「優香ちゃん、おかえり」
「ちゃんと戻ってきたね。いい子だ」
（当たり前よ。裸で外に出られるわけないじゃないの！）


　下から見上げる優香は美しい。
　下着の力を借りなくてもツンと上を向いた乳房、ぷりんと大きめな尻肉。
　若さだろうか、何か運動でもしていたのだろうか、みぞおちから下腹にかけての引き締まったライン。
　加えて、触れると指に吸い付いてくるような雪肌に全身が覆われている。


　社長はその身体を後ろから抱きかかえるようにして座らせた。
　足を大きくＭ字に広げられる。
「嫌……」
　けど、社長は足を閉じさせてはくれなかった。

「どれ、オシッコしてきたのか。おじさんによく見せておくれ」
　課長は大陰唇を左右に広げ、凝視した。
「やめて……恥ずかしい……」
「こんな綺麗なお○んこのどこが恥ずかしいんだ。若いっていいねえ」
「いやぁぁぁ……」
「クリちゃんがぷっくりしてる。うへへへ。原田、アップでな」
「はい」
「原田さん、お願い、見ないで……」
　原田は機械的にビデオカメラを回している。
（原田さん、私がこんなことされてるのに何とも思わないの？　平気なの？　どうして？　出世のため？）

　優香が密かにあこがれていた、笑顔がさわやかで人望もある原田。
　今ここにいる原田は本当に同一人物なんだろうか。

　課長はクリトリスを露出させ、レロレロと舐める。
「あッ……」
　これはたまらなかった。
　快感が直接的過ぎる。
「課長……だめ……そこは……あッ……」
　優香の腰が小刻みに動く。
「くふぅん……あぁ……」
　ぐにゅりと中指が挿入された。
　指は奥の肉壁をかき出すように動く。
「ああッ……だめぇ……」
「ここか……ここが感じるんだな……」
　課長は同時にクリトリスを舌で転がしている。
「お汁がいっぱいだよぅ」
「あぁ……ぅ……」
　優香は性器から脳天までふわっと浮き上がるような感覚を覚えた。

　そのとき、ふいに課長の顔が離れたと思うと、膣口に硬いものがあてがわれる。
「あっ……課長までそんな……だめ……」
「部下が見てる前で仕事を途中で投げ出せるかっ」
「ひッ……」
　ぬちゃりと亀頭が滑り込んだ。
　二つ進んで一つ進むといった感じに、少しずつペニスを膣内に侵入させてゆく。
「うわっ……見てくださいよ、社長。俺のチ○ポが優香ちゃんの中に入ってますよ」
「締まるだろう」
「ええ、最高。ハァ……」
　課長は内部を味わうように動いた。
　結合部からぬちゃぬちゃと湿っぽい音がする。
「ああ……ああ……」
「はぁ……優香ちゃん……いいよぉ……」
「あぁぁ……」

　気味が悪いほど反り返ったペニスは、抽送のたびにえぐるようにひっかかる。
「あ……すごい……」
「どうだ。おれの……」
「……いい……」
　社長に後ろから攻められている乳首は、硬く尖っている。
「あン……あぁン……」

　泡立つほどに多量の粘液がペニスにまとわりつく。
　だが、内部の緊張感は衰えず、きゅっきゅっと男根を締め付ける。

　大嫌いな課長のペニスが膣内をこすり上げる。
　けど、今は目を閉じているから顔なんか見えない。
　優香はただその感触だけを味わっている。
「あああ……ああ……」

　優香が大学時代に経験したキスの延長のようなセックス。
　あれはあれで満足できていた。
　好きな人とだったから。
　今しているのは愛も恋もない雄と雌の交合。
　
　さっきまで軽口を叩いていた課長は、天井に顔を向け、口だけで息をしている。
「はあ……はあ……」
（なんて……なんてマ○コなんだ。腰が勝手に動く……）
　優香の手がいつの間にか課長の背中に回っていた。
「ああン……あン……」
　２人の腰が快楽を求めて揺れる。
「ゆ……優香ちゃん……ああ……」
「い……いいよォ……」
「どこがいいの……どこがいいの……」
「お……お○んこぉ……」
「お○んこが……いいのか……」
「いい……いい……」
「うぁ……もぅ……だ……」
「んぁッ……」
「出すよ……出すよ……」
「また……中……だめ……イクッ……イクッ……」
「あああああ」
　課長は情けない声を上げ、腰を打ち付けながら射精した。
　子宮めがけてたっぷりと熱い精液を注ぎ込んだ。


　優香の意識はだんだんと遠のいていく。
　遠くでビデオカメラを回す音が聞こえる……。

　＊　＊　＊

　優香です。
　あれから１年たちます。
　もう新入社員じゃありません。後輩もできました。
　まだ23だけど、大きな仕事も少しずつ任されるようになりました。
　社員教育のおかげです。
　
　実は私、婚約しました。
　お相手を紹介しますね。
　我が社のホープ、原田さんです。素敵な人でしょう。
　あれっ、もう原田さんのことご存じでしたか。

　仲人は社長にお願いしたんですよ。
　なんたって社長は私たちのキューピッドですもん。
　新婚旅行も兼ねて、社長も課長も一緒にハワイで式を挙げてきます。

　じゃじゃ馬って言われてた私、ずいぶんと女らしくなったでしょ？
　きっと幸せになります。では。


−完−