調教師集団　七


調教師集団　七ＳＭ嬢に堕ちたＩＴコンサルタントの女『ＳａｄｏのＳＭ小説姦女真紅』鬼蔵（Ｓａｄｏ）作
松尾円香に昨夜のお座敷はあまりにも辛かった。安曇市長の言葉が頭から離れない。そんなに自分をとことん虐めたいのか。　万一お座敷で大怪我をしたら保険が適用されて同じ結果かもしれない。　それ以上にお座敷の仕事は精神的に理不尽過ぎる。こんな社会が存在することに何としても納得が行かない。　お座敷の責めで気が狂ってしまったらどうにも成らない。娘を護ることが出来ない。それが一番恐ろしい。　どう考えてもあのお座敷はあまりにも辛い。あと六回やらなければ成らない。恐ろしい虐めが繰り返される。もう一回も行きたくない。　それでも躰に傷を受ける恐怖が突き上げてくる。出来れば躰に傷を負わないで総てを終了したい。　松尾円香は決心が付かず懊悩して泣き続けた。　どうしてここまで追い詰められるのか。　自分の要件定義で詳細設計を完成できなくて過労死した技術者の恨みなのか。死霊。そんな事まで頭を過ぎる。　松尾円香は葛和医師に相談した。「そもそも失敗というのは僅かに跡形が残る程度だよ。話の内容では９９％綺麗に消える筈だ」　葛和医師は強気の言葉で答えてくれた。　悪くても僅かに痕が残る程度。これが松尾円香に最期の決心を付けさせた。　例え傷を負っても打ち合わせをして仕事で行うＡＶの男優から受ける責め。　お座敷の客から好き放題の責めを受ける全身奉仕。　この違いは雲泥の差であると思った。　松尾円香は宇佐美に電話して総てを受諾した。　　松尾円香に最期の一本になるＡＶの撮影日と成った。　何故か遊楽の蓬莱の間で行われた。　いつものお座敷と違うのはカメラと撮影スタッフが陣取っているだけである。　宴会場で客がスーパーコンパニオンに暴走する設定である。　松尾円香はこれまでのお座敷の仕事の様に蓬莱の間に入り下座に待つ。　客は五人。白ワイシャツにグレーのズボン姿である。　松尾円香は一通り酒を注いで回る。　客らは直ぐ行動に出る。「脚押えます」「腕押えます」　四人が松尾円香の周りに回り込む。躰を畳みに押し倒す。各々腕と脚を四方向から押える。　この四人は前回のお座敷に呼ばれて来て松尾円香に二穴挿入を行った男優達である。あと一人は始めてみる。　上司らしい最期の一人がスカートを捲りショーツを下げる。　脚を押えている二人が連携してショーツを取ってしまう。そして押えている脚を左右に広げる。　上司らしいのが太腿の間に入り膝を着く。　スーパーコンパニオンなのでピンクサービスは当然受ける。　腕を押えている一人がジャケットのボタンを外す。　もう一人がブラウスのボタンも外す。　上司らしいのがブラをずらして乳首を剥きだす。　乳房を掴んで乳首を吸う。　社会の窓を開けズボンからさおを取り出して挿入に掛かる。「駄目です。本番は駄目です」　松尾円香は台本の通り言う。　上司らしいのは構わずさおを松尾円香の膣に押し込む。「ああーー。だめですーーーーーーーーー」　それでも構わずさおを膣の奥まで突いて来る。「だめです。ピル飲んでいません。本番はないです」　松尾円香は台本通り抗議する。「御前仕事だろ」　腕を押えていた四十年配が言い返す。「ここまではシステムに入っていません」「サービスだろ」「貴方達警察でしょ。こんな事していいの」「仕事だろ。俺たちは非番だ。金払っているよ」「だから。それでもＳＥＸまではしないんです」　それでも上司らしいのは松尾円香の中に出してしまう。「ちょっと困ります」　上司らしいのは松尾円香の女に深く両手の人差し指を入れる。膣口を開いて情液を掻き出す。　ボールをお尻に敷いて軽く流す。　脚を押えていた警官に代わる。　順番に交代して五人全員が松尾円香に生中出しする。　松尾円香は不覚にも二回も逝き顔を晒してしまう。　警官らは松尾円香を縄跳びの縄らしきで縛る。　太腿の裏に脹脛を密着させて二箇所を縛り合わせる。手首を背中に回して手錠を掛けてしまう。「御前感じただろう。あとで文句言うなよ」　三十代の警官が念を押す。「言いますよ。本番を中出しでやられて泣き寝入りなんかしません」　松尾円香は全裸で縛られた惨めな姿できっちり言い返す。「おいおい。このお座敷でそんなこと訴えても置屋が困るだけだぜ」「警察に訴えはしないけど。