| 若妻・預かります ひら 作 |
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| ◆第２０章 渾身の力をこめた三回目の体当たりで、アルミ製のドアが激しい悲鳴を上げながら開き、俺は倉庫の中に勢いよく飛び込んでいた。 そして‥‥、そこにいる一人の女と三人の男たちの姿を見た瞬間、その信じられないような光景に愕然とする。 「ゆ、優美っ！ 一体‥‥、どうして‥‥」 彼女は仰向けに寝ている逞しい男の上に全裸でまたがり、屹立した巨大なペニスを自分の陰部に咥え込みながら、「あふうううっ！ いいのっ、いいのおおおっ！ ひいいっ、あひいいいっ！」と‥‥、耳を塞ぎたくなるようなよがり声を上げていた。 そして、さらに衝撃的だったのは、優美のその淫惨な姿だった‥‥。 彼女のすうっと通ったきれいな鼻の穴には、金属製の二股フックが挿入されており、それを頭上へと強引に引っ張り上げられたその顔は‥‥まさしく牝豚のように醜く変貌を遂げていた。 美しく張りのあった二つの乳房は‥‥淡いピンク色の乳首に貫通したピアスからぶら下がる菱形の重りによってだらしなく垂れ下がり、限界まで伸び切った乳首の形状とも相まって、人間のものとは思えない淫猥なバストへと改造されていた。 真っ白な背中から腰、太腿にかけては、長くて痛々しいアザの跡が幾条にも走っており‥‥、振り乱すお尻から覗くアヌスの中にも巨大な棒状のバイブが突き刺さり、その先端にあるピンク色のリボンがまるで獣の尻尾のようにクルクルと回っている‥‥。 そして、清楚な色気を湛えていた割れ目には、金色に輝く二つのピアスががっちりとハメられており‥‥、そのピアスに繋がったチェーンによって左右にめくられた陰部からは、いやらしい小陰唇が剥き出しになっていた。 優美はそれらの屈辱的な責め具を身体中に施されながらも、恍惚の表情を浮かべ、腰を激しく上下させていく。 俺は目の前で繰り広げられるその禍々しい光景が信じられなかった‥‥。いや、信じたくなかった‥‥。 あんなに美しくて、そして愛らしかった彼女が‥‥、淫売女のように腰を振って、見知らぬ男のペニスを嬉しそうに咥え込み、不感症だったはずのヴァギナで感じまくっている‥‥。 俺は頭にカーッと血が上り、全身がブルブルと震え出すのを抑えることができなかった。 「き、貴様ら‥‥、優美に何てことを‥‥」 「ふふっ、なるほどな‥‥。突然の乱入者に少々驚かせられたが、お前がこの牝豚のかつての恋人というわけか‥‥。この場所を探し出した、その執念だけは褒めてやるぜ」 落ち着き払った口ぶりで応答する暴行魔たちの姿に、ジリジリと焦りだけが募っていく。 「き、貴様らはもう終わりだ！ 間もなくここに警察がやって来る。いさぎよく観念しろっ！」 「おいおい、こっちには人質がいるんだぜ。この女を殺されたくなかったら、お前の方こそ大人しくしているんだな」 「ぐっ‥‥」 「そうそう。そこで指を咥えて黙って見ているんなら、この女の命だけは助けてやってもいいんだぜ」 「くっくっ、目の前で愛しい恋人をなぶり殺しにはされたくないだろう？」 そう言いながら、手に折りたたみナイフを握った二人の男が、左右からジリジリと距離をつめてくる。 「もっとも、お前の恋人だったこの女は、すでに俺たちのペニスなしでは生きていけない身体になってしまったがな。ふふっ」 優美を陵辱していた男がそう言いながら身体を起こしてアグラを組むと、その上にまたがっている彼女の変わり果てた肉体をこちらに向けつつ、背後から抱きかかえるような体勢で激しい突き上げを開始する。 彼女は俺の方に視線を送りながらも、悪びれた様子もなく、ただひたすらに官能の渦の中でよがりまくっていた。 ジュボッ、ジュボッといういやらしい音とともに、どす黒くて巨大な肉棒が彼女の膣口の奥深くまでめり込んでいく。 