・・由美さんの身体は色白で、スタイルの良さがはっきり映っているぞ！・・・」
　掛け布団を足で蹴飛ばし、向き合って愛撫を交わしている互いの姿が見えるようにして声を掛けた。
「貴方の身体は浅黒くて逞しそう！・・・これなんか、赤黒くて鳩尾辺りまで届いているじゃない！・・・私の腕と変わらない太さよ！・・・こんなのでされるんだもの・・・ねぇ、全部見えるんだから、あまり恥ずかしい体位はダメよ・・・」
　口とは裏腹に、きっとそうされると思っているらしく、期待を滲ませた鼻声になっていた。
　最近では決まったパターンになっていたが、濃厚な口づけと吸い合いから始まり、乳房と怒張を揉み合ってから、全身への愛撫へと移っていた。
　時々鏡に映る姿を見ているらしく、急に興奮して呻いたり、短い驚嘆の叫びを上げていた。

　いよいよ、変形６９スタイルに移り、怒張と陰部のしゃぶり合い、吸い合いが始まったが、夫人の興奮は更に高まっていた。
　むっちり張った真っ白な太腿を蛙のように開いていたが、その付け根で男の黒い頭がモゾモゾと蠢いているのを見たのだ。
　白と黒のコントラストも卑猥だったが、蠢く黒い頭を真っ白な太腿が挟み付けるようにして揺れている光景が、ゾクッとするほど淫蕩な姿に見えたのだ。
　それだけでなく、唾液で濡れ光っている太い肉棒を口いっぱいに咥え込み、頭を揺らしながら扱いている自分の姿も夫人を興奮させた。
　前後左右、そして天井に填められた鏡は、絡み合って蠢く男と女の姿を余すところなく映し出していた。

　女が溢れさせ、男が迸らせるエキスを求めて舐め合い、しゃぶり合う行為は、愛撫などと言う上品なものではなく、オスとメスとの行為だと実感した。
　啜り合いしゃぶり合えば、言葉など発する余裕などあり得ない訳で、互いが漏らす呻き声と唸り声とが、この情景には似つかわしいと、夫人は知った。
「いきそうなんじゃろう？・・・合わせるぞ！・・・」
　夫人の呻き声の間隔が短くなり、腰のビクつきが始まった頃、男から声が掛けられたが、咥えたままの夫人の返事は、途切れ途切れの呻き声だった。
　互いの頂は見事に合ったが、濃い愛液を啜る行為とスペルマを舐め取りながら呑み下す行為はしばらく続いた。

「由美さん、ベッドの際まで来てよ・・・」
　用意して於いたコーヒーで口を漱いで呑み干した後、夫人はベッドの縁に腰を引き寄せられ、右足を肩に担がれた。
「壁の鏡を見てごらんよ！・・・濃い愛液が溢れているじゃろう？・・・奥がグニュグニュ動いているのも映っているぞ！・・・突き込んで捏ねるから、繋がっている処を見ないとダメだぞ！・・・」
　白くて肌理細かい２つの太腿と腹部の真ん中に、黒々と茂った陰毛があり、更にその中央部に赤みがかった肉色の淫裂が、捲れたように口を開けていた。
　その真ん中に小さく開いた口は収縮を繰り返していて、白く透明な液が溢れだしているのが見えた。
　以前、「あの男」が口にした「淫らな完熟白麗」と言った事を思い出し、耳まで染まるほど赤くなっていた。
　変形松葉崩しの体位で結合部を夫人に鏡で見せ、おめこの生々しさを、視覚も含めた５感全部で覚え込ませようと考えたのだ。

「眼を逸らすなよ！・・・俺も眼に焼き付けて於きたいし、由美さんに思い出して欲しいんじゃから！・・・」
　俊英の右足は夫人の左脚を跨いでベッドに置かれ、左足は床を踏んでいた。
　この態勢で突き込めば、夫人には２人の結合部がはっきりと見えた。
　愛液で濡れた怒張が何度も突き込まれ、そして抜き切る寸前で止まり、また勢いよく突き込まれる様子が、ハッキリ見えていた。
「ちゃんと見ろよ！・・・いつもこんな感じじゃと思うから・・・忘れるなよ！・・・」
「こんなのを見たら、忘れられないわ・・・ねぇ、濡れて光っているのって、凄くエッチ！・・・太い血管が浮き出て、禍々しい感じよ・・・いっぱいに広げられている！・・・ねぇ、ちょっと・・恥ずかしい・・・」
「まだ序の口だぞ！・・・これで由美さんが迎え腰を送ったり、合わせ腰で捏ね廻して来るんだぞ！・・・ちょっと、やってみてよ！・・・」
「ちょっと・・だけ・よ・・・」
　そう言いながらも、もうかなり燃え上がって来たらしく、不自由な態勢ながらも、グリグリ廻しながら時にしゃくり上げてきた。

