ずっと愛してます２　羅衣 作
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第40話　筆下ろし制度と悠希の目覚め


　「会」関西支部設立が決まると、設立が遅れていただけに「会」支部で行われるべき各種企画を早期実施を求める要望が多く寄せられていた。
　特に要望が強いのが、会員の子供、男の子達の筆下ろし制度の早期実施であった。
　これは伝統的に「会」に所属する奥様達の慈善事業でもあるが、極めて人気の高い企画であった。
　初体験は若い男の子の純真な心を奪いかねない経験なので、お相手する奥様達の名前などは秘匿するのが決まりであり、奥様サイドのリスク軽減が図られていた。
　東京地区の子に対しては違う地区、その逆は東京地区の奥様が担当するのが通例であった。
　だからこそ受け入れ側の奥様達は気軽に前途洋々な若い男の子達の若竹を楽しめる志向が凝らされていたのだ。
　ただ東京地区の子に対して違う地区の奥様は絶対数不足しており、「会」では悩みの種であった。
　そんな中での関西地区支部設立であり、それを埋めうる規模が期待できるものであった。

　「筆下ろし制度」では、男の子達の両親である会員が託す奥様を選択指名するスタイルを採用していた。
　もちろん指名される側の奥様にも受ける受けないの選択権はあるのだが、大半は受け入れるのが通例であった。
　選択指名する両親の方も、大事な息子の門出が掛かっているので真剣であった。
　対象となる男の子の年齢は１２歳から２０歳までとなっていたが、大半は１８歳以下の高校生が占めていた。
　元々は１６歳からというものであったが、近年の子供の早熟を考慮して最近１２歳に引き下げられたばかりであった。
　良家の子供となると誘惑も多く、誤った性体験をされては好ましくないと考えられていたのだ。
　また良質な男の子は「会」にとっては将来有望な担い手になる存在であり、大事な先行投資でもあった。

　「会」の奥様の平均年齢は４０歳代後半であり、若い世代でも３０歳代半ばがほとんどであった。
　当然のことながら３０歳代奥様への指名が殺到する傾向があった。
　経験豊かな女性に任せたいが息子には年齢に釣り合った恋愛感を持って欲しいとの親子心があり、どうしても若い方にお願いしたいという要望が強かった。
　そんな中で、関西支部で参加した郁美と敬子、彩佳達の存在は際立っていた。
　突如現れた２０歳前半の若奥様加入は「会」筆下ろし制度始まって以来の快挙であった。
　経験についても岩永健二の妻、そして愛弟子のその妻達ということで、若さによる不安は問題とならなかったのだ。
　たちまち１００件を越える筆下ろしの要望が寄せられていたのだ。

　支部設立で忙しい中ではあるが、この膨大な要望を引き延ばすのは困難と考えた健二は、田原夫妻と達木夫妻、山田若夫妻、そして郁美を集めて、このことを提案したのだった。
　郁美と彩佳は快諾したのだが、敬子の扱いで紛糾した。
　亜紀と郁美が強く意見を言って、敬子は少なくても数年は見送る方が良いと主張した。
　徹もそれに同調したのだった。
　しかし自分の特別扱いを良しとしない敬子は、郁美と彩佳と行動を共にすることを願ったのだ。
　思いは徹と同じであるはずの凌と祐司は、孤立している敬子の気持ちを考えて、あえて敬子の意見に同調したので余計に話が混乱したのだった。
　しかし凌と祐司の大人の対応は、敬子の気持ちを落ち着かせるには十分な効果を発揮した。
　敬愛する大人の男性支持は、若い女性にとってなによりの援軍であった。

　二転三転する話となったが、最終的には凌が提案した配分、４割ずつを郁美と彩佳が、残り２割を敬子が担うということで纏まった。
　すぐに田原興産スタッフの５人の妻達も参加させる方向で進めることも凌は約束した。
　いずれせよ産休中の亜紀と里奈も産休終わり次第対応する筈だし、近日中には悠希が「会」に正式に加わってくれる予定で、更に間もなく紗弥も帰国するので、郁美と彩佳の負担はすぐ軽くなるはずだと凌は語って皆を説得したのだった。
　実際のところ、郁美達の自由な時間が減ることは自分との愛瀬の時間が減ることにも繋がるので、一番不本意なのは凌自身だったのだ。
　健二はそんなやり取りを見ながら、田原 凌を支部ホストにしたのは間違いなかったと安堵していた。

