| 良妻賢母は二度ベッドインする 保留守人 作 |
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| ５． ――――孝太郎少年のデジタルカメラに収められた画像、 ３５歳の妻が、まるで下着のようなビキニの水着姿になっている最初の１枚だった。 最近のティーンエイジャーならいざ知らず、健一の知る限り、絵美子は若かった頃でさえも、ビキニなど着たことはなかったはず。 我々の世代はみんな、そうだったと思う。 そんな絵美子が額縁のかかった壁の前に、胸とお尻周りを隠すだけの黒い小さな布切れを纏っただけで、両腕を胸に巻き付け、背を丸め恥ずかしそうに前かがみになって立っている。 柔らかそうな腹部にある窪み――縦長のヘソ――も当然丸見えだ。 輪をかけて衝撃的だったのは、身に着けているビキニのボトムパンツが腰の両サイドに結び目のある、いわゆる”紐パン”タイプであったこと。 しかもその紐が極端に細く、腰回りの肌を大胆に露出させていたのだ。 それにしても気になってしまうのは、絵美子が見せている“恥ずかしさ”というのが、“はにかんだ風に”……であることだ。 その表情からして、決して誰かに脅されてポーズをとっているわけではないことが窺える。 屋内での撮影。 その上パンプスも履かせたままの水着姿という“演出”は、プロカメラマンによるグラビア写真のようでもある。 健一は思う。 素人主婦が高校生の少年の前で、大胆に肌を露出させてポーズをとる。 どう考えてもそれは日常的生活にはない事象である。 ここに行きつくまでに、ふたりに一体何があったのか。 とても、理性が強い自分の妻がとった行動とは思えなかった。 しかしその画像は健一を絶望の淵に陥れるまでの、序の口に過ぎなかった。 怒りと戸惑、そして不安を胸に、次の画像を表示させた。 その瞬間、さっきより強い衝撃を感じ、膝から崩れ落ちそうになる。 心拍数は限りなく上昇し、喉はカラカラ……。 その衝撃的画像は絵美子がベッドにうつ伏せになっているものだった。 勿論、水着も身に着けたままではある。 撮影者は絵美子を足元側から見下ろすようにレンズを向けていた。 枕に伏せた横顔は、ポニーテールの髪が流れ落ち、ほぼ覆い隠されている。 窓からの日光が照らした白い肩。 腰から隆起した三十路経産婦の臀部は以外なほど大きく感じる。 白い尻タブに張り付いたようになったビキニパンツ。 パンツがやや食い込み、他人の目には晒したくない我が妻の尻肉が美しくも恥ずかしい。 投げ出したような脚は少し開いていて、クロッチ部の細いパンツが辛うじて絵美子の性器を隠しているようなもの。 それに続く肉々しい太腿。 愛おしい膝裏の筋。 そして形よいフクラハギから足首へと流れるシルエットの美しさは、そこらのグラビアアイドルには引けを取らない。 しかし、健一が激しい絶望感に苛まれた最大の理由は、妻がバスローブの腰紐のような物で、後ろ手に縛られていることだった。 撮影者の演出なのだろうか、、 夫としては身震いするほどの恐怖と危うさを感じずにはいられなかった。 だがそれも、世の男どもたちから見れば、背中の後ろで腕を組まれ、手の自由を拘束されている人妻の姿は、いけない妄想を駆りたてられる至高のオナニーネタとなるのは必至である。 絵美子が顔を伏せているポニーテールの髪。 そこに見えてる髪飾りのべっ甲風ヘアクリップは、息子が母の日にプレゼントしたものであることが妙な虚しさを誘った。 もうこれ以上は何もあってほしくない。 そんな思いで健一はもう一度、送りボタンを押す。 だがその期待はあっさりと裏切られることになる。 その画像こそ、最愛の妻と撮影者である高校生の愛弟子の関係が、一線を越えているかもしれないと想像させた、問題のワンカットだった。 ホテルの備品である窓際の肘掛け椅子に、ほとんど寝そべるように座らされている絵美子。 大胆にも両サイドの肘掛けに脚を開いて載せている格好だ。 しかも木製の肘掛けエッジにそれぞれ左右の脚を縛られている。 その姿はまるで、婦人科の内診台に縛り付けられた女性患者のようである。 加えて、今度は体の前で両手首を揃えて縛られていた。 当然絵美子の表情は硬く、強張っている。 両肘で胸を隠すようにしているのは、なんとビキニのトップスの紐が解かれている為だった。 つまり、肘で押さえることにより、トップスが落ちてしまうのを辛うじて防いでいる状態なのだ。 そして、それだけでもショッキングなことなのに、解かれている紐がトップスだけではないことに、すぐ気づく。 浅く腰掛けた絵美子の腰。 ボトムパンツのリボンのようになっていた結び目が解かれ、妻の腰周りの肌が完全に露になっていた。 大股開きになっているだけでも恥ずかしいのに、絵美子のウエスト部を締め付けていた水着のパンツは張力を完全に失っている。 股間部の布はいつ捲れてもおかしくない状況で、心細くも絵美子のモッコリとした膨らんだ陰毛部分を隠しているだけだ。 手脚を縛られた絵美子はどういう風に、誰に紐をほどかれたのか？ 手の自由を奪った孝太郎が羞恥に慄く絵美子を尻目に、ゆっくりと結び目を解いていったに違いない。 