「じゃぁ、始めるぞ！・・・」
　右手で乳房を揉み、左手はアナルを捏ねて締めるのを促しつつ、激しい突き込みを始めた。
　始めの内は、俊英の乳首を抓む余裕もあったが、鏡に映しだされている光景を２〜３度見ると、もう制御が効かなくなる程燃え上がっていた。
「良い・わ！・・・」
「こんな・凄い・の・・初めて！・・・」
「由美・・変に・なる！・・」
　漏らす言葉と共に、「ヒィー！・・」「ウゥッ！・・」「ハッ・・ハッ・・ハァー・・」と、呻いたり叫んだり喘いだりする声も次々に変わっていた。
「ウゥッ！・・ウー・・由美・・いくーぅ！・・・」
　１０分ほど経った頃、少し突き込みのピッチを上げると、ひと際高い声を発しながら全身を戦慄かせて上り詰めてしまった。

　だが、これはほんの始まりに過ぎず、気が付いた時には、ベッドの縁に腰掛けた俊英の膝の上に跨っていた。
　もう何度も体験した体位だったから、何処をどのように愛撫されるかも分かっていた。
　右手で首を抱え込み、左手は俊英の背中に廻した途端、乳首を吸われ、脇腹から太腿への愛撫の手が伸びてきた。
「由美さん、今度は合わせ腰だぞ！・・・正面の鏡と左手の鏡を見ていろよ！・・・」
　陶酔が覚めない内に激しい腰使いを求められたが、それを促すように俊英の腰がバウンドしていたし、左右の太腿も交互に持ち上げられ、夫人の腰の動きを加速させていた。
「由美さんのおめこに、グチョグチョに揉まれている・・」と言われたことは覚えていた。
　咥え込んでいる肉棒を、これでもか！と、グチョグチョ捏ね回しては扱いている卑猥な腰の動きを、夫人は見てしまった。
　だが、それで怯むどころか、バンバン打ち付ける音がする程、夫人の腰は弾んでいたし、グリグリ廻されていた。

　それを男が望んでいることは知っていたし、淫らな腰の振り方をしてしまうことも分かっていた。
　もう離れられないと自覚した時から、どんな淫らな行為でも出来そうな気がしていた。
　鏡には妖艶で淫蕩な女の振る舞いが映し出されていたが、夫人はそれを見ながら湧き上がる快感に身を委ねた。
「由美さん！・・・鏡を見ろ！・・・」
　声を掛けられた時、その日３度目のエクスタシーの中を漂っていたが、鏡の中の自分は仰け反るような姿勢で全身を震わせながら俊英の手で支えられていた。
　上向きの顔にはかなりの髪の毛が汗で張り付いていて、長くて豊かな髪は揺れていた。
　僅かに開いた口からは荒い吐息が漏れていて、絶頂の最中の自分の表情を初めて見てしまった。

「由美さんのこの顔が、大好きじゃ！・・・続けるからな！・・・今度は一緒にいくぞ！・・・」
「・・・」
　まともに喋れない夫人は、頷くことしかできなかったが、又しても膝の上で躍り、腰をくねらせ、１０分足らずの内に４度目のエクスタシーに導かれて呻いていた。
　絶頂の波が引き掛けた頃、ぶつけ合い捏ね合った互いの股間部がヌルヌルになっているのに気付いたが、尻を抱えた手が夫人の腰をゆっくりと廻してくれていた。
「気付いたか？・・・良かったみたいじゃないか！・・・」
「恥ずかし・かった・けど・・・凄かった・わ！・・・でも・・嬉しい！・・・」
　何時もやられていたが、今度はお返しとばかりに、耳を噛みながら答えていた。
　ゆっくりと腰を廻してくれているのは、陶酔の時間を長引かせるためだと知っていたから、涙が出るほど嬉しかったのだ。