　周りの心配をよそに郁美と彩佳は若竹狩りを楽しみにしていて、１０歳代半ばの若い男の子の迸るような青い性に興味津々だったのだ。
　そんな気持ちに乗じて郁美が素朴な疑問を口にした。

郁美　「ねぇ　若竹狩りがあるなら　逆のハマグリ狩り　何故無いの？」
　　　　「なんか不公平」
彩佳　「そうよねぇ　男の子ばかり」
亜紀　「そう言われてみれば　そうよね」
敬子　「差別だ！！」
健二　「いやいや　そうじゃないんだよ」
郁美　「どういうこと？」
健二　「良い例があるから　話しやすいな」
　　　　「徹君の女子高生　彼女軍団を考えてごらん」
　　　　「間違いなく　ウチなら　徹君に要望殺到するだろう」
徹　　 「ラッキー！！」
亜紀　「これこれ　それはマズイわ」
敬子　「徹　これ以上　彼女増やして欲しくないよ」
徹　　 「もう大丈夫だよ　もう僕は敬子の夫なんだよ」
敬子　「嘘つき」
徹　　 「おいおい　嘘つきはないだろ」
郁美　「徹は信じてるけど　女の子は怖いのよ」
彩佳　「そう経験無くても　肢体で感じるの　この人が私には最高の人だって」
郁美　「そう言えば　彩佳　徹としたでしょ」
彩佳　「えっ・・・・・」
徹　　 「ひいっ」
敬子　「うそぉ　いつの間に」
祐司　「あらら　怪しいとは思っていたが」
亜紀　「祐司さん　かわいそう　いきなり新妻裏切り」
徹　　 「ごめんなさい　僕が悪いんだ」
彩佳　「あちゃあぁぁぁ　もう　徹　素直すぎ」
敬子　「ホントなんだ」
亜紀　「少なくとも敬ちゃんと祐司さんに　隠れてはルール違反ね」
彩佳　「確かに　軽率でした　ごめんなさい」
祐司　「俺はそんなに心狭い男ではないよ」
彩佳　「ごめんなさい　あなた」
　　　　「衝動的にしちゃって　そしたら事後報告しづらくなっちゃって」
祐司　「わかった　彩佳愛してるよ」
彩佳　「うん　わたしも」
亜紀　「よかったね　彩佳　物分かりの良い旦那様で」
彩佳　「うん」
亜紀　「まあ」
　　　　「敬ちゃん　そんなに膨れないで　綺麗なお顔が台無しよ」
　　　　「許してあげなさい」
敬子　「ぷんぷん　わたしは物分かりの良い妻じゃないもん」
徹　　 「ひえぇぇぇぇぇ許して下さい」
郁美　「徹は　反省必要ね」
徹　　 「なんで僕だけ」
郁美　「徹は男だからよ　彩佳は悪くない」
徹　　 「ひいぃぃぃ　そう来たかぁ」
健二　「おいおい　徹君を　そんなに苛めるなよ」
郁美　「そう言う　あなたは　悠希としたでしょ」
健二　「えっ・・・」
亜紀　「うそぉ」
凌　　 「おお　さすがに手が早い」
敬子　「えっえぇぇぇぇぇぇ」
健二　「なぜぇ」
郁美　「そんなの　女のカンで　すぐ分かるわよ」
　　　　「身体の関係がある　男と女って　話している姿見るだけで分かるわよ」
亜紀　「あっそう言えば　そっかぁ　そうよね」
彩佳　「確かに　わたしとしたことが迂闊でした」
郁美　「今から　悠希さんに電話してみようか？」
健二　「降参です　参ったなぁ」
凌　　 「うぅぅぅん　先越されたか」
亜紀　「あなた　わたし知ってるわよ」
凌　 　「えっ　なにを」
亜紀　「葵さん　七海さん」
凌　 　「わあっ　わかった　いや　なに　今日話そうと思ったところなんだ」
敬子　「また　嘘つき発見！！」
凌　 　「いやはや　申し訳ない」
郁美　「全く男って　甘やかすと調子に乗って」
亜紀　「そうよね」
彩佳　「あなた　黙っちゃって　わたしも知ってるのよ」
祐司　「なにを」
彩佳　「悠希さん」
祐司　「あわぁわぁ　ごめんなさい」
健二　「あっ！！」
凌　 　「なにぃ！！」
亜紀　「あれれ　ここにも」
郁美　「叔父様　早くも浮気したのね　わたし悲しい」
祐司　「いや　その　なんだ　飲みに行って　その　なんだ」
敬子　「口説いたんだ」
亜紀　「悠希が口説かれるとは」
健二　「いやぁ　あはぁはぁはぁ　そろそろ恐ろしい暴露合戦は止めましょう」
郁美　「あなた！！」
健二　「いや　ごめん　郁美　これからはちゃんと報告致します」
郁美　「よろしい！！」
徹　 　「僕も　ごめんなさい　敬子　これからはちゃんと報告致します」
敬子　「よろしい」
祐司　「彩佳　ごめん　俺が悪かった　これからはちゃんと報告します」
彩佳　「よろしい！！」
凌　 　「参ったなぁ　彼女達は抱きたいって　前に亜紀に話していたと思うが」
亜紀　「わたしは　優月さんしか聞いてません」
凌　 　「はぁ　参ったな　とほほ　これからはちゃんと報告します」
亜紀　「よろしくお願いしますね　オンナは知らないのが一番嫌いなんですから」



