１７

「平気だったの？・・・」
　僕の上から降り、膣穴から流れ出す精液をティッシュで拭う彼女に聞いた・・・。
「もうすぐ生理だから・・・平気です・・・」
　何枚ものティッシュを使い、膣穴より零れ出す精液を拭き取った彼女は、拳ほどの塊をゴミ箱へ捨てると答えた・・・。

「凄かったね・・・」
　殆どの服を着たまま重なった慌しいＳＥＸに僕は呟いた。
「ゴメンなさい・・・スゴク・・・ハシタないことして・・・」
　お互いの姿を改めて確認した彼女は、恥じらいに顔を染めながら小さく声を出した・・・。

「うんん！そんなコトないよ〜。結構燃えちゃったしネェ〜！」
　彼女の恥じらいを少しでも和らげようと言った僕に、あの可愛らしい笑顔が向けられた。
「でも、ズボンが染みになっちゃって・・・・」
「うん・・・？ああっっ！！」
　チャックの狭間からチン棒を出しただけで重なった僕のスラックスは、大量に吐き出された己の精液と彼女の愛蜜で大きく黒ずんでいた！
「ちゃはは・・・・マイッタね・・・」
「乾かしますから脱いでください！そのままじゃお仕事に差し支えますから」
　確かに、この状態で外を歩くのは恥かしい以外の何者でもない・・・。僕はズボンを脱ぐと彼女に渡し、受け取った彼女は染みの出来た場所を丁寧に拭き取るとそのままハンガーに吊るし、日当たりの良い場所へそれを掛けた。
　

「乾くまでの時間、聞いてくれます・・・・・？」
「ナニが？」
「どうして私がこんな風になっちゃったのか・・」
「うん、話して欲しいな」
　彼女と並んでソファーに座った僕は、彼女の告白に深い同情を憶えていくのだった・・・。

　神埼奈々子・・・。旧姓、坂本奈々子は２１歳にして初めてオトコを知った・・・・。

　相手は別れた旦那であり、初めてデートをした日に、求められるがままカラダを開いた。
　初めてのＳＥＸはまさに苦痛のオンパレードだった・・。、２つ年上の元旦那は、堅いままの初穴を同じ日に何度も貪ったという・・・。
　その日以来、彼女とのＳＥＸに貪欲な姿勢を貫く元旦那は、連日のように初々しい股間に顔を埋め、何回も何回も固い膣を責め込んだそうだ・・・。
　それは１ヶ月の間休みなく続き、そのクセ一向に開花しない奈々子の性に業を煮やした元旦那は、より荒々しく小さな裸身を責め続けていった。
　今考えれば、それは男の拙い性技が奈々子を開かせなかっただけであったが、当時の彼女には何の知識もなく、一心に自分の身を責めあぐねる元旦那に嫌悪感さえ感じていった・・。

　そうこうしている内に、彼女のお腹に命が宿る・・・。
　妊娠検査薬を見詰めた彼女は、訪れた現実に眩暈がしたそうだ・・・。
　妊娠の事実を彼に告げると、一瞬不貞腐れたように背を向けた男は、身篭った彼女を案じるわけでもなく部屋を出て行った・・。
　そして、数日後にやってきた彼は、黙ったまま婚姻届を差し出すと、奈々子の意思を無視してサインさせた。

　身重のまま始まった新婚生活は苦渋の連続だった・・・。
　お互いの両親に渋々と結婚の承諾を貰い、結婚式も挙げないまま始まった夫婦生活だった・・。
　エバれる程の甲斐性もない旦那だったが、性欲だけは旺盛なまま毎晩奈々子を求めた！
　じょじょに大きくなるお腹を労わることもせず、ただ自分の欲求のまま腰を振り続ける旦那に、奈々子の精神は崩壊しそうだった・・・。