「ねぇ、貴方のいく時の顔を見たい！・・・でも、無理かしら？・・・」
　今度は、耳に吐息を吹き込むように話し掛けていた。
「由美さんは敏感じゃし、エクスタシーが深いから、無理かもしれんぞ・・・俺が迸らせる直前に、ほっぺを叩いてやろうか？・・・」
「一緒にいけなくても良いから、そうしてくれる？・・・でないと、思い出せないじゃない！・・・」
「結構、欲が深いのと違う？・・・あれもこれもは、欲張り過ぎじゃ！・・・」
「だって、２度目の時には、貴方が６回ビクついて迸らせたのは分かったわよ！・・・やっぱり、いく時の顔を見たい！・・・」
「あの最中に分かるとは、さすがに敏感じゃ！・・・で、次はどんな体位が良い？・・・」
「どれでも良いけど・・・恥ずかしいのをさせる気？・・・」

「じゃぁ、今度は俺に背中を向けてくれる？・・・」
　女騎上位の体位だったが、夫人は俊英の乳首を弄びながら腰をくねらそうとしていた。
　だが、予想に反して、身体の向きを変えるように促された。
　突き込まれている怒張を回転軸にするようにして向きを入れ替えると、夫人の目の前の鏡には、濃い茂みの中の蜜壺が赤黒い怒張を咥え込んでいる様子が、生々しく映っていた。
「少し身体を後ろに傾けて、腰を廻してご覧よ！・・・」
　夫人は両手を突いて身体を支え、股を大きく広げて腰を上下させ、そして廻して見た。
　直径が５センチもの怒張を咥え込んだ蜜壺は、目いっぱいに広げられていて、固く尖ったクリを露わに見せていたし、白く濁った２人の混合液を溢れさせているのが眼に入った。

「ねぇ・・こんなの・・恥ずかしい・・・まだ続けるの？・・・」
　グチョ・・グチュ・・と捏ね合う卑猥な音に怯みながらも、夫人の視線が繋がった淫部から眼を反らせていないのが鏡に映っていた。
「何時もこうやって、おめこをしているんだから、良く見て覚えておけよ！・・・少し突き上げるぞ！・・・」
　下から突き上げると、巧みに腰を廻しながら上下動まで加えてきた。
「なぁ、由美さんの腰の括れ具合も、お腹の閉まり具合も、それに腰の張り具合も、凄く色っぽいじゃろう？・・・真っ白な太腿の肉付きも見事じゃ！・・・おっぱいだって、良く張っているから、プルプル揺れているじゃないか！・・・」
「ねぇ・・もう恥ずかしいから、そっちに向いて良い？・・・乳首を合わせて捏ねてあげるから・・・」
　俊英が悦ぶ愛撫をしてあげると言いながら身体の向きを変えてきたが、生々しい迫力に少し怖気づいた感じだった。

「ねぇ、あのネトネトした音って、いやらしい感じがしない？・・・それに、溢れている白く粘々した液だって生々しいし・・・貴方のだって、あんな太い血管が浮き出ていて、怖いぐらい太いんだもの・・・」
　乳首同士が触れ合う位置に身体を重ねて来たが、興奮した口調で話しながらも腰だけはくねらせていた。
「あれだけはっきり見たら、はっきり思い出せるじゃろう？・・・俺は、由美さんの全部をハッキリ思い出したいもん・・・」
「あんなのを思い出すと、変になって困るじゃない！・・・逢う時間が無い時や、短い時間しか取れない時なんか、大変なんだもの！・・」
「そういう時は、時間さえあれば、舐めて呑んでやるし・・・俺のも呑んでくれ！・・・」
「そんなこと言っても・・今度みたいに２０日も空けられると、大変なのよ！・・・何日も放って於かないと、約束して！・・・」
「分かった！・・・時間が取れる時は、姫路か明石まで来てくれない？・・・免許も取ったし、近くのモーテルを使えば何とかなるじゃろう・・・」
「ホントよ！・・・行き帰りの時間入れたら、１時間位は出来るでしょう？・・・」
　２時間はおめこが出来るよう、時間を空けて来ると分かっていたが、この辺りで折り合った。

