ずっと愛してます２　羅衣 作
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第17話　飲尿性癖の誘惑


　徹は、繋がり腰を振り続けながら、美帆の上半身を舐め回し愛撫した。
　狂わしい肉欲が支配し、彼女の全てを貪欲に味わっていった。
　彼女の汗は彼にとって精力剤のように感じ、首筋や腋の下にしみ出る汗を舐め取っていった。
　美帆は、肉棒の感触の虜になり、自ら腰も振り淫欲に身を焦がし続けていた。

美帆　「あぁぁぁぁいいわぁぁぁすてき　すてきよ　もっとあぁぁぁぁぁぁん」
徹　　「ふぅん！！ふぅん！！ふぅん！！ふぅん！！ふぅん！！ふぅん！！」

　クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！
　クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！

美帆　「あっあぁぁぁぁぁくるぅ　徹　いっくう　あぁぁぁぁもうあっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
徹　 　「まって　僕も　もうすぐ　あっあぁぁぁ　ふぅん！！ふぅん！！」

　クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！
　クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！クチュウゥズュルンゥゥゥゥパン！！

徹　 　「うわぁぁぁぁでっ出るぅぅぅぅぅぅいくよぉぉぉぉ！！」
美帆　「あっいくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ　ふぁんんぐっ。。。。。」
徹　 　「でぅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
美帆　「ひぁっ！！なっぐっはぁっげっと。。。。。はぐっ」

　美帆は、絶頂の瞬間、熱く粘質なものに子宮を突き上げられたような衝撃を感じ、失神してしまい真っ白になった。
　薄れゆく意識の中で、子宮が熱い精液に満たされて下っ腹が熱くなっていくのを感じていた。
　女の至福の時だった。

　徹は、２人の美女相手に１発ずつ、そして２度目の大発射を終えて精神的には大満足であった。
　しかし勃起薬を服用した若い肉体の性欲は止まることを知らず、萎えかかった肉棒は直ぐに美帆の中で復活し深々と貫き続けた。
　腕の中では極上の女が身を任せており、必死で息を整えようとしている状況で、肉体は休むことを許さなかった。
　無意識に、腰の動きを再開して休むことなく美帆を犯し始めた。

　美帆は、秘部からの性感刺激により意識を取り戻し、そのまま溺れていった。
「はぁぁぁもうなのね　すてきぃぃぃ」
「このままいっぱいして　わたしのすべてあげる」
「あぁぁぁぁ　もうこんなに硬いなんて　あっあぁぁぁぁぁぁ奥に当たるぅぅぅ」

　徹と美帆のセックスは、夜通し休むことなく続けられていた。
　徹は止めることが出来なかったというのが正直なところで、してもしても肉棒が求め続けていた。
　しかし若い徹でも精液製造が間に合わず、出るモノが出ない段階にはいると、肉棒は猛狂っていても、玉袋の下付近に痛みを感じ肉体的限界に達しつつあった。
「もう休まないと　いっ痛い　玉が攣っているのか」

　腕の中で、よがり疲れ、涎で口元をベタベタにした美帆が身を任せていた。
　時計を見ると、間もなく午前４時になろうしていた。
　徹は、ふと視線を感じ、麻輝に視線を送るとバッチリと視線が合ってしまった。

