ずっと愛してます２　羅衣 作
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第37話　夫婦模様


　郁美は魅惑的な肢体で、健一の底なしの性欲に火を付けてしまい、セックスが一段落ついたのは夜１０時頃だった。
　実に６時間以上も、淫らに交わっていたことになる。
　郁美は腰に力が入らず立ち上がるのもやっとだが、健一を誘いシャワーを一緒に浴びることにした。
　股間にまだ肉棒の感触が生々しく残っており、心なしかガニ股になってしまうのを自覚して、それを悟られまいと無理にオーバーアクションで取り繕った、その時だった。

　ズュルプゥパスゥゥゥジュルゥゥゥゥ♪♪

　シャワーの音にすら負けない淫音を立てて、秘部から多量の精液が逆流して美しい美脚を伝っていった。

郁美　「えっうそぉぉぉ　嫌な音　あぁぁぁん　恥ずかしいわぁぁぁぐすっん」
健一　「あっはぁ　うわぁぁぁドロドロじゃん　我が分身！！」
郁美　「もおぉぉぉひどいわ　あっまたぁぁぁいやぁぁぁ」

　ブッスゥジュルゥゥゥゥゥゥバスゥブゥゥゥゥジュルゥゥゥぅ♪♪

郁美　「お腹に空気がぁぁぁ　いやだぁぁぁ　ここまで凄いの　はじめてぇぇぇ」
健一　「がはぁ　凄い音だ　いっぱい突いたからね」
郁美　「あっあぁぁぁぁぁ顔が熱い　もうぉぉぉ　まだ出そう　みんなには内緒にしてね」
健一　「うぅぅぅん内緒にしても　そのうちみんなに聞かれると思うけど」
郁美　「いや　そんなの」
健一　「そうかな？　玲奈は毎日だよ」
郁美　「えっ。。。。。。。。そんなことって」
　　　　「健ちゃん意地悪ね」
健一　「だってぇぇぇ　なっちゃうものは仕方ない」
郁美　「あっ　急がないと」
健一　「あれれ　いいよ　もう　泊まるから」
郁美　「そうね　玲奈さんもね」
健一　「えっ　まさか玲奈も　ここに」
郁美　「うふっ　そうよ　会いに行きましょうね」
健一　「なんか会いづらいよ」
郁美　「気まずいでしょうね　でも、だからこそ早い方がいいし　私達がいる場がいいと思うの」
健一　「それはそうだよね　それに玲奈は僕を裏切ったと自分を責めているかもしれない」
　　　　「それは気の毒すぎる　杉本家の都合なのに」
郁美　「過去は気にならないのね　偉いわ」
健一　「当たり前だよ　年上の人　そして人妻だった人を奪って　奥さんにしたんだよ」
　　　　「過去のことも　丸ごと飲み込まないとね」
　　　　「玲奈は　深いことは話したがらないし　僕も聞かなかった」
　　　　「聞くって　それ自体が責める行為でしょ？」
郁美　「うふふ　玲奈さん　話すのが怖かったのかも」
健一　「怖かった？」
郁美　「健ちゃんに嫌われたくなかったし　失うのが怖かったの　きっと」
健一　「過去のことで嫌ったりしないよ　僕は」
郁美　「それが女心よ　うふっ　健ちゃんって素敵よ」

　２人はすっかり恋人気分で身体を洗いっこして、楽しいひとときを過ごした。
　健一は、正直言って玲奈に会うのが怖かった。
　玲奈より一回り若い郁美と関係してしまい、それが激しい嫉妬心を呼び起こすのは明らかであり、また年齢差、年上である事に引け目を感じている彼女を傷つけてしまうのではないかと不安であった。
　その不安感を見透かしたように、雰囲気を明るくしようと接してくれる郁美の心遣いが嬉しかった。
　自分より３歳年下の郁美が、逆にその位年上に感じるほど大人の雰囲気を醸し出していた。
　２人が身支度を整えた頃は、既に深夜０時少し前であった。

