| 良妻賢母は二度ベッドインする 保留守人 作 |
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| ３． バス通りに出ればあと５分、駅までは直線の下り坂が続く。 クールビズの習慣もすっかり定着し、ノーネクタイのサラリーマンたちが、慌ただしく健一を追い抜いて行く。 女性も然り、ラフなブラウスにタイトスカートを纏い、ハイヒールのかかとをコツコツと響かせながら、急ぎ足で抜き去って行くのだ。 そんな彼ら、彼女らも、昨夜は子供たちに知られぬよう、ベッドで密かに歓喜の声を上げていたのかもしれない。 健一は昨夜の回想を続ける。 …………悶え始めた妻の乳首をさらに吸いたて、自分の唾液を塗りたくるようにして乳房をむさぼったあと、健一は布団を跳ね除け、妻のパジャマのズボンとパンティを同時に、かつ一気に、膝上まで引き下ろした。 「や〜ん！」 荒々しさに驚いたのか声をあげ、絵美子は両手で自分の陰毛を隠す。 健一は妻の股間が目の前にくるまで体を下行させた。 「やっ、やっ、健一さん……ホントに今日はどうしたの？」 焦った様子の絵美子。 それもそのはず、入浴は済ませていても、こっそりオナニーをしていた妻は、すでに自分の秘部から蒸れたニオイを発散させていることを自覚しているのだ。 「あれ？ 君こそどうしたんだい？ なんかもう、濡れてるみたいだよ」 と、言って健一はしっかり閉じられた妻の脚を左右に開いた。 「だっ…だめ。あなた、最近そんなこと、してなかったでしょ？ 部屋、明るいし……」 ズボンとパンティは太腿の位置で留まっているので大きくは開けなかったが、絵美子のクレバスがはっきりと確認できた。 「さ、手をどけてこらん……」 「やっ…やっ…だめよ、ほら、翔太が…まだ起きてるわ」 押し殺した声で叫ぶ妻。 既に愛液を湧き出させた赤みを帯びた絵美子の淫裂。 ビロビロとしたヒレのような淫唇が陰毛をかき分けるように飛び出していた。 （こんなエッチでグロテスクな絵美子の部分……。 高校卒業前の純朴だった孝太郎少年に、あの時、見られてしまったのかい？） 夫の心の声を知る由もない妻。 妻の膝裏を抱え上げ、一気に脚を持ち上げる。 「…えっ？」 そして、白くムチムチとした両方の太腿の裏を、両手で押さえ込むように、絵美子の脚を強引にＭ字型に開く。 「だ、だめよ。やっ！」 パジャマが纏わり付いている脚をバタつかせ、必死に陰部を手で隠す妻。 「ママ、丸見えだよ。全部……」 健一の言葉の攻めに抗しきれず、絵美子が諦観の叫びを上げる。 「いやぁ〜〜ん！……」 絵美子はまるで恥じら深い新妻のように両手で自分の顔を覆い隠した。 こんなに萌える絵美子の姿を見たのは新婚の時以来だと思った。 まさか夫である自分のことを、空想で孝太郎に見立ててはいないだろうか。 中学生になろうとする息子を持つ母親が、あのシティホテルの一室で、高校生の童貞少年と、このようなシーンを演じていたとしたら………… ――――妻の汚れた下着発見から数日間、健一は注意深く孝太郎の様子を観察していた。 渡辺家、家族全員が揃う遅めの夕食時。 食卓を囲み孝太郎少年は高校での練習状況や学校生活をとても上手に、面白おかしく語っていた。 興味津々に聞いている絵美子が時おり見せる驚きや笑い声に、孝太郎のテンションもますます上がっていくのだ。 考えてみれば当時の彼は、まだまだウブだった。 また、決して変な目つきではなかったが、確かに孝太郎は絵美子の一挙手一投足を横目で捕らえているようだった。 絵美子が床に落ちた物を拾おうとして前かがみになった時、スカートの裾が自ずと短くなってパンスト越しの太ももが大胆に現れたときなどは、絵に描いたような、微笑ましいほどの驚いた表情を彼は見せていた。 しかしそれも意識して観察していなければ気が付かなかったことかもしれない。 きっと少年はスカートの中の様子を精一杯、想像したに違いなかった。 しかし、彼が想像したかもしれない入浴前の絵美子の蒸れたパンストの中のニオイは、悔しいことだが、孝太郎にはかなり忠実に再現できていたことだろう。 しかし、不思議なことにそんな孝太郎の、絵美子に対する性的欲望を発見した時に限って、その夜、妻の肉体を求めていたことに健一はまだ気づいていなかった。 それも、いつもより激しく……である。 しばらくして健一は再び離れの中にも“捜査の手”を伸ばした。 すると残念なことに“遺留品”の数は更に増えていた。 パンティーストッキング１点。 汚れたパンティ２点。 その内の１枚には大量の精子をぶちまけた痕跡があった。 更に生臭いニオイを発している使用済み整理用ナプキンが１点……。 正直、健一は途方にくれた。 絵美子の様子にも変わった気配はない。 自分の下着が無くなっていることに気が付かないほど鈍感な女だっただろうか……。 それからしばらく経ったある夜、ベッドの中で絵美子が重そうな口を開いて言った。 『……あなた、困ったことがあるの』 健一は、ついに下着の紛失を妻が気づいたのだと思った。 『どうしたんだい？』 『……あのね』 『うん』 『翔太のベッドの下から、わたしのパンツが出てきたの、洗ってないやつが……』 それはさすがに想定外の展開だった。 『しょ…翔太のベッドの下から？』 『ええ、すごく汚れてた下着だったの。恥ずかしいわ。 あなたは経験ある？ お義母さまの下着を…なんていうか、その……』 『い…いや、無いよ。翔太には言ったのか？ 見つけたこと』 『まさか、言ってないわよ。 でもね、黙って取り返して、処分したわ』 『そりゃ…そうだね』 『でもどうしてわたしの下着なんか……』 『きっと、ひとりの女の下着として興味を持ったのさ。変な話し、それなら俺でもわかる』 『やだ、そうなの？』 『あっ……ああ、うーん、だから母親の君に女を意識してるわけじゃないさ』 『……そうよね。でもまだ５年生よ、あの子』 ここで健一は突如思いついた。 さりげなく、話題を振ってみる。 『孝太郎くんに盗まれたんじゃなくて、よかったじゃないか』 『や〜ん！ そんな、孝太郎くんがわたしの下着なんて……』 『わからないぞ？ 彼だって男だからな』 『ま、まさか……そんな……』 言ったあと、最後に妻は付け加えた。 今後、下着類の取り扱いには十分気をつけると―――― ……つづく |
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| 2015年11月18日掲載 |
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