％　『SM stories on the desk』eConomy 作
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幸の食事は牛乳とバナナのみ。 　2日目までは意識の混乱と激痛の中で食事どころではなかった幸に、顔の上から牛乳が口に向け注がれた。 　幸は、それを一口した後、夢中に飲んだ。 　 　生への執着は食欲も同時に起こさせ、必死に顔の横に転がったバナナ半分程を顔を反転させ食べる。 　痛みの「原因」を見た。 　何の感情もない顔。幸はその顔に命はないものと理解した。 （責め殺される。それが目的。・・・私の値段は300万円・・。） 　突然、涙が吹き出た。幸を売った男は恋人である。 　幸は35歳。最後の恋人のはずだった。そして、その男の妻になる・・予定。 　幸は男の思いのままを受け入れる。 　ペットのように従順で、性玩具のように足を広げ、便器のように口を空けた。 　そんな半年。 　突然の出来事。 　正に今回の事はそう呼ぶしかない。 　涙は零れるが、痛みで身体が動かない。物珍しそうに「原因」が幸の涙を見ていた。 　それは、まるで自分には涙が存在しないため、観察している風だった。 「泣けるのは元気がある証拠だ。珍しいな。ここら辺りでお陀仏か、もう意識は飛んでいるはずだが。 　後、6日だ。生きていれば逃がしてやる。しかし、まだ時間は半分以下。死ぬ方の確率が100倍高い。 　そうだな。お前は全て失った。もし、生き残ればお前の値段、つまり300万やろう。」 　 　幸はその言葉に少し安堵した。300万の話ではない。 　幸を殺すつもりはない。ただ、自分の欲求を満たすため行っている。そして、相手は正気だった。 　狂った野獣ではなく、サディストだが人間である以上、生き残る可能性はあるかもしれない。 　翌日は比較的楽だった。 　用事ができたらしい。 　両乳首を通す1本の長い針金。 　同様にヴァギナも突き刺された針金が、丸められ身体の前部で巻かれる。 　 　そのまま十字架を背負わされその日は終わった。 　男が蝋燭で乳首の針金を焼いている。その熱さに幸は目を覚ました。 　針金の一部が赤く染まり、ゆっくりとその部分が広がっていく。 （きっと最後までやる。）幸は失禁した。 　熱いなどでは形容できない。ショック死があって当然の責め。 　声は相変わらず幸から出ない。そんなものは恐怖のどん底、女の最も鋭敏な部分を中から焼かれる痛みに口が開かない。 　 　例によって、失神を繰り返すことで痛みから遠のき、それに続く痛みから意識が引き戻される。 　やがて、針金が乳首の外側で両方焼き切れた。 　乳房の中央部の針金が持たれ、一気に針金が引き抜かれる。 　幸の口が「あう、あう。」と動いたがそのまま、また前倒しに倒れた。 　ヴァギナの針金はゆっくりと抜かれる。 　肉が針金を喰らいついたため、最初の出血が多い。 　男がヴァギナを摘まんだせいか、その後、痛みは「あまり」なかった。
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『SM stories on the desk』
2013年3月23日掲載
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