　この日の夜、男達だけが悠希のいる倶楽部に集まって、愚痴を言い慰め合ったのは言うまでもない。
　いつの間にか、男達は一方的に悪者にされて、反省の弁を述べさせられたのだから堪ったものではない。
　しかし悠希から男の淺知恵は女には通用せず、全てお見通しだと言われて諦めの境地にたどり着いた。
　悠希が席を外すと、話は健二と祐司が悠希と関係したことに関する話題一色となった。
　わざわざヘルプの女の子達を外して貰って、ヒソヒソ話で語り合う怪しい男達であった。
　特に凌と徹は悠希への欲望を隠そうともしなかった。
　そもそも亜紀の「悠希は当面駄目」という言いつけを守ったばかりに出遅れたと後悔の念が強かった。

凌　　 「それにしても　岩永くん　さすがの手際だ」
　　　　「どうやって　口説いたんだ」
健二　「いや　なんというか　どちらかというと悠希さんから　誘われたというか」
凌　　 「それは　羨ましい」
徹　　 「悠希さん　なんというか　郁美や亜紀さん達と全く違った　なにかこう」
祐司　「うぅぅぅん　夜の妖精のような」
徹　　 「そう　そうです　妖精のような美しさですよね」
凌　　 「達木くんはどうやって」
祐司　「がはぁはぁ　正攻法です　ひたすら同伴とアフター攻撃です」
　　　　「なに　ご褒美のようなもんです」
　　　　「それにしても　同伴とアフター　って正直大人のデートなんですが」
　　　　「あんなに楽しいものとは　初めて知りました」
凌　　 「うぅぅぅん　そいうものか　よし　頑張るぞ」
　　　　「しばし　俺に譲ってくれないか」
祐司　「分かりました　実は悠希ちゃんのところの子で　とっても良い子が」
凌　　 「おいおい　今また大丈夫なのか　彩佳ちゃん結構怖そうだし」
祐司　「はい　多分大丈夫です　同伴とかは報告してますから」
　　　　「ただ　ご馳走報告怠ると」
徹　　 「最後の亜紀さんの言葉　怖かったですね」
　　　　「オンナは知らないのが一番嫌いなんですから」
健二　「あれは　わたくしも背筋が凍りました」
祐司　「同じく」
健二　「それにしても　関西支部は　どうも「会」始まって以来の異例な体制になりそうです」
一同　「うん？　？　？」
健二　「女子会が中心となって　間違いなく女性陣が主導権握りそうです」
凌　　 「あはぁはぁ　それもやむなしだな」
　　　　「亜紀　郁美達には　勝てない」
祐司　「我々全員　骨抜きですね」
徹　　 「はい」
　　　　「それにしても　田原さん　僕も悠希さん頑張ります」
凌　　 「おう　勝負だ！！」
健二　「お二人ともホドホドにお願いします」
　　　　「亜紀さんと敬子さん　怖いですから」
　　　　「間違うと　女子会総スカン食いますから　巻き添えはご勘弁を」
凌　　 「あはぁはぁ　ここは男の知恵が試されているわけだ」
祐司　「男のロマンですね」
凌　　 「おう！！」

