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～あらすじ～
首都圏をエリアに探偵業を営む平尾孝治(42歳)は、自宅に近い横浜駅の近くに自分の興信所を構えていた。数年前、平尾の依頼者である由美子という人妻に頼まれて、由美子と由美子から夫と家庭を奪った、Ｋ子という女を報復レイプする仕事を受けてしまった。以来、探偵仲間の噂が噂を呼び、レイプを有償で請け負うことになってしまった・・・。
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第一話【 以来No.051 の場合 】
＊依頼の内容＊
依頼人、藤圭子(31歳)は、残業と出張続きの夫・憲一(33歳)に不信感をいだき江川(平尾の後輩)探偵事務所に夫の素行調査を依頼した。結果、憲一は直属の部下である若林真由美(24歳)のマンションに入り浸り状態であった。圭子は夫との間に一児をもうけリッチでは無かったが、圭子なりに幸福を味わっていた。真由美がその幸福をぶち壊し、自分と愛児から夫を奪った・・・。
圭子は離婚を考え、慰謝料や養育費の財源をと憲一と憲一の実家の資産状態を調べたが、そのような費用を捻出するのは夫側には不可能であった。
ならば、せめて・・・不幸の張本人である真由美をレイプしてもらいたい。
～以上が圭子の依頼内容だ～
圭子は、平尾の事務所を訪れた。
「わたくし、江川さんのご紹介でまいりました藤圭子と申します」
『はい、だいたいのお話は伺っております』
平尾は両手で名刺を差し出した。
『奥さん、本題に入る前に、そのハンドバッグをお預かりさせて頂きます』
「・・・」
『いえ、最近、盗聴とか盗撮とか色々と面倒かける依頼人さんが多くてね。奥さんを疑うわけではありませんが、ご協力くださいますね。いや、それにね、あたしらはこの仕事を趣味でやっていると思う依頼人さんも多くてね(笑)』
「趣味だなんて・・・、私は人助けでやってらっしゃると思います・・・」
平尾は言い終わらない間に、圭子のバックを半ば強引に奪って金庫にしまった。
『あの金庫、防音・防電波仕様になってるんですよ！笑。さあ、奥さん、なんなりとお話下さい。今、挽きたての珈琲をご用意します』
平尾の事務所の金庫は、普通の金庫だ。弱防音だろうけど電波は入り放題。たが、こういう前置きが入ると他人は信用してしまう。そう(圭子は信じただけの話だが・・・)と分れば、かぐわしい香りの珈琲を目の前にして圭子はリラックスした。
リラックスして、自分の家庭を破壊した若林真由美をレイプしまっくって破壊してもらいたい！ と平尾に依頼した。
平尾の女に対する好みは、別に人妻に限定した趣味では無い。そういう意味で、(後輩の)江川興信所からきた依頼書の写真を予め吟味していた。圭子から憲一を奪った真由美という女は、平尾からみれば、乳がデカイのと若さ以外の何の取り得もない女だ。
だが、往々にして女性経験の無い男はそういう女に(惚れるのでなく)溺れるのも事実なのだ。
実際、平尾が(憲一の年齢である)３３歳の頃に戻っても、真由美みたいなタイプは相手にしないだろう・・・。内心そう思いつつ、圭子の話を続けて聞いた。
一方、圭子は、平尾好みの女である。
テレビでモテてるタレントの顔では無いが、全身無駄が無い肉付きと七頭身に綺麗な首筋が平尾を煽った。平尾は夫の憲一の写真もみた。不細工な男だ。要するに、圭子を裏切った火種は分不相応な男女の欲望であると平尾は思った。
だが、平尾もレイプで報酬をもらう以上、一介の依頼人である圭子に同情のカケラも無かった。
『奥さん、どうですか、珈琲のお味は？奥さんのような方が来られるのなら、もっと上等の珈琲豆を仕入れておくべきでした』
「いいえ、じゅうぶんに美味しいですよ」
平尾は、圭子に珈琲のお替りを注いで喋りはじめた・・・。
『では、奥さん。仕事の話をします。一度しか言いません。録音は困りますが、メモならＯＫですので、しっかり聞いて下さい』
～～
被レイプ者はターゲットと呼称する。
①ターゲットの年齢は２０～５９歳です。（いかなる事情があっても未成年はレイプしない）
②レイプの料金は１５０万円、前金で現金一括以外の支払い方法は受け付けません。
③レイプの方法は、ターゲットを拉致して(拉致現場とは違う)別の場所でレイプする。
レイプは、衣服を剥ぎ取り、(我々の誰かのスタッフの)男性器をターゲットの女性器に一回挿入する。一部終始をポライドカメラ、デジ カメ、ビデオで撮影する。
④基本的に、ターゲットに傷害、女性器に擦過傷を負わせたりする行為はしない。又、ターゲットを妊娠させたりする行為もしない。
⑤、③④で撮影した証拠の画像と動画を依頼主に見せて報告をして、この請負は完了する。
⑥ターゲットが法曹関係者(警察、検察、弁護士)の妻子の場合は、割増料金150％。
⑦、⑥と同じく極左翼、右翼、暴力団の妻子の場合は請負いません。
⑧ターゲットが６０歳以上の場合は(レイプに耐え得る)健康診断料金と調査費を別途頂きます。