　そして出産・・・・。子供の顔を見れば自分に対する優しさも芽生えるのでは・・・。そう期待していた奈々子を打ち砕くように、自分を奴隷のように扱う夫・・・。
　子供にもさしたる愛情を見せるわけでもなく、飲んで帰っては奈々子を組み敷くだけの毎夜・・。
　隣で乳児が泣こうがお構いなしに、その泣き声以上の淫声を奈々子から引き出そうと躍起に腰を振る夫・・・。
　しかし奈々子のクチビルからは歓喜に満ちた音色が漏れることは無く、冷めた意識は当然ながら泣き止まない我が子にだけ向けられてしまう。
　そんな妻にイラ付いた態度で隆起したイチモツを叩き付けては、自分勝手に奈々子の中へ射精を済ますと、子供が五月蝿いからと別部屋で眠る夫・・・。

　それ程に荒廃した生活が１年以上続いたある日、遂に奈々子の精神は崩壊してしまう・・・・。
　鬱積したストレス解消のため、まだ歩くことも出来ない娘に無意識のまま手をあげ、そして痣が残るほどの虐待を施してしまう・・・・。
　それに気づいた夫は、何の前触れもなしに娘を奈々子から引き離すと、そのまま実家へと戻り、母と子の関係を否応ナシにしてしまった！

　娘と引き離された現実に我に返った奈々子は、何度も何度も夫とその両親に詫びた。

　しかし、夫は一目すら我が子に会わせるコトをせず、いつしか奈々子の根気も萎えてしまいそうになる・・・・。
　２ヵ月後、やっとの思いで再開した娘は、奈々子を他人の様に見たのだった・・・。

　まだ生後数ヶ月の乳児に夫とその両親は、母親など居ないものだと錯覚させるまで徹底していたのだった。
　それ以来、奈々子は自宅へ引き篭もるようになった・・・。
　娘が１歳を越えた頃、要約数ヶ月に一度だけ面会を許されるようになった。
　だが、怒涛のごとく過ぎたこの何年かが、奈々子の精神に支障をきたし、男性不信、いや、人間不信となったまま現在へ至ったそうだ・・・。

「酷すぎるね・・・・！」
　奈々子の告白に胸が痛んだ僕は、溢れそうになる涙を堪えて言った・・・。
「聞いてくれて嬉しかったです・・・・・。ずう〜と、誰にも話せず苦しかったから・・・」
「良く話してくれたね！僕はこの話を決して他言しないし、ずっと奈々子さんの味方でいるよ！」
「ありがとう・・・青木さん・・・」

　悲しげに微笑んだ彼女は、倒れこむように僕へと抱きついてきた・・。
　小さな身体で頑張ってきた彼女を僕は強く抱き返した。
「この前、青木さんに抱かれて少し分かったんです・・・」
「ナニが？・・」
「いつまでも過去に捕われたままじゃ自分が辛いって・・」
「そうだよ！誰にだって大小違えど背負った過去があるよ。でもそれに固執していたら、長い人生を棒に振るんだよ！」
「はい・・・良く分かりました・・・・」

　顔を上げた彼女は、僕の知るうる限り最高の輝きを纏っていた・・！
「だから青木さん、お願いします・・・・・」
「ん？・・」
「これから暫くの期間でもイイですから、私のことを抱いてください・・・」
「えっ！？　でも、前向きになったんなら、色んな男性と触れ合ってみて、新たな生活を築いた方がイイんじゃないの？」
「それは分かってます・・・。でも、いきなり色んな男性となんて無理です・・・！だから、いつか私がそう出来る様に、青木さんが私を治してください・・・・！」
「・・・・・・・・？？？？？？」
　はっきり言って意味が分からなかった・・・。
　だけど、暫くの間は彼女を自由にして良いってお許しを貰ったってコトだよね・・・・？！
　自分に都合良く考える悪い癖が頭を持ち上げてきたが、今はその癖に乗ってみようと楽観的に考えた！
　だって、黙ったまま目を瞑る彼女のクチビルが、キラキラと輝き僕を待っていたから〜・・・・・！！