いずれにせよ、撮影者の孝太郎がその気になれば、絵美子の乳輪のはおろか、彼女の陰毛と性器の色かたち、あるいはそのニオイまでを、いとも簡単に確認することができる……、……そういうことを鑑賞者に訴える写真でもあった。 画像を見てパニック状態に陥りながら、この期に及んでも健一は妻の貞操を信じようとしている。 だが、どう考えても、 孝太郎少年はもう、絵美子の乳輪の大きさを知っている。 我が妻の性器さえ、見届けたと考えるのが合理的だろう―――― 昨夜の記憶…………「い…いや〜ん！ 待って、あなた！……」 健一は絵美子のヴァギナに差し入れた舌をスプーンのようにして、分泌を続ける妻の膣液を何度もすくい出した。 舌に絡む淫汁。 滑り気が強く、長い糸を引いた。 さらにグチュグチュと音を立て、スルメ臭を鼻腔に感じる。 もしかすれば自分は、孝太郎の若く強固にそそり立ったペニスが差し込まれた跡を舐めているのかもしれない。 淫裂の上の方を二本の親指で割り開いてやると、薄いピンク色に輝く真珠のようなクリトリスが露出した。 舌先でチョロチョロとくすぐってやる。 「いや〜ん！ ホントに…ちょっと待ってぇ〜っ！……」 堪らなくなった絵美子は全身の力を振り絞ってマングリ返し状態から逃れ、健一に抱きついた。 「こんなの、恥ずかしい……」 「そんなことない、絵美子、可愛いよ」 恥ずかしさから逃れるためか、絵美子は夫の唇を求めた。 そんな妻を健一は優しく抱きかかえながらベッドに横たわらせる。 そして、妻の脚に纏わり付いた下着とパジャマを全部抜き去って床に捨てた。 すかさず左腕を腕枕にした横抱きで、右手を絵美子の股間にあてがう。 「指、入れるよ」と、中指と薬指を折り込むようにすると２本の指はズブリと難なく妻のヴァギナに埋没した。 「…アン！」と、絵美子の体が跳ねて、しなる。 「そう言えば絵美子、孝太郎のヤツ、いつもカメラのバッグ、ぶら下げてたね」 「え？」 突然振られた健一の問いかけに絵美子はポカンと夫を見つめる。 「インタビューでも趣味だって言ってたけど、どんな写真、撮ってのたかな、アイツ……」 「……そ…そうね、わたしも…知らないけど……」 妻の戸惑ったような表情を見てから右手の指にピストン運動を加えた。 「あっ、あっ、あーっ！」 妻の嘘に強い疑惑と嫉妬を感じ、さらに激しく指で秘所を攻める。 「あうっ、アン…アン！…ヤン！…イヤッ…いやぁぁ〜っ！！」 叫び声とともに絵美子は膝を立てて開いた両足を踏ん張るようにして、何度も何度も腰をグラインドさせた。 普段は理想の母親を演じている妻の、腰を振る姿は圧巻だ。 「いやっ！ あなた…止めて…もうダメっ！」 やがて、 《ピチャッ、プチュッ、プシャ》 音を立て、妻のヴァギナから汁が噴出し、シーツを濡らした。 初めて見た現象。 妻、絵美子の潮噴きだった。 顔を紅潮させ夫を見つめる絵美子。 「大丈夫かい？ すごかったね、ママ。シーツがほらこんなに……」 「やだ、わたしだけ…恥ずかしい……」 「今日はもっと、楽しんでみようよ」 「……？」 「ほら、アレだよ」 そう言って健一はベッド下の耐火金庫にしまってあった未使用のディルドを引っ張り出した。 ペニスの勃起状態をリアルに再現した“オモチャ”だ。 健一のソレより大きいのは確かだった。 「やっ、絶対いやよ、そんなの、入れるなんて」 「一回くらい、いいじゃん」 「そんな変態みたいなことするの、いやなの」 「絵美子、もしかしたら孝太郎のアソコも、これくらいはあるかもしれないぞ」 「やだ、どうしてそんな変なこというの？」 と、絵美子は強張った表情ながらもしばらく黙ってオモチャを見つめている。 正直、健一はドキリとした。 妻は何を思ったのだろうかと。 「さ、うつ伏せになって、お尻を高く上げてごらん。 ゆっくり、入れてあげるから」 さあ、絵美子がどうするのかと、緊張が高まる。 すると、ディルドを見つめていた絵美子は黙ったまま自らベッドにうつ伏せになった。 「いいよ、少し脚を開いて」 「そうそう、それから、ほら、お尻を突き出すように持ち上げてごらん」 「えっ？…え、え、え？……」 とうとう絵美子は間接照明が照らす寝室で、夫の目前に、前後二つの秘口を曝け出した。 ずっと嫌がっていた大人のオモチャを膣口に挿入するために………… …………降車まであと二駅。 通勤の電車内で長々と昨夜のベッドシーンを思い起こしていた健一は、 スマホのバイブレーションで我に返った。 その着信が未登録の電話番号からであっても職務上、無視はできない。 たまたま停車した駅で電車を飛び降り、通話ボタンを押した。 「……もしもし？」 「はい、そうですが」 「ＺＮＣ…なうなうニュース……さん？」 それはテレビ局の放送番組からの電話で、健一にインタビューを求める為のアポイントメントをとろうとしていたのだ。 既に国中が斉藤孝太郎の大金星を祝福しようとする動きを、健一は肌身で感じた………… ……つづく |
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| 2015年11月23日掲載 |
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