「なぁ、この辺りで腹ごしらえしないか？・・・まだ時間はたっぷり有るから、２０日分の埋め合わせは出来ないが、しっぽりやろうよ！・・・」
　俊英の言葉に納得したのか、それから由美夫人手作りの弁当を食べ、コーヒーを呑み終えた２人は、当然のように再びベッドで抱き合った。
　天井と両側面、それに足元の壁の鏡が絡み合いを映し出していたが、もう恥じらう様子も見せず、乳房を揉まれながら両手で怒張を揉んでは扱いていた。
「ねぇ、モヤモヤは吹き飛んだけど、こんな凄いので、あんな激しいのを覚えさせられたのよ・・・今度みたいに、２０日も放ったらかしたらダメよ！・・・」
「俺だって、由美さんが恋しくてウズウズしていたんだぞ！・・・都合が付いたからすっ飛んで帰って来たじゃろう？・・・」
「ねぇ・・棄てたら嫌よ！・・・」
　急に真剣な顔つきに替わったが、恥ずかしいのか目を伏せたまま、俊英の乳首を指先で抓んできた。
　芸能週刊誌風の表現に置き換えれば、熟れ盛りの人妻がタフな逸物の若者に淫らな味を覚えさせられ、これからもずっとして！と縋っている光景なのだ。

「好きな由美さんと切れると思うか？・・・ずっと逢いたいから、迷惑掛けないように細心の注意をしているじゃないか！・・・」
「信じて良い？・・・だって、貴方が大学を出る時は、私は４０歳なのよ・・・」
　ほんの１か月前には、「私・・これでないとダメ・・・」と、つい本音を漏らすまでになっていたが、タフな逸物に馴染み切った身体が味わった渇きは、余程強かったらしい。
　２０日も放置されると、それが、熟れ盛りを過ぎる恐怖と重なり、もし見捨てられたら？と心配になったのだ。

「激しいと言っても、相性が良いんだから当然じゃないか！・・・感覚を押し殺して慎み深くするものなのか？・・・何を心配しているんじゃ？・・・」
「だって・・貴方は若いし・・・」
「歳は関係ないよ！・・・由美さんは大好きじゃし・・・ところで、前よりウエストが引き締まったのは、気付いているよな！・・・」
「そうだけど・・・それに何か意味があるの？・・・」
「大有りじゃわ・・・今日みたいに、上に乗って腰をくねらせたり、上に乗っている俺を下から揺さぶったり、迎え込んでくれるじゃろう？・・・あの時は、腹筋や大腿筋だけじゃなく、骨盤の中の筋肉や腱、臓器まで動いているんだ！・・・それだけじゃぁなく、全身で反応しているのは、さっき鏡で見たじゃろう？・・・スタイルはもっと良くなるわ・・・」
「そうなの？・・だけど、肌の張りは、年々緩むと言うじゃない・・・」
　身体が引き締まってきたことは安心したらしいが、肌の艶や張りは心配らしい。

「それも、無用な心配じゃ！・・・俺の精液も由美さんの愛液も、互いにとってはフェロモンのエキスじゃ・・・相性が良いから、由美さんのを呑むと俺は強くなれるし、由美さんは艶やかさを保持できるんじゃ！・・・」
「それで、何時も呑ませたり、吸ったりしてくれているの？・・・」
「それもあるけど、好きな由美さんを、俺のエキスで身体の中から染めたいという願望も有るんじゃ・・・勿論、由美さんのエキスで染められたいとも、思うけど・・・」
「ねぇ・・貴方のって、凄く猛々しい匂いがするし、濃くて多いから、もう染められたのかも・・・」
「まだ４〜５ヶ月じゃないか！・・・隅々まで染めたいけど、良いな？・・・」
「良いけど・・・貴方も、私ので染まってくれる？・・・」
　見つめてきた表情は、ドキッとするほど艶めかしかった。
　以前に村田が言ったが、互いがオス・メスとしての相手のエキスを身の内に宿しせば、互いの心と身体を分け合って生きている錯覚に陥るから、人妻を繋ぎ止めていく妙案だと聞いたが、それは真実を穿っていた。

　更なる決定打を放つチャンスなので、此処で満足してはならなかった。
「なぁ・・さっき互いが震え合いながら上り詰めた時、いく時の様子を見ろと言ったけど、きちんと見れたか？・・・」
「ちょっとだけど・・・だって頭の中が真っ白で、身体も引き攣ったようになっているんだもの・・・」
「じゃぁ、俺が射精する時に、ビクビクしているのは、感じているだろう？・・・」
「それは前から感じてる・・・貴方は凄い声で呻いてるけど、精魂込めてくれているのが伝わってきて、余計に震えるの・・・」
「じゃぁ、その時に由美さんのおめこが、繰り返しギュギュッと締め付けているのは？・・・」
「分かるけど、そんな言い方しなくても良いじゃない・・・」

