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雪子とは１２月に会い、その後メールのやり取りはあるもののそれほど頻繁ではなくなっている。
内容もＡ先生と喧嘩をしたとか、仲直りしたというようなことばかりだ。僕が仕掛けて、テレフォンセックスに持ち込んだこともあるが、その頻度もそれほど多くはない。
こんなことは前にもあったが今まで続いているのが不思議だ。そして先日、今までもそうだったように、いつの間にかデートの約束を交わした。今回はこんないきさつだった。
３月の末、春休みとはいうものの雪子の長男は大学受験を控えているから家族で旅行などはできない。Ａ先生は塾講師だからこの時期は休みになるのだが、その休みに彼は妻と二人で海外旅行に行くのだという。これがトラブルのきっかけだった。
もちろんそのこと自体、雪子は納得しているのだが、彼はそのことをぎりぎりまで話さなかったらしい。その穴埋めにと雪子がねだったデートは、いつものようなラブホの逢瀬ではなく、一日かけて函館辺りに行く予定だった。しかしこれが前日の夜にドタキャンされた。仕事が入ったからと。
海外旅行で十日も会えない寂しさを訴える雪子に、Ａ先生はきちんと対応できなかったらしい。おまけに大切なデートが前夜にキャンセルされ、ついに雪子は別れを切り出したという。初めてのことではないが、積もり積もった不満が爆発したのだろう。
海外旅行の十日間を冷却期間と思って冷静になってと書いた僕に雪子は、抱いて慰めてほしいと書いてきた。
４月上旬、約束の日の三日前、チケットをとりましたという雪子のメールに促され、いつものホテルにデイユースの部屋を頼む。しかし満室だという。少し離れたホテルにもあたったがそこも満室だ。東京での滞在時間は３時間ほどだから使える場所は限られている。
「ごめん、部屋がとれない！」
「え？ わかりました、すぐにチケットキャンセルします」
「いつもは前日でもとれていたから、うかつでした」
「いいえ、この季節は込むんですね、だいじょぶですよ、またご予定を教えてください」
雪子はそういうが、かなりがっかりしているだろう。安全日を選んでこの日にしているから、日程調整は簡単ではない。
「むかし使ったホテル、空港の近くの、あそこの部屋、とれますか？」
「先生がこちらにいらっしゃるんですか？ 無理しないで、またの機会がきっとありますから」
「僕はもうこの日にあなたを抱く気持ちになっているんです、部屋調べてください」
「ほんとに？嬉しいです！すぐ調べますね」
こうして僕は朝早い便で札幌に向かった。空港には雪子が待っている、懐かしい風景だ。別れてこのかた、僕から札幌を訪ねたのは始めてだった。
「Ａ先生にドタキャンされたからって、先生無理なさったでしょ。優しいのね、相変わらず」
もちろん、ここで僕とのデートまで流れてしまうのはかわいそうと思ったのは事実だ。
懐かしいジャガーがとまっている。
「先生に乗っていただくのこれが最後かも、来月には買い替えますから」
そんなことをいいながら５分足らずでホテルに着くと、まだ１１時半前だった。
レストランを予約しておいたという。１２時からの部屋だからまだ入れない。以前も同じようにしたことを思い出す。
「あの、先生にご迷惑かけたくないので、これ」
そういって雪子は歩きながら封筒を渡す。一瞬ためらうが、これも前と同じ手はずだった。中には僕のチケット代、食事代、部屋代が入っている。ここでの支払いはすべて僕がする。
「先生はお飲みにならないのね」
ワイングラスを傾けながら雪子がいう。
「雪子さんは酔った方が淫乱になるけど、僕は冷静にそれを味わいたいからね」
隣のテーブルには雪子と同世代くらいの女性たち４人がすでにデザートを食べている。彼女たちに聞こえないようにと声をひそめたりはしなかった。雪子の顔が一瞬のうちに火照る。
支払いをと声を掛けると、お部屋とご一緒になさいますかとウエイターがいう。僕はうなずきながら雪子の手を取りフロントに向かった。
お部屋までご案内いたします、という声を遮ってエレベーターに向かう。宿泊客でないことは一目瞭然だ。真昼の不倫、だれもがそう思って僕らを眺めただろう。
部屋はかなり広い。ベッドの脇に立つ僕の前に雪子がひざまずこうとする。僕が肩を抱いてキスをすると雪子はしがみつくようにそれに応じる。次第に大きくなるペニスを感じると、雪子はしばらく手でそれをさすっていたが、まさぐるようにベルトを緩め始めた。