１８

　それから僕は、時に仕事を忘れるくらい彼女との時間を満喫した！
　日々、異性との交わりに心を開いていく彼女は、思った以上にエロチックなんだとも分かった・・！

　今日はちょっと遠方へドライブ。
　平日に休みをとった僕は（もちろん家族には仕事だと嘘ついてる・・・・）、一路伊豆を目指しマイカーのワンボックス車を走らせた。
　初夏の清々しさに微笑みながらハンドルを切る僕は、薄手の服で隣に座る彼女に終始ドキドキしていた！

　彼女の告白を受けた日から週に数度、僕たちは深く重なり合っていた・・。
　僕の仕事の合間を縫って重ねる逢瀬は、お互いの肌を段々と馴染ませ、僕のエロ加減を増幅させていった。
　彼女の綺麗なハダカは、僕の責めに多彩な反応を示し、潤んだ瞳でフェラチオする口に、イッパイの精子を吐き出しもした。
　もちろん彼女に挿れる時はちゃんと避妊をし、これからの彼女の人生に影響を与えないようにして・・・。
　でもタマには、彼女が安全日だったりするとナマチン攻撃でセックスを謳歌する！
　そんなエンジョイライフを続け関係を深めていった僕らだった。

「お昼、食べようか？」
　東伊豆辺りに差し掛かった頃、丁度昼時となったので街道沿の蕎麦屋へ車を入れた。

　車から降り、弾むように歩く彼女の姿がとても目に眩しかった！
　初夏の日差しに輝く彼女は、短いスカートに桃色のサマーセーター。地面を蹴る脚は素のままで、白く締まった太腿を僕に見せ付けてるようだ・・・！
　そんな彼女を追いかける僕は、きっとアホに見える程浮かれていただろう・・・。
　だって、凄く陽気にエロくなった神崎奈々子に、僕は自信を植え付けられていたんだから・・・！

　自分を治して欲しい・・。そう言って僕との関係を深めた彼女は、僕の要望にいつでも素直に応えた・・。
　調子に乗ってエスカレートする僕の欲求を、いつでも彼女は文句も言わずに受け入れてくれた。
　とは言っても、彼女の不得手を強要する訳でなく、飽くまでもノーマルなプレイの中での要望だったけど・・・・。
　でもそんな風に受け入れてくれる彼女に、僕は色んな自信をつけさて貰ったのだった・・・。
　だから今日は、地元を離れた開放感からか、僕の中で意地悪な自信が芽生えてくる！

　蕎麦屋の入口へ近付いた彼女の手を掴み、そのまま駐車場の隅へと引っ張って行く僕チャン！

「どうしたんですか？お昼、食べないんですか〜？」
　突然とった僕の行動にキョトンと目を丸める彼女の唇を、自分の唇で塞ぐ・・・・。

「ううんん・・・・っっ・・・・！」
　驚いた彼女は、僕の口付けを数秒だけ受け入れると、恥かしそうに顔を背けた・・・。

「やだ・・・・人に見られちゃう・・・・・」
　僕の身体越しに辺りを気にする奈々子さんは、閑散とした駐車場にホッと胸を撫で下ろした。
「あのさ・・・・」
「はい・・・？・・・・」
　恥じらいながら返事をする彼女に、僕のエロパワーが一気に燃え盛ってくる〜！！
「ちょっとココでシようよ・・・！」
「えっ・・！！！！？？？？」
　流石に意味が分かったのか、目を丸くしたまま頭を激しく振る彼女・・・。
「だって、凄く興奮してんだもん・・・・俺・・・・」
　鼻息を荒く一歩近付いた僕は、彼女の手を掴むと自分の股間へと押し付ける！
「やだ・・・・青木さん・・・」
　ギンギンに堅くなった僕のペニスを感じた彼女は、またも恥かしげに掴まれた手を振り解こうとする。
「ダメ〜！このままじゃ蕎麦を楽しむ所じゃないから〜！」
　股間から離れた手を再度押し充て、腰に力を入れ隆起したイチモツをヒクヒクと動かす・・！
「そ・・・そんなぁ・・・・」
　楽しい少旅行の始まりだった・・・・！！

