男達が去った後ユリは途方に暮れていた。衣服は乱闘で破け体中傷だらけになっていた。
「ここにいても何も始まらない。」ユリは気を取り直し歩き始めた。
　しばらく歩いていると一台の車が通りかかり止まった。
　ユリは身構えた。
　車から降りてきたのは支配人だった。
「ユリ様じゃないですか。屋敷からいなくなったと連絡があって探していたんですよ。」
「ん？どうしたのですか、その姿は」
「いえ、何でもないんです。ちょっと転んでしまって。」ユリは適当にごまかした。
　支配人はユリを車で送ってくれた。車内で今回のパーティーが延期になったことを教えられた。ユリがいないのだから当たり前ではあるが。
「では次回のパーティーの連絡はまたメールで。」
　そう言って支配人はユリを降ろし車を出した。
「ふふふ、支配人もうあなたの言いなりにはならないわ。」マスタービデオを取り出しながらユリはつぶやいた。

　数日後、メールが届いた。
「よし、今度こそ一網打尽にしてみせる。」
　弱味がなくなったユリにまた捜査官としての使命がよみがえった。

　いつものように支配人が迎えに来た。
「お待たせいたしました。」
　ユリは車に乗り込む。
　着いたのは倉庫のような場所であった。すでに会員達は集まっていた。
「全員、逮捕します。」ユリは警察手帳を出して叫んだ。
「お、おぃ、どうなってるんだ支配人。」会員達から怒声が飛んだ。
「私は捜査官です。内密に潜入して捜査を行っていました。」ユリは言う。
　今のユリは弱味であったビデオを奪い返したので恐れるものはなかった。
「それでは、また弱味を作りましょうか。」そう言って支配人は合図した。
　その瞬間、上から檻が降りてユリを閉じこめた。
「なに、なにするの。」
　しかしユリは慌てなかった。こんなこともあろうかと予め上司に今日の潜入のことを話しておいた。ユリからの連絡で応援に来ることになっていた。
「！」ユリは唖然とした。携帯電話は圏外になっていた。
「この場所は特別な電波を張り巡らせているので携帯はつながりません。ちなみに車の中も同じです。携帯電話が発信器になっていると大変ですから。」支配人は得意気に言う。
「相手の方が上手だった。」ユリは悔やんだ。
「さて、続きをやろうか。この前は主役不在だったからな。」
　代議士が言った。支配人の合図とともに数人の女性が出てきた。
「どういうこと？」
「さぁショーの始まりだ。」代議士が言った。
「お客様、締切時間になります。」支配人の言葉に何人がお金を渡す。
「今夜のオッズは3対7で赤有利です。」
「赤？そういえば向こうは赤いわ。」
　ただ今より無制限一本勝負を始めます。
「どういうこと？」ユリは檻の中から叫ぶ。
「制限時間内にその女性達がユリさんを倒せるか賭けているのです。」
「なんですって、こんな人数を相手に。」ユリは青ざめた。
　しかしユリは檻の中、逃げられるわけがなかった。
「カーン。」始まりのゴングが鳴った。
　女性達は次々と飛びかかってくる。その度にユリは身をかわし手刀を見舞わせる。
「うっ。」女性は倒れていくばかりであった。
　30分程戦い女性達はもちろんだがユリも疲れが見え始めた。
　ほんのちょっとユリが気を抜いた瞬間だった。
　ユリの腹に数発のパンチが入った。
「うぐっ。」ユリは倒れた。
　あっという間にユリは押さえつけられた。
　ユリには跳ね返す力はもう持っていなかった。

「どうやら決まったようですね。」支配人が言った。
「さぁこれからが本番ですよ。第２ラウンドの開始です。」
　支配人はそう言うと檻の中へ何かを投げ込んだ。
　一人の女性が取りに行き持ってきたのは手錠とロープだった。
　女性達はユリを押さえつけ、手錠をして縛った。
「な、なに？」声を出すものの体は動かせない。
「ごめんなさい、あなたを屈服させるように言われているの。」
「どうして、こんなことするの！」ユリは怒鳴る。
「あの人達には逆らえない。」
　ユリは絶望した、そしてこれから同姓に陵辱される恐怖を感じた。

　女性達は動けないでいるユリを脱がし始めた。
　脱がされている中でユリはレイプされたことを思い出した。あんなに嫌がっていたのに最後は自ら快楽を求めた自分に嫌気がさした。
「いや〜やめて〜。」ユリは叫んだ。
　女性達は事務的に衣服を全て取った。ユリの体のラインは相変わらず締まっていた。
　ユリの秘部はうっすらと毛が生えていた。
　女性達はユリを愛撫し始めた。首筋、胸、秘部を同時にされた。
　さすが同姓だけあって愛撫は巧かった。
　ユリの体が反応するのに時間はかからなかった。しかしユリは唇を噛みしめ堪えた。
「時間がないですよ。」支配人は急がせた。
　女性達もユリをイカさなければ仕打ちが待っている、焦った。
　ユリの乳首はツンと上を向いて勃って尖っていた。女性が乳首を口に含み、舌を使って愛撫する。
「うぐぐ。」ユリは声を出すまいと懸命に堪える。
　ユリの秘部は洪水のように愛液で潤っていた。
　女性は指でやさしく触った。
　そしてクリトリスを摘む。
「うぅぅぅ。」
　更に強い刺激がユリを襲った。一瞬でも気を抜けばたちまち達するだろう。
　ユリは汗だくになりながらも必死に堪えた。
　女性はユリの我慢強さに驚いた。自分達は耐えきれず今の状況に置かれてしまったのだ。
　これでは無理と悟ったのか、ついにバイブレーターを出した。人前で陵辱されることは同じ女性としてどれほど辛いものかわかっていた。だからこそ今まで道具を使わなかったのだ、しかし結局は自分が大事、そう女性達は思った。
　ユリはバイブレータの奇妙な動きに目を見張った。
「あぁ、あんなおぞましい物が自分の肉体に入れられるなんて。」ユリは絶望した。
　女性はユリの秘部へバイブレーターをゆっくりと挿入し始めた。
「はうっ。」思わずユリは喘いだ。
　女性達に散々なぶられたユリは体全体が性感帯となっていた。ユリの秘部はバイブレーターを簡単に飲み込み、愛液が滴った。
　ほんの少しの振動でもユリは体をくねらせてしまう。
「こんな状態でスイッチが入ったら。」ユリは思った。
　そんなユリの思いもよそに女性はスイッチを入れた。
「あぁぁぁ。」まるで動物のように叫び、全身を震わせた。
「や、やめて、お願い、あぁぁぁ。」ユリは必死に哀願する。
　しかし女性は更にピストン運動を加える。
「はぁはぁはぁ。」ユリの呼吸は荒く途切れ途切れになる。
「お願い、もうあきらめてイッて。」
　女性もこれ以上続けることが苦痛でならなかった。
「はぁはぁはぁはぁはぁ〜。」
「カンカン〜。」終わりの合図が鳴り響く。
「あっあぁぁぁ〜。」甲高い声を張り上げてユリはイッた。