郁美　「思ったより遅くなっちゃったわ　ちょっと失敗」
　　　　「健ちゃんが　凄すぎるからよ」
健一　「いやいや　郁美がエロいからだよ」
郁美　「もうぉぉぉそんなこと言うなら　もう二度としないから」
健一　「あっそんなぁぁぁ　僕が全て悪かった」
　　　　「またしよ」
郁美　「うふふ　そんなに良かったの？」
健一　「最高でございます　なので是非」
郁美　「そうそう　男は素直が一番可愛くてよ」

　２人は夫婦のように手を繋いで、ホテルの廊下を歩いて行った。
　次第に健一は無口になっていった。
　一時の快楽に溺れ、考えまいとしていた現実が目の前に迫りつつあった。
　最愛の妻の忌まわしい過去が現実となろうとしていた。
　郁美がドアをノックすると、唐突にいとも簡単にドアは開かれた。
　ガウン姿の健二が満面の笑みで出迎えた。

健二　「やっと来たか　もう来ないのかと心配したよ」
　　　　「初めまして　岩永です　杉本健一さんですよね」
　　　　「こんな姿で失礼します　どうぞ中に」
健一　「初めまして　岩永さん　妻がお世話になっているそうで」
健二　「いえいえ　古い知り合いですから」
　　　　「玲奈さんは　今シャワー浴びていますので」

　健一は、郁美から聞かされた話が真実だと直ぐに察した。
　案内されたソファーに深々と座ると、押し黙ってしまった。
　複雑な感情と想いが込み上げてきて、言葉にならなかった。
　対面のソファーに健二が座ると、郁美が寄り添うように、その横に座った。
　先程まで恋人のように楽しい時を過ごした郁美が遠い存在に感じて、間違いなく目の前の岩永の妻なのだという実感が湧き上がった。

　健一の様子を見て取った郁美は、また不意に立ち上がると身につけた服を脱ぎ捨てた。
　目の前に白い美しい裸身を晒した郁美を、健一は唖然と見つめていた。
　郁美の行動の意図を洞察した健二は、嫉妬心を覚え郁美の股間に手を伸ばして這わせた。
　指先にドロッとしたものが触れ、指先にまとわりついた。
　健二は咄嗟に郁美を抱き寄せようとしたが、その手から逃れるように彼女は浴室に歩いて行った。

健二　「郁美　おい」
郁美　「玲奈さんに　健一さんのこと　あなた　なにも話していないでしょ　わたし話してくる」
健二　「やれやれ　分かったよ」

　郁美の意図をやっと知った健一は、自分と玲奈のために配慮してくれていることに感謝して、それで精神的に落ち着きを取り戻した。
「ありがとう　郁美　君に出会えて良かったよ」

健一　「岩永さん　お話、お聞きしたいことがあります」
　　　　「玲奈とのこと　郁美さんから聞きました」
健二　「いいでしょう　全てお答えします」

　健一は単刀直入に訊ね、健二は包み隠さず答えた。

健一　「そんな過去が　　分かりました」
　　　　「その全てを踏まえて　　我が社との関係　パイプを太いものにするためなら」
　　　　「父と判断は一緒です　社員３５０人の生活を預かる身としては選択の余地がありません」
　　　　「喜んで　「会」への入会を希望致します　　玲奈共々よろしくお願い致します」
健二　「急がなくても　奥様　玲奈さんとお話ししてからでも良かったのですが」
健一　「結論ありきです　玲奈とは　私が責任を持って話します」
健二　「分かりました　では後ほど入会の手続きを」
　　　　「しかし偶然とはいえ　名前が兄弟みたいですね　健一と健二」
健一　「ですね　　なにか縁のようなもの感じます」
　　　　「ひょっとして奥様　郁美さんに　健ちゃんって呼ばれてませんか？」
健二　「呼ばれますね　健一さんもですか？」
健一　「はい」
健二　「それにしても　　お若いのに　郁美を初対面で惚れさせるとは　大した人です」
健一　「えっ？惚れる？　　そんなぁ」
健二　「ご謙遜を　まあそうでないと　幹部会員を任せられません」