優美は大きく股を広げて、その肉棒を嬉しそうに受けとめながら、極限の絶頂へと上りつめていく。 「はひいいいっ！ ご、ご主人さまのぶっといオチンポが子宮を突き上げて‥‥、はうっ、はうううっ！ またイッちゃう、またイッちゃうのおおおっ！」 「くくっ。この女はもう普通のセックスでは一生イケない身体になっちまった‥‥。だから、俺たちの肉奴隷として生きていくしかないのさ」 「ふふっ、ここにマッポが乗り込んで来たとしても、この光景を見たらどう思うだろうな‥‥。この女が合意の上だと言えば、何の問題もないんだぜ」 俺は、陵辱者とのセックスにひたすら溺れまくるその淫靡な肉体を凝視しながら、激しい怒りに全身を震わせる。 愛する女の大切な秘所が、他の男たちのペニスによってぐちゃぐちゃに掻き回され、そこに何度も濃いザーメンを注ぎ込まれて、その男たちの女へと変わっていく‥‥。 怒りだけではなく‥‥憎しみ、悲しみといった様々な感情が心の中に渦巻いていき、目の前の情景がどんどんと滲んでいく。 「優美‥‥優美っ‥‥、目を覚ましてくれ！ お、俺のことが‥‥わからないのかっ！」 俺ではなく、別の男のペニスによって、愛する女の膣が感じまくっている。俺にはできなかったことを、この男たちが優美に与え続けている。彼女はそれを全身で受け止めて、この男たちの望む女へと染まっていく‥‥。 悔しかった‥‥。怒りや憎しみ、悲しみといった感情以上に、悔しい思いで胸が張り裂けそうになる。 気がつくと、俺の股間は‥‥ズボンの上からでもわかるほどに‥‥激しく‥‥勃起していた。 「くくっ、何てヤツだ。かつての恋人が犯されているというのに、こいつのチンポは興奮していやがる‥‥。まったく、恋人が聞いて呆れるぜ」 「ふふっ、寝取られた女の痴態に欲情する、究極の変態野郎ってところだな」 その通りだった‥‥。春香の時と同じように、俺は‥‥大切な女が陵辱される姿に興奮する最低の男だった‥‥。 そう思った瞬間、目から涙が溢れ出し‥‥、優美の姿がさらに霞んでいく‥‥。 「あ、晃さん‥‥」 俺はその声にハッとして、なおも濃厚なセックスに翻弄されている彼女の口元をジッと見つめる。 「もう‥‥こんな私のことは一切忘れてください‥‥。そして、ここからすぐに立ち去って‥‥くはあぁっ！」 「ゆ、優美‥‥、何故そんなことを‥‥」 「私はもう‥‥以前の私ではありません‥‥くふうっ！ あ、あなたとの生活や、あなたに対する想いは‥‥全て偽りのものでした‥‥あふううっ！」 「そ、そんなバカな‥‥。君の語ってくれた言葉や一緒に過ごした時間の全てが、まやかしだったとでも言うのか！？」 「そ、そうです‥‥。今の私にとっては、こうしてご主人さまたちに犯されることだけが‥‥唯一の幸せであり、生きる目的の全てなんです‥‥くふぅんっ！」 「う、嘘だ‥‥。そんなことは嘘だと言ってくれ！ 優美っ！」 「さようなら‥‥晃さん‥‥。もう二度と‥‥お会いすることはありません‥‥はわああっ！」 「‥‥うっ‥‥くっ‥‥」 「ふふっ、情けない男だぜ‥‥。この女にとって、お前の存在などどうでもいいということが、まだわからんのか？ さっさとココから消えてしまうんだな」 がっしりとした体格の男はそう吐き捨てると、優美の両股をさらに大きく拡げながら、彼女のヴァギナの奥深くまでをえぐり込むような激しい抽送運動を開始する。 「はわあああぁぁっっ！ すごいっ、すごいのおおおおっっ！ ご主人さまっ、ご主人さまあああっ！」 優美は自らの乳首にハメられた金色のピアスを指先でクン、クンとリズムよく引っ張り上げながら、いやらしいあえぎ声をまき散らしていく。 「いいのっ、いいのおおおぉぉっ！ またイッちゃうっ。ご主人さまの凄いペニスで、またイッちゃうのおおおおおっっ！」 俺は完全なる喪失感の中で全身をブルブルと震わせながらも、凄まじい射精の予兆を感じていた。 清楚で美しかった最愛の女が、他の男の巨大なペニスをヴァギナに咥え込みながら、激しい絶頂を迎えようとしている。 