ずっと愛してます２　羅衣 作
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第39話　克也と郁美


　ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！
　ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！

　正対座位で胡座をかいた克也の腕の中で、郁美の肢体がリズミカルに上下運動していた。
　克也は郁美の肢体の動きに合わせて、巧みに腰を左右に振りつつ効果的に突き上げた。
　亀頭の先端にある鈴口が子宮口に激突して、押し広げられるような刺激に誘発された射精感は快感の極致であった。
　一般女性であれば、これほど子宮口を突き上げると激痛に見舞われるはずであるが、郁美はポルチオ性感帯が開発され尽くされているので、突き上げれば突き上げるほどアクメを極める希な資質を持った女性であった。
　そして郁美は肉棒が硬く貫く限り、どこまでも貪欲に快楽を追い求めて逝きまくる。
　ＡＶ女優のように激しく身体を痙攣させて、激しいアクメ声を漏らしつつ逝きまくる。
　ＡＶとは異なるのは演技ではないという点にある。
　逝くたびに膣は肉棒に痛みが走るほど強く締まり身体の痙攣に呼応して膣が激しく伸縮して肉棒を更に深く咥え込もうとする、克也でも悶絶の快感天国であった。
「すっすごいぃ　気持ちいい　なんてイイ　オ○コなんだ」
「チンポが蕩けそうだ　うぅぅぅもっと奥に　はぁあぁぁぁ」
「もう駄目だぁ　逝きそうだ　俺が　もう　あっあぁぁ」

　ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！
　ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！

　克也の熱い肉棒に貫かれて、郁美はあまりの気持ち良さに錯乱状態に陥っていた。
　郁美お気に入りの「徹の肉棒」を理想的な形でパワーアップした、より太く長く強化したような夢のようなグットデザインの肉棒であった。
　郁美の膣は「徹の肉棒」に慣れ親しんでおり、大きさと形を明確に覚えていて、徹自身の成長に合わせて日々肉棒が逞しくなっていく過程を記憶していた。
　「克也の肉棒」は「徹の肉棒」が成長する先の未来像そのものなのかもしれない。
　郁美の膣は愛してやまない「徹の肉棒」の未来形である肉棒を歓喜をもって迎えて、普段以上の快楽を郁美にもたらしたのだ。
「あっあぁぁぁだめぇぇぇ　また逝っちゃう　きちゃ駄目　入っちゃう　中に入っちゃう」
「決めた人しか　許しちゃいけないのにぃぃぃ　良すぎるぅぅぅ」
「ごめんなさいぃ　健ちゃん　徹ぅ　凌」

　ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！ギシィップシュプゥゥゥ！！

　不意に克也の右手の指先が郁美の背筋を繊細になぞり、愛撫した。

郁美　「あぎぃひぃやあぁぁぁぁぁ　逝くうぅぅぅ　ひぃ」
克也　「ぐあぁ！！　えっ！！」

　ギシィッドプルゥゥゥゥゥプッハッ！！！！！！

　唐突に郁美のお尻が深く、克也の胡座の中に沈み込んだ。
　克也は突然のことで、驚きと共に無意識の嘆息の声を漏らした。
　肉棒の竿部分が全て飲み込まれて、玉袋が郁美の柔らかい股間に圧迫されていた。
　肉棒サイズが一般の男性ならば当たり前のように味わえる女性器との密着した一体感が、克也サイズともなるとなかなか味わえるものではないのだ。
　女性の体格が大柄な女性で膣道が特別長い体質の女性にでも出会えなければ、決して味わえない感覚であった。
　唯一の例外がウテルスセックスであり、愛妻である優衣は経産婦となって可能となったので、克也は初めて女性器との密着した一体感を経験したのだ。

　そういう意味では、肉棒がデカすぎるということは男の性感としてはマイナスとも言える。
　セックスの悦びを高める感覚としては、女性器との密着した一体感は男の性感には大きな要素であった。
　その感覚は男の相手の女性への愛情に反映されやすく、いわゆる巨根男性は女性器との密着した一体感を経験しないのでパートナー女性への愛情が低くなりがちであった。
　郁美が巨根男性を次々と魅了する要素として、巨根男性があまり味わえない女性器との密着した一体感に直結するウテルスセックスが自由に行えることにあるのだが、郁美はもとより男性陣も気がついていなかった。
　この違いにより巨根男性達にとっては、とにかく郁美は特別な存在であり続けるのだった。

克也　「おっおおおおおおおおおお！！」
郁美　「あんあっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
克也　「うはぁ　郁美ちゃん　うっ　ウテルスぅ　セックス　でっきるのぉ」
郁美　「いやぁんだめぇ　なんでぇ　克也さん　はぁん　上手すぎるぅ」
克也　「ぐはぁ　これは素晴らしい　初めてだよぉ　うっはぁっ」

