龍 晃一 作
| 第４章 瑠璃子の運命 瑠璃子はこの屋敷に来たことで感情のない女になろうとしていた。この屋敷に来た女は、所詮男達の奴隷なのだ。逆らうことはお仕置きが待っている。お仕置きをされるならば、快楽に身を委ねることが女の至福に導いてくれる。肉の悦びを満喫すればいいと思えた。満喫しょうとすることが女を満足させ、気楽な心にさせてくれる。 運命のままに流れる流れに身を委ねようと思った。 源太の上に抱え上げられて跨がされた。源太の勃起した肉棒が膣に侵入してくる。子宮が持ち上げられお臍の上のところまで、肉棒の影が見える。源二が狭いアヌスを通り抜けた肉棒が直腸に突き刺さってくる。 自然と口が開いてしまう。前後ろの肉棒に子宮が擦られ、メラメラとして快感が脳に抜ける。そんな快感に酔っている間もなく、小太郎の肉棒が喉の奥にまで押し込まれた。 声も上げられない。目を白黒する間もなかった。咽喉チンコに肉棒が当たると吐き気を催す錯覚にとらわれながら涙が頬を幾筋も流れている。 「瑠璃子、これから朝まで３穴責めで狂わせてやる」 瑠璃子の48キロの裸身が震えている。もう１０年もこんな激しいセックスをしたことがなかった。 「殺される-----」 そんな思いにさせられる三本の肉棒の激しいピストン運動に身を任せることが至福の路だと分かっていても身体が思うように動かなかった。源太にお尻を抱えられるように肉棒を深く埋め込まれている。 男達の動きのリズムに瑠璃子の肉体に合わせられるようになってきた。子宮がクイクイと肉棒を更に飲み込もうとしている。愛液がドロドロと溢れている。アヌスの肉棒は、排泄器官なのに肉体を痺れるように酔わせ淫靡な快感に包まれてきた。子宮が蕩けるような淫靡な快感におそわれると瑠璃子は瑠璃子で無くなっていった。甘美に包まれ欲望の渦巻く牝になりきっている。 このまま甘美な快楽の果てに死ねるのであれば本望と思えた。口の奥まで肉棒に塞がれ、アヌスと膣にも太く長い肉棒に貫かれている。脳の奥まで犯されている感覚にとらわれながら子宮を前後ろから突かれるとすでに何度もアクメを迎え、失神を繰り返している。 胃の中は小太郎が二回も噴火した精液で満たされている。若く逞しい牡の精液を大量に飲下したこともあり瑠璃子の思考は停止している。麻痺しているという言葉が正しいかも知れなかった。大波に浮かぶ小舟のように三人の若者の肉体に挟まれ、彷徨える小舟になっていた。意識は朦朧としているが子宮だけは、更なる刺激を求めて肉棒を引きづり込もうとしている。 小佐野御前には、もう一つの顔があった。新興宗教、「凛々教」の教祖と言う顔を持っていた。全国に２００万人を越える信者を持ち、組織を拡大する為に御前が確保している美女を惜しみなく貸し出していた。妊娠させた男が希望すれば女を授けた。階級を３段級昇進させて教祖への忠誠を誓わせていた。 反旗を翻した者は、妻からの密告で財産も妻も資格も剥奪されて追放されてしまった。幹部に教祖が調教した女を払い下げることは、上納金も確保できるし、いざというときの監視役にもなっていた。そんなことを知らない信者達は、教祖の女を抱けることに、教祖の女を妻にすることを目的に会員獲得でナンバー1になるために懸命に努力する信者が無数にいる。 教祖は、瑠璃子達の６名を副代理教祖として、一夜を共にするのに３３３万円のお布施を献上して、申告するすることで可能にできるように考えていた。信者から献上された女も源太達の調教を受けさせて、会員獲得で１位になった者、お布施額が１位になった者に全員の前で譲渡した。 この儀式を見ていた若者や独身の男達に美しい女を我がものにできるチャンスがあり、神が努力した者を祝福してくれると檄を飛ばし、懸命に会員獲得と上納金を多額にするように仕向けた。 女性信者にも源太、源二や小太郎の若い美男子を与えて、競争心を煽っていた。源太や小太郎の若い精を受けるともう一度抱いて貰いたい一心で家を投げ売る者もいたが、住まいの無くなった信者には、修業僧として飛騨高山にある施設で修行をさせた。 頑張っている者には、週末の夜に若い男達を実績の順番で希望する男と朝まで交わることが出来た。人間の性欲人間の名誉欲、美しい女を抱ける、若い男に慰めてもらえるという「凛々教」の経典にある男と女の交わりが世界平和をもたらすという大義を正当化させていた。 瑠璃子は、最初の1ケ月だけ夫と娘の元に帰ることを許されたが、 「瑠璃子は神に仕える神聖な肉体」 という理由で離婚するように教祖から言われた。 瑠璃子は「副代理教祖」に任命を受けることで夫の村口健二と離婚することを言い渡された。泣き泣き書いた離婚届と神に仕える身になるので探さないでと書きそえた。２度と会えなくなったことを詫びた。 離婚届を夫の健二に送ると、 「私は神に仕える身」 と泣き泣き書いた詫び状のことを嘘のように忘却していた。御前の肉棒が膣の奥にある子宮を押し上げると瑠璃子の思考は、至福を求めることしか考えなかった。肉体の満足が瑠璃子の幸せになっていた。 |
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| 2013.6.22掲載 |
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