１９

　俯いたまま、股間に押し充てられた手を動かそうとしない彼女・・・・。
　その手を握り、幹に沿って強引に動かす僕に彼女の肩が震える・・・。
「やっぱり・・・ダメですぅ・・・恥かしいです・・・・」
　消え入りそうな声で訴える彼女は、耳まで赤く染めながら僕を見上げた・・・。
　そうこうしている内に、昼時とあってか駐車場には数台の車が乗り入れてきた。
　駐車場の隅で寄添う僕たちを、車窓から眺める面々・・・。

「チョットおいで・・・」
　周りの目が厳しくなった僕は、彼女の手を引くと盛り上がる股間のままマイカーへと戻っていく・・。
　リモコンを使い、後部のサイドドアを開いた僕は、先に自分が中へ入ると、表で立ったままの彼女を手招きする。
「・・・・・・・」
　無言のまま後部空間へ乗り込む奈々子チャン。

「お昼・・・・しないんですか・・・・？」
　落ち着かない様子で同じ質問をする彼女・・・。
「カーセックスってシタことある？」
　前触れもなく僕は聞いてみた〜〜！！
「えっ！？？　あっ、有りません・・・・・！！」
「そうか〜・・・・なる程ねぇ〜・・・」
　倒したリクライニングシートに寝転がり、意味ありげに笑う意地悪な僕！

「あの・・・違うと思うんですけど・・・・まさか、ココで・・・・・？」
　僕の意図を察知してか、途端に強張った表情となる奈々子さん。
「シタいなぁ〜と思ってるんだけど、俺は・・・」
「あの・・・・いや・・・・えぇ〜とっ・・・・ああ〜・・・！！」
　両手で顔を覆い、小さく叫んだ彼女は、顔を隠した指の間から目を覗かせ、車の外を見回した・・・。

「一応、軽いスモーク貼ってあるけどネっ」
「そうですけど・・・・・結構見えませんか・・・・コレじゃあ」
「そりゃぁ〜、近くに寄って覗き込めば見えるだろうけど、そんなヤツは居ないでしょぉ〜！」

　彼女を追い込んでいく興奮が、僕の声量を昂ぶらせる！！

「どうしても・・・・ダメですか・・・？」
　近くに車両が無いことを確認すると、観念したように彼女が呟いた・・・。
「どうしてもダメ！絶対ヤルのぉ〜〜！！」
「はい・・・・恥かしいなぁ・・・・・・」
　渋々と受け入れた彼女の気が変わらないうちに僕は行動を開始した〜！

２０

「じゃあマズは〜、奈々子ちゃんからネっ！」
　そう言って僕は、ズボンのベルトを外してゆく！
「・・・・・本当に平気かな〜・・・・・」
　キョロキョロとスモーク越しに外を眺める彼女・・。
「はい、ヨロシク〜〜！！」
　彼女が外を気にしているうちに、すっかり下半身丸出しのボク〜！
「きゃっ！・・・ヤダァァ〜・・・」
　思わず顔に手を充てて視界を遮る奈々子チャンっ！

「早くしないと、もっと車が増えちゃうよ〜」
　足首にズボンを引っ掛け、下半身を揺する僕に彼女の羞恥心が上がっていく。
「・・・どうすれば・・・・イイんですかぁ〜・・・？」
　瞳をウルウルさせ、彼女は恥かしそうに呟いた・・。