置屋に言って決着付けて貰います」　松尾円香の言葉ではない。台本の通りである。松尾円香自身はこのお座敷でも本番無しが前提ならば強姦で訴えると言う意識である。「白黒付けるとさ」「そうかだったら徹底的にやっちまおうぜ」　上司らしいのが宣告する。「何考えているのよ」　松尾円香は気丈に抗議する。　一番若いのが鞄からクスコと蝋燭を取り出す。　その隣も鞄からボンベ式のバーナーを取り出す。「ズタズタにしてやる」　上司らしいのが宣言する。　松尾円香の顔に恐怖と緊張が奔る。台本通りでも恐ろしい事が始まる。　一番若いのが松尾円香の膣にクスコを挿入する。螺子を回して膣口を限界まで広げる。　四十年配の警官が蝋燭を二本片手で並べて持ってもう片手でバーナーを構える。　若い二人が松尾円香のお尻を膝で持ち上げクスコの口を上に向ける。　四十年配の警官はバーナーの火で蝋燭の先端を溶かしてクスコの中に流し込む。「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」　お座敷で責められたのと同じ強烈な悲鳴になる。撮影でも真からの悲鳴である。「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」　四十年配の警官役は構わず溶かした蝋涙を流し込む。　クスコの七分目まで来たところで一人が糸を垂らす。糸の先端を飲み込むように蝋涙を流し続ける。　上まで来る頃には松尾円香の悲鳴は止んでいた。　蝋涙の中に立てた糸を上に一センチ位では状態で切る。　そこにライターで点火する。「あーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーー」「はっはっはっは。膣灯篭だ」　蝋涙はクスコの中で溶けさらに熱くなる。「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」　少し悲鳴に満足した態度で警官らはクスコを抜き取る。　だがそれだけでは終わらない。「この綺麗な乳房に焼印押したいな」　上司らしいのがボソリと言う。「やめてーーーーーーーーーーー」「押収した焼印だ」　アルミの板に軸が取り付けられ、反対側の面には活字が『すけべ女』と張りつけられている。　四号活字位の大きさだが乳房のイメージを無残に潰すに充分である。「やめてーーーーーーーーーーーー。それこそけいさつざただよーーーーーーーーーーーーーーーー」　松尾円香は必死に叫ぶ。「俺たちが警察。はっはっはっは」　上司らしいのが焼印の軸を持って四十年配がバーナーで焼く。「やめろーーーーーーーーーーーーーーーー」　入念に活字を焼く。「やめてーーーーーーーーーーーーーー」　松尾円香は叫び続ける。　四十年配が乳房の周りを両手で抑える。「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」　松尾円香は強烈に叫ぶ。　上司らしいのが焼印を乳首の少し上の白く艶めいた皮膚に押付ける。「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」　強烈な悲鳴が座敷を震撼する。　上司らしいのは暫く焼印を押付けて離す。「ああーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」　松尾円香は号泣する。「この太腿も焼いちゃおうぜ。ミニスカート履けなくしちゃえ」「はっはっはっはっは」　笑いの坩堝である。「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」　松尾円香は叫び続ける。　四十年配の男はそのままバーナーで直に松尾円香の太腿を焼く。「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」　悲鳴は轟き渡る。　警官らは手錠だけ外して座敷を出てゆく。「だれかきてーーーーーーーーーーーーーー。だれかーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーー」　松尾円香は泣きながら脚の縄を解く。　