悠希　「あれれ　なんか怪しい　なに女の子無しで　男だけでヒソヒソと話しちゃって」
　　　　「間違いなく　悪だくみね」
凌　　 「今度　俺の初体験に付き合ってくれないか」
悠希　「えっ　初体験？」
凌　　 「そう　初めての同伴とアフターデートして欲しいのだ」
悠希　「まあ　それはそれは光栄なことです」
　　　　「田原さん　同伴とかされたことなかったのね」
凌　　 「うぅぅぅん　無粋で済まないが」
悠希　「いえいえ　なんか田原さんらしいわ」
　　　　「分かりました」
　　　　「実は　わたしも　田原さんにご相談したいことがあって」
凌　　 「おお　なんでも聞きますとも」
悠希　「うふっ　それでまた」
　　　　「ところで達木さん　田原さんになにか仰ったでしょ」
祐司　「えっまぁ　その　なんだ」
悠希　「うふふ　冗談ですわ」
　　　　「達木さん　先日は　ご馳走様でした　また誘って下さいね」
祐司　「はい　もちろんです」
　　　　「でも　加奈ちゃんも誘いたいなと」
悠希　「まあ　それは　是非お願いします　加奈ちゃんは　わたしのイチオシなんです」
　　　　「今日いるので　呼びますね」

　悠希が右手を軽く挙げると、あっと言う間に黒服が悠希の元にやって来た。
　黒服は悠希に耳打ちされると、ソソクサと立ち去る。
　すると倶楽部のママがとっても若い子を１人伴って現れた。

ママ　「いらっしゃいませ」
　　　　「なにかありましたら　ご遠慮なくなんでも申しつけて下さいませ」
　　　　「達木様　このたびは　加奈　ご指名頂きありがとうございます」
　　　　「加奈　こちら　田原様　達木様　岩永様　山田様　です」
加奈　「ありがとうございます　加奈です　よろしくお願いしますぅ」
悠希　「達木様が　加奈ちゃんを　今度　同伴して下さるって」
加奈　「ありがとうございます　なんかドキドキします」
悠希　「オメデトー初だね」
祐司　「えっ？」
悠希　「だって加奈　まだ入って２ヶ月だっけ　まだまだ見習い中」
　　　　「でもそろそろというときに　達木様のような素敵な方のお眼鏡に適うなんて」
　　　　「さすが　わたしのイチオシ　うふふ」
祐司　「いつも一生懸命相手してくれて　楽しかったんだ」
悠希　「ごめんなさい　わたしが落ち着かなくって」
祐司　「いやいや　それで加奈ちゃんと出会えたのだから」
加奈　「ありがとうございます」

　一同は唖然としていた。
　加奈もまた悠希に負けない美形であったからだ。
加奈はファッションモデルの佐々○希似で可愛い系に加えて、身長168cm、Bアンダー65のＣカップ、W58、H82の長身スレンダー美女であった。
　男性陣の身近には敬子という長身スレンダー美女がいたのだが、敬子とはまた違った可愛さに全員メロメロになった。
　彼女は、ファッションモデルに憧れてファッションの街「神戸」に単身で秋田県からやって来たらしいが、思うようにいかず、お金が尽きて水商売に入ったとのことであった。
　抜群の容姿と積極性を高く評価する悠希が彼女を抜擢して、自分専属ヘルプにしたのだ。

　悠希の顧客は、祐司に代表されるように神戸のHigh Societyばかりの上客揃いであった。
　彼女は自身の成績には固執しないタイプで、同僚の女の子達にも上客を積極的に紹介する姉御肌であった。
　とにかく裏ではギスギスし易いホステス社会でありながら、彼女が店の清涼剤のような存在となっていた。
　彼女は既にママに匹敵する包容力で、いつの間にかホステスのリーダー的役割を担っていたのだ。
　彼女は新人を積極的にヘルプに付けて、彼女達の売り込みに余念が無かった。