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『・・・とまあ、ざっと、こんなものです。奥さん、いかがでしょうか』
「・・・」
『遠慮なさらないで下さい、奥さん。お金を払うのはあなたです。無理を仰る権利もあります』
「は、はい。値段に異論はありません・・・ただ、レイプの内容が・・・」
ほら、来た！と平尾は思った。平尾の作戦通りの展開だ。平尾は、圭子の瞳の奥を一旦覗きこんで・・・。
『レイプの内容が"手ぬるい"とおっしゃるので・・・？』
「・・・い、いえ。ただ、平尾さん。わたくしは家庭をこの真由美によって破壊された人間なのです！そこのところ・・・」
『では、どうしろと？複数人でターゲットを複数回犯すとか・・・、避妊しないで犯れとか、あるいは・・・』
「い、いえ、大体そんなもので結構です。避妊なんてしないで下さい！何人かで何回か犯って下さい」
『避妊しないで犯れ、ったってねぇ・・・、しかも複数人でしょう。オプション料金を頂戴することになりますよ、奥さん』
『いえ、極く稀ですけどね、その、ターゲットが性病持ちの場合もあるんです。まあ、気心が知れたパートナーとのセックスは生が一番なんでしょうけど、あたしらにも相手を選ぶ権利もありますしね、軽い性病ならいいですが万一エイズなんかをもらっちゃうと大変なことにりますしね・・・。趣味でやってない証拠ということです』
「そうでしょうね。で、おいくらですの？」
『なんか妙にクールですね・・・笑。では、レイプマン４人で各自２回で合計８回犯しまくる、というのはいかがでしょう？最初のレイプマン１人の仕事代は基本料金に入ってますから、追加３人の割増分30万円ということになります』
「す、少し高いんじゃありません？」
『不服でしたら、基本パターンにされるか、それともこのお話そのものを無かったことにしましょう・・・。あたしらは、本業のほうで食ってますので、こんな仕事請け負わなくても一向に困りません』
「・・・」
しかし、圭子のほうとしては、ここまで話をした以上は、もうどうしても平尾に請け負ってもらわないと困る。第一、こんな話を別の場所でまた一から話すのもしんどいのだ。
そのへんを計算づくで平尾は演技をしている。
平尾は、金庫から圭子のバックを取り出して、圭子の目の前に置いた。
「いえ、平尾さんの気にさわることを言ってごめんなさい。では、１８０万円のコースでお願いします・・・」
『はい、承知しました。奥さん、あなたは賢明です。実は、似たような仕事を暴力団もやってます。値段は100万円くらいですかね。ただ、事が終わると今度は依頼主のほうも強請るというのが彼らの手口ですし・・・、ターゲット側が（もとの依頼者より）高い金額を提示した場合なんか簡単に寝返るような奴らです(笑)』
「そ、それで③の話ですが・・・」
『なんでしょうか・・・』
「ターゲットをレイプした証拠の画像やビデオの動画は私にいただけるのですよね！」
圭子が当然の権利のようにテーブルにのりだして、平尾に迫った。
平尾の演技はつづく・・・。
『いえ、奥さん。画像と動画はあたしの事務所で確認していただくだけです。半日ほどお時間を差し上げますから、あたしの事務所で納得なさるまで見てください』
「は、はぁ？？？180万円もの大金を出すのに、画像や動画は私の手に入らないんですかぁ？？」
『いえ、ですから奥さん。あたしらの立場もご理解下さいな。相当に危ない橋を渡るわけでして・・・。あたしも含めて、あたしらレイプマンの正業は、探偵事務所のれっきとした正社員です。前科が"箔"となって出世する暴力団員とはワケが違うんです、根本的に・・・』
『万一、この画像なりビデオが表に出ると、奥さんだけでなくて、あたしらも一蓮托生になるんです。奥さんはそういう人では無いと100％信じてますが、万一悪意の第三者の手に渡ると、ターゲットやその近辺の人間に、それらがばら撒かれる状態になります・・・』
圭子はこの事務所の扉を開いた瞬間から既に、真由美に関してだけは"極悪意の第三者"だった。
復讐鬼であるし、実際、画像もビデオもコピーしまくってバラ撒くつもりだ！
（当然、平尾は百も承知だが・・・）
清水の舞台から飛び降りたつもりで、やっとのことで180万円を払う決心をしたのに、この上、平尾は真由美の陵辱画像やビデオを高値で売りつけようとするのか・・・、「暴力団員と同じではないか！」。圭子は内心そう思って不信感の目で平尾を観察していた。圭子は、あと50万円なら出す気でいた。しかし、いきなり（50万と）提示すると、もっと根を釣り上げるに違いない・・・。
「平尾さん。あと、お幾ら費用は必要ですか？画像とビデオを私が入手する為には・・・」
「なんでしたら、あと３０万円くらいでしたら、即決します！なんとかして下さい！！」
平尾の術中だ。平尾は、冷蔵庫から冷えた350mlの缶ビールを二つ出した。一つは、圭子のテーブルの前に差し出した、宜しければどうぞ、と。