救急隊員の格好をした男優が担架で運び出す。　救急車は代用映像で済ませる。　そのまま下の階の医務室に運ぶ。待機していた看護師と葛和医師が処置する。　その部屋は病室の造りに成っている。隣に本物同様の手術室もある。　松尾円香は数日其処に入院の形で泊まる。　三日後に包帯を取る。　態とこのシーンも撮影する。話題性の為である。　包帯を取ると松尾円香は本当に泣き出す。　乳房の焼印の痕は黒くは無い。だがケロイド状に文字が皮膚に滲んで無残である。　太腿の包帯を取る。もう片側の艶かしい太腿と比べる。焼かれた方は無残に表面がケロイドで潰されている。　松尾円香は今の状態を見てもし直らなかったら一億でも納得行かないと思う。　武州記念病院。乳腺外科葛和俊朗医師は綺麗に直ると断言する。　そして一週間が過ぎた。　整形した結果は確かに綺麗に直っていた。　　花電車の当日に成った。　東丸秀三郎若頭補佐は膣で吹き矢を吹く芸。タンポンでりんごを剥く芸。幾つか膣芸を教える。　どれもそんなには難しくない。破廉恥なだけである。　最期に蛇イレポンの訓練になる。「一度掴んでみないか。何にも危険は無いよ」　本日は東丸秀三郎若頭補佐にしては優しく面白みもある。やんわり蛇を渡そうとする。「・・」　松尾円香は後退りする。「自分で入れてくれると迫力が付くのだが。今回は俺がやろう」　お座敷芸は他のコンパニオンも呼ばれている。　約四時間。見世物はたっぷりである。　狭いところに二百人以上が入っている。　コンパニオンや松尾円香の芸をするスペースは畳み一畳ほど。前列の客は手が届く距離である。　コンパニオンを立たせて客に赤と白の腕輪を付ける。　全裸のコンパニオンの前と後ろに座らせる。　前に座った客は両方の手で太腿を持つ。後ろの客は脚首を持つ。　松尾円香が進行する。「赤上げてと言いましたら前の方は手をおっぱいに。後ろの方はお尻に。赤揉んでと言いましたらその位置で揉んでいただけます」　何処でもあるゲームだが人気がある。　これが何組か繰り返される。　松尾円香の花電車とコンパニオンの全裸レスリング。　本来花電車とは見せるけど乗せないから花電車である。だが此処では松尾円香だけがそれに該当する。　コンパニオンは本番生板ショーも行う。　もちろん客は希望者のみである。じゃんけんになる場合と誰も前に出ないので無理やり客を引き出す場合もある。　全国からストリップ劇場が殆ど姿を消した。全盛期には神奈川県だけで十六軒有った。　その需要の一部がここに残ったのである。　そしてしんがりは松尾円香の蛇イレポンショーとなる。　水の無い水槽に入れた蛇が運ばれる。　松尾円香が膣にクスコまで自分で入れる。　東丸秀三郎若頭補佐が水槽から蛇を掴む。それを松尾円香に手渡ししようとする。　状況から受け取らざるを得ない。　仕方なく東丸秀三郎若頭補佐が握っている直ぐ後ろを掴む。　コンパニオンらにマイクで指示を出していた立場から弱みは見せられない。　松尾円香は遂に自分の手で入れてしまう。割れんばかりの拍手である。　最期は昔パチンコと言われた出演者全員のオープンである。　畳に座って女の部分のびらびらを広げて公開する。　新人は観念していてもぶるぶる躰が震える。　松尾円香は僅かに震えてもベテランの様に振舞う。　終わって東丸秀三郎若頭補佐は上出来と褒め称える。　松尾円香は僅かな期間で格段に玄人に成っていた。こうなると代議士、やくざ等遊びなれた面々の愉しみは半減する。　　松尾円香は最期のＡＶの収入で買う店を下見した。　保木間が直に案内する。　最初はミッドタウンの対面に在る建物。宴会の行われた雑居ビルに隣接したその三階に在る屋台村に案内する。「此処の人の流れを見てください。この屋台村とこの上の健康センターはこのニューシティで一番安い飲食街です」　ビルの中の屋台村である。全体で利用するカラオケがある。ステージに大型モニターが置かれ殆どの店から見られる。「此処も元ＡＶ嬢やコンパニオン上がりの人が多いです」「お客さんはサラリーマン労働者層ですか」「少し違います。外から入る人はあまりこの屋台村には入りません。大方が此処の下層階の寮に住む派遣層です」「そんなところでＡＶ女優が働いては」「此処でＡＶ女優を中傷したり非難したりする人は居ません。