　そんな中で、祐司は加奈に目を付けたのだった。
　祐司は彩佳を後妻に迎えてから、すっかり変わった。
　それまでがウソのように、気軽に周りの女性を口説くようになった。
　重苦しい愛などが表に出ると女性陣は避けるようになるが、気軽にライト感覚で誘うようになると女性のカードが不思議と低くなるものなのだ。

　他ならぬ悠希が祐司に身体を許したのも、祐司がライトな大人の男性に変貌を遂げたのが最大の理由だったのだ。
　悠希は、女子会のいろんな武勇伝に感化されて、選り取り見取りの極上男性陣との関係に参加したいと思っていたのであるが、最初の１人を誰にするか迷っていたのだ。
　三井を愛する気持ちは微塵も揺るぎないが、三井が女子会の活動に理解を示してくれたこともあり、身重な亜紀の手助けになればと決断したのだった。
　もちろんオンナとして極上のセックスにも興味があったのだ。
　イザ踏み出そうと思うが、極上の男達は極上だけあって、肢体だけでなく心まで持って行かれるような不安がつきまとっていた。
　それだけに最初の１人選びを慎重にしていたのだった。

　まさにそんな時に祐司が彩佳と再婚して、悠希としては一歩踏み出しやすい変貌を遂げたのだ。
　三井は情熱的で激しいセックスで、悠希はセックスの本当の意味を教えて貰ったのは間違いない。
　三井の肉棒も悠希が経験したものの中で、もっとも大きい巨根で長さは１８センチで、カリ部分の太さは４５ミリある立派なものだった。
　悠希はその巨根に慣れるまでに、相当苦労したのだ。
　その苦痛を乗り越えた先には、今まで悠希が知らなかった女の深いアクメが待っていた。

　一度覚えてしまうと経験豊かであるはずの悠希ですら麻薬のように欲しくなってしまい、今では毎日のように三井にねだってしまうほどであった。
　日中は理性的に振る舞うのだが、三井と二人っきりになると途端に目が潤んできてしまうのだ。
　悠希は改めて自分はオンナなのだと思い知ったが、もはや肢体の疼きは抑えられなかった。
　三井は当初、悠希の変貌に驚喜して応えるが、もともとはプラトニック系のタイプであったので、次第に閉口するようになってきた。
　そして堪りかねて、悠希に女子会活動、「会」活動への参加を勧めたのだった。

　そんな悠希でも祐司のセックスに衝撃を受けた。
　悠希は、その時初めて女子会での話を完全に理解したのだった。
　公認とはいえ夫、三井とは違う男性の、正直、挿入されること自体が信じられない桃亀状のビックリ肉棒を咥え込んで、今までに経験したことがない背徳感の劣情に激しく興奮する自分に驚いた。
　そして初めて郁美が未だに叔父との近親相姦を止められぬ理由を完全に理解した。
　まさに下半身が溶けてしまうような快楽に包まれる夢のようなセックスであった。

　更に追い打ちをかけるような経験を悠希はすることになる。
　やはり後ろめたい思いで、次に三井に抱かれた時に悠希は意識を失うほど燃え上がり悶え狂ったのだ。
　三井の肉棒が別物のように刺激的で、今までにないほど感じさせる逸物に変貌を遂げたように思えた。
「これが郁美と敬ちゃんが言っていた　わたしの戻るべきモノ　の感覚なのね」
「こんなに違うなんて　今までのわたしのセックスって子供だましだったのね」
　そんな悠希は澄ました表情の裏腹で、集まった男達の中から次なる獲物を品定めに余念がなかった。
　悠希は、いずれにしても全員と経験する気ではあったが、初めの順番に拘っていたのだ。


　加奈は源氏名で、本名は中村佳菜子（２０歳）といい、秋田県出身色白の美女であった。
　しかし既に彼女は悠希に誘われてレズビアンの手ほどきを受けて、亜紀にも可愛がられていた。
　実は時期をみて女子会に参加させようと画策している最中であった。
　悠希にしてみれば既に祐司への信頼感は大きくなっており、まず手始めに佳菜子を祐司に託したいと考えていただけに、祐司の提案は願ったり叶ったりであった。
　悠希は、まだ男性経験が１人しかないという佳菜子が祐司によってどのように生まれ変わらせられるのかを楽しみにしていたのだった。
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2014年11月29日掲載
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