　その時、タオルを巻き付けた玲奈と郁美が浴室から戻ってきた。

玲奈　「あなた　ごめんなさい　わたし」
健一　「謝るのは僕だよ　玲奈は悪くない　杉本家　会社のために協力して欲しい」
　　　　「そして　楽しんで欲しい」
玲奈　「本当に良いの？　わたしが他の人に抱かれても」
健一　「本心は嫌だよ　でも玲奈が望むなら　そして更に美しくなるなら」
　　　　「僕は我慢できる　それに僕は他の女性と　　自分だけというのは身勝手だ」
　　　　「それに今　玲奈　普段より綺麗だよ　愛している」
玲奈　「わたしね　あなただけで満足なの　今も　不満なんて無い」
　　　　「でも色々知っているの　だから」
健一　「それで良いよ　それに夫婦生活は今まで通り　毎日玲奈を抱きたいんだ」
玲奈　「うふふ　分かりました　あなたがそういう考えなら　遠慮無く」
　　　　「約束よ　毎晩ね　うふっ」
健一　「お任せあれ　ふん！！」

　健一は立ち上がり、玲奈を抱き寄せキスをした。
　それを見つめながら郁美は、健二の横に座ると催促するようにうな垂れ掛かった。　
　健二の鼻腔を郁美お気に入りであるオレンジ系ボディソープの香りがくすぐった。
　不意に先程感じた嫉妬心がメラメラと燃え上がり、自ら意図したこととはいえ郁美の肢体を自由に楽しまれた上に、心まで奪われかかっているという事実が肉欲となって弾けた。


　セックスのプロである健二でも、妻に対する独占欲は一般男性と大差はない。
　まして６年間もの行き違いによる別離を経て、ようやく妻にすることが出来たのだから、その思いは人一倍強かったのだ。
　郁美の肢体の全て、なにもかも知り尽くしていて、ホクロの位置も全て分かるほどであった。
　そして敢えて言葉にせず他者には話していなかったが、郁美が淫欲に溺れると人格が変わってしまうことも知っていたのだ。
　「二重人格」という解釈とは違ったかもしれないが、そういう認識はしており、普段の郁美も、淫欲で現れた郁美も、どちらも堪らなく愛おしいと感じていた。
　身体の相性もピッタリで、日々愛し合えば愛し合うほど、その絆は深まるばかりであった。

　郁美は男女を問わず性的に強く惹きつける、なにかを持った希な女性であり、既に健二の神戸における活動のキーパーソンであった。
　郁美を妻にしたことで女子会との繋がりを確固たるものに出来たし、別離していた期間に彼女が亜紀と田原との親交を深くしていてくれたからこそ現在があり、彼女のお陰で徹と敬子という逸材を手に入れることが出来たと言っても過言ではない。
　そう岩永健二が「会」においての立場を一気にトップクラスに押し上げたのは、妻、郁美の存在が大きいし彼自身がそれを自覚していた。
　今日の杉本夫妻との事も、健二から郁美に細かい説明や指示を全くしていなかったが、彼女は彼の妻としての役割を見事に果たしてくれていた。
　師匠であった大先輩調教師の言葉が身にしみて実感していた。
「男の器量は　妻を見れば分かる　そして　トップを極める男の陰には　必ず逸材の妻あり」

　健二が郁美のバスタオルを解いて全裸にしてしまうと、今度は健二のガウンを脱がしに掛かってきた。
　とにかく早く繋がりたい、１つになりたいという想いは郁美も同じであった。
　一時でも揺れた自身の気持ちを正したかった。
　女の肢体は意志や理性とは関係無く、強く愛されてしまうと簡単に違う男性に靡いてしまう。
　女の肢体に潜む業とも言うべき、奥深いドロドロした淫欲の深淵は理屈や理論もへったくれもない、雌そのものの動物的な本性であった。
　だからこそ、健二の元に身も心も戻るために、健二とのセックスを渇望していた。
　愛している健二に抱かれれば、郁美は一瞬にして全ての男性の影響力を抑えることが出来るのだが、これもまた雌の本性ともいうべき行動で、戻るべき場所に戻るために身体で確かめたいだけであった。
　女は頭で考える生き物ではなく、身体で感じたい生き物なのだ。