「ボクの脚の間にきて！それでオクチで咥えてネっ」
　年甲斐もなくウインクなんかして、僕は言った。
「はい・・・・・・・」
　消え入りそうに返事した奈々子チャンは、外を気にしながら僕の足元へ跪くと、上半身を立てて股間へと被さってくる！
「大きくなっちゃってるでしょぉ〜！？」
　車の天井へ向け聳える分身を振って彼女の反応を見る・・・。
「はい・・・とっても・・・・。あぁっ、恥かしいぃ・・・・」
　ナンだカンだ言いながら、右手を分身に伸ばす彼女。
「ああ・・・イイねぇ〜・・・！」
　熱を発して昂ぶるペニスが、彼女のヒンヤリとした掌に包まれると僕は唸った。

「さあ、可愛いオクチでお願い〜！」
　彼女の手が胴幹を上下する感触に堪らなくなった僕は、催促する様に腰を突き上げた！
「・・・・・・はい・・・・・・・」
　ペニスを握ったまま、上半身を登らせてきた奈々子チャンの唇が、竿の先へ合わせられる！
　鼻からひとつ息を吐いた彼女は、口唇を開くと亀頭にやんわりと被せていった・・・・！

「ふうぅ〜、気持ちイイぜぇ〜！」
　ココ数ヶ月の逢瀬で彼女が学んだフェラテクニックが、恥じらいを伴いながらも従順に働き、僕を感じさせる！
　舌腹を裏に沿って滑らせ、そのまま限界まで咥え込むと、今度は唇を窄めて亀頭へと舐め登ってくる・・・。
　垂れ下がってくる黒髪を耳の後ろへ撫で付けながら繰り返す彼女の口奉仕が、僕はたまらなく好きだった！
　でも、普段の奉仕よりも動きがギコちない・・・・。しきりに外を気にする動きが、本来のキレを奪っている様だった・・・。

「ホラぁ〜、外は僕が気にするから、奈々子チャンはコッチに集中してよぉ〜！」
　顔を傾けて外を気にする彼女の頭を掴み、真下へと固定した僕は、口唇内で昂ぶるペニスを喉に向かって突き上げた！
「ふうぅぅ〜・・・・ウムムぅぅ！」
　呼吸を堰き止める亀頭のブツかりに彼女の背中が上下する・・。
「外には誰も居ないよっ！」
　そう言って頭を撫でた僕へ視線を向けた彼女は、恨めしそうに僕を睨むと、観念したのかフェラチオ活動に熱を入れ始めた！

２１

「くぅぅ〜！タマらんっっ！！！」
　いつもの要領で口奉仕を始めた彼女に唸った僕の声が車内に響いた！
　サマーセターの襟元から白い谷間を覗かせる奈々子チャンは、必死で僕の愚息と格闘していた！
　いつ見ても彼女の谷間はエロチックだった・・・。巨乳じゃないクセに、妙に男心をクスぐる存在美が官能を昂ぶらせる・・・。
「うう・・・・そろそろ・・・限界かもっ・・・・・・！」
　揺れる谷間をオカズにする僕のエロは、脳味噌から一杯に勃起して射精感を促す！
　しかーし！ここでイッてしまってはカーセックスの醍醐味なんて味わえない！
　駆け上ろうとする精子をグッと堪え、彼女の頭を離そうとする僕。
　だけど彼女は、一時も早くこの恥かしい状況を終わらせたいのか、僕のフィニッシュを引き出すように頭の回転を速める！
「コラっ！・・・ちょっと・・・・ヤメなさいぃぃ〜！！」
　切実な訴えも何処吹く風・・・。彼女の唇が締まり、強烈な吸い込みをされてしまっては、飽くまで一般人の僕には出しちゃうしか術が無かったァァァ！！

「ぐううぅ・・・・・！！！！！」
　ビクンと跳ねた愚息から迸った濁り汁が、彼女の口内へ次々と流れ出し、吸い出し作業を続けながら溜まった精子をゴクゴクと飲み込む神崎さんんんんん！！！！
「はああああ・・・・・・・・〜〜〜っっっ！！」
　乙女チックに唸った僕は、悔しいけど最高な気分となって口内粘膜に負けを認めた・・！

