妻、禮子ものがたり

龍 晃一 作
第９章　　緊縛セックスに狂う禮子


「あなた、今日は槙田さんのところに行ってきます」
「今日は木曜日か---何だか嬉しそうだね」
「そう、観えますか。私が抱かれに行くことを喜んでいるのはパパでしょう」
「そんなことないよ。私は何も気持ちよくならないもの----」
「嘘おっしゃい---喜んでいるクセして----」

　そんな会話をして家を後にした。禮子は掃除と洗濯をして１０時には家を出ることを知っていた。
　木曜日は誠二と慶三が禮子の到着を待ちわびていると思えた。
　今日は緊縛されて浣腸されるのか---浣腸液を排泄するとアナルセックスになると思うと肉棒が勃起してくる。禮子を想像するだけで興奮してきた。このまま槙田のマンションに行きたい衝動にかられる。
　マンションに到着すると二人からキスをされる。唾液を飲まされながら禮子の着ているものを脱がせていく。全裸にすると二人でソファーまで運び、一人がペニスを咥えさせ、もう一人が禮子の股間を愛撫することから始まる。
　禮子はクリストスを噛みながら吸い上げると逝ってしまう。乳首とクリストスが敏感になっている。
　禮子の口の中に精液を放出して嚥下させると入れ替わり、二人の精液を嚥下することで朝の儀式は終わる。その時には禮子はすでに何度もアクメを迎えており、膣からは愛液が溢れている。
　禮子が慶三の精液を嚥下して気を失っている。そんな禮子を起こすと両手を後手に廻せて縛った。更に縄は乳房の上下を厳しく縛りあげた。燃え上がって肉体が火照っている禮子の餅肌に厳しく縛った縄が肌に食い込んでいる。

　クリストスを吸われていい気持ちで逝ってしまっている間に縛られてしまった。縛られたことで肉体がジンジンと燃え上がってくる。瞳が濡れたようにトロンとなってきた。そんな悲哀のロマンに満ちた禮子を観て懸命にシャッターを切る誠二がいた。

「撮られている。撮らないで---こんな淫らな禮子をもっと撮って」
　禮子も初めての緊縛に驚きながら厳しく縛られた縄に酔っていた。慶三がお尻を持ち上げようとするが禮子は身体に力が入らないのか崩れてしまった。

　慶三はお尻を挙げさせることを諦めた。右脚を立てるように縛り、股間のアヌスの窪みが良く見えるようにして、その円錐形の穴に浣腸液を注いでいった。
「禮子、１０００ｃｃで１０分我慢するのだ。今日は風呂場で排泄させてやる」
「そんなに入れないで------」
　弱弱しい声で訴えるが聞いてくれないことは承知している。

　二人の望を適えるまでは許してくれなかった。
「４本目」
「５本目、これで１０分耐えるのだ」
　お腹が痛くなってくる。キッチンのカーペットの上では零せない。必死の思いで肛門筋に力を込めるしかなかった。
「我慢できない----」
「我慢するのだ」
　妻の務めとして夫の言葉に逆らえなかった。脂汗を噴き出しながら懸命に耐えに耐えた。
「ようし、１０分経過---」 　の声にトイレに行こうとしたがバスルームに連れ込まれた。
　我慢の限界であった。バスルームに連れ込まれるや否や、
「プオーーーッッッ」
　排便が噴き出した。ビデオが置かれている。誠二は恥ずかしい排泄をカメラで撮影している。抵抗する気力もなくなっていた。余りの悲しさに涙が零れてくる。泣きながらおしっこも噴出してしまった。
　男達の好奇心の目を満喫させてしまった。縛られているので逃れる術もない。言葉を替えると夫達が期待している通りになってしまった。
「禮子、凄いよ---益々、好きになったよ」
　暖かな温水で身体の汚れとタイルの汚れを流してくれている。流しながら口付けをして舌を絡ませることで排泄の苦痛を忘れようとしていた。忘却することが妻として生きていけると確信できた。

　こんな時の二人は優しい。禮子の汚れをアナルにまで指を入れて洗っている。
「これで美しい元の禮子になった」
「縄を解いてください---」
「もう少し待って---慶三と緊縛姿で交わるのだ」
　その言葉に「ドキッ」とする禮子がいた。アナルで交わるのかと思っていた。アナルに入れられると人間から獣に落とされたような錯覚になり、自分で肉体をコントロールできなくなった。本当に奴隷にされるような気になってしまう。
　前回は初めてのアナル　セツクスであった。禮子の知れないところで取り乱してしまった。牝にされた気持ちになってしまった。これ以上アヌスに入れられると二人の妻から二人の奴隷に突き落とされた心境に陥っていた。
　アヌスと膣にペニスを二本差しされた恍惚感は女の最上の至福に導いてくれた。天上にまで昇る思いの快感と恍惚感に燃え上がっていた。至福の頂に行ってしまうとそのプロセスで浣腸され屈辱の排泄感と戦ったことを忘れていた。
　だから、女はセックスのあとにくる妊娠、出産を何度も行えるのだと思えた。女は男に愛されて至福になれることを感じた。誠二に愛され、慶三に愛されることで不倫をしているという背徳感を悦びに満ちた愛だと思えた。緊縛されて行うセックスに禮子の隠れた魅力があるという。私が行くまでに 撮影もしておくと告げられた。
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2014.6.28掲載
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