徹　 　「おっ　麻輝　起きたんだ　ごめんね　僕たちだけ」
麻輝　「良いのよ　分かっているから　それにしても２人とも凄すぎ」
　　　　「分かっていても　本気で嫉妬しちゃった」
徹　　 「ごめんなさい」
麻輝　「そろそろタマタマが限界のようね　オチンチン元気だけど」
徹　　 「分かりますか　実は玉袋の下が痛くなってきて」
麻輝　「あなた　バイヤグラとか飲んだでしょ　馬鹿ね　若いのに」
徹　　 「えっ　　バレちゃいましたか」
麻輝　「当たり前よ　若いからって　異常すぎるわ」
　　　　「オチンチンまだギンギンじゃないの？」
徹　 　「はい　止まらなくて」
麻輝　「その様子じゃ　２　３日立ちっぱなしよ」
徹　 　「えっえぇぇぇぇぇぇ」
麻輝　「若いのに　そんなもの無くても元気の筈なのに」
徹　 　「うぅぅぅん　お二人に勝ちたくて」
麻輝　「あらら　まあ　正直ね　かわいいわ」
　　　　「それがあなたの魅力よね　その笑顔　キュンとしちゃうじゃない」
　　　　「それが武器なのね　全く。。。。。ますます好きになっちゃた」
　　　　「うふっ大丈夫よ　オチンチンの相手、いなかったら　わたし達がいるから」
徹　　 「はぁう　お恥ずかしい　その時は　お願いします」
　　　　「このままでは　レイプ事件起こしそうで　怖い　なんかギラギラしてるんです」
麻輝　「あっはぁ　まあ　あなたの周りの女性陣が放って置くはずがないと思うけど」
徹　　 「まあ　郁美が僕を心配してくれて　そうですね」
　　　　「郁美に鎮めて貰います　というか期待してるかも」
麻輝　「えっ　郁美って　健二の奥さんになった人？」

　徹から健二の妻、郁美にオトコにして貰い、この世界に導かれたと聞き、麻輝は驚愕した。
　その時点で、郁美に対する麻輝の心のどこかにあったライバル心や嫉妬心は消失した。
　代わりに畏敬の念が芽生えた。
「健二の妻として相応しい人みたいね」
「徹を見つけて　オトコにして育てた人　その人が健二さんの奥さん」
「参っちゃったな　わたし達の完敗ね」
「郁美さんは　徹にとって特別な人　そして一生忘れられない人」
「わたし達は　徹に惚れちゃった以上　郁美さんに負けたということね」

　そうなると、麻輝は徹のことに興味津々だったが、同じく郁美を慕う妹のような敬子と徹は夫婦だということも聞かされたのだった。
　麻輝のライバル心や嫉妬心は、敬子に向けられていった。
「なんで　そんな小娘が徹の妻なんかに　悔しい」
「そんなに良い子なの？」
「そう言えば　健二も　敬子、敬子って言ってた」
「ここは　よく情報を集めないと　不味そうね」
「あとで　美帆にも　いろいろ話してあげないと」

徹　　 「あのう　今から浴室に行こうと思うのですが　一緒にどうですか？」
麻輝　「美帆はどうするの？」
徹　　 「今は無理みたいです　後で僕が一緒に入ります」
麻輝　「あっ　まさかわたしを」
徹　　 「へへへ　しよ」
麻輝　「出なくて痛いって言ってた癖に」
徹　　 「気にしない　気にしない」
麻輝　「それにしても　ギンギンね」

　２人は、仲良く浴室に入っていった。
　シャワーを浴びだした途端、徹が麻輝の後ろから抱きついた。
　徹の手が麻輝の乳房を揉みし抱き、肉棒が麻輝のお尻を突っついた。

麻輝　「えっえぇぇぇもうするの」
徹　　 「したい　ほらぁぁぁぁぁ」
麻輝　「いゃん　えっもう　そんな」

　肉棒が膣口を捉えた瞬間、ヌルッ、ヌルヌルと入っていった。
　麻輝は、その時初めて自分がヌルヌルになっていたことに気がついたのだった。
　あっという間に、浴槽の縁に両手をつきお尻を突き出す姿勢、いわゆる立ちバックの姿勢になってしまった。
　この姿勢は最深部まで簡単に突かれてしまう体勢で、無抵抗になってしまう。
　徹は、今度は軽快なリズムで腰を前後させて、麻輝の身体を陵辱していった。

　ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！

麻輝　「いやぁぁぁそんなにしないで　突かないでぇぇぇぇぇいっちゃう」
　　　　「奥にあたってるぅぅぅぅいっいぃぃぃぃぃあんあんあん」
徹　　 「ふんふんふんふんふんふんふんふんふん」

　ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！
　ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！

麻輝　「うはぁうぅぅぅぅぅひぃっひぃっはぐぅあんあんあん」

　ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！
　ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！ジュルルンパン！！

麻輝　「ひぁっいっいっいっちゃうぅぅぅぅぅぅぅいくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。。。」
徹　　 「はぁはぁはぁはぁ　麻輝のアソコって　いいね」
麻輝　「はぁぁぁぁはぁぁぁぁ　すっごかった。。。。。」
徹　　 「さあ　身体流してあげるよ　またベットでしよ」
麻輝　「えっ・・・・・もう　ほんとに困った絶倫君」

　麻輝は、徹に身体を洗われて、初めての感覚に捕らわれ不意に軽く逝ってしまった。
「はぁうぅぅぅ　男の人に洗われて逝くのって　健二さん以来だわ」
「この子　もうそんなテクニックを　あっ駄目ぇぇぇ　また逝くぅぅぅぅ」
　浴室から出た麻輝は、足腰が立たずフラフラだった。

　麻輝は、直ぐに美帆とは別のベットに寝かされ、６９の体勢で股間を責められた。
　目の前に昨晩から立ちっぱなしの肉棒が、未だ猛々しくそそり立っていた。
　迷うことなくパクッとむしゃぶりついた。
　口に含んでみると、思っていたより太く逞しい肉棒であった。
　麻輝自慢の極上フェラテクニックを駆使して、肉棒を徹底的に可愛がっていった。
「美帆ごめんね　貴女より先に美味しく頂いているわ」
　気になり美帆に視線を送ると、イビキをかいて熟睡中であった。
「そりゃそうよね　７時間連続であんな激しいセックスして疲れないはずもない」
「徹って凄い　これってバイアグラのせいだけではなさそうね」
「あらら　ますます硬くなってきた」
「そんなに　わたしのお汁美味しいの　あはっうれしいわ　もっと飲んで」

　徹は、愛撫そこそこに麻輝の愛液を夢中になって飲み続けていた。
「これ　美味しい　止められない」
「なんか飲めば飲むほど、玉の痛みが和らぐ気がする」
「この液は　精力剤かも」
　徹は、麻輝のフェラチオを受けながら、３０分以上麻輝の愛液を楽しんだ。
「そろそろ」
　突然身体を離すと、麻輝を正常位の体勢で貫いていった。

麻輝　「ひぃあぁぁぁぁぁうぅぅぅぅぅぅはぁんあっあぁぁぁぁぁ」

　徹の腰がゆっくりとした動きで前後左右に振って、麻輝の中を掻き混ぜた。
　麻輝の両手が徹の首に巻き付き、両脚は徹の腰に巻き付き、唇を重ね舌と舌を絡み合わせ、唾液のカクテルを作り始めていた。
　肉棒は、易々と麻輝の最深部を捉え、子宮口を突っつき中に押し入ろうとしていたが、麻輝は本能的に腰を引いて、それを避けようと調整していた。

　ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！

麻輝　「はぁう　はっあぁぁぁぁあうんあうんあうんあうん」
徹　　 「ふぅん。。。。。ふぅん。。。。。ふぅん。。。。。」

　ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！

麻輝　「とっ徹　駄目　そこは入らない　怖いの　やめて」
徹　　 「そんな郁美とか入れられるよ　大丈夫だよ」
麻輝　「いやん　無理　無理　今は無理　今度ゆっくり挑戦しよ　ねっ」
徹　　 「そうなん？　麻輝なら出来ると思ったのに」
麻輝　「徹　ウテルスセックス知ってるんだ」
徹　 　「ウテルスセックス？」
麻輝　「あっあぁぁぁぁぁぁぁそんなに　あっ　あぅ　あっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

　ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！ズルゥンジュゥゥゥゥゥパン！！

麻輝　「いやぁぁぁぁぁ逝っちゃう　ひっあぅふっ　いっひぃ　いくうぅぅぅぅぅぅ。。。。。」

　麻輝は、お腹を激しく痙攣させながら逝ってしまった。
　徹は、麻輝の言った言葉が気になっていた。
「ウテルスセックスってなに？」
　徹の肉棒が、ズルンと麻輝から抜け出し湯気を立て、上に向かってそそり立った。
　徹は立ち上がり次なる獲物と美帆に近寄っていくと、目を覚まして肉棒を見つめていた。

美帆　「麻輝と楽しんだのね　それなのにそれ凄いわ」
徹　 　「うん　ちょっと薬が効きすぎた」
美帆　「なるほど　それで　　でもそれだけでは」
　　　　「まっいいかぁぁぁ　素敵だし」
徹　　 「浴室に行こう　飲ませて」
美帆　「あはっ　そうきたか　うふふ　ちょうどしたかったの」
　　　　「でもなんか恥ずかしいわ」
　　　　「告白すると、わたし　仕事で何度も飲ませたことはあるのよ」
　　　　「でもわたし　自分は飲んだこと無いし　飲みたいとも思ったこと無かったのに」
　　　　「徹のだけ　飲んでみたいって　なんでか思っちゃった　なんか変」
徹　　 「僕もだよ　実はずっと前に　郁美のを飲みたいって思ったことあったけど」
　　　　「やっぱりね　言えなかった」
美帆　「そしたら　わたしのが美味しかったら、郁美さんのも飲みなさいね」
徹　　 「えっ」
美帆　「そして敬子さん、麻輝のも、そう　みんなのを飲むのよ」
徹　　 「どうして」
美帆　「あなたなら　一度味わったら分かるわ　意味が」
　　　　「さあ　行きましょう」

　浴室に手を繋いで、２人は入っていった。

美帆　「それじゃ　徹　正座してから、後ろ手ついて上向いて」
徹　　 「こうかな」
美帆　「そう　そして　わたしのアソコに口をあてて吸って」
　　　　「でも　気管に吸い込んじゃ駄目よ　飲むのよ」
　
　徹は正座し後ろ手に仰向けに仰け反ると、美帆は徹の顔に跨るように股間を押し当てた。

美帆　「女性のオシッコ出る場所分かるよね　そっそこ」
　　　　「じゃ少しずつ出すわよ」
　　　　「グッと口押しつけてね　こぼさず全部飲むこと　こぼしたらお仕置きよ　いいわね」
　　　　「ふぅうぅぅぅぅぅぅん」
徹　　 「うぐぅっごく　　ごく　ごくごくごくごくごく」
美帆　「はぁう　あっぁぁぁごめん　と止まらない　飲んでぇぇぇぇ全部ぅぅぅ」
徹　　 「ごく　ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごく」
　　　　「うぐっごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくぐぅ」
　　　　「ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくうぐっ」
　　　　「ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくっぷはーっ」
　　　　「はぁはぁはぁ　すごくいっぱい出たね　うはぁ」
　　　　「なんかオシッコって　生暖かくて苦くてしょっぱいけど」
　　　　「なんか香ばしい匂いがする　どっかの健康茶に似てるかも　はぁはぁはぁ」
　　　　「お腹いっぱい飲んじゃった　とうとう僕　飲んじゃった」
　　　　「変態なのかな　僕　うわぁぁぁますますチンポ硬くなってきた」
美帆　「あはっ　それが徹の隠れた性癖なのよ　気にしないで」
　　　　「それより　ほんとに全部飲んだのね　うれしいわ」
　　　　「全部飲んでくれたの　徹が初めてよ」
　　　　「美味しかったかしら？」
徹　　 「うん　美味しかった　また飲みたい」
美帆　「うふふ　いいわよ　でもその前に郁美さんのを飲みなさい　命令よ」
徹　　 「はい　なんか無性に飲みたくなってきた」
　　　　「敬子のも飲みたいし　亜紀さんとかも美味しそう」
美帆　「そうそう　徹の魅力がまたひとつ増えたのよ　自信もって！！」
　　　　「じゃ徹のを飲ませてって　でもオチンチンそんな状態で出るの？」
徹　　 「任せなさい　立っても出るよ　ただちょっと勢い強いかも」