僕はワンピースのボタンの隙間から手を差し入れ、乳首の具合を確かめる。軽く触れた瞬間、雪子の身体はビクッと反応する。相変わらず敏感な女性だ。
申し合わせたように、二人は抱擁を解いて服を脱いだ。僕がベッドに仰向けになると、雪子はすぐにフェラを始めた。僕は何もせずにしばらく愛撫を味わっている。しゃぶりながら雪子が興奮してくるのが分かる。肌が紅潮し、息づかいが荒くなり、それが喘ぎ声に変わっていく。
「ああ、おいしい、おっきくて堅い、これが欲しかったの、こんなので犯されたかったの」
自分の気持ちを煽るような言葉を漏らしならが、雪子はそれを口に含み、舌を這わせ、ほおずりした。
そうしながら僕の顔を見上げる雪子の目は食事中のあの上品な人妻ではなかった。
「雪子」
僕がそう呼ぶと、雪子は口での奉仕を続けながら身体の向きを変え、自分の秘部への愛撫を求める。
６９の体勢になると、僕は濡れそぼった雪子の部分を舌でなる。
「あ、あ〜ん」
わずかな接触で雪子は背中を反らせ、膝が震えている。
「だめだ、続けなさい」
「はい、ごめんなさい先生」
「手を使うんじゃない、根元まで全部飲み込んでみろ！」
「は、はい、でも、だめです、できません」
僕が腰を突き上げると、雪子はうめきながら喉の奥までそれを飲み込み頭を上下に振る。膨れ上がったクリに吸い付きながら指で中をかき回す。雪子は再び全身を硬直させ、喉の奥から絞り出すような悲鳴を上げる。それでも口は離さない。
無言のまま、雪子は騎乗位になった。ペニスに手を添え、自分から腰を前後にずらして入り口を刺激しては深いため息をつく。カリの部分をクリにこすりつけ喘ぎ声をあげている。
「バイブでそうやってるんだろ、淫乱雪子」
「はい、いつも先生のペニスを思い出しながらバイブでいろんなことしています」
「Ａ先生にもイヤラシイことしてもらってるんだろ？」
「それはいわないで、比べ物にならないの、先生知ってるくせに」
「満足できなくてバイブでオナニーか？」
「バイブじゃだめ、騎乗位でイキたいんです、突き上げられて、先生ので」
「本物のペニスがもらえて嬉しいか」
「はい、雪子がぐったりするまで突いてくださるの先生だけなの、こんなに堅くて大きいので…」
そういいながら雪子は自分から腰を落として反り返ったペニスを飲み込んでいく。
「ああっ！ だめ、やっぱり痛いかも…」
亀頭だけを挟み込んで顔を歪めている雪子を見て、僕のS気に火がつく。
「痛くしてください、犯してくださいとお願いしたのはだれだ！」
そういって乳房を握りつぶす。
「ヒイッ！！」
「犯してほしかったんだろ、めちゃくちゃに！ ほら、こんな風に！！」
僕はためらいなく一気に腰を突き上げた。
「ぎゃああ！！」
痛みに耐える表情がますます欲情をかき立てる。腰を両手でつかむと、強く大きくペニスを突き上げた。
「ああっ！！ああっ！！ああっ！！」
痛みと恐れの表情で雪子は僕を見下ろしている。突き上げられる度に悲鳴を上げていた雪子の割れ目が次第にペニスになじんでくると、悲鳴は次第に喘ぎ声に変わっていった。
どのぐらい突き上げていただろう。僕が一息入れると、今度は雪子が激しく腰を振り始める。先端で一番奥の部分をごりごりとこすりつけるような腰の動きだ。前後に、上下に、浅く深く、感じやすい部分に次々とペニスをあてる雪子の姿は淫乱そのものだ。
「だめ〜、もうイっちゃう、イク、イク、イク…」
そういって雪子は幾度も果てた。僕は冷静にその姿を見上げ「ほら、勝手にイケよ」となじる。ガクッと上体を僕の身体に覆いかぶせしばらく息を整えると、雪子はすぐに体勢を起こして腰を振り続ける。そんな具合に雪子は数えられないほど達し、さらに快楽を求めて腰を振り続けた。
バックからぶたれるのが好きだという雪子だが、僕は騎乗位の雪子の尻を叩いた。悲鳴とともに雪子自身が激しく収縮する。片方の手は自分の乳首をひねっている。僕はクリに親指をあてがい、腰を小刻みに突き上げながら尻を叩く。悲鳴は絶叫に変わり、雪子の全身は硬直と弛緩とを繰り返す。
「いくぞ！！」
「中に、ください！！ 全部！！ ああっ！！」
僕はそのまま一気に突き上げ中に果てた。不規則に痙攣し続ける雪子自身に促されるように、僕のペニスは脈動し、最後の一滴まで雪子の中に注ぎ込んだ。
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