醜く改造された顔や乳房、陰部の有様をむしろ喜ぶかのようにして至福の表情を浮かべ、ひたすらに禍々しいペニスを飲み込んでいく。 抽送に合わせるようにして濃いピンク色の小陰唇がうねうねと蠢き、唇からは獣のような嬌声を吐き出していく。 そして、これ以上ないほどに剛直した肉棒がガクガクとピッチを上げていくと、彼女の膣からは大量の愛液が溢れ出し、身体を激しく反り返らせながら白目をむいていく。 「イクっ、イクううっ、イクうううううっ！ ゆ、優美のオマ○コに、ご主人さまの子種をいっぱい、いっぱい出してえええっ！ あひゃあああぁっ！ 変になるっ、変になっちゃううううっ！ あひゃあああああっっ！ ぶひゃあああああああああっっ！」 激しい随喜の雄叫びとともに、優美の膣内に陵辱者の精液がぶち撒かれる。俺はそれと同時に、ズボンの中に大量のザーメンを吐き出していた。 下半身がコントロールを失ったかのようにブルブルと震え、限界を超えた虚脱感が体中から力を奪っていく‥‥。 と、その時だった。 「晃さん！ 逃げてえっ！」 俺はその叫び声にハッとして身体を右に傾ける。その一瞬後、左腕に凄まじい激痛が走る。 咄嗟に体を床に投げ出して一回転しながら立ち上がると、低い姿勢のままで右手に握っていた竹棒を前方に向けて構え直す。 その俺に向かって、左右から二人の男が同時に襲い掛かってきた。 “優美の声に助けられた！” たったそれだけのことで、混濁していた意識が一気にクリアなものへとなっていく。 俺は、左方より鋭利なナイフを突き出して来た陰気そうな男に向かって右足を大きく踏み出すと、ナイフを握ったその手首に瞬速の打撃を加えつつ、続けざまに敵の顔面に向かって全体重を乗せた竹棒の一撃を叩きつける。 男が額から血を吹き出しながら崩れ落ちる横をすり抜けざまに反転すると、目前に背の低い猫背の男が迫っていた。 俺は躊躇なく、迫り来るナイフの切っ先に向かって一直線に飛び込んでいくと、相手ののど元に渾身の突きをお見舞いする。 ナイフより一瞬先に当たったその竹棒の一撃によって、男は壁際の資材の山まで吹き飛ばされて動かなくなった。 そして俺は、優美を陵辱していた三人目の男の方をキッと睨み据えると、その顔に向けて血の付いた竹棒を突きつけていた。 「用済みの‥‥虫けらの分際で‥‥よ、よくもやってくれたな！」 怒りに声を震わせながら、俺の前方５メートルほどのところに立っていた男が、優美の身体を背後から羽交い絞めにしつつ、その真っ白な左胸にギラギラと輝くジャックナイフの先端を突きつけていた。 「少しでも動くと、この女を即座に殺す！」 男の全身が激しい怒りで紅潮し、右手に握ったナイフの切っ先が優美の乳房にグリッ、グリッとめり込んでいく。 白い柔肌からツーッと血が流れ出すが、彼女はされるがままの状態になっていた。 俺はその無表情な優美の顔に、激しい危険信号を感じ取る。 “彼女はここで死んでもかまわないと思っている‥‥。いや、むしろそれを望んでいる‥‥！？” ただの直観に過ぎなかったが、俺はそれを確信すると即座に行動に移っていた。 まずは、唯一の武器である竹棒を床に投げ捨てて、相手の注意を完全に俺の方へと向ける。 ガランと投げ出された竹棒の転がる音に、敵の男が訝しそうに俺を眺めやる。 「おい。一体どういうつもりだ？ 女を助けるために降伏したとでも言うんじゃないだろうな？」 「ふっ、お前はバカか？ 俺を裏切った女がどうなろうが、知ったことじゃない！ 俺は貴様が許せない‥‥ただ、それだけだ！」 優美が俺の叫びにビクッと反応し、それまで無表情だった顔面が蒼白になっていく。 そして、俺の目をジッと見つめながら僅かに笑みを浮かべると、その瞳から大粒の涙がこぼれ落ちていった。 「とか言いながら、本当のところは、この女を助けたい一心なんじゃないのか？ ふふっ、確かにこの美しい乳房がナイフでえぐり取られる様は見たくないだろうしな」 男は残忍な目つきでそう吐き捨てると、乳房に突き刺さったナイフの先端にグイッと力を入れていく。 優美の白い肉体を流れ落ちていく血のしたたりに、俺の心が悲痛な叫びを上げる。 「そ、そんな女のことはどうでもいい！ それよりも貴様は‥‥、武器も持たず、左腕も動かない敵を前にしても、女、子どもを人質にとらないと戦うことのできないクズなのか！？」 「な、何だとっ！」 「ふふっ、そうだろうが。女の影にこそこそと隠れている男がご主人さまとは聞いて呆れるぜ！ その女が牝豚だと言うんなら、お前はその身体に必死にしがみついているダニ以下の存在だっ！」 その言葉に自尊心を大きく傷つけられたのか、男は拘束していた優美の身体を床に叩きつけると、全身の筋肉にありったけの力を込めながら、俺に向けて巨大なジャックナイフをかざしていく。 「くっくっ、顔も見られてしまったことだしな‥‥、どうやらお前の息の根だけは止めておいた方が良さそうだ。あの世で己の愚かさを悔やむんだなっ！」 男は怒りに震える声でそう叫ぶと、凄まじい勢いで俺に向かって突進を開始した。 俺は瞬時に右手を正眼の位置で構え、その手を“短刀”としてイメージする。 その短刀と体の正中線に重なるようにして、鋭利なナイフを前に突き出した巨大な男が急速に迫ってくる。 この鍛えられた肉体を持つ男の攻撃をかわすことなど到底できないものと、最初から覚悟していた。 “しかし微力な俺でも、致命傷を避けることだけはできる！” 俺は真正面にかざした手刀の側面で、心臓をめがけて突き出されて来たナイフの軸線をギリギリのタイミングで左側に弾きながら、ダンッ！と大きく一歩を踏み出すと、相手の眉間に目がけて全体重を乗せた手刀の一撃を振り下ろしていた。 俺の左肩を男のナイフがえぐるのとほぼ同時に、俺の全身全霊をかけた手刀が人体の急所である眉間の真ん中に激突する。 左肩の激痛に大声を上げながらも、脳への直接的な衝撃でふらつく男の顔面に、右肘による止めの一撃をお見舞いすると、その巨体が激しい音をたてて後方に倒れ込んでいった。 “お、俺の剣の技だけで‥‥憎むべき男たちを倒すことができた！” 俺はぜいぜいと息を吐き出しながらも、この三年の間脳裏を被っていた濃い霧が一気に晴れていくような、そんな気分を噛みしめていた。 その後の俺は、床に散乱していたロープで三人の男たちの手首と足首をきつく拘束した上で、床に倒れ伏している優美を急いで抱き起し、サディステックな装身具の数々を一つずつ慎重に外していきながら、その痛々しい身体に俺の着ていたジャンパーを羽織ってやり、そして下半身には倉庫内にあったバスタオルを巻いてやる。 「優美‥‥大丈夫か？ い、痛いところはないか‥‥？」 「‥‥うっ‥‥うう‥‥」 「さっきはひどいことを言って悪かったな‥‥。ゆ、許してくれ‥‥」 「‥‥み、見ないで‥‥、私を見ないで‥‥うっ‥‥くっ‥‥」 「ゆ、優美‥‥」 俺はこれ以上彼女にかける言葉が見つからなかった。いろいろな感情がごちゃ混ぜになって、自分の気持ちが整理できない‥‥。 俺は足元にうずくまって泣き続ける優美をただ呆然と見下ろしていた‥‥。 しばらくの間そうしていてから、俺は頭を振って倉庫内をもう一度見回し、放置されてあったデジタルカメラとビデオカメラの向かって歩いて行くと、その両方を破壊し、何度も何度も粉々になるまで踏み潰していった。 そこに写っているであろう‥‥恥辱にまみれた彼女の映像を、けっして誰にも見られたくなかったから‥‥。 それから間もなくして、倉庫の前に地元警察のパトカー数台と救急車一台がやって来た。 |
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| 2010年10月2日掲載 |
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