龍 晃一 作
| 第８章 奈々子の旅立ち 宮本によって奈々子は淫乱にされていった。肉欲を満たしてくれれば誰でも良かった。これまでは夫以外の男と交わることに躊躇していたが、宮本によってそんな道徳的なことを忘れろと言われていた。夫が二番目の男であり、宮本が三番目となる。子宮が渇き、悶えてくると肉体を癒してくれるならば誰でも良くなっていた。 毎週、宮本から呼び出しのメールがくることが待ち遠しくなっている。宮本が指示した場所に行くと露出を強要されるが露出すると渇いていた子宮が潤ってきた。 「恥ずかしい----観られている」 という意識が奈々子をむ更に悶えさせた。 宮本が連れて来てた男のペニスを口に含み、もう一人のペニスを膣に受けると奈々子の意識は朦朧と淫乱に変身してしまう。奈々子は乳首とクリストスを刺戟されると淫乱に悶えてしまう。3Ｐ攻めは女を至福に導いてくれるが感じてしまうと女の弱点になる。 宮本により奈々子は気が付かない内に感じる肉体にされていた。宮本の魔の手から逃れられないようにされていた。奈々子が意識をしっかりしていれば、性の奴隷になることはないと言う人もいるが、そんな生易しいものではない。女の肉体は、男から触られて発情していく。乳首やクリストスを吸われ、摘ままれると感じてしまう。感じて発情してしまうと己の意識では戻れなくなっている。 男が満足し、己も感じてしまうことで魔の刻から解放される。 家に戻ったときは平凡な主婦に戻っている。あんな淫乱で淫らなことをしていた人妻とは思えなかった。 「昼間は、淑女の如く、夜は娼婦の如く」 が男達の憧れなのだ。そんな女はこの世にいないと嘘ぶいている男達は、女の見事な変身ぶりを知らないだけなのだ。世の中には、夫に内緒で浮気している女は多いと聞かされている。 奈々子は夫が公認した宮本に委ねている。時々、内心では葛藤しているが仕事に追われて心身ともに疲弊してしまっているときは助けられた思いがしている。サラリーマンとは、給与を貰う為に私的なことは全て犠牲にして、身を粉にして働いている。 奈々子は、宮本と淫らな遊びに行くときは決して内密にはしていない。行くことを報告している。その夜は勃起しなくても夫に尽くす奈々子がいる。だから、委ねているのであった。愛する妻を誰しもが独占しておきたいが、妻も生き物なのだ。夫が勃起しなくなると我慢が出来ない年代がある。それが女の３０代なのである。 新婚時代は、夫も元気である。生理の時まで妻に求めることがある。妻も夫の求めを適えようと努めてくれた。 夫が４０代になると課長と呼ばれる管理職になる。上司と部下の板挟みになって苦悩する４０代なのだ。結果として、ストレスが重なると勃起しなくなる。 妻が求めてきても応えてやれないもどかしさがある。星野裕之も４０代で勃起しなくなったことに深い絶望に心が深く傷ついた。浮気したこともあった。その女に夢中になったこともあった。奈々子を許せるのはその罪滅ぼしと思っているからである。認めてあげることが妻が倦怠期に来た時に素直に戻れる環境を整えておくことであった。 滝川郁子と不倫していた頃、奈々子は感じていたと思っている。奈々子は裕之に一言もグチを言わなかった。 我慢していた。奈々子が不倫することを企てていたのかも知れなかったが------。 宮本から相談があると言われ居酒屋で宮本とあった。 「奈々子をとても気に入っている会社の社長がいる。週一夜の貸し出しを望んでいる」 と聞かされた。 私が躊躇していると、 「社長は、迷惑料を月額支払うことで金曜日の夜に一夜貸し出すことを望んでいる」 と聞かされた。 それでも返事が出来なかった。 「それでは、清水君に会って相談すればよい」 宮本は、携帯を掛けた。 「この居酒屋に来ているから-----」 「もしもし----宮本です」 「こんばんは、清水です」 身長１８０センチ、体重７５キロの比較的大きな男であった。 「奈々子さんに惚れてしまいました。毎週一夜と言うことでお願いします」 と畳に額をつけた。 「そんなに頼まれても------」 「解っています。私が奈々子さんに惚れてしまいました。無理は承知してお願いしているのです。奈々子さんとは宮本先生宅で何度か交わりました。奈々子さんが私にフィットしています」 「そこまで言うのでしたら１年間の限定で認めましょう」 「ありがとうございます」 「これで、奈々子さんはあなたと私だけのものになります。宮本先生も奈々子さんから手を引くそうです」 「そこまで話が出来ていたのですか」 「半分は、奈々子さんの希望もあります」 「納得します」 「一応、このような契約書を作成しました。訂正して下さって構いません」 「星野奈々子のレンタル契約書 ① 奈々子は、星野裕之氏の妻として尊重することを約束する。 ② 毎週、金曜日の１６時～土曜日の１２時までレンタルする。 ③ 奈々子の身体に、傷は付けない。刺青は不可とするがピアスは認める。 ④ 奈々子が清水家にいる限りは、清水の妻として認める。 ⑤ 半年に１回程度の３泊４日程の温泉旅行は認める。 ⑥ 金銭での支払いは好まないが宿泊して貰うことの迷惑料として月額１００万円を送金する。 ⑦ 奈々子を善管義務で預かることを約束する。 ⑧ 平成２５年４月１日より平成２７年３月３１日までとする。 ⑨ 清水宗治が契約期間の延長を望むときは、双方で協議して決める。 ⑩ この契約書に記載がない事項が発生した時も双方が協議する」 「記載している通り、4/1付けにしていますので時間もありますので検討してください」 「判りました。預かります」 宮本が、 「奈々子さんも呼んであります。１９時半には来ると思います」 「エッ、奈々子まで-----」 「私のすることには、抜かりはありません」 そんな噂話をしているときに奈々子がきた。 「子供を留守番させていますので、３０分程度で----」 「奈々ちゃん、ご主人も納得してくれました。４月の金曜日からお願いします」 「あなた----本当に---いいの-----」 「宮本に説得させられてしまった。奈々子と相思相愛だと言われて-----」 「そんな------でも、あなたありがとう-----清水さんに口説かれました」 「乾杯しましょう-----」 「少しだけですよ」 と言いながら注がれる度にビールを飲み干していた。 「酔ったみたい-----」 「奈々子、二人に認めて貰ったお礼にキスしょう」 清水は強引に奈々子を抱き寄せてキスをした。舌を絡めた激しく吸いあっている。 奈々子は夫のいる前なので、慌てて胸を付いて離れた。宮本が、 「すでに仲良しになっている二人です」 と笑った。結果として宮本が奈々子を清水に譲渡した形になった。宮本はこれで清水から５００万円の大金をせ占めていた。これが宮本の金儲けの仕方であった。 私は宮本と手を切りたいと思っていたが奈々子を人質にとられているようで言えだせなかった。今回の件を納得した最大の理由は、宮本先生と奈々子を離すことが目的であった。 |
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| 2014.2.22掲載 |
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