「大事なことじゃから確認しているんじゃ・・・足を絡ませてくれて、背中に手を廻して、抱きかかえられながらいく時、互いの身体が震えているのは良く覚えているじゃろう？・・・」
「うん・・・貴方が少しのけ反り気味で震えているのは、鏡で見えた・・・」
「その時、由美さんは腰を浮かせ気味にして、迎え込みながら震えているのは見えたか？・・・」
「そこまでは見えなかったけど、そんな風にしている気はする・・・」
「細かいことは良いけど・・・要は、柔らかでしなやかな由美さんに全身で抱き込まれ、チンポも包み込まれ、呻き合いながら全部が震え合っている訳じゃ・・・震え合っているのは身体だけじゃぁないぞ！・・・互いに染め合った身体と心とが共鳴・共振していると思わないか？・・・でないと、あんな呻き声や叫び声は出ないぞ！・・・互いの全部が素直に共鳴するから、エクスタシーを得る毎に、女性は艶やかになると言われるんじゃ・・・」
　音大出の夫人には、俊英の言った「共鳴・共振」の言葉が強烈に作用した。
　人妻の倫理に背いた獣じみたオスとメスとの交わりが、そのまま芸術性の匂いが漂う共同作業にまで昇華されたのだ。
　淫靡で淫蕩な音や声、淫らな迎え腰さえも、高尚な衣を纏うことになった。

「ねぇ・・私の此処も、子宮も、貴方ので染まってる感じよ・・・」
「おめこ」とは言えないらしく、握っている怒張を蜜壺の入口に導き、此処が何処のことなのか伝えてきた。
「そりゃぁ、毎回２時間は、捏ねているもん・・・塗り込んでいる感じだけど、俺も由美さんのを塗り込められているから、お相子じゃ・・・」
「それはそうだけど・・・こうなる前とは、何か違った感じがするの・・・」
「由美さんのネットリした愛液を、恋しがっている感じかなぁ？・・・だから、最初に突き込んだ時に、安堵するような感じがするわ・・・そっちはどうなん？・・・」
「それは、私も同じよ・・・膣だけでなく、子宮の隅々まで浸み込んでいるみたい・・・射精しても、こんな太いので突き続けるんだもの！・・・精液が子宮に追い込まれてる感じよ！・・・凄い量だし、５回も６回も繰り返すんだから！・・・相性が良いと言われたけど、ほんとだと思う・・・」
　これは由美夫人の偽らざる実感で、週に２発ほどの夫のスペルマなど、もう浸み込む余地など無くなっていると感じていた。

「なぁ・・最後のは、お腹の上に迸らせても良いか？・・・」
「中じゃぁ、ダメなの？・・・」
「うん・・・由美さんのおっぱいやお腹に塗り込んだらダメか？・・・この柔肌に塗り込んだら、吸収してくれそうじゃもん・・・」
　芳恵や幸代には何度もしてきたが、由美夫人にはしてなかったことを思い出した。
「お化粧だって吸収するんだもの・・・貴方のだったら！・・・ねぇ・・そんなこと言われると、熱くなっちゃった！・・・」
　肌の艶を保持する為にそう言ってくれているのだと思い、嬉しさで泣きそうな顔になった顔を隠すように熱い頬を首筋に重ねてきた。
「したくなっているんだろう？・・・はっきり言えよ！・・・」
「・・うん・・おめこしたい・・・包み込んであげるから、いかせて！・・・ねぇ、私、直ぐにいきそうな感じなの・・・止めないで続けていかせて！・・・塗るのはその後で良い？・・・」
　人妻の宿命なのか、求めて来る時は何時も控えめな表現だったが、「おめこ」は、口に出来るようになっていた。

　だが、夫人のこうした態度は、妖しい密通の味を俊英に覚えさせた。
　人の妻を犯すようにして寝取り、強直にモノを言わせてのた打ち回らせ、捨てないで！と言わせたのは、初めての経験だった。
　嫁にするなら、由美夫人のような女を！と思う程、惚れ込んでいたからだ。
　蜜を溢れさせている夫人は仰向けになり、大きく股を広げ、俊英が乗り掛かってくれば即座に手と足を絡めつける態勢になっていた。
　大波のように押し寄せてくるエクスタシーの頂を、幾度となく味わえることを知ってから、もう離れられないと夫人の気持ちは定まっていた。