「うふふふ・・・・・・・」
　出された精子を全部飲んだ彼女は、グッタリとシートに凭れる僕を見て笑った。
「なんだよ〜・・・・笑ったなぁ〜！」
「だって、イキナリ変なこと思いつく青木さんだったのに、最後はとっても可愛くなっちゃってぇ・・・・・」
　そう微笑みながらティッシィで口元を拭う彼女の可愛さに、僕は一緒になって微笑んだ。
「仕方ない！車での本番はまた今度の機会にしよう！時間は沢山あるからね、夜までわぁ〜！」
　パンツとズボンを履いてベルトを締める僕に、彼女が真顔で聞いてきた。
「まさか、今日中にスルんですか・・・・ココでぇ〜・・・？」
「もちろん！さあ、ご飯食べに行きましょぉぉ〜〜！！」
　元気よく表へ飛び出した僕の耳に、彼女の切ない溜息が聞こえた・・・・・（笑）。

　美味しい蕎麦を堪能し、お腹が膨れた僕らは一路、目的地である南伊豆を目指した！

　僕らと言っても、彼女には目的地を教えてなかったんだよネェ〜！
　だって言ったら、ちょって抵抗されそうで・・・。だから着いてからのお楽しみってコトで！
　
　お昼を食べてから１時間。２時を少し廻った頃に目的地である温泉へ到着！
「さあ、着いたよぉ〜！」
　車を駐車した僕に、助手席に座ったまま不思議がる彼女・・・。

「ここ、旅館ですよね・・・・？」
「そうだよ〜！伊豆にあるのに調布旅館！ちょっとオカシイよねぇ〜」
　そう笑った僕に、再度真顔を向ける奈々子チャンは
「泊まりじゃナイですよね？まさか・・・」
　と、不安げな顔で聞いてきた・・。
「へへへ〜・・・・。そうだったらどうする？」
　さっきの仕返しとばかりに、ちょっと意地悪するボク！

「それはダメですよぉ〜！だって青木さん、家庭があるのにそんなコトしちゃ・・・ダメですよ・・・」
「はははは！優しいネ、奈々子チャンは！脅かしてゴメンね！ココは日帰り温泉宿なんだよぉ〜」
「なぁ〜んだ！安心しましたぁぁ」
　愛くるしく微笑んだ彼女は、フワリと助手席から降りると、ボクの手に腕を絡ませ嬉しそうに旅館を見あげた・・・。
（なんて良く出来た人なんだ！・・・・）
　僕の立場まで尊重してくれる彼女が、凄く愛しく感じて仕方なかった・・・・。

　受付を済まし、お風呂セットを借りた僕らは、教えられた通りに長い廊下を進み、「天女の湯」と書かれた暖簾を潜った・・・。
「結構小さいですねぇ〜」
　二畳程の脱衣所の広さを確かめるように彼女が言った。
「本当だね〜！でも家族風呂だから、そんなに広さが必要ナイんじゃない・・」
「ええ〜！ココって家族風呂なんですかぁぁ〜！？」
　カゴの一つにお風呂セットを置いた彼女が、意外といった風に僕を見て言った。
「そうだよ〜。か・ぞ・く・ぶ・ろ！　だから二人だけで好き勝手してイイお風呂なんだよぉぉーー！！」
　チャッチャと服を脱いでハダカになった僕は、シメシメとばかりに大袈裟に言った！

「・・・・・・・もおぉ・・・・青木さんてヤッパリ・・・凄くエッチですぅぅ・・・」
　ハダカで踊る中年男を優しく睨みながら、独特のエロ可愛さで恥らう奈々子チャン！！
「改めて納得しないでよぉ〜！まだナニもしてないんだから・・・。でもコレからスルけどね、厭らしいことイッパィィィ〜〜！！」
「・・・・余り・・・苛めないでくださいね・・・・・・」
　観念したように呟いた彼女は、素敵なハダカを隠した衣装を少しずつ脱いでいくのだった・・・・！