　克也は感激していた。
　そして納得していた。
　息子、徹が夢中になるのは当然だと思った。
　克也ですら、これほど名器とも言える女穴は優衣以外では初めてだったし、まだ２０歳代という若い肢体は優衣以上とも思える抜群の締めつけと纏わり付く感覚が絶妙であった。
　岩永健二が忘れられず妻にしたのは当然であり、抜群の容姿と育ちの良さからくる品の良さは極上という言葉しか思い当たらない女だと思った。
　克也の嗅覚は息子に初めて郁美を紹介された時に反応していたし、そんな女性を見つけ出した息子の幸運に嫉妬していた。
　郁美が息子ではなく、あの岩永健二の妻となることを選んだ時、克也の息子のものに手は出してはいけないという最低限の良心とも言うべきタブーは消滅した。
「凄いぃ　素晴らしい肢体だ　徹が忘れられないのは当然だ」
「俺ですら　これほどの肢体は　初めてだ」
「ごめん　優衣　俺は　うわぁぁぁ　気持ちいい　締まるぅ」

　郁美はたちまち「郁美様」が表に出てきて、「黒い淫獣」が暴れ始めていた。
　正対座位で抱き合って、克也の首に自身の首を擦りつけながら、「郁美様」は笑みを浮かべて舌なめずりしてゾッとするような表情を浮かべていた。
「うふふ　徹のパパだけのことはあるわ　タップリ食べさせて頂くわ」

　克也は既に快楽の極致に達しており、腰を振ることも出来ず、ただ郁美の肢体にしがみつくので精一杯の状況だったのだ。
　そこに猛然と郁美が腰を妖しくくねらせて上下し始めたのだから、堪らない。

克也　「あぁぁぁぁぁぁ逝くぅ　ぐはぁ　でぅはぁ！！はぁ！！」
郁美　「ひやぁ　あつぅ　あん」
克也　「はあっはあっ」

　克也は堪らず、射精した。
　肉棒は膨れあがり、濃厚な白い液体を郁美の子宮内にぶちまけた。
　克也も凄まじい射精圧力を有し、内部から強い圧迫感を伴って衝撃を与えて子宮を突き上げた。
　その瞬間、子宮が熱く燃え上がり、「郁美様」の意識は弾け飛んだ。
　親子というのは似たところがあるものだが、克也と徹はこの圧倒的な射精圧力がオンナ達を狂わせる。
　藤井麻輝ですら、悶絶してしまう濃厚な精液が郁美の子宮内を一杯に満たした。
　意識が飛んだ郁美の肢体は肉棒に貫かれたまま、切なげに痙攣した。

　克也は郁美を征服した悦びで興奮して、ますます肉棒を硬くして更に深く貫いた。
　郁美の肢体は克也の胡座の中に深く沈み込み、肉棒は限界まで深く咥え込まれていた。
　硬くそそり立つ太い肉棒により、精液は逆流すら許されずに子宮内に染みこんでいく。
　克也は貪欲に腰を小刻み突き上げて、彼女を更に犯そうと責めたてる。
　郁美は首を後ろにがっくり倒して、もはやされるがままに抱かれていった。

　そんな郁美の頭部を優しく抱き寄せた克也は満面の笑みを浮かべていた。
　１年近く、密かに想い慕っていた息子の恋人であった女性を遂に我がものにした達成感はひとしおであった。
「すっ素晴らしい」
「徹には　過ぎた女だ」
「岩永さんの独り占めは許さない」
「優衣の心に棲まれたお返しはさせて貰う」
「郁美ちゃんは　俺のものにしてみせる」

郁美　「はぁはぁはぁ　もう駄目ぇ　駄目ぇ　おかしくなっちゃう」
克也　「なに言ってるの　これからだよ」
郁美　「いやぁ　そんなにしないでぇ　あっあぁぁぁ　はぁん」
克也　「うほぉ　こんなにトロトロになって　なに言ってるの」
　　　　「ほらぁ　ほらぁ　ほらぁ」
郁美　「あっあんあんあんあんあんあん」
克也　「こうすると　ふんふんふんふんふん」
郁美　「あぐふぅ　あっひぃ　ひぃ　ひぃ　ひぃ　また逝っちゃう　ひぃ」
克也　「それはそれは　うっうぅ凄く締まってるよぉ　ふんふんふん」
郁美　「駄目ぇぇぇ　あひぃ」

　ギシィッドプルゥゥゥゥゥプッハッ！！ギシィッドプルゥゥゥゥゥプッハッ！！
　ギシィッドプルゥゥゥゥゥプッハッ！！ギシィッドプルゥゥゥゥゥプッハッ！！

　左右に押し広げられて克也の腰に巻き付いた白く美しい両脚が快感の津波に耐えられず、真っ直ぐ伸びて宙を切なげに蹴った。
　白い美しい両腕は必死で克也にしがみついた。
　郁美はもはや重力を感じておらず、宙をフワフワと舞っているような錯覚に陥っていた。
　本能的に両脚は地面を求めて宙を彷徨った。
　自身の位置を感じる頼りは克也の身体だけであり、奈落の底に落ちまいと必死で縋った。
　「郁美様」ですら克也の前では無力であった。