　それから２人は３発もの濃厚なおめこをした。
　最後のおめこでは、夫人が少し早くエクスタシーに達し、やや遅れて引き抜いた怒張からスペルマを夫人の臍の辺りに迸らせた。
　スペルマが流れ落ちないよう、素早く掌で両乳房、首筋、そして脇腹から茂みの際まで入念に撫で付けた。
　それから、まだ萎えない怒張を突き込み、鴨の入首の体位に移り、打ち止めのおめこに移った。
　首筋から茂みの際までスペルマを塗り込めながらの愛撫は、熟女を悦ばすテクニックの1つだった。
　だが、静かなおめこをしながらの愛撫と、ツボや経絡への刺激は、酷使した肉体を蘇生させ、欲情のエネルギーを湧出させることを体験で知っていた。
　塗りつけたスペルマが乾くまで、静かなおめこは続けられ、瑞々しさと活力が戻ってから風呂に入り、モーテルを出たのは午後の３時前だった。
　お盆期間の渇きと疼きとを何とか乗り切った夫人は、２度と「棄てないで！・・・」と口にしなかったが、人妻でありながら献身的に仕える妾に等しい存在になっていた。

　大学を卒業した俊英は、留美姉さんの紹介で岡山のＰＣソフト開発会社に就職し、５年後に広島支社に転勤となった。
　岡山に就職して暫らくして、新しい女の摘み食いをしている様だと夫人は気付いたが、嫉妬心を露わにする様なことは無かった。
　週に２〜３回の密通に減っていたが、以前にも増して愛液を呑みたがったし、スペルマを呑ませて呉れていたからだ。
「本当に、お互いが染め上げたいし、そうして呉れているんだわ・・・」と実感していたから、捨てられる恐怖など感じなかったのだ。
　離れで繰り広げた体液に塗れての淫蕩なおめこが、それ程深く夫人の心と身体に浸透して根付いていたのだ。
　夫人は、来世の出会いを信じていたし、巨根で絶倫のこの男を満たしてやれるのは、自分だけだと言う確信を持っていたから、揺るがなかったのかも知れない。

　転勤後は、密通は月に２〜３回程に減ったが、誰にも気付かれることなく、彼女が５３才になるまで続いた。
　２人が初めて交わってから１５年も続いたことになるが、由美夫人の方が何時も積極的だった。
「ねぇ、これ・・何度呑んだと思う？・・・最初の４年間で８００回位よ！・・・地元に就職してからの５年間で、７００回位よ！・・・広島に行ってからは３００回位かな？・・・一度で凡そ５ＣＣぐらいだから、此れまでに１万ＣＣ以上の精液を呑んだ計算よ！・・・精子の数にして１兆匹以上なのよ！・・・もう身体の隅々に沁み込んで、住み着いているんだわ・・・仲間を欲しがって身体が疼くの・・・ねぇ、今日もいっぱいよ！・・・」
　５０歳が近づいた頃になると、ベッドの中でこんな数字を並べ、欲情を滾らせることが多かった。

　肌とスタイルの維持には心を砕いているらしく、容色の衰えはそれ程感じなかったが、、淫水焼けはかなり進んでいた。
　タフな若者と頻繁に回数の多い交わりを繰り返すと、濡らして待つことが多くなるだけでなく、電動こけしを使って欲情を紛らわすことが増えるからだ。
　電動こけしは、夫人が旦那の了解を取り付け、ネットで購入した。
　美貌を保ち、旺盛な性欲を滾らせている妻に、応えきれないことを自覚していた旦那は、電動こけしに代役を期待していたようだった。
　夫人の場合も、俊英が広島に転勤してから、電動こけしを使うようになっていた。
　もう、夫など当てに出来ないと観念したようで、若い密通相手を悦ばせる事に集中していて、何時でも迎えられる準備を整えて待っていた。

　１兆匹の精子を呑んで身の内に宿した夫人は、事実上の夫は、来世を約束した俊英だと信じていたから、愛情が揺らいだことは一度も無かった。
　全裸で電動こけしを咥え込み、モーターの鈍いモーター音を励ますように卑猥な腰の動きを繰り返し、合わせ腰の要領を忘れないように努めていた。
　股の間に男の腰を挟み込み、揺さぶり、締め上げ、しゃくり上げて悦ばせたかったし、その時の快感を思い出して楽しんでいた。
　ガラス張りのモーテルで繰り広げた３８歳の時のおめこが、思い描くイメージの元になっていた。
　若い男に気に入られる容色と体力、長年の交わりで会得した男の好みを満足させる性技に磨きを掛けようとしていた。
　そうすることが、若さとスタイル、それに肌の艶やかさを保つ秘訣だと、教えられていたからだ。
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2017年6月10日掲載
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