　それは経験豊富な玲奈ですら同じであった。
　封印していた身体奥深くに刻み込まれた健二へ傾倒が自由を得て、熱い熱情となって燃えさかっていた。
　そして狂ったように健二を求めてしまった玲奈は、より強く愛する夫である健一を求めた。
　健二によって刻まれた刻印で身体に巣くう淫欲と、人としての常識ある生活の狭間で苦しんでいた玲奈を救ってくれたのも、女としての幸せの全てを与えてくれたのも夫、健一であった。
　その夫を裏切って健二へ靡いてしまう肢体の業が怖かった。
　そんな揺れ動く玲奈を優しく受け入れ、しっかりと抱きしめてくれる夫、健一に甘えられる喜びが心地よかった。
「健ちゃん　ありがとう　わたしは健ちゃんの奥さんで　ずっといたい」

　二組の夫婦は、それぞれの思いで激しく愛し合った。
　２人の妻は歓喜の声をあげ、夫の腕の中が安住の地だと確認できて安堵していた。
　２人の夫は妻の心を振り向かせようと必死であった。


　岩永健二ほどの男でも不安なのだ。
　それは結婚して一緒に住むようになって、改めて妻、郁美の魅力を思い知らされたからだ。
　郁美を幸せにしたいと望む男性は多く、夫の座が空席になれば立候補する者はすぐ現れる。
　そんな郁美から愛されて、そして選ばれているという事実が健二の優位性であったが、それは裏返しに考えれば選択権は郁美が握っているということを意味している。
　だからこそ、郁美に対する愛情の証明は手抜きが許されないし、失われた６年間分を取り戻す努力でもある。
　郁美の成長は天井知らずであり、どんどん新しい引き出しが現れて開かれていく。
　次第に健二は我を忘れて肢体の魅力に溺れつつあり、気がつけば何度も激しく射精してしまうことが多くなっていた。


　杉本健一はまだ２７歳であり、年上女房の玲奈に相応しい男でありたいと、日々努力の毎日であった。
　健一は大学卒業して、とある商社に就職したが、あまりにＰＣに関する知識が乏しかった為に、新人研修の一環でパソコン教室に送り込まれた。
　そこでパソコン講師をしていた玲奈に運命的に出会ったのだ。
　当時、玲奈は海外に単身赴任する夫を待つ人妻であり、健一より８歳年上の人であった。
　健一は出会った瞬間に玲奈に惹かれ、まさに典型的な一目惚れであった。
　夫の不在を１人淋しく待つ人妻を若い情熱と精力で一気に落とした健一は、その勢いそのまま人生を駆け抜けていった。
　健一は商社で新人ながら大きな契約を次々纏めて周囲を驚かせて、３年目には主任に抜擢されるという出世劇を演じるが、実家の建設会社に呼び戻されて惜しまれつつ商社を退社したのだった。
　その原動力になったのは、玲奈への想いであった。
　略奪愛であったが、健一は玲奈を溺愛しており、その肢体の魅力の虜であった。
　そして、その情熱は今も全く衰えることなく健在であり、玲奈が他の男に抱かれたという現実は激しい嫉妬心を燃え上がらせていた。

玲奈　「健ちゃん　なんか怖い　どうしたの」
健一　「玲奈ぁ」
玲奈　「ひぃ　硬い　えっえぇぇぇ　どうしたの　あぁぁぁん」
健一　「玲奈　愛してる　どこにも行かないで」
玲奈　「あん　あん　すごいぃぃぃ」