　郁美は今でも徹を一番愛していたし、大切に思っていた。
　「郁美様」は岩永健二を一番愛していたし、大切に思っていた。
　郁美自身の中核部分は「郁美様」であり、だからこそ迷いながらも岩永健二を選んだのだ。
　克也との出会いは、その垣根と矛盾をいとも簡単に破壊した。
　克也は一晩で、郁美と「郁美様」の両方から愛情を得ることに成功したのだ。
　
　ある意味、副作用であるが、克也との出会いは郁美を精神的呪縛から解き放った。
　それまで郁美は徹を裏切ってしまったという罪悪感があって、彼を選ばなかった自分自身を責める気持ちがあった。
　郁美自身が長く岩永健二を恋い慕っていたのも事実であり、「郁美様」と気持ちは一体であった。
　徹との出会いは、それほど郁美にとっては貴重で素晴らしいものだったのだ。
　結果的に岩永健二を選んでしまった形になってしまったが、克也との出会いは、そもそもどちらかを選ぶという考えが間違ってたのだと教えてくれた。
　２人とも郁美にとっては一番大切な男性であるのだから、遠慮なく２人とも愛せば良いのだと気がついたのだ。
　それが許される環境にいるし、岩永健二の妻という地位を選択した時点で、それは可能となっていたことを今まで気がついていなかったことになる。

　そもそも自分達の環境は普通の道徳観では通用しない世界であり、男達にとって傍目には都合の良い環境は実はむしろ女達にとって好都合であった。
　本能的にやっぱり後ろめたいと感じて遠慮してしまう女達にとって、男達が調子に乗れば乗るほど気兼ねなく自由に好きな人に抱かれて悦びを満喫出来る上に、そうなった責任は全て男達のせいに出来るのだから実に好都合であった。
　郁美の「女のエゴ」が明確な形になったのは、この日、この時であった。
　妻としての節として長子は夫の子を宿すが、次子は他に愛している人の子を宿して良いのではないかと考え始めていた。

　この考えは、やがて女子会メンバー共通の考えになっていくのだが、男達が事態に気がついた時はもはや手遅れであり、女達からの愛を失わないために必死に前に進むだけの状況に追い込まれていた。
　次第に男達の間で、妻以外の女性に何人子供を設けるかという奇妙な競争意識が芽生える結果となり、女達はそんな子供じみた男達の競争意識を理解出来ず、男と女の微妙な思惑の違いが誤解が誤解を生みつつ、結果として出産ラッシュという形になっていくのだった。
　子供、妊娠に対する考え方が男と女とは基本的に違うので、お互いに理解しがたい部分があるのは今も昔も変わりない。

　重石のような杞憂が解消した結果、郁美は克也の腕の中で弾けた。
　克也の物腰、気配、匂いの全てが徹に似ており、彼女は脆くも痴態を晒した。
　郁美がボンヤリと思い描いていた、徹が成長し年齢を重ねた将来の姿がそこにあった。
　テクニックや肉棒の大小といった表面的なことではなくて、女性への絶対的な優しさと気配りが、誰かに教えられて身に付けたようなものとは別次元の男性として資質そのものの違いである。
　綺麗な言葉で言えば「白馬に乗った王子様」、そして性の世界の言葉で言えば「天然スケコマシ」であった。
　克也も徹も、大多数の女性の心をあっという間に惹きつける天性のものを持った存在であり、極めて稀な男性であった。



　郁美は徹の両親、山田夫妻が「会」の会員であることを夫、健二から聞かされて驚いていた。
　なにより驚いたのが、克也が麻輝のメインスポンサーであり、とても深く「会」に関わっているという事実であった。
　郁美の知っている山田夫妻は、容姿端麗で金銭的にも裕福で、まさに理想的な彼氏の両親であった。
　郁美が漠然と克也に感じていた男としての魅力は、知らなかった裏の顔をオンナの嗅覚が無意識に感じていた為なのかもしれない。

　不意に郁美は焦った。
　そして麻輝の忠告を真面目に聞いていなかった自身の油断に気がついた。
　麻輝の言葉が急に蘇ったのだった。

麻輝　「郁美さん　克也さんと会うなら　これだけ言っておくわ」
　　　　「あの人は　まさに徹さんのお父様　油断したら駄目よ」
郁美　「うん　うふふ　素敵な叔父様よね」
麻輝　「ホントに分かってるの？　怪しいな　知らないわよ」
郁美　「うぅぅぅん」