　徹は仁王立ちになり、美帆は浴槽の縁に腰掛け肉棒を軽く含んだ。

徹　　 「いくよ　せぇぇぇの　えい！！」
美帆　「うっぐっごくごくごくごくごくごくうぐっごくごくごくごくごくごくうぐっ」
　　　　「ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくうぐっ　　はぁはぁ」
　　　　「ホントだ　凄く生暖かくて苦みがあるね　薬草のお茶っぽい　あはぁはぁはぁ」
　　　　「でも　いやだ　２人とも口　オシッコ臭い　あはぁっ」
徹　 　「なんか　みんなのが飲みたくなってきた」
　　　　「きっと１人１人味が違うんだろうね」
美帆　「そうみたいよ　でもわたしは徹のだけにする」
徹　　 「うん　そうして欲しい気がする　これって男ならではの性癖かもしれないね」
美帆　「確かに男性って　意外にそういう性癖の人多いから、そうかも」
　　　　「女性は、強度のＭ女だけかもね　大抵は強要されてのものだから」
徹　　 「うわ　でも後口はよくないね　自分で臭い」
　　　　「あはぁはぁ　口洗おうよ」
美帆　「賛成！！　アンモニア臭ぽい」

　２人は、慌てて口をすすぎ、少しお湯も飲んだ後、歯磨きした。
　美帆は、この後も徹のもの以外飲むことはなかったが、徹はなにかに目覚めて女性陣みんなのものを楽しんでいった。
　女性陣は初め驚愕したが、徹の自分への更なる奥深い愛情を感じて、嬉しくなる気持ちが溢れてくるのだった。

　美帆は、本心を隠していたが、実は徹をなにか１点でも上回り調教したいと考えていて、思惑通り徹に女性の飲尿性癖を植え付けることに成功したのだった。
　そもそも願望、妄想で終わるはずだったのに、徹は美帆に見事に誘い込まれ、現実の性癖に植え付けられてしまった。

　「会」で性調教師という称号を得て認められるには、それなりの実力と経験が必要であった。
　一般的には、やっと３０歳代後半で得られるかどうかであり、加えて適正な資質も必要である。
　そういった世界において、美帆と麻輝は希有な存在で、麻輝は２４歳で、美帆は２２歳で、と２人とも20歳代前半でその称号を与えられていた。
　この２人を発掘、育てたことで、岩永健二の「会」での評価は、大幅に上がっていった。

　特に美帆は、異例中の異例な抜擢といえる。
　もともとタブーのない性癖に加えて、抜群な容姿が際立つ類い希な超弩級ドＳの女王様という顔を持っていたのだ。
　「会」のＭ自覚がなかった幹部面々を、次々ドＭ街道に叩き墜としていく姿は、今では「会」の伝説となっていた。
　「会」の会長も、彼女のドＳプレイの信者であり、幹部会全会一致で彼女の称号付与が認められた。
　美帆の通り名は「マリア」と呼ばれ、現在でも多数の信者がマリア様と慕い、その数は年々増えている状態であった。

　マリアのプレイは、弁護士作成の死亡事故発生時対処方法同意書にサインが必要とされるほどの激しいものであった。
　マリアの登場で、「会」のＳＭプレイ行事では、必ず医師の常駐必要となった。
　この資質は健二が引き出したものではなく、もともと持っていた資質が開放されたに過ぎなかったが、彼女を見いだしたことが高く評価されたのだった。

　徹は、美帆ことマリアの蜘蛛の糸に早くも絡み取られてしまったのだった。
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2013年9月14日掲載
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