　嫉妬心と裏腹の激しい興奮に我を忘れつつあった健一は、無我夢中で腰を振り続けた。
　略奪してからずっと独り占めしていた玲奈の肢体を昔の男に再び犯された現実を正直認めたくなかったのだが、こうして取り戻して抱けば、直前に玲奈がどれほどのアクメを極めたのかなど手に取るように分かるだけに目の前が真っ暗になる喪失感があった。
　それにも関わらず、そのような痴態を晒す玲奈の姿を想像するだけで、自身の中に潜むドス黒い劣情によって激しい興奮を覚える自分の感情に困惑していた。
　それを打ち消そうと激しく腰が動いていた。

　岩永健二は、郁美を正対座位で貫きながら、その姿を見つめていた。
「ふっふふ　杉本も　寝取られ願望の資質があるようだな」
「普通の感覚なら　勃起どころか　意気消沈して　落ち込むか　不機嫌になるものだ」
「所詮　年上女房に良い顔したくって　背伸びしていただけだ」
「実に好都合だ　これで　玲奈は手に入れたのも同然」
「健一も　若く　精力抜群　巨根　言うことない」
「これも　玲奈のお陰か」
「子供を２人産んだらしいが　昔より妖艶さ増して　惚れ惚れする」

郁美　「やぁん　よそ見しないでぇ」
健二　「ごめん　仕事人顔してたか　ヨシヨシ」
郁美　「にぁん」
健二　「おかえりなさい　郁美　ヨシヨシ」
郁美　「ただいまぁ　わたし　健二がしっかり抱きしめていてくれないと」
健二　「分かってるさ　不安だったのか？」
郁美　「わたし　自分が怖いの」
健二　「２度と手放さないさ　信じて欲しい　郁美　愛してるよ」
郁美　「にぁん　郁美は　ずっと愛してます」
健二　「ヨシヨシ　それ　ご褒美だ」
郁美　「あっあぁぁぁん」

　郁美の肢体は健二の腕の中で舞っていた。
　既に郁美の身も心も健二一色に染め上げられていた。
　直前まであれほど愛し合っていた杉本健一の残り香は郁美の中から一瞬にして駆逐されていたのだ。
　健二と郁美の肢体同士の結びつきは、もはや何者も間に入れない一体感が確立していた。
　郁美は好意を持つ男性と愛し合ってしまうと、すぐにその男性一色に染まってしまう体質であり、自身は浮気体質だと自覚していた。
　健二以外の複数の男性と愛し合い続けると複数の男性への愛情が共存して苦しくなってしまうのだが、健二だけは特別であった。
　セックスの充足感、快感だけでなく、オンナとして悦びが別格であり、自分の肢体が健二のためにあるのだと思い知らされるのだ。
　健二の右手の指先が郁美の背筋を優しくなぞった瞬間、郁美が意識が弾けた。

　ズゥゥゥゥゥン♪♪

　郁美の肢体が更に沈み込んで、健二の長い肉棒を付け根まで咥え込んだ。
　その瞬間、健二が待ってましたとばかり腰を激しく突き上げ始めたのだった。
　２人の激しいセックスは飛散する２人の汗の量が物語っており、これが究極の愛の形であった。


　一足先に２人で絶頂を極めて愛を確かめ合ったばかりの健一と玲奈は、唖然と目前で繰り広げられている究極のセックスに圧倒されていた。
　２人とて結ばれて以来、毎日のように激しく愛し合ってきた夫婦であったし、人一倍セックスが好きな夫婦でもあったのに、目の前の夫婦の見ているだけで、こちらまで火傷しそうな燃えるようなセックスは衝撃であった。
　釣られるように再び愛し合い始めてしまう２人であった。
　この日、玲奈は今までで最高の絶頂を経験して、健一との人生を選択して良かったと確信したのだった。
　夫、杉本健一は、岩永夫婦と出会い、名実と共に玲奈が帰る場所と信じれる男に成長遂げていくことになる。
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2014年11月1日掲載
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