そんな人は街全体から自然に追放されます」「上の健康センターも同じですか」「少し違います。従業員は殆ど年配者ばかりです。唯一社会保険、厚生年金に入っている職場です」「でも現在では派遣会社も社会保険は厳しく義務化されていませんか」「そうですが。この街の派遣は実質業務委託契約で個人事業と同じです」「それでも国民保険は必要かつ義務では」「此処には此処の企業グループの業界内保険があります」「そうですか」　そう言いながら松尾円香は国民保険を滞納して国民年金は失業による免除申請のままである。　一階から三階まで全棟に繋がるコンコース。保木間はさらにその中に連なる歓楽街を案内する。　吉妹美智の店の前を通り過ぎる。以前に調教師集団の手に堕ちた女である。紹介するにはまだ問題がある。　其処を過ぎると風俗店がたくさん入っている。「これピンクサロンですね」「そうです。昔西川口流と呼ばれたサービスもあります」「なんですかそれ」「追加一万円で本番ＯＫです」「最期までやってしまうのですね」　嘗て西川口の町には多くのピンサロが盛況していた。それが商店会の手で追放されて十年余りが過ぎている。　この街では反対運動は起きない。家族の町は伊佐沼に離されてモノレールが結んでいる。家族と独身者を分けて経済効果を上げたのである。　学校も病院も伊佐沼に移された。それで統廃合された小学校の跡地が無認可の託児所となって風俗嬢を支援している。「でもこんなお店がたくさん有っては私たちがお店を出しても」　松尾円香は不安を口にする。「それは違います。こういう店が客を他からも集めます。其処では四十分位でサービスが終わります。その後に料理屋、居酒屋でゆっくり飲む人が多いです」「そうなのですか」「元ＡＶのママさんは人気です。花電車の御客さんの反応を見ましたか」「はい」「あの様な人達ばかりです。大切に人気者として扱ってくれますよ」「そうですか」　その店舗は松尾円香が思うより価格の割に綺麗で良く出来ていた。　白木のカウンターが九席。小上がりが二つである。　その他にも盛業中の店を案内してもらった。「私一つ心配なのですが」「はい」「託児所なのですが。御座敷をやめると」「大丈夫です。伊佐沼に住んでこの街で商売していれば有料になりますがそのまま利用できますよ」「ああ。そうですか。良かった」「東丸氏の花電車を続ければそれも無料になります」「有料になると如何ほど」「この街はまだ安いです。他で水商売の時間対応で無認可ですと月二十万は掛かります」「ええ。そんなに」「キャバ嬢が四十万稼いでも半分は託児所代です」「そうですね」　松尾円香は少し考えた。東丸秀三郎若頭補佐の花電車を続けるか。躰を隅々まで見せるのは今更である。あれならそんなに辛くは無い。　　松尾円香はミッドタウン１３棟の三階に店をオープンした。花電車のお客がそのままスライドして来てくれる。　始めた日から盛況となった。　東丸秀三郎若頭補佐の花電車を月に一度。土日にかけて三回だけ続けることにした。　住居も真上の二十八階である。それ以外に二つ所有して家賃収入が月三十四万。花電車が二百四十万。そして店の利益も入る。　松尾円香は表の社会に活躍することを諦めた。　それによって借金は清算されもうじき返済した借金の総額より多い資産を保有することになる。　松尾円香の風体も大きく変わってしまった。企業の部長、課長をお客に対応する技術者の一員から風俗嬢に堕ちた。　服装も化粧も変わって一目で以前の松尾円香と解るに間が要る。　けっして厚化粧などではない。薄いながら顔の特徴と美しさを引き立たせている。　名実共にこっちの世界の女に変わってしまった。　保木間も開店祝いに花を贈ってくれた。　ただ一人調教師集団に依頼したＳＥだけが納得しない。だが調教師集団を敵に回して何かする事も考えられない。　ただ月日が流れてそのうち風化するだけである。　ＳＭ嬢に堕ちたＩＴコンサルタントの女　完これ以外の章及び他の小説は下記ＨＰにてＳａｄｏのＳＭ小説姦女真紅 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ＳａｄｏのＳＭ小説姦女真紅
2020年9月12日掲載
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