　郁美は誰より克也を知る麻輝の話を真面目に聞いていなかった。
　徹の天性の資質を誰よりも知っている筈の郁美は、「天性」・「天然」という資質が突然変異のように生まれたものだと勝手に決めつけていたのだ。
　それは思い違いで、その始祖が克也だと初めて気がついたのだ。
　郁美は意識を立て直そうとしたが、火がついたように燃えさかる肉体の疼きは抑えられず、オンナの悦びに貪欲な肢体は本能で勝手に暴走し始めていたのだった。

　ジュルゥゥプッゥゥハプップッ！！ジュルゥゥプッゥゥハプップッ！！ジュルゥゥプッゥゥハプップッ！！
　ジュルゥゥプッゥゥハプップッ！！ジュルゥゥプッゥゥハプップッ！！ジュルゥゥプッゥゥハプップッ！！

　克也の動きは、愛しい徹の動きとオーバーラップする。
　愛撫してくる克也の手の動きは、女体への深い愛情に裏打ちされた徹のそれと瓜二つであった。
　郁美の肢体は勝手に愛する男だと誤認して、暴走していった。
　たちまち郁美の中で「郁美様」が主導権を握るが、「郁美様」ですら歓喜の悦びに包まれていた。
　郁美はたった一晩で、身も心も克也に魅せられて、肢体奥深くに住み込まれてしまう。
　そんな郁美の変化は、性器同士で繋がった克也にリアルタイムで伝わっていた。

　克也にしてみれば、横恋慕していた息子の元彼女であり、そして娘のような年齢の若い娘との夢のようなセックスである。
　実際、関西地区の「会」で出会う女性は、克也と同年代から年上が大半であり、一部若いと言っても３０歳半ばの女性が数人いるだけであった。
　克也にとって郁美は初めての２０歳前半の女性であり、肢体の素晴らしさに歓喜した。
　それまでの女性達も美しい人ばかりであったし、彼女達のホディケア行き届いており、年齢を感じさせない肢体であった。
　それでも若い女性との落差はこれほどあるのかと驚くほどのものであった。
　肌の弾力、滑り、柔らかさなど、言葉では表現できない差が歴然としていた。

　不意に愛娘、環の裸身が克也の脳裏に浮かんだ。
　つい最近、娘が入浴していることに気がつかずに、誤って浴室脱衣場の扉を開けてしまった時の光景が生々しく蘇ったのだった。
　武史との交際が始まってからの環は眩しいばかりの美しさで、男親としては戸惑っていた中での出来事であった。
　我が娘ながら、その肢体の美しさに克也は心奪われて、唖然と立ちつくした。
　高校生という年頃にありがちな反抗期もなく、幸い親子関係はとても良好であり、その時の環の反応は冷静なものだった。
　バスタオルを前に抱きしめつつ後ろを向いたくらいで、あとは「もう」って言いながら膨れっ面するだけであった。
　それが尚更、父である克也に更なる驚きを与えているなど愛娘は夢にも思わないだろう。
　まだ湯が滴る後ろ姿の脚線美は、もはや天使の領域であり、実父を心を奪うのに十分な破壊力を秘めていたのだ。
　克也の中でなにか黒い生き物が目覚めたのはこのときであったのかもしれない。

　克也は一転して、若者ようなガツガツした勢いで郁美の肢体に挑みかかった。
　ただですら鋭敏になっている郁美はあっと言う間に登り詰めていった。
　健二、徹、凌、祐司達とは、全く違った深くて激しいアクメが郁美を包んでいった。
　その激しさに郁美の意識は遠くなっていき、感じるは克也の逞しい肉棒と激しい息づかいだけであった。

　ジュルウゥゥゥギシィップシュプゥ！！ジュルウゥゥゥギシィップシュプゥ！！
　ジュルウゥゥゥギシィップシュプゥ！！ジュルウゥゥゥギシィップシュプゥ！！
　ジュルウゥゥゥギシィップシュプゥ！！ジュルウゥゥゥギシィップシュプゥ！！

　激しく響く厭らしい粘質な交わりの音楽は、２人の興奮を際限なく高めていった。
　郁美がアクメの極致でたどり着いた真っ白い空間が、突如今まで経験したことがない青白いものに変わった瞬間、郁美は激しく絶叫し逝った。
　それは郁美の中で愛してしまう男性がまた１人増えてしまった瞬間でもあった。
　愛する男が増えてしまうことは郁美自身の苦悩を増やす結果になるのであるのが、彼女には自らの肢体の欲望を抑制することなどは出来なかった。

　腕の中で全身を激しく痙攣させてアクメに悶える若い女の首筋に顔を埋めて、不敵な浮かべた克也はもはや無敵な色事師であった。
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2014年11月15日掲載
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