平尾は圭子には構わず、缶ビールを旨そうに半分程一気飲んだ。そして、おもむろに・・・
『いえ、あのですね、奥さん。困りましたね、ダメなものはダメなんです。金の問題ではないんですよ、こういうのは・・・』
「・・・」
『どうしても！とおっしゃるなら、お金は要りません。その代わり・・・』
「その代わり、何ですの？さっさとおっしゃってください！」
圭子も、無意識に缶ビールのキャップを開けて三口ほど飲んでいた。
『あたしらが一番恐れているのは、ターゲットが訴えて出た場合、奥さんが最初に刑事に疑われます。日本の警察は優秀です、事件が起こってからは！笑。あたしらは強姦じゃなくてもっと罪が重いまわし(輪姦)で確実にム所行きですゼ(笑)。そうなると奥さんも下手すると強姦ほう助でム所行きです。あたしらはそれが怖いんです。正直言いまして真由美なんてケツの青い馬鹿女はあたしらだってなんとかしたいです！』
平尾は、ここまでは多少語気を荒めて話して、次のように優しく語った。
『奥さんが、あたしらとの秘密を守れるというのであれば、画像・ビデオをお渡しするどころか、効果的な使用法もアドバイスもします。ご理解いただけますか？』
「は・はい、十分理解もしましたし、私は口が堅い人間です・・・」
『では、理解されたなら、あたしがお願いしたいのは、万一の為に備えて、あなたもレイプされる画像とビデオを残して頂くことになります・・・。』
「はっ、はぁ～？？？、平尾さん何を喋るつもりですか！ハハハ・・・、私はお金を払う依頼人ですよ！！真由美に幸福を崩された女ですよ！その私がどうして４人もの男に輪姦されなきゃならないんですかぁ～！！」
圭子は絶句の直後、激怒して残りのビールを一気飲みした。
平尾は相変わらず優しく語った。
『いえ、別に、奥さんをあたしの部下４人でまわす、という意味じゃないんです。第一、あなたの秘密保持の為に、４人のレイプマンはあなたの名前も顔も、それに夫の名も知りません。ですから、性行為をしたのを知っているのはあなたとあたしの二人だけです』
「そ、それでしたら・・・」
平尾は圭子の言葉を制止した。
『それだからこそ、４人の部下を守る為にも、いや、責任を持って任務をやってもらう為にも奥さん、あなたとあたしのの"秘密保持契約"が必要なのですよ！あなたとあたしの性交渉の場面は固定カメラでやります。真由美をレイプして半年ほど様子をみて、真由美が訴えて出ないと分れば、画像もビデオも全て廃棄します・・・』
「・・・」
『心配なさらないでも、あたしはあなたをレイプしたりしません。あくまで"秘密保持契約"の証拠とあなたの意気込みを確認するだけですから・・・』
「・・・」
「狐に包まれる」。
こういうことを言うのだろうと圭子は思った。
真由美陵辱の画像とビデオさえ諦めれば、別に平尾に抱かれなくて済む。気を取り直してもっと価格の安いレイプマンもいる筈だ。だが、既に遅すぎた。自分のプライバシーも全て裸にされ上、圭子の反論には、平尾は一々先回りして粉砕した。だが、夫の憲一の不倫を江川探偵事務所に頼んで以来、平尾の事務所にたどり着いた時には心労がもう限界に近かった・・・。
別に、平尾とはセックスをするのではなく"秘密保持契約"として、パートナーとして性交渉をするだけ、だ。と思い始めた・・・。
（平尾の思う壺である・・・）
「分りました。応じます。その代わり・・・」
『圭子さん。武士に二言はありません。我々がこれから"する"のは、"秘密保持契約"の証拠の為だけです。ですので、あくまで、圭子さんの体調を含むスケジュールはあなたに全てお任せします。４、５日中にお電話ください』
～最後の最後に、平尾は"奥さん"ではなく、『圭子さん』と呼び、依頼主・受としてでなく『我々』という対等の立場として精神的優位に立った～
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読者の皆々様、ここまでお読みくださり本当にありがとう御座います。
クドイないようですみませんm(_ _)m。
次回からはシャープにまとめますので、是非とも、又ご一読下さいませm(_ _)m。
小次郎
以下は、２話のあらすじです・・・
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【 以来No.051 の場合 】、圭子は平尾の好みすぎた。
真由美なんてジャリ女は平尾は眼中に無かった。
平尾には、男色の気は皆無だが、平尾事務所を設立する時に世話になった、高山という男がいる。
高山は地元の名士は表向きの顔で、ホモだ。だが、平尾を含めて（資金面で）世話になった若手連中はいつかご恩返しをしなければいけない・・・。
平尾は、圭子が事務所に来て咄嗟に思った。
高山は、還暦を越えて、男色が凶暴になって来た・・・。
ジャリ女のレイプはほとほどにして、憲一のケツを徹底的に高山